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コルドナ辺境拍領
203話 暗躍する親馬鹿は、ドラゴンに叱られる
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ピッコモンキーから金色のペンダントをゲットして意気揚々と採取したり、屋台に寄ったり楽しくギルドに帰ってきたら、青い顔したテリアさんと、迫力ある笑顔のナギ君に、すぐにギルドの一室に通されました。
私達5人は訳も分からずキョトンと椅子に座り、出されたお茶とお茶菓子をウマウマと頬張りました。もちろんウハハも私のお膝でもぐもぐ。ハワワはコーくんのお膝でもぐもぐ。皆美味しいね――っと話していたが…私は小さな違和感がした――。
通された部屋はいつもと違うし…何と言うか少し豪華な部屋だし…
出されたお茶やお菓子が、いつもより良いモノのような…? こう日本で言うとスーパーで買うどら焼きと、専門店で買うどら焼きの違いみたいな…そんな違和感を感じながらアルマ君をみて首を傾げていると、部屋にノックオンが響いた。
扉を皆で見つめていると、「失礼します」と言って入ってきたのは、頬を腫らしたざまぁ対象の少年少女達と、騎士の格好した、がたいがいい叔父さん達だった。そして叔父さん達は両頬が腫れていた。
その姿に私も、アルマ君もギョッとして目を見開いた。
入って来た皆は、おもむろにアルマ君の前に座り込み頭を下げた。
その姿はまごう事なき土下座!
…え?この世界土下座広まってるの?トーさんとか知らなかったし…違うよね?
…どういう事?土下座もだけど、今のこの状況が意味不明なんだけど?アルマ君も私同様に、辺りをキョロキョロ見ながら、皆さんの行動にあわあわ焦っている。そんなカオスな中、一番中心に居た赤茶の短髪で紫水晶の様な澄んだ紫色の瞳の男性が口を開いた。
「この度は、我が家の未熟な末娘、マリエルの至らぬ行動のせいで不快な思いをさせてしまい申し訳なかった」
騎士だし子供の格好からしても貴族だろうに、孤児のアルマ君に真摯に謝る姿は潔い。彼が謝るとその後方に控えていた騎士の二人も、迷いなく頭を下げたまま謝罪をした。
「我が愚息も申し訳ない」
「申し訳ありませんでした」
誠実に言い訳せずに謝る姿は好感が持てるのだけれど…この人達って騎士団の騎士様だよね…あの子達の親御さんだよね?
すごく頬が青痣になっているし…めちゃくちゃ緊張しているようなんだけど…なんで?子供たちはずっと頭を下げて震えている状態だ…
私もアルマ君も顔を見合わせ困惑していると、事の成り行きを見ていたコーくんは、大きなため息をついて、膝の上に座らせていたハワワを自分の頭の上に移動させた。そんなコーくんの動きに皆の視線が集中した。コーくんは大きく息を吸い、部屋の空気が震えるほどの大声を上げた。
「子供の喧嘩にお前が手を出すな!この親馬鹿カラス!!」
その大声に部屋の窓ガラスがガタガタと揺れ、部屋に居る皆は、あっけにとられ時が止まったように固まった。コーくんの目線は天井のある一点を見つめている。
「それでも隠れているつもりか!我を侮辱するつもりなら覚悟するがいい、この街など跡形も無く消してしまうぞ!」
コーくんの言葉に周りの大人たちも、子供達もビクッと肩を揺らした。
コーくんの言葉を聞いたアルマ君はバッと顔を上げ、コーくんの服を必死で掴みながら首を振った。
その目は恐怖とかそういうモノではなく、ダメだとけん制するようなそんな視線を受け、アルマ君の手をポンポン軽く叩いて、コーくんは目を細め微笑んだ。
その行動に周りは先ほどの言葉は本気でない事を悟り安堵したものの、一度目を瞑ったコーくんが、再度天井を見て剣呑な雰囲気で言葉を発した。
「で?いつまで隠れているつもりだ、馬鹿者が」
しばらくすると、コーくんが見ていた天井に黒いしみが現れた。シミの様な黒い色が一気に広がり、人の頭程度に広がったかと思ったらそこからヒョイっと、モジャモジャ頭のトーさんの首が逆さに出てきた。わたしはパチパチと瞬きを繰り返した。
出てきたトーさんはコーくんを見ながら、少し頬を膨れさせ、
「なんで、コーが怒ってんだよ…そいつらがアルマの事を馬鹿にしたから怒っただけだ」
そんなトーさんの言い訳に、呆れたようにコーくんが言葉を紡ぐ。
「お前のは、怒るというより威圧だろうが。親子共々こんな委縮した状態という事はお主、脅しておらぬであろうな?カナメに嫌われても知らぬぞ」
何か今コーくんが不穏な事を言ったような―――。私がトーさんを見ると、トーさんは焦ったようにコーくんに口止めをした。
「ば!!それをここで言っちゃダメだろ!!」
ほほう。トーさんの言葉に私はニッコリ笑顔で、首だけ出してるトーさんに向かって、
「トーさん?カナメ、この状態意味分かんないんだけど、一から十まで全部説明してく、れ、る、よ、ね」
一文字ずつゆっくり伝えるとトーさんはビクッとしながら黒いシミの中に消えて行った…あとでとっ捕まえてお説教しなくちゃ。
私は大きなため息を吐き、土下座している皆さんに頭を下げた。
「私の父が強引な事をしたようで申し訳ありません。あとでしっかり叱っておきます」
そう言ってアルマ君に向き直ると、どうする?と視線で促した。
アルマ君は戸惑いながら、あの…っと口を開いた
「僕は、別に酷い事されたわけではないし…理由が分からなくて戸惑いはしましたが…騎士様が頭を下げるような事ではないです」
おずおずと言葉を紡ぐアルマ君の前に土下座していた皆は顔を上げ、赤茶の髪の男性は、首を振って否定した。
「本人の意思を無視して連れ去ろうとした行為自体が重大な過ちです。騎士は領主と領民を守る存在であり、高潔であらねばなりません。にもかかわらず、私の家族が領民に手を上げかけた――それだけで、私は剣を置く覚悟を迫られる立場にあります。幸い未遂で済んだと伺いました。深くお詫び申し上げます。どうか今回だけは謝罪にてお許しを願いたく参りました」
はっきり言いきったこの人、騎士道精神的なかっこいい感じ好きだな。良い人だ。
それで”娘”と言っていたから、あの縦ロールの子のお父さん。
「あの、僕もう怒ってません。ただその、あの子達と話しても良いですか?」
「それはもちろん」
笑顔でアルマ君に返事をした赤茶髪の男性に、私は部屋に入ってきた時から、一目見て気になって居る事を聞いた。
「あの、あの子達の頬はその…」
尻すぼみな言い方になってしまった私に対し、申し訳なさそうに赤茶髪の男性は言った。
「あぁ、あれは私たちがここに付いた時にはあんなになっておりました。どうやら男同士で殴り合いの喧嘩になって、仲裁に入った娘は両サイドからパンチを食らいあのように頬が腫れてしまいましてな。ハハハハ
幸い、跡になるような怪我ではありませんので、反省の為ポーションは使用させないようにしています。その痛みも今は経験です」
その言葉を聞いて私は凄くホッとした。あぁよかった。
大人からの暴力は怖いから―――。
そんな私の反応を見て赤茶髪の男性はニッコリ笑って自分たちの頬を指さした。
「ちなみに俺たちの顔は領主様にやられました。子供の失態の一報が領主様…ちょうどノンナ薬師と君の父君との面会時にもたらされ…いや君の父君に烈火のごとく脅されましてね。おかげで領主様に、この街を灰にする気かって鉄拳制裁を喰らい謝罪で場を収める様に取り計らってもらいました。」
私は、トーさんの暴走しそうになってる所領主さまが納めた形を取ったのかと納得し、そして心の中で帰ったら説教倍しようと固く誓った。
「帰宅したらきちんと家族で話し合います。娘たちの心配をしてくれてありがとう。お嬢さん」
そう言って赤茶髪の男性は紫水晶の瞳を細め笑いかけてくれた。そしてそっと私の頭を撫でてくれた。そのなでてくれた優しい手つきに温もりを感じ、この人なら娘さん達家族としっかり話し合えると確信した。
私達5人は訳も分からずキョトンと椅子に座り、出されたお茶とお茶菓子をウマウマと頬張りました。もちろんウハハも私のお膝でもぐもぐ。ハワワはコーくんのお膝でもぐもぐ。皆美味しいね――っと話していたが…私は小さな違和感がした――。
通された部屋はいつもと違うし…何と言うか少し豪華な部屋だし…
出されたお茶やお菓子が、いつもより良いモノのような…? こう日本で言うとスーパーで買うどら焼きと、専門店で買うどら焼きの違いみたいな…そんな違和感を感じながらアルマ君をみて首を傾げていると、部屋にノックオンが響いた。
扉を皆で見つめていると、「失礼します」と言って入ってきたのは、頬を腫らしたざまぁ対象の少年少女達と、騎士の格好した、がたいがいい叔父さん達だった。そして叔父さん達は両頬が腫れていた。
その姿に私も、アルマ君もギョッとして目を見開いた。
入って来た皆は、おもむろにアルマ君の前に座り込み頭を下げた。
その姿はまごう事なき土下座!
…え?この世界土下座広まってるの?トーさんとか知らなかったし…違うよね?
…どういう事?土下座もだけど、今のこの状況が意味不明なんだけど?アルマ君も私同様に、辺りをキョロキョロ見ながら、皆さんの行動にあわあわ焦っている。そんなカオスな中、一番中心に居た赤茶の短髪で紫水晶の様な澄んだ紫色の瞳の男性が口を開いた。
「この度は、我が家の未熟な末娘、マリエルの至らぬ行動のせいで不快な思いをさせてしまい申し訳なかった」
騎士だし子供の格好からしても貴族だろうに、孤児のアルマ君に真摯に謝る姿は潔い。彼が謝るとその後方に控えていた騎士の二人も、迷いなく頭を下げたまま謝罪をした。
「我が愚息も申し訳ない」
「申し訳ありませんでした」
誠実に言い訳せずに謝る姿は好感が持てるのだけれど…この人達って騎士団の騎士様だよね…あの子達の親御さんだよね?
すごく頬が青痣になっているし…めちゃくちゃ緊張しているようなんだけど…なんで?子供たちはずっと頭を下げて震えている状態だ…
私もアルマ君も顔を見合わせ困惑していると、事の成り行きを見ていたコーくんは、大きなため息をついて、膝の上に座らせていたハワワを自分の頭の上に移動させた。そんなコーくんの動きに皆の視線が集中した。コーくんは大きく息を吸い、部屋の空気が震えるほどの大声を上げた。
「子供の喧嘩にお前が手を出すな!この親馬鹿カラス!!」
その大声に部屋の窓ガラスがガタガタと揺れ、部屋に居る皆は、あっけにとられ時が止まったように固まった。コーくんの目線は天井のある一点を見つめている。
「それでも隠れているつもりか!我を侮辱するつもりなら覚悟するがいい、この街など跡形も無く消してしまうぞ!」
コーくんの言葉に周りの大人たちも、子供達もビクッと肩を揺らした。
コーくんの言葉を聞いたアルマ君はバッと顔を上げ、コーくんの服を必死で掴みながら首を振った。
その目は恐怖とかそういうモノではなく、ダメだとけん制するようなそんな視線を受け、アルマ君の手をポンポン軽く叩いて、コーくんは目を細め微笑んだ。
その行動に周りは先ほどの言葉は本気でない事を悟り安堵したものの、一度目を瞑ったコーくんが、再度天井を見て剣呑な雰囲気で言葉を発した。
「で?いつまで隠れているつもりだ、馬鹿者が」
しばらくすると、コーくんが見ていた天井に黒いしみが現れた。シミの様な黒い色が一気に広がり、人の頭程度に広がったかと思ったらそこからヒョイっと、モジャモジャ頭のトーさんの首が逆さに出てきた。わたしはパチパチと瞬きを繰り返した。
出てきたトーさんはコーくんを見ながら、少し頬を膨れさせ、
「なんで、コーが怒ってんだよ…そいつらがアルマの事を馬鹿にしたから怒っただけだ」
そんなトーさんの言い訳に、呆れたようにコーくんが言葉を紡ぐ。
「お前のは、怒るというより威圧だろうが。親子共々こんな委縮した状態という事はお主、脅しておらぬであろうな?カナメに嫌われても知らぬぞ」
何か今コーくんが不穏な事を言ったような―――。私がトーさんを見ると、トーさんは焦ったようにコーくんに口止めをした。
「ば!!それをここで言っちゃダメだろ!!」
ほほう。トーさんの言葉に私はニッコリ笑顔で、首だけ出してるトーさんに向かって、
「トーさん?カナメ、この状態意味分かんないんだけど、一から十まで全部説明してく、れ、る、よ、ね」
一文字ずつゆっくり伝えるとトーさんはビクッとしながら黒いシミの中に消えて行った…あとでとっ捕まえてお説教しなくちゃ。
私は大きなため息を吐き、土下座している皆さんに頭を下げた。
「私の父が強引な事をしたようで申し訳ありません。あとでしっかり叱っておきます」
そう言ってアルマ君に向き直ると、どうする?と視線で促した。
アルマ君は戸惑いながら、あの…っと口を開いた
「僕は、別に酷い事されたわけではないし…理由が分からなくて戸惑いはしましたが…騎士様が頭を下げるような事ではないです」
おずおずと言葉を紡ぐアルマ君の前に土下座していた皆は顔を上げ、赤茶の髪の男性は、首を振って否定した。
「本人の意思を無視して連れ去ろうとした行為自体が重大な過ちです。騎士は領主と領民を守る存在であり、高潔であらねばなりません。にもかかわらず、私の家族が領民に手を上げかけた――それだけで、私は剣を置く覚悟を迫られる立場にあります。幸い未遂で済んだと伺いました。深くお詫び申し上げます。どうか今回だけは謝罪にてお許しを願いたく参りました」
はっきり言いきったこの人、騎士道精神的なかっこいい感じ好きだな。良い人だ。
それで”娘”と言っていたから、あの縦ロールの子のお父さん。
「あの、僕もう怒ってません。ただその、あの子達と話しても良いですか?」
「それはもちろん」
笑顔でアルマ君に返事をした赤茶髪の男性に、私は部屋に入ってきた時から、一目見て気になって居る事を聞いた。
「あの、あの子達の頬はその…」
尻すぼみな言い方になってしまった私に対し、申し訳なさそうに赤茶髪の男性は言った。
「あぁ、あれは私たちがここに付いた時にはあんなになっておりました。どうやら男同士で殴り合いの喧嘩になって、仲裁に入った娘は両サイドからパンチを食らいあのように頬が腫れてしまいましてな。ハハハハ
幸い、跡になるような怪我ではありませんので、反省の為ポーションは使用させないようにしています。その痛みも今は経験です」
その言葉を聞いて私は凄くホッとした。あぁよかった。
大人からの暴力は怖いから―――。
そんな私の反応を見て赤茶髪の男性はニッコリ笑って自分たちの頬を指さした。
「ちなみに俺たちの顔は領主様にやられました。子供の失態の一報が領主様…ちょうどノンナ薬師と君の父君との面会時にもたらされ…いや君の父君に烈火のごとく脅されましてね。おかげで領主様に、この街を灰にする気かって鉄拳制裁を喰らい謝罪で場を収める様に取り計らってもらいました。」
私は、トーさんの暴走しそうになってる所領主さまが納めた形を取ったのかと納得し、そして心の中で帰ったら説教倍しようと固く誓った。
「帰宅したらきちんと家族で話し合います。娘たちの心配をしてくれてありがとう。お嬢さん」
そう言って赤茶髪の男性は紫水晶の瞳を細め笑いかけてくれた。そしてそっと私の頭を撫でてくれた。そのなでてくれた優しい手つきに温もりを感じ、この人なら娘さん達家族としっかり話し合えると確信した。
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