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第3章
ノインの恋煩い③――相談という名の白状
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■水曜日の午前――桜への相談事
水曜日は、桜の公休日だ。
今日はたまたま、ノインが部屋の護衛担当になっており、午前中の時間を使って、桜は読み書きと発音の練習につきあってもらっていた。
机の上には、紙とペン。
書きかけの文字と、書き直された行がいくつも並んでいる。
「……ここの音、もう一度お願いします」
「はい。
――その音は、“ル”ではなくて、“ラ”に近いです」
ノインは、口の形を意識しながら、ゆっくりと発音する。
桜はそれを聞き取り、すぐに頷いた。
「今の、分かりやすかったです」
「よかったです」
いつも通りのやり取り。
内容も、進み具合も、特に問題はない。
――けれど。
ノインは、落ち着きがなかった。
視線が、紙と桜の間を行ったり来たりする。
発音の区切りで、妙に間が空く。
言い直す必要のないところで、言葉を切る。
桜は、ペン先を止めた。
「……ノインさん」
「はい」
「今日は、少しそわそわしていませんか?」
一瞬、返事が遅れた。
「……いえ」
否定しかけて、言葉が続かない。
桜は、その様子を見て、深く追及はしなかった。
「何か、困っていることですか?」
ノインは、一度視線を外した。
それから、短く息を吐く。
「……実は」
前置きは短かった。
「この前、怪我をしたときに」
「診療所で、メイドの方から……」
桜の中で、すぐに映像が浮かぶ。
騎士服の血を見て、顔色を失っていた、あのメイド。
「エーファ、という名前で」
「ハーブティーを、いただいたんです」
「疲れを取って、眠りを助けるものだと」
桜は、そこでようやくメイドの名前を知った。
「それで……」
「何か、お返しをした方がいいと思っているんですが」
言葉を選びながら続ける。
「何がいいのか、分からなくて」
桜は、そこで状況を理解したつもりになった。
「あの時の、メイドさんですね」
「はい」
即答だった。
桜は、少し考えてから、確認するように口にする。
「……恋人の方、なんですよね?」
――次の瞬間。
「ち、違います!」
声が裏返った。
「そういうんじゃなくて」
「その……」
顔が、みるみる赤くなる。
言葉が続かず、拳をぎゅっと握った。
「……え?」
桜は、素直に困惑した。
「恋人では、ありません」
ノインは、はっきりと言った。
「ただ、その……」
「自分、恋愛経験がないので」
言い切る声は、妙にまっすぐだった。
その一言で、桜の中の空気が変わった。
「……」
一瞬、言葉が出ない。
けれど、不思議と居心地の悪さはなかった。
「……私も」
気づいたら、口にしていた。
「そういう経験、なくて」
言ってから、桜は内心で驚く。
ただ、同じ立場の人を初めて目の前にして、
つい、口が先に動いただけだった。
ノインは、少し驚いたように桜を見る。
「……そうなんですか」
「はい」
「なので、正直」
「女性が何を喜ぶかとか、全然分からないです」
桜は、視線を紙に落としたまま続ける。
「しかも、貴族の女性ですよね」
「余計に……分からなくて」
「それでも」
ノインは、間を詰めるように言った。
「他に、相談できる相手がいなくて」
「騎士仲間に聞いたら、冷やかされますし」
少し早口だった。
「……真剣に考えたいんです」
必死さが、隠しきれずに滲んでいた。
桜は、少し迷ってから、言葉を選ぶ。
「……気になっている、感じですか?」
好きなんですか、とは言わない。
「……はい」
小さく、頷いた。
桜は、しばらく考え込む。
身分差も、貴族の慣習も、
正直よく分からない。
けれど。
「……お菓子、とか」
ぽつりと口にする。
「美味しいお菓子なら」
「嫌いな人、少ないと思います」
「私も、好きですし」
少し照れたように付け足す。
「ハーブティーをいただいたなら」
「同じように、口にするもの、ちょうどいいかも」
ノインは、その言葉を真剣に受け止めた。
「……なるほど」
小さく頷く。
「お礼の気持ちも、伝えやすいですね」
桜は、内心で少しだけ安堵する。
参考になったのなら、それでいい。
「ありがとうございました」
ノインは、深く頭を下げた。
「いえ……」
「私も、あまり詳しくないので」
桜は、少し苦笑した。
相談を終えたノインは、
さっきまでの落ち着きのなさが嘘のように消え、
その後の読み書きと発音の練習は、問題なく進んだ。
――初めて会ったかもしれない。
同じ立場の人。
桜は、そう思いながら、ペンを走らせていた。
勉強の時間が終わり、
ノインが退室しようとした、その直前。
ふと、何かを思い出したように、
ノインが「あっ」という表情を浮かべた。
「どうしましたか」
「……いえ」
一瞬、言いかけてから、
ノインは小さく息を吐く。
「彼女、王妃様付きのメイドさんなので」
「自分、接点がなくて……」
その言葉に、桜は「ああ」と小さく頷いた。
「怪我をしたときは、偶然でしたし」
「この間も、庶務室まで、わざわざ来てくれて」
桜は、少しだけ考える。
動線のことまでは、正直よく分からない。
けれど。
ふと、ある顔が浮かんだ。
エルザ。
同じメイドで、いまは診療所に入院している患者。
少し迷ってから、桜は口を開いた。
「あの……」
「診療所に、今、メイドさんが入院されているんです」
「メイドさん同士でしたら、
お知り合いかもしれませんし」
「一度、聞いてみましょうか」
「本当ですか」
ノインが、思わず身を乗り出す。
その反応を見て、桜は小さく頷いた。
「まずは、相談してみますね」
────────────────────
■エルザへの相談
午後の病棟は、午前よりも少し静かだった。
エルザが、ベッドに腰掛けている。
ノインは、診療所内の護衛位置で控えていた。
桜が、エルザに声をかける。
「エルザさん、少しお時間いいですか」
「はい?」
桜は、少し言葉を選ぶように間を置いた。
「護衛の騎士が、お礼をしたい相手がいるそうなんです」
ノインは、視線を動かさずに聞いていた。
「王妃付きのメイドで、エーファさんという方です」
その名前に、エルザが小さく頷く。
「ええ。顔と名前は知っています」
「立場もあって、直接やり取りするのは難しいみたいで」
桜が言い終える前に、エルザは穏やかに言った。
「でしたら、仲介はできますよ」
ノインの指先に、わずかに力が入る。
「見舞いに来ているメイド仲間に、親しい関係の子がいますから」
「本当ですか?」
思わず声が出ていた。
「ええ。その子を通せば、大丈夫だと思います」
「ありがとうございます」
ノインは静かに一礼した。
エルザは、視線をこちらへ向ける。
「ノインさん」
「先方のご都合もありますから、いくつか候補を挙げていただけますか」
ノインは少し考え、頷いた。
「来週以降で、四つほど候補を挙げられます」
「場所は、庭園でいかがでしょう」
「人目も少なく、立ち話もしやすいですから」
「ありがとうございます」
話は、思っていたよりもあっさりと進んだ。
「仲介の者を通して、お伝えします」
「返答は、木曜日あたりの午後にでも」
「承知しました」
やり取りはそれだけだった。
だが。
定位置へ戻ったあとも、胸の奥が落ち着かない。
来週以降。
四つの候補日。
その言葉を口にした瞬間から、頭の中では庭園の景色ばかりが浮かんでいる。
任務ではない。
魔物でもない。
命のやり取りでもない。
それなのに。
こんなにも緊張するのか、と。
騎士として前線に立つときとは、まったく違う種類の鼓動だった。
背筋を伸ばす。
視線を正面に戻す。
護衛の顔に戻る。
庭園での立ち話など、ただの短い挨拶だ。
――そのはずだ。
水曜日は、桜の公休日だ。
今日はたまたま、ノインが部屋の護衛担当になっており、午前中の時間を使って、桜は読み書きと発音の練習につきあってもらっていた。
机の上には、紙とペン。
書きかけの文字と、書き直された行がいくつも並んでいる。
「……ここの音、もう一度お願いします」
「はい。
――その音は、“ル”ではなくて、“ラ”に近いです」
ノインは、口の形を意識しながら、ゆっくりと発音する。
桜はそれを聞き取り、すぐに頷いた。
「今の、分かりやすかったです」
「よかったです」
いつも通りのやり取り。
内容も、進み具合も、特に問題はない。
――けれど。
ノインは、落ち着きがなかった。
視線が、紙と桜の間を行ったり来たりする。
発音の区切りで、妙に間が空く。
言い直す必要のないところで、言葉を切る。
桜は、ペン先を止めた。
「……ノインさん」
「はい」
「今日は、少しそわそわしていませんか?」
一瞬、返事が遅れた。
「……いえ」
否定しかけて、言葉が続かない。
桜は、その様子を見て、深く追及はしなかった。
「何か、困っていることですか?」
ノインは、一度視線を外した。
それから、短く息を吐く。
「……実は」
前置きは短かった。
「この前、怪我をしたときに」
「診療所で、メイドの方から……」
桜の中で、すぐに映像が浮かぶ。
騎士服の血を見て、顔色を失っていた、あのメイド。
「エーファ、という名前で」
「ハーブティーを、いただいたんです」
「疲れを取って、眠りを助けるものだと」
桜は、そこでようやくメイドの名前を知った。
「それで……」
「何か、お返しをした方がいいと思っているんですが」
言葉を選びながら続ける。
「何がいいのか、分からなくて」
桜は、そこで状況を理解したつもりになった。
「あの時の、メイドさんですね」
「はい」
即答だった。
桜は、少し考えてから、確認するように口にする。
「……恋人の方、なんですよね?」
――次の瞬間。
「ち、違います!」
声が裏返った。
「そういうんじゃなくて」
「その……」
顔が、みるみる赤くなる。
言葉が続かず、拳をぎゅっと握った。
「……え?」
桜は、素直に困惑した。
「恋人では、ありません」
ノインは、はっきりと言った。
「ただ、その……」
「自分、恋愛経験がないので」
言い切る声は、妙にまっすぐだった。
その一言で、桜の中の空気が変わった。
「……」
一瞬、言葉が出ない。
けれど、不思議と居心地の悪さはなかった。
「……私も」
気づいたら、口にしていた。
「そういう経験、なくて」
言ってから、桜は内心で驚く。
ただ、同じ立場の人を初めて目の前にして、
つい、口が先に動いただけだった。
ノインは、少し驚いたように桜を見る。
「……そうなんですか」
「はい」
「なので、正直」
「女性が何を喜ぶかとか、全然分からないです」
桜は、視線を紙に落としたまま続ける。
「しかも、貴族の女性ですよね」
「余計に……分からなくて」
「それでも」
ノインは、間を詰めるように言った。
「他に、相談できる相手がいなくて」
「騎士仲間に聞いたら、冷やかされますし」
少し早口だった。
「……真剣に考えたいんです」
必死さが、隠しきれずに滲んでいた。
桜は、少し迷ってから、言葉を選ぶ。
「……気になっている、感じですか?」
好きなんですか、とは言わない。
「……はい」
小さく、頷いた。
桜は、しばらく考え込む。
身分差も、貴族の慣習も、
正直よく分からない。
けれど。
「……お菓子、とか」
ぽつりと口にする。
「美味しいお菓子なら」
「嫌いな人、少ないと思います」
「私も、好きですし」
少し照れたように付け足す。
「ハーブティーをいただいたなら」
「同じように、口にするもの、ちょうどいいかも」
ノインは、その言葉を真剣に受け止めた。
「……なるほど」
小さく頷く。
「お礼の気持ちも、伝えやすいですね」
桜は、内心で少しだけ安堵する。
参考になったのなら、それでいい。
「ありがとうございました」
ノインは、深く頭を下げた。
「いえ……」
「私も、あまり詳しくないので」
桜は、少し苦笑した。
相談を終えたノインは、
さっきまでの落ち着きのなさが嘘のように消え、
その後の読み書きと発音の練習は、問題なく進んだ。
――初めて会ったかもしれない。
同じ立場の人。
桜は、そう思いながら、ペンを走らせていた。
勉強の時間が終わり、
ノインが退室しようとした、その直前。
ふと、何かを思い出したように、
ノインが「あっ」という表情を浮かべた。
「どうしましたか」
「……いえ」
一瞬、言いかけてから、
ノインは小さく息を吐く。
「彼女、王妃様付きのメイドさんなので」
「自分、接点がなくて……」
その言葉に、桜は「ああ」と小さく頷いた。
「怪我をしたときは、偶然でしたし」
「この間も、庶務室まで、わざわざ来てくれて」
桜は、少しだけ考える。
動線のことまでは、正直よく分からない。
けれど。
ふと、ある顔が浮かんだ。
エルザ。
同じメイドで、いまは診療所に入院している患者。
少し迷ってから、桜は口を開いた。
「あの……」
「診療所に、今、メイドさんが入院されているんです」
「メイドさん同士でしたら、
お知り合いかもしれませんし」
「一度、聞いてみましょうか」
「本当ですか」
ノインが、思わず身を乗り出す。
その反応を見て、桜は小さく頷いた。
「まずは、相談してみますね」
────────────────────
■エルザへの相談
午後の病棟は、午前よりも少し静かだった。
エルザが、ベッドに腰掛けている。
ノインは、診療所内の護衛位置で控えていた。
桜が、エルザに声をかける。
「エルザさん、少しお時間いいですか」
「はい?」
桜は、少し言葉を選ぶように間を置いた。
「護衛の騎士が、お礼をしたい相手がいるそうなんです」
ノインは、視線を動かさずに聞いていた。
「王妃付きのメイドで、エーファさんという方です」
その名前に、エルザが小さく頷く。
「ええ。顔と名前は知っています」
「立場もあって、直接やり取りするのは難しいみたいで」
桜が言い終える前に、エルザは穏やかに言った。
「でしたら、仲介はできますよ」
ノインの指先に、わずかに力が入る。
「見舞いに来ているメイド仲間に、親しい関係の子がいますから」
「本当ですか?」
思わず声が出ていた。
「ええ。その子を通せば、大丈夫だと思います」
「ありがとうございます」
ノインは静かに一礼した。
エルザは、視線をこちらへ向ける。
「ノインさん」
「先方のご都合もありますから、いくつか候補を挙げていただけますか」
ノインは少し考え、頷いた。
「来週以降で、四つほど候補を挙げられます」
「場所は、庭園でいかがでしょう」
「人目も少なく、立ち話もしやすいですから」
「ありがとうございます」
話は、思っていたよりもあっさりと進んだ。
「仲介の者を通して、お伝えします」
「返答は、木曜日あたりの午後にでも」
「承知しました」
やり取りはそれだけだった。
だが。
定位置へ戻ったあとも、胸の奥が落ち着かない。
来週以降。
四つの候補日。
その言葉を口にした瞬間から、頭の中では庭園の景色ばかりが浮かんでいる。
任務ではない。
魔物でもない。
命のやり取りでもない。
それなのに。
こんなにも緊張するのか、と。
騎士として前線に立つときとは、まったく違う種類の鼓動だった。
背筋を伸ばす。
視線を正面に戻す。
護衛の顔に戻る。
庭園での立ち話など、ただの短い挨拶だ。
――そのはずだ。
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