カレンダーと手帳と自分

狐の牡丹

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カレンダーと手帳と自分

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4巻、5巻...。なんの数だと思う?
それは、いつのまにか溜まっていたカレンダーの数。
昔はよく家にカレンダーが蛾の様に入って来てはポロリと溜まっていった。赤口や大安とか何とかの日、時候の挨拶に役立ちそうな季節に予定。いろいろ知っている便利な蛾だった。昔といっても平成16年ぐらいの事だけど小ちゃくてよくわからないけど。
いつ頃か景気が悪くなったのか、家には飛んで来なくなった。飛んできても何も知らない、お洒落に着飾ってインテリアになっていった。
そうしているうちに、手帳という蝶が飛んできた。これは勝手に飛んでこない。だから自分好みを探す。探す楽しみと同時に妥協しなければならなくなった。書店に文房具屋、次々に探しに飛び立つ。気がつけば自分が鳥になっていた。
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