安全第一異世界生活

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転移と出会いとコルドナ街

17トーさんと 呼べば笑顔の 花開く!!

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100ポイント貯まった。
「ヤッター!!これでトーさんと一緒に冒険できる!!!」
ウハハと一緒に冒険者ギルドで、ぴょんぴょん跳ね回ってしまった。
その姿を微笑ましく眺められる。恥ずかしい。

外クエストに出るようになったら、トーさんが色々教えてくれると約束していたから楽しみ。

 『トーさん』とは、クロトさんを普通に『パパ』や『お父さん』って呼ぶのは照れるので、
「クロト」の「ト」を取り「トーさん」
「そう呼んでいい?」って聞いたら、
めっちゃくちゃ喜んで高い高いをされた。良い人だ。

 養子縁組みをした日から、私はマアサさんの宿屋”青葉のうさぎ”からトーさんの家に居を移した。
東区の外壁に近い一軒家。2階建て。 
1階は玄関から扉一枚隔てると、広いリビング・キッチン・風呂・トイレ・納戸。
2階に4部屋あって、トーさんの部屋・私とウハハの部屋・錬金部屋・空室(今は錬金素材や本の置き場になっている)っと。
2人と1匹で住むにはかなり大きなお家。
東区の、しかも壁に近いところは、戦える人しかほぼ住んでいない。
壁を隔て少し進むとジャルの森。
何かあった時、先ず一番に被害が出る場所だ。

冒険者や衛兵で独身者が多く住む。冒険者向けの宿屋も多くあり酒場も多い。
ただ、衛兵が多く住むのもあって、治安は悪くない。
 トーさんは7年前、コルドナ冒険者ギルドを引退する恩人から頼まれ、ギルド職員の仕事に就いたという。
ここ数年は、ほぼこの家には帰れずだったと、トーさんは笑いながら言う。
今は毎日楽しそうに錬金して、家族みんなで市場に出かけ、食事をし、
たまに幸せだなって笑いながら泣いている。

そういう時はウハハと一緒に、トーさんの頭をいっぱいわしゃわしゃしてあげると幸せそうな笑顔になる。うん、トーさんかわいい。この優しい人を頑張って守ろう。

 トーさんが辞めたあと、冒険者ギルドには”鬼火のリオーナ”なる方が副ギルドマスターに配属され、トーさんに仕事押し付けていた連中はギルマス含めビシバシ調教されているという…因果応報なり。
ヨキヨキ
そのおかげで、ナギ師匠も時間に余裕ができ、
仕事が終わってから我が家で魔法を教えてくれている。

「カナメちゃんの料理ホント美味しい!!」
魔法の指導の後は、お礼に私が晩御飯を振舞っている。

道具屋の親父さんとトーさんが相談して…なんかすんごい金属で
鍋とフライパン各種を作ってくれた。
軽量で熱伝導もよく、頑丈。使い勝手も良く、今では一人鍋まで揃えてくれている。
値段は教えてくれなかった。
コーヒー屋の店主さん曰く、西区に家が建つかも…と遠い目をしていたのが印象的だ。
しかも、醬油や味噌、酢などの調味料も米も小豆も、
聖女様のおかげで有名になっていて、お高い商会で購入出来た。
聖女様ホント感謝!!

そんなわけで、カナメ婆の異世界料理が解禁されたのである。

今日は定食風ラインナップ
”唐揚げの南蛮づけ風”
”青菜のお浸し” 
”野菜サラダ” 
”味噌汁” 
”白米”
トーさんも毎回、美味しいと皿の隅まで綺麗に食べてくれる。
作り甲斐があるってもんだ。

「カナメちゃん優秀だよね…1ヵ月で初級魔法は全属性使えるようになったし、中級魔法はどうする?」
「師匠が良ければ教えてほしいです」
「全然大丈夫。でも中級になると家での練習は難しいね…
ギルドの訓練室使う?クロトさんも大丈夫ですか?」
「俺はきちんと退職になってるから、ギルドに顔出しても何ら問題ないぞ。復職は絶対しないがな」
「復職させようなんてしたら、本部から今の倍の監査員が来そうですよ。
リオーナ副長が来てから、ギルマスも仕事きちんとやってますしね。
やらないと鞭が飛んできますから」
鞭とな……?それは女王様的な鞭????
「スパイクが仕事してんのか…くっくく、そりゃ凄い。
要も冒険者になれたし、外の依頼に一緒に行くかな。」
「クロトさん冒険者に復帰したら…また指名依頼がわんさか来ちゃいますよ」
「俺は保護者。職人ギルドの登録あるし…
冒険者登録は抹消しても良いんだけどなぁ…」
ナギ君とトーさんの会話を聞きながら、不思議に思って聞いてみた。
「復帰したら困るの?」
「クロトさん、こう見えてBランク冒険者なの。んで、指名依頼が多すぎて困っていたところに、職員引退する僕の師匠から、ギルド職員になるなら指名依頼受付停止処置とるぞって。Aランクになったら指名依頼拒否できるんだけど、クロトさん、そこまでの、やる気なかったしね」
「今なら家族のために頑張っても良いけどな」
目を細め私の頭を嬉しそうに撫でるトーさんのその手を掴み、
「頑張るのはもっと落ち着いてからです。まだ駄目!!」
ぷーとホッペを膨らませながら抗議をすると、
ナギ君はクスクス笑いながら、優しい瞳でトーさんに言った。
「クロトさん良かったですね」
「おう」
トーさんは幸せそうな笑顔で返事をして、また私の頭を優しくなで始めた。
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