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4.義くんの作戦

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「あ、こら、大人しくして?」

 美々花がピンク箱の蓋を開けると、俺のチンコが箱から勢いよく飛び出した。
 俺のチンコはさっき見た時よりも大きく膨らんで、張り詰めた臨戦態勢になっている。
 美々花は俺のチンコを取り出して抱きしめると、その先っぽをいい子いい子と撫でまわした。

「いい子だからじっとしててね」

「あっ、ちょっ……みみちゃん、やめて!」

 思わず何もないはずの股の間を押さえる。
 感覚も無いなのに、なんだか腰のあたりがムズムズと落ち着かない。
 それに呼応するように、美々花の手の中で俺のチンコはますます元気になった。
 俺のチンコを抱きしめながら、美々花がポッと顔を赤らめて俺を見つめた。

「義くんがそう呼ぶの懐かしいね」

 やっぱり、かわいい。
 じゃなくて。

「えっと、ちょっと待ってね。これってどうなってるの? 俺の方には感覚ないんだけどなんで大きくなってるの!?」

「うーん、よくわかんない」

 美々花がこてんと首をかしげる。

 かわいい。
 でも今はそれじゃなくて。

 とりあえずこれ以上俺のチンコにばっかりいい思いをさせるわけにはいかない。

 この状況を打開するために、俺は必死に頭を働かせた。

「みみちゃん、じゃなくて美々花」

「みみちゃんでも良いのに」

 美々花がちょっと口を尖らせてすねた顔をする。

 はい、かわいい。
 じゃなくて。

「あのね、美々花」

「なぁに、義くん」

「美々花は俺とエッチできないから浮気されるかもって思ってこんなことしたみたいだけど、もう20歳になったから俺とエッチできるようになったんだよね?」

「うん」

「じゃあ、美々花と俺がすればいいんじゃないかな?」

「……でも義くんを満足させられるかわからないし、それならこうして持っていた方が安心かなって」

 腕の中でピクンピクンと暴れる俺のチンコを美々花が優しくなでる。

 この作戦ではダメだ。
 もっと考えろ、俺。
 頭を働かせろ。

「俺は美々花と結婚したいと思ってる」

「うれしい」

 うん、頰に手をあてて照れるのかわいいね。
 でもそうじゃない。

「でもさ、このままだとその、俺と美々花はエッチできないよね? それだと子どもを作るのとか無理だと思うんだ」

「そうかなぁ?」

「うん、わかってくれ……って、えぇ!? そうかなぁって!! だってチンコ付いてなかったらエッチできないよ!?」

 昔からたくさん子どもが欲しいと言っていた美々花をこれなら説得できると思ったのに、まさかの否定の言葉に俺はあわてる。

「うーんと、子どもを作るにはここから出たものを私の中に出せばいいんだよね?」

「う、うん」

「だったらコレを中に挿れて出せばいいんじゃないかな?」

「美々花が一人で……?」

「うん」

 美々花は俺のチンコを持つと、お腹に軽くあててまるで中に入っているのを想像させるかのように動かし始めた。
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