黒蛇男

zubro909

文字の大きさ
56 / 95
8. 京極一家の虐殺

8. 京極一家の虐殺(2)

しおりを挟む
大蔵をはじめ、iibadatanに完全に自由を奪われ、死を覚悟した京極は自分の殺人受託業務の詳細に関して話し始めた。

だが、核心となる内通者、後ろ盾の組織について話さない。話したら、他の人間に同じことをされることを理解しているからだ。

大蔵は残忍さの程度と、犠牲者の広さで、京極を完全にコントロールしようとした。iibadatanの拠点に集められた京極の家族と、主要構成員の家族は素手で殴り蹴り、半殺しにした上で、男も女もレイプした。頭から足元まで黒づくめの男達がペニスだけをさらけ出してレイプする姿は、異様であり、滑稽であった。

「グブあああー!」

男達が血を流しながらアナルを犯される姿や声は、男色趣味がない人間には地獄絵図そのものだった。

素人達は嗚咽し、失禁脱糞し、廃人のような状態になった。初めこそ絶叫は聞かれたが、彼ら彼女らに恐怖に絶叫するようなエネルギーはほとんどなかった。この後は静寂に包まれ、乾いた音のみが響き渡る世界だった。

京極は自らを理解している。家族と主要構成員が蹂躙されることには眉一つ動かさなかった。この人間達にそのリスクがあることは充分に想定していたからだ。

むしろ、巻き込まれてしまった素人が恐怖を覚えることに動揺していた。大蔵は、京極が愛着を持つ人物で、誠実に堅気の仕事をしている人間達を選んだ。飲食店も高級店ではなく、地元に馴染んだ、優しい家族だった。

目前で京極の関係者が拷問を受け、極度の恐怖で全ての感情を失っていた地元の飲食店の家族。しばらくほとんど会っておらず、ほのぼのと生活していた幼馴染の家族。彼ら彼女らは、京極の暴力業で蓄積した富の恩恵はほぼ受けていなかったし、裏社会とは全く違う世界を地道に生きて来た。それが、京極と少しの親しみがあったというだけで、地獄に連れて来られていた。

京極の反応は、大蔵の想定通りだった。だからこそ、素人の選定に特にこだわった。

「悪かった。この情報を話す」

京極は隠していた情報を話した。大蔵は長期戦になることを理解していた。

(京極はやはり、この場に居る人間全てが死ぬことを承知している)

今までの進行で、Karimの組織は厳重で、目撃者は全員殺すことを確信したようだ。

大蔵は京極の家族、主要構成員の家族をだるまにするよう、医師チームに指示した。

だるまとは、両腕両脚を切り落とした状態である。

中国の武則天が旧政敵に行った拷問で、闇社会で未だに行われている。這いつくばって動くことは出来ぬよう切断された。痛みでショック死することを避けるため、麻酔を服用させ、迅速に行われた。武則天は眼球を抉り出す、薬物による会話・聴覚能力の破壊まで行った。だが、大蔵はむしろ五感を残して地獄を味あわせるため、感覚器は残した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

世界の終わりにキミと

フロイライン
エッセイ・ノンフィクション
毎日を惰性で生きる桐野渚は、高級クラブの黒服を生業としていた。 そんなある日、驚くほどの美女ヒカルが入店してくる。 しかし、ヒカルは影のある女性で、彼女の見た目と内面のギャップに、いつしか桐野は惹かれていくが…

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...