81 / 95
14. 大蔵・Karim・iibadatanとの戦闘
14. 大蔵・Karim・iibadatanとの戦闘(4)
しおりを挟む
Karimは先程の鉄槌で「勝負があった」、と認識した。
(どうやってより残虐に素手で殺してやろうか?頭から落として、頭蓋骨を一発で割って、脳を地面に出してやるか?)
剛は、Karimが勝利を確信し、猟奇的な欲望を湧き起こした瞬間を見逃さなかった。
その刹那、剛は唇内部の右裏を嚙みちぎり、カプセルを噛んで、外に吐き出した。血を吐き出したようにしか見えないように。Karimが剛の髪を掴み、叩き落とそうとした時、Karimは強い眩暈を感じた。
「おいっ。ガスの専門家を呼べ!」
部屋が騒然とした。
黒づくめの兵隊、治療中の大蔵、真央も慌て始めた。部屋から脱出しようとしたが、扉がどうしても開かない。
「なんで鍵が開かねえんだ!」
剛は寧々に指示し、iibadatanのCIOに鍵のロックを行わせた。タイミングは、剛の盗撮機の映像で、剛が血を斜め右45度に吐いた時。寧々が迅速に伝えた。剛はKarimの腕に噛みつき、部屋の奥に駆け込んで退避した。
Karim始めiibadatanの各人は素人の剛達への拷問に熱中し、鍵のロックが施錠されたことに気づかなかった。
「そいつにガスの正体を吐かせろ!捕まえろ!」
急速に拡散する特殊ガスであるprm354は初めに視力を奪った。
軍人達の視力は既に大部分失われ、剛を迅速に追うことは出来なかった。恐怖を与えるためのiibadatanの部屋は無駄に広かった。
剛は息を整えた。真央のほうに向かった。
「真央さん、あなたは生き残りたいですか?」
「うゔぅう…どういうこと?」
真央は薄れ行く視界の中で尋ねた。真央は自分の身体感覚から、このまま部屋の全員が死ぬ事を予測した。
「あなたがこの組織を変革しようとしていたのは知っています」
「知識労働者達と連携し、より広範な影響力を持ちたいんですよね?もし私と組むなら、あなただけ助けます。Karimと大蔵達はこのまま死にます。あなたには得な話です」
真央は驚いた。
「…あなた、どこまで知っているの。よくもまあ、大胆な男ね。…私は死にたくない。あなたとこの組織の事を話したいわ」
(これはもう他に手はない。このままだと死ぬだけだ)
「助けてください」
剛は唇内部の左側をもう一部かみちぎり、カプセルを出した。
真央の口を広げ、カプセルの半分だけを押し込むと、真央の頭を振って無理矢理飲ませた。剛は家族と恋人達の近くに駆け寄り、一人一人抱き締めた。
「心配と迷惑をかけて、本当にすまなかった。よく耐えてくれた。本当にありがとう」
「安心してくれ。あの女性以外は即死するところが見れるよ。あの女性に案内させて脱出しよう」
剛は事前に皆に会い、今回の背景、自分の戦略を丁寧に説明していた。
真実に無理矢理に向き合わせるため、大蔵が京極組を惨殺した処刑動画も観せた。その場で皆、吐いてしまったり、泣き出してしまったりした。だが、剛にとっても、剛の仲間にとっても、変わらない現実だった。その後に、自分の戦略の説明をした。自分が今まで洋平と龍太を植物人間にしていること、自分の準備内容も説明した。その上で、prm354の免疫を渡した。prm354は最先端の生物兵器で、沙耶が剛に貢いだ1億円を使い、イスラエルから6000万円で購入した。
現場では恐ろしい程に、剛のシミュレーション通りに事態が進んだ。剛の家族や彼女達は、自分が本来一生関わらなかったはずの狂気の世界に怯えながらも、剛の仲間や恋人達全員が剛のシミュレーションの正確さに驚いていた。運命を受け入れた彼・彼女らは落ち着いて拷問を受けた。剛は寧々に、彼ら彼女らの拷問動画を物理削除するよう指示した。
全員でKarim、大蔵、他の軍人達の死を確認した。剛にとっては初めての殺人は生物兵器ガス使用によるもので、iibadatanの首領Karim・その息子大蔵を含む、21名の軍人達だった。今まではヤクザの洋介・龍太の2名を植物人間にするに留まっていたが、今回は確実に殺した。
「真央さん。案内してください」
剛は寧々に指示し、部屋の鍵を開けさせた。
真央に、仲間達の服とタオル・ウェットティッシュを用意させ、与えた。真央は施設から皆を解放した。剛の母、弟、玲香、彩香、葵、沙耶は外で月を観た時、地獄から生還した実感を持った。全員が緊張から解放され、地面に崩れ落ちた。全員がその場で失禁し、玲香と葵は極度のリラックスのせいで脱糞してしまった。剛はそこまで想定し、真央にウェットティッシュを用意させた。そうした配慮が出来るほどまでに、剛には余裕が産まれていた。
真央は剛に服を与え、自らの執務室に招いた。
(どうやってより残虐に素手で殺してやろうか?頭から落として、頭蓋骨を一発で割って、脳を地面に出してやるか?)
剛は、Karimが勝利を確信し、猟奇的な欲望を湧き起こした瞬間を見逃さなかった。
その刹那、剛は唇内部の右裏を嚙みちぎり、カプセルを噛んで、外に吐き出した。血を吐き出したようにしか見えないように。Karimが剛の髪を掴み、叩き落とそうとした時、Karimは強い眩暈を感じた。
「おいっ。ガスの専門家を呼べ!」
部屋が騒然とした。
黒づくめの兵隊、治療中の大蔵、真央も慌て始めた。部屋から脱出しようとしたが、扉がどうしても開かない。
「なんで鍵が開かねえんだ!」
剛は寧々に指示し、iibadatanのCIOに鍵のロックを行わせた。タイミングは、剛の盗撮機の映像で、剛が血を斜め右45度に吐いた時。寧々が迅速に伝えた。剛はKarimの腕に噛みつき、部屋の奥に駆け込んで退避した。
Karim始めiibadatanの各人は素人の剛達への拷問に熱中し、鍵のロックが施錠されたことに気づかなかった。
「そいつにガスの正体を吐かせろ!捕まえろ!」
急速に拡散する特殊ガスであるprm354は初めに視力を奪った。
軍人達の視力は既に大部分失われ、剛を迅速に追うことは出来なかった。恐怖を与えるためのiibadatanの部屋は無駄に広かった。
剛は息を整えた。真央のほうに向かった。
「真央さん、あなたは生き残りたいですか?」
「うゔぅう…どういうこと?」
真央は薄れ行く視界の中で尋ねた。真央は自分の身体感覚から、このまま部屋の全員が死ぬ事を予測した。
「あなたがこの組織を変革しようとしていたのは知っています」
「知識労働者達と連携し、より広範な影響力を持ちたいんですよね?もし私と組むなら、あなただけ助けます。Karimと大蔵達はこのまま死にます。あなたには得な話です」
真央は驚いた。
「…あなた、どこまで知っているの。よくもまあ、大胆な男ね。…私は死にたくない。あなたとこの組織の事を話したいわ」
(これはもう他に手はない。このままだと死ぬだけだ)
「助けてください」
剛は唇内部の左側をもう一部かみちぎり、カプセルを出した。
真央の口を広げ、カプセルの半分だけを押し込むと、真央の頭を振って無理矢理飲ませた。剛は家族と恋人達の近くに駆け寄り、一人一人抱き締めた。
「心配と迷惑をかけて、本当にすまなかった。よく耐えてくれた。本当にありがとう」
「安心してくれ。あの女性以外は即死するところが見れるよ。あの女性に案内させて脱出しよう」
剛は事前に皆に会い、今回の背景、自分の戦略を丁寧に説明していた。
真実に無理矢理に向き合わせるため、大蔵が京極組を惨殺した処刑動画も観せた。その場で皆、吐いてしまったり、泣き出してしまったりした。だが、剛にとっても、剛の仲間にとっても、変わらない現実だった。その後に、自分の戦略の説明をした。自分が今まで洋平と龍太を植物人間にしていること、自分の準備内容も説明した。その上で、prm354の免疫を渡した。prm354は最先端の生物兵器で、沙耶が剛に貢いだ1億円を使い、イスラエルから6000万円で購入した。
現場では恐ろしい程に、剛のシミュレーション通りに事態が進んだ。剛の家族や彼女達は、自分が本来一生関わらなかったはずの狂気の世界に怯えながらも、剛の仲間や恋人達全員が剛のシミュレーションの正確さに驚いていた。運命を受け入れた彼・彼女らは落ち着いて拷問を受けた。剛は寧々に、彼ら彼女らの拷問動画を物理削除するよう指示した。
全員でKarim、大蔵、他の軍人達の死を確認した。剛にとっては初めての殺人は生物兵器ガス使用によるもので、iibadatanの首領Karim・その息子大蔵を含む、21名の軍人達だった。今まではヤクザの洋介・龍太の2名を植物人間にするに留まっていたが、今回は確実に殺した。
「真央さん。案内してください」
剛は寧々に指示し、部屋の鍵を開けさせた。
真央に、仲間達の服とタオル・ウェットティッシュを用意させ、与えた。真央は施設から皆を解放した。剛の母、弟、玲香、彩香、葵、沙耶は外で月を観た時、地獄から生還した実感を持った。全員が緊張から解放され、地面に崩れ落ちた。全員がその場で失禁し、玲香と葵は極度のリラックスのせいで脱糞してしまった。剛はそこまで想定し、真央にウェットティッシュを用意させた。そうした配慮が出来るほどまでに、剛には余裕が産まれていた。
真央は剛に服を与え、自らの執務室に招いた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
世界の終わりにキミと
フロイライン
エッセイ・ノンフィクション
毎日を惰性で生きる桐野渚は、高級クラブの黒服を生業としていた。
そんなある日、驚くほどの美女ヒカルが入店してくる。
しかし、ヒカルは影のある女性で、彼女の見た目と内面のギャップに、いつしか桐野は惹かれていくが…
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる