ヤンキー・モンキー・ベイビー!

卯月うさぎ

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105.ババンババンバンバン、ハァビバノンノン♪

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結局、開拓地に帰って来て、親父に変わった事はないかを便りで聞く毎日となった。
此処で、1つ誤算があった。

ポポが映像魔術が出来ると言っていたにも拘らず、実際は、速達と普通便の差があったのだ。ホルスさん達のような特S級が速達としたら、ポポは、いつ着くか分からない普通便だった。

その為、衛星放送のような噛み合わない便りになった。それでも元気でやっているとか、変わりはないなどの様子は映像の便りのため伝わった。親父の便り以外にエロじじいからも便りが頻繁に来る。エロじじいのは毎回例の文句だった為、早回しでスル―した。今一番気がかりなのが、ホルスさんの体調だ。仕事を休んでいるらしく、ロッカさんが今、隊長代行をしているらしい…。

はぁ…、何や心配することが色々あって疲れる・・・。思わず唸り声を上げる。


『うむむむむ・・・』
「トーカさん、無い脳みそ・・・・・で違う事考えないで下さい。今は、こっちに集中して下さい」
『ポポのその心無い言葉に、今度はうむむむむ・・・』


開拓地の水が足らないらしく、ここ数日私が当たるも八卦、当たらぬも八卦のような感じで地下水を、ダウジングしている状態だ。

「こんなもので、地下水が見つかるんだったら魔術の意味無いですよね」

そう言って、私が出したL字に曲がった針金を粗雑にポイッと捨てるポポ・・・。
ポポ…反抗期か?私が居なかった1週間に何があってん……。マルクスに聞いても言葉を濁して、さぁ…?しか言いよらへんし…。くっそー、何もかもがスッキリせえへん!!そう思ったら声が出てしもた。


『あ゛ぁー!もういい加減、ドーンと出ろやーー!!』


そう言った途端、ドーンと出た。巨大な水柱が立ち、そこに居た全員からおぉ…と歓喜の声が上がった。

だが、上がった水しぶきが地上に落下する時、その声が別のものに変わる。


「「「あつっ!あつっ!あつっ!」」」


水は水でも、熱水だった・・・。
全員がダチョウ倶楽部の上島竜兵ばりのリアクションで逃げまどう。
所謂、大参事である・・・。

結局、収拾がつかなくなり開墾の現場は本日これまでとなった。
現場の男達が帰った後、案の定マルクスに叱られる。

「バカ猿!てめぇは何で普通に出来ねぇんだよ!!どうすんだよ、あれ!!」


そう指をさされた所に、立派な温泉が出来ていた。ババンババンバンバン、ハァビバノンノン♪である。
私的には疲れていた所に、何もかもがスッキリせずで水だけでも出て来んかい!と、つい心のまま言った。その気持ちを素直に汲み取ったこの熱水さんが、地表に出て来ただけである。なので、この熱水さんには罪が無い。そして日本人はこの熱水さん改め温泉さんが大好きだ。ニホンザルも温泉さんが大好きだ。故に日本人で猿人の私も大好きである!!

いざ行かん、ビバ温泉!ビバ裸~天国!ビバ!ビバ!と言って突き進む。

「おいバカ猿、何処へ行く気だ・・・」
『折角やし、浸かろうかなと思って!』
「お、お、お・・お前はっ!」
「いいじゃねぇか、ほんじゃ俺も!」
「俺もッス!」
「うむ」

「「「おいっ!」」」


健太と大浴場大好きおっさんが赤毛に便乗し、着いて行こうとしたら、全員から突っ込まれる。

「えぇー!いいじゃないっすか~。ねぇ、ラムスさん」
「健太殿に同意見です。こんなすごい風呂に入れることは今後ないでござる。私はぜひ入りたいですぞ!」
「貴様は…何故本能だけで生きる・・・。風呂が丸見えという事を何故気にしない?!!」
「?」
「頭みそも筋肉のようですよ・・・」
「そのようだ・・・こやつ・・・が入ろうとしてる所に、仕切りもない丸見えな風呂にお前は一緒に入る・・・・・のかと言っておるのだ!!」

「///あ゛っ!!」


私を見て今、気が付いたように顔を赤らめる45歳脳筋男。
そしてポポ…、頼むから反抗期早く終わってくれ。ゲル様の悪態は心に刺さらんけど、ポポのそれ、鋭く刺さって貫通するわ。私は思わず胸を押さえた。


「じゃポポさんが、仕切りを魔術で出しちゃって下さいよ。出来れば、脱衣所も!」
「僕は、貴方の為にそんなものを出す義理はありませんよ」
「えぇー、まだ根に持ってんすか~?あの賭けは・・・・・、ポポさんの勝ちじゃないっすか~」
「何故、あの賭けはって所に強調点が入るんですか?!その含みのある言い方に嫌味を感じます。なので断固拒否します」
「もういいっすよ。ほんじゃ桃花さん、ポポさんが例の事・・・で反抗期になっちゃってるんで、変わって出しちゃってもらっていいっすか?」
『健太、丁度良かった。スッキリしたいし、例の事って何や。賭けって何や。その2つの質問に答えたら仕切りでも脱衣所でも出したろ』
「それがですねぇ~」


健太がニヤニヤ笑って勿体ぶる言い方をする。

「この糞トンビ!!出せばいいんでしょ!!」

ポポ…、何があったんや。真剣に私はそれが聞きたいぞ。
ポポが般若の顔で、温泉に仕切りを建てた。脱衣所なるものも出来上がる。


そして数分後・・・結局、皆が入る気満々になる。
私の警護もある為、2班に別け交代で入ることになった。班を仕切る赤毛。

「取りあえず、俺とゲル様にクロード皇太子、ベルナール、ラムス殿にポポそんでババ殿だな」
「俺もそっちがいいっす!」
「人数が存分に偏るだろう。ケンダロスはそっちだ」

赤毛・・すでに7人と5人の分け方自体に問題ないか?普通6人で割り切れるやろ・・・
その仕分けで全員赤毛の意図が分かる。赤毛を全員嫌な顔で見た。そんな中、ポポが声を出す。

「じゃ、僕と交代しましょう。それなら、ジルさんのいう偏りはないし健太さんも・・・」
「ダメだ!ポポは絶対こっちだ!仕方ねぇ、ケンダロスもこっちでいいや」
「やった~!!」

マルクスは、やたらと班分けに拘った健太を訝し気に見ていた。私も嫌な予感がして、健太を見た。
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