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ep6『刺さった棘は抜かずに溶かせ』
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沙紀ちゃんとの関係は今日も良好。顔を向ければ笑顔を返され、手を振れば振り返され。けれどそんな日常も悪くはないが、俺はそろそろ飽きてきた。
「いいよねそういうの。俺も好きだわそれ」
「ホント? 嬉しい。やっぱわかってるね塚田くん」
「じゃあ俺と付き合っちゃう?」
「あはは」
こうして俺の告白は、笑顔でいつもかわされる。実は毎回本気で言っているのに。
「ねえ、俺結構マジなんだけど」
再びチャンスが訪れた二人きりの帰り道。少しだけ声を低くして言ってみた。俺と付き合ってほしいと。
「ホント? 嬉しい。ありがとね」
彼女の反応は相変わらず。ちょっとは反応あるかと思ったけどダメだった。けれどここでめげる俺じゃない。
「いや、そうじゃなくてさ。ホントに付き合ってくれない?」
「やだ。誰にでもそういうこと言える人と付き合いたくない」
この即答には驚いた。更に続けられた言葉にも驚いた。
「誰にでもじゃないよ。沙紀ちゃんのことホントに好きなんだよ」
誤解をされたままでは引き下がれない。少し語気を強めた。
「そうなんだ。私も好きだよ。でも付き合うのはいや。浮気する人は無理だもん」
「しないよ、そんなこと」
力強く目を見て言ったのに、彼女は、はあ、と胡散臭そうな目つきと共に大きな息を吐き出した。
「なんでそんなこと思うの」
「自分の行動を振り返ってみれば」
「俺誰とも付き合ったことないよ。だから浮気とかしたことないし」
彼女の大きなため息が再び漏れた。
「あっそ。じゃあね」
彼女はぷいと顔を背けて帰っていった。浮気だなんて言われることにはまったく身に覚えがない。誰とも付き合ったことがない俺に、どうやって浮気などできるというんだ。
翌日の彼女はいつも通りだった。笑顔で挨拶をかわし、友人たちの前で普通に話をする。特に避けられなかったことには安堵しながらも、やはり物足りなさは否めない。なかったことにはされたくない。このまま俺の気持ちが埋もれたままでは終わらせない。
「え、二人で行ったの? 成味君、彼女いるんじゃなかった?」
「うん。いるよ」
「なのに二人ででかけたんだ」
「一緒にファミレス行っただけだよ」
いつもと同じようにみんなでお弁当を食べている最中、話題に上った成味の話に、沙紀ちゃんが何やら反応していた。
「ふーん。彼女の気持ちは考えないんだ」
「いや友達と食事しただけだって」
成味と話している沙紀ちゃんと目が合うと、その眼差しに棘が含まれている気がした。彼女の言葉は成味に向けられているはずなのに、俺に向けているような。
「そういうことしてるから毎回フラれるんだよ」
「いやいや普通でしょ」
やっぱり俺に向かって言ってる気がする。
「俺はしないよ、そういうこと」
「うそつけ、お前だってしてるじゃん」
すかさずアピールした俺を、成味は素早く一蹴する。
「俺の何を知ってんだよお前は。少なくとも彼女いるならしないよ」
沙紀ちゃんの疑いの眼差しを振り切って、俺は尚も食い下がる。
「ホントにしないって。俺、成味とは違うもん」
「同じだろ」
「違うよ。一緒にすんなよ。沙紀ちゃん、俺そんなことしないからね」
みんなの前でもよく沙紀ちゃんを好きだと言っていたので、俺が彼女の前で自分の株を上げようとすることには誰も突っ込んだりしない。けれどしっかりと俺を睨んだあと、無言でお弁当を食べる彼女に成味が笑った。
「やっぱ信用されてねーじゃん」
「沙紀ちゃん、俺と付き合ってくれない?」
「無理」
「えー? ねえ、なんでダメなの? こうやって一緒には帰ってくれるのに」
「信用できないもん」
「なんで信用されてないの俺。確かに見た目チャラそうな自覚はあるけどさ。でも女の子と付き合ったことはないよ?」
「そういう問題じゃない」
「えー」
こうして二人きりになる誘いに応じてくれるということは、嫌われてはいないと思うのだけど。
「ね、手繋いでいい?」
「……いいけど」
「え、いいの? やった」
やっぱり嫌われてはいない。繋いだ手にテンションも気持ちも踏み出す脚の高さも上がる。
「こういうのはいいんだ」
「まあね」
「そっちのがチャラいじゃん」
じろりと睨まれた。
「俺のこと好きではあるんだよね?」
「うざ」
「え、いや、だってこれってもう付き合うのオッケーってことだよね」
「うざ」
「ええ?」
それでも繋いだ手を振り払われることはなく。この日も俺たちは友達のままで終わった。
「ね、明日休みじゃん。二人でどっかいかない?」
「んー」
曖昧な返事。もう少し押せばきっと大丈夫。昼休みの教室で、俺は椅子に逆向きに跨って彼女を誘う。
「映画? ゲーセン? まあその辺ぶらぶらするだけでもいいしさ」
「ふーん、まあいいけど」
「やった。これってデートだよね?」
「……かもね」
「じゃあ付き合うってことだよね?」
「付き合わない」
「なんでデートも手繋ぎもよくて付き合うのはダメなんだよー」
身体を反らせて抗議する俺に、彼女は前にも聞いた理由を口にする。
「浮気する人とは付き合いたくないもん」
「浮気しないって」
「でもしてた」
「してた!?」
「だからまだ気持ちの整理がつかない」
「え、なに、どういうこと?」
「じゃ、明日ね」
「ええ?」
この日は一緒に帰れなかったので、彼女の言う通り翌日まで答えを待った。
「私服可愛いね」
「それはどうも」
「今日ツンツン率高くない?」
「かもね」
「じゃあ、どこ行こっか」
とりあえず彼女と二人、近所の道中をぶらぶらした。ゲーセン行ったり、ウィンドウショッピングしたり、ファミレスでまったりしたり。高校生のデートではそんなに出来ることは多くない。あっというまに時間は過ぎて、別れの瞬間は迫っていた。
薄暗くなり、子供たちもいなくなった公園で、俺は彼女に告白した。
「ねえ、俺と付き合ってよ。俺のこと嫌いじゃないんでしょ」
「まあ、ね」
「昨日言ってた意味教えてよ」
途端に彼女の顔が不機嫌になる。でもここから逃げるわけにはいかない。大人しく彼女の言葉を待った。
「塚田君は好きな子がいても、付き合ってなければ他の子とデート出来ちゃうんでしょ」
「この前の成味の話? 俺はしないよそんなこと」
「してたんだってば。二人で食事に行ったの知ってるもん。私のこと好きだとか言ってる最中に」
「は? それいつの話?」
不満そうに口を尖らせた彼女が、地面を見つめながら語り出す。
「私に好きとか付き合ってとか言ったあと、女の子と二人でご飯食べに行ってたじゃん」
「まったく身に覚えないんだけど」
「はあ。無意識でそういうことしちゃう人とはやっぱり付き合えない」
「待ってよ、誤解だよ。俺女の子と二人で食事なんて行ってないよ」
「みんなで遊びに行った時あったじゃん。カラオケ行ってご飯食べてみんなで帰ろうってなったときに、塚田くん、米田さんとふたりでパフェ食べに行ったじゃん。私の目の前で」
言われて記憶をさかのぼる。そう言えば。
「米田さんが『誰か一緒にパフェ食べに行こうよ』って言いだして、あのときみんなもういいよって言ってて。それでまだ食べれるって言ったのが塚田くんだけで。そのあとみんなと別れて二人だけでパフェ食べたんでしょ。あのあと米田さんに聞いたもん」
確かにそんなことがあった。忘れてた。けれど本当になんにもなくて、何とも思っていない相手だったから出来たことで。
「行ったけど。あれはホントに食べたかったし、何もなかったし」
「だから何もなかったかどうかじゃなくて、そういう不安にさせるようなこと平気で出来る人が無理なの」
彼女の瞳が潤んでいく。
「私はあのときから塚田くんのこと好きだったの。告白もノリで言ってるだけだってわかってたけど、嬉しかったし。でもそのあとで他の女の子と二人ででかけるとか出来ちゃう人なんだなって思って。しかも言った相手の目の前で。ああいうこと平気で出来るなら浮気だって普通じゃん」
「そんなの……」
「だから無理なの。塚田くんはそういう人だから無理。もともと無意識で女の子と二人でいられるような人は無理なの」
「待って、ごめん。確かにそういうことはあったけどさ。俺そのときあんまり気にしてなかったんだよ。沙紀ちゃんがそういうの気にするってことも知らなかったし。だからこれからは気を付けるからさ」
彼女の瞳から溢れた水分が頬を濡らす。そんなに傷つけていたなんて。
「米田さんもなんとも思ってないだろうし」
「わかってるよ。米田さんだって何とも思わずそういうこと出来る人だから男友達も多いし。私が塚田君好きだったことも知らないだろうし。パフェ食べてそのあとそのまま帰ったって言ってたし。でももし米田さんじゃなくて、塚田君のこと好きな人が誘ってたらさ」
「いや、もうそういうことはしないから」
「……ホント?」
「うん」
目をこする彼女が、なんだかやけに小さく見えた。そっと両手を伸ばすと彼女は嫌がらずに受け入れてくれた。優しく彼女を包み込む。
「俺と付き合ってくれる?」
「……まだなんか、ちゃんとは信用できないけど」
「うん、それでもいいよ。俺もこれからは気を付けるからさ」
すっかり暗くなった人気のない公園で、俺の告白は漸く成功した。
「いいよねそういうの。俺も好きだわそれ」
「ホント? 嬉しい。やっぱわかってるね塚田くん」
「じゃあ俺と付き合っちゃう?」
「あはは」
こうして俺の告白は、笑顔でいつもかわされる。実は毎回本気で言っているのに。
「ねえ、俺結構マジなんだけど」
再びチャンスが訪れた二人きりの帰り道。少しだけ声を低くして言ってみた。俺と付き合ってほしいと。
「ホント? 嬉しい。ありがとね」
彼女の反応は相変わらず。ちょっとは反応あるかと思ったけどダメだった。けれどここでめげる俺じゃない。
「いや、そうじゃなくてさ。ホントに付き合ってくれない?」
「やだ。誰にでもそういうこと言える人と付き合いたくない」
この即答には驚いた。更に続けられた言葉にも驚いた。
「誰にでもじゃないよ。沙紀ちゃんのことホントに好きなんだよ」
誤解をされたままでは引き下がれない。少し語気を強めた。
「そうなんだ。私も好きだよ。でも付き合うのはいや。浮気する人は無理だもん」
「しないよ、そんなこと」
力強く目を見て言ったのに、彼女は、はあ、と胡散臭そうな目つきと共に大きな息を吐き出した。
「なんでそんなこと思うの」
「自分の行動を振り返ってみれば」
「俺誰とも付き合ったことないよ。だから浮気とかしたことないし」
彼女の大きなため息が再び漏れた。
「あっそ。じゃあね」
彼女はぷいと顔を背けて帰っていった。浮気だなんて言われることにはまったく身に覚えがない。誰とも付き合ったことがない俺に、どうやって浮気などできるというんだ。
翌日の彼女はいつも通りだった。笑顔で挨拶をかわし、友人たちの前で普通に話をする。特に避けられなかったことには安堵しながらも、やはり物足りなさは否めない。なかったことにはされたくない。このまま俺の気持ちが埋もれたままでは終わらせない。
「え、二人で行ったの? 成味君、彼女いるんじゃなかった?」
「うん。いるよ」
「なのに二人ででかけたんだ」
「一緒にファミレス行っただけだよ」
いつもと同じようにみんなでお弁当を食べている最中、話題に上った成味の話に、沙紀ちゃんが何やら反応していた。
「ふーん。彼女の気持ちは考えないんだ」
「いや友達と食事しただけだって」
成味と話している沙紀ちゃんと目が合うと、その眼差しに棘が含まれている気がした。彼女の言葉は成味に向けられているはずなのに、俺に向けているような。
「そういうことしてるから毎回フラれるんだよ」
「いやいや普通でしょ」
やっぱり俺に向かって言ってる気がする。
「俺はしないよ、そういうこと」
「うそつけ、お前だってしてるじゃん」
すかさずアピールした俺を、成味は素早く一蹴する。
「俺の何を知ってんだよお前は。少なくとも彼女いるならしないよ」
沙紀ちゃんの疑いの眼差しを振り切って、俺は尚も食い下がる。
「ホントにしないって。俺、成味とは違うもん」
「同じだろ」
「違うよ。一緒にすんなよ。沙紀ちゃん、俺そんなことしないからね」
みんなの前でもよく沙紀ちゃんを好きだと言っていたので、俺が彼女の前で自分の株を上げようとすることには誰も突っ込んだりしない。けれどしっかりと俺を睨んだあと、無言でお弁当を食べる彼女に成味が笑った。
「やっぱ信用されてねーじゃん」
「沙紀ちゃん、俺と付き合ってくれない?」
「無理」
「えー? ねえ、なんでダメなの? こうやって一緒には帰ってくれるのに」
「信用できないもん」
「なんで信用されてないの俺。確かに見た目チャラそうな自覚はあるけどさ。でも女の子と付き合ったことはないよ?」
「そういう問題じゃない」
「えー」
こうして二人きりになる誘いに応じてくれるということは、嫌われてはいないと思うのだけど。
「ね、手繋いでいい?」
「……いいけど」
「え、いいの? やった」
やっぱり嫌われてはいない。繋いだ手にテンションも気持ちも踏み出す脚の高さも上がる。
「こういうのはいいんだ」
「まあね」
「そっちのがチャラいじゃん」
じろりと睨まれた。
「俺のこと好きではあるんだよね?」
「うざ」
「え、いや、だってこれってもう付き合うのオッケーってことだよね」
「うざ」
「ええ?」
それでも繋いだ手を振り払われることはなく。この日も俺たちは友達のままで終わった。
「ね、明日休みじゃん。二人でどっかいかない?」
「んー」
曖昧な返事。もう少し押せばきっと大丈夫。昼休みの教室で、俺は椅子に逆向きに跨って彼女を誘う。
「映画? ゲーセン? まあその辺ぶらぶらするだけでもいいしさ」
「ふーん、まあいいけど」
「やった。これってデートだよね?」
「……かもね」
「じゃあ付き合うってことだよね?」
「付き合わない」
「なんでデートも手繋ぎもよくて付き合うのはダメなんだよー」
身体を反らせて抗議する俺に、彼女は前にも聞いた理由を口にする。
「浮気する人とは付き合いたくないもん」
「浮気しないって」
「でもしてた」
「してた!?」
「だからまだ気持ちの整理がつかない」
「え、なに、どういうこと?」
「じゃ、明日ね」
「ええ?」
この日は一緒に帰れなかったので、彼女の言う通り翌日まで答えを待った。
「私服可愛いね」
「それはどうも」
「今日ツンツン率高くない?」
「かもね」
「じゃあ、どこ行こっか」
とりあえず彼女と二人、近所の道中をぶらぶらした。ゲーセン行ったり、ウィンドウショッピングしたり、ファミレスでまったりしたり。高校生のデートではそんなに出来ることは多くない。あっというまに時間は過ぎて、別れの瞬間は迫っていた。
薄暗くなり、子供たちもいなくなった公園で、俺は彼女に告白した。
「ねえ、俺と付き合ってよ。俺のこと嫌いじゃないんでしょ」
「まあ、ね」
「昨日言ってた意味教えてよ」
途端に彼女の顔が不機嫌になる。でもここから逃げるわけにはいかない。大人しく彼女の言葉を待った。
「塚田君は好きな子がいても、付き合ってなければ他の子とデート出来ちゃうんでしょ」
「この前の成味の話? 俺はしないよそんなこと」
「してたんだってば。二人で食事に行ったの知ってるもん。私のこと好きだとか言ってる最中に」
「は? それいつの話?」
不満そうに口を尖らせた彼女が、地面を見つめながら語り出す。
「私に好きとか付き合ってとか言ったあと、女の子と二人でご飯食べに行ってたじゃん」
「まったく身に覚えないんだけど」
「はあ。無意識でそういうことしちゃう人とはやっぱり付き合えない」
「待ってよ、誤解だよ。俺女の子と二人で食事なんて行ってないよ」
「みんなで遊びに行った時あったじゃん。カラオケ行ってご飯食べてみんなで帰ろうってなったときに、塚田くん、米田さんとふたりでパフェ食べに行ったじゃん。私の目の前で」
言われて記憶をさかのぼる。そう言えば。
「米田さんが『誰か一緒にパフェ食べに行こうよ』って言いだして、あのときみんなもういいよって言ってて。それでまだ食べれるって言ったのが塚田くんだけで。そのあとみんなと別れて二人だけでパフェ食べたんでしょ。あのあと米田さんに聞いたもん」
確かにそんなことがあった。忘れてた。けれど本当になんにもなくて、何とも思っていない相手だったから出来たことで。
「行ったけど。あれはホントに食べたかったし、何もなかったし」
「だから何もなかったかどうかじゃなくて、そういう不安にさせるようなこと平気で出来る人が無理なの」
彼女の瞳が潤んでいく。
「私はあのときから塚田くんのこと好きだったの。告白もノリで言ってるだけだってわかってたけど、嬉しかったし。でもそのあとで他の女の子と二人ででかけるとか出来ちゃう人なんだなって思って。しかも言った相手の目の前で。ああいうこと平気で出来るなら浮気だって普通じゃん」
「そんなの……」
「だから無理なの。塚田くんはそういう人だから無理。もともと無意識で女の子と二人でいられるような人は無理なの」
「待って、ごめん。確かにそういうことはあったけどさ。俺そのときあんまり気にしてなかったんだよ。沙紀ちゃんがそういうの気にするってことも知らなかったし。だからこれからは気を付けるからさ」
彼女の瞳から溢れた水分が頬を濡らす。そんなに傷つけていたなんて。
「米田さんもなんとも思ってないだろうし」
「わかってるよ。米田さんだって何とも思わずそういうこと出来る人だから男友達も多いし。私が塚田君好きだったことも知らないだろうし。パフェ食べてそのあとそのまま帰ったって言ってたし。でももし米田さんじゃなくて、塚田君のこと好きな人が誘ってたらさ」
「いや、もうそういうことはしないから」
「……ホント?」
「うん」
目をこする彼女が、なんだかやけに小さく見えた。そっと両手を伸ばすと彼女は嫌がらずに受け入れてくれた。優しく彼女を包み込む。
「俺と付き合ってくれる?」
「……まだなんか、ちゃんとは信用できないけど」
「うん、それでもいいよ。俺もこれからは気を付けるからさ」
すっかり暗くなった人気のない公園で、俺の告白は漸く成功した。
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