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イルグリット王国 魔道具編
125話 メイン通りの不可解さと魔道具のカメラ
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昨日到着した王都はやはり人が多い。あまりにもメイン通りが人が多いので、道を一本入った内道を進む。凄く歩きやすい。でも……でも王都の住民もあまりこの道を通ってない所を見ると皆、大きなメイン通りを使っているのかと推測すると何か背筋に悪寒が走った。
なんで地元の人も大きな通りしかと通らないのか…変なの
「ナーウ」
茶色の毛の猫が私の足元にいてこちらを見上げている。
茶毛猫は色替えの魔道具を使用したシンさんの獣化である。魔道具を尻尾の付け根に装着していて首には水色のリボンがつけられ私の頭のリボンとお揃いにしている。今日はウハハは私のポーチになってもらってそのポーチにも水色のリボンを括り付けた。トーさんには、リボンはちょっとっと遠慮されたので、水色のミサンガを作って付けてもらった。
「みんなで色をお揃い♡にしてみたよ」
と、楽しんでいる。トーさんは普段黒色しか着ないので、色が入るのが照れくさいようで、チラチラ見ながら口角が上がっている。可愛い。
お祭りが始まる前に欲しいカメラの魔道具を販売している所があると教えてもらいみんなで行ってみる。
お店はメイン通りに構えられているので近くまで行くとメインと売りに出て、お店に流されながら入った。お店はがらんとしておりお客さんは入っていないようだ。あれだけ目の前の通りを人が歩いているのに…この人の流れやっぱりおかしい…店の中から通りを見ていると、
「いらっしゃいませ!お客様。気づかずすみません!」
そう言ってカウンターにメガネをかけた若い女性が出てきた。
「いえ、今入ってきたところなんですが、ちょっと人の多さに唖然としてました」
「あはは、なんか少し前から通りを歩く人が軍隊アリのように 前しか見ない歩き方してるので怖いですよね~。住んでる私たちも怖いですよ。だからいっつも裏口から出入りしちゃいます。ハハハ」
「あ…やっぱり王都の人でもおかしいと思いますよね」
「フフ、お嬢さん大人みたいな話し方ね。そう言えば今日は何か欲しいものがあるの?」
優しそうな笑顔でお姉さんが聞いてくれたおかげで、通りの違和感の気持ち悪さに思考が言っていたのが戻された。私は勢いよくお姉さんに聞いた。
「あの、隣国でカメラを見つけて…欲しくてこの国まで来ました。カメラありますか?」
「え?隣国って、オーラシアン?フリムスト?カメラの販売ってしてなかったっけ?」
「オーラシアン王国ではあまり見かけない魔道具だな」
ドキドキしながらお姉さんを見ていると、お姉さんはニッコリ笑って
「今は三種類あるよ。待ってて。持ってくるね」
三種類?カメラで三種類ってなんだろう…お姉さんが大中小と3個の箱を持ってきてくれてカウンターに並べてくれた。一番大きい箱を開けて出してくれたそれは、昔ながらのボックス・カメラらしいものが出てきた。
「これが一番古いカメラ。単純な造りで一番普及しているものかな。お嬢さんの見たものとは違う?」
「はい。こんな大きなものでは無かったです」
「じゃあ次ね」
お姉さんは中くらいの箱を開けてカメラを出してくれた。今度のカメラはレンズが大きく…地球で言う一眼レフカメラに近い形だと思う。これは…めちゃくちゃ高そう
「それ、新聞記者とかが使うカメラじゃないか?一般的では無いだろう」
「あ!お父さんご存じでしたか?ふふふこれも違うかな?」
私はコクリと頷くと最後の小さな箱に目を向けた。お姉さんはニコニコしながら箱を開けてカメラを取り出す。お姉さんの手には私のポーチにも収まる小さな赤い色のコンパクトカメラ
あぁこれだ。オーラシアンの王都で見たカメラ。私はお姉さんを見て頷いた。
「これは記録用魔石を使ったカメラです。他の二つのカメラと違って専門の紙に写真を焼き付ける魔道具が必要になります。なので、貴族様くらいにしか普及してないんですよ。どうします?」
「焼き付けの魔道具と紙とカメラ全部でいくらだ?」
「カメラが金貨12枚、焼き付けの魔道具が金貨5枚、紙は100枚で金貨1枚になります」
「じゃあ、紙は1000枚用意してくれ。無くなったらまた買いに来る」
トーさんはお姉さんに金貨27枚出してささっと全部購入してしまった。え?私いっぱい仕事したからお金貯めてるのに!!何でトーさんが買っちゃうの!!
「私、このためにお仕事いっぱいしたのに…おねえさん!!色違いのコンパクトカメラありますか?」
「え?ちょっと待ってね…」
お姉さんは中に入ってカメラを探しに行ってくれました。ほっぺを膨らませた私はトーさんの目を見ずにそっぽを向いて、お姉さんの帰りを待ちます。トーさんもシンさんもウハハまで困惑していると、お姉さんが戻ってきて、
「あの、黒い色だけどいい?少し形は違うけど紙も焼き付け機も同じもの使えるよ。どうかな?」
お姉さんが出してきたのは先ほどよりも一回り大きい無骨な感じのカメラ。私は金貨12枚を出してお姉さんに差し出した。
「これで足りますか?」
「これはひとつ前の型だから金貨11枚で良いよ」
「わぁ♡ありがとうございます」
お姉さんはトーさんの方を見て確認しながらお金を受け取り商品を渡してくれた。その渡してくれた商品を受け取った私は、トーさんに向かって差し出した。
トーさんは困惑しながら受け取ると、首をかしげていた。私はにこりと笑って、
「ねぇ、トーさん。写真に写すのは、私から見た世界だけじゃなくて、トーさんが見ている景色も、感じた思いも、その中に きっとたくさんの宝物があるとおもうんだ。それを私たちにも見せてほしい。トーさんの目に映る世界を、写真というカタチにして、家族の思い出、宝物として、あのお家にいっぱい飾っていこうよ。」
「家族の思い出…」
トーさんは大切そうにカメラを持ったまま私を抱きしめてくれた。涙目になっているトーさんをポンポンして私は満面の笑みで笑った。
「思い出いっぱい作ろうね」
「あぁ。そうだな」
出会った頃よりもずっと自然な顔で笑うトーさんが愛しくて、抱きしめてくれるとーさんを抱きしめ返した。
なんで地元の人も大きな通りしかと通らないのか…変なの
「ナーウ」
茶色の毛の猫が私の足元にいてこちらを見上げている。
茶毛猫は色替えの魔道具を使用したシンさんの獣化である。魔道具を尻尾の付け根に装着していて首には水色のリボンがつけられ私の頭のリボンとお揃いにしている。今日はウハハは私のポーチになってもらってそのポーチにも水色のリボンを括り付けた。トーさんには、リボンはちょっとっと遠慮されたので、水色のミサンガを作って付けてもらった。
「みんなで色をお揃い♡にしてみたよ」
と、楽しんでいる。トーさんは普段黒色しか着ないので、色が入るのが照れくさいようで、チラチラ見ながら口角が上がっている。可愛い。
お祭りが始まる前に欲しいカメラの魔道具を販売している所があると教えてもらいみんなで行ってみる。
お店はメイン通りに構えられているので近くまで行くとメインと売りに出て、お店に流されながら入った。お店はがらんとしておりお客さんは入っていないようだ。あれだけ目の前の通りを人が歩いているのに…この人の流れやっぱりおかしい…店の中から通りを見ていると、
「いらっしゃいませ!お客様。気づかずすみません!」
そう言ってカウンターにメガネをかけた若い女性が出てきた。
「いえ、今入ってきたところなんですが、ちょっと人の多さに唖然としてました」
「あはは、なんか少し前から通りを歩く人が軍隊アリのように 前しか見ない歩き方してるので怖いですよね~。住んでる私たちも怖いですよ。だからいっつも裏口から出入りしちゃいます。ハハハ」
「あ…やっぱり王都の人でもおかしいと思いますよね」
「フフ、お嬢さん大人みたいな話し方ね。そう言えば今日は何か欲しいものがあるの?」
優しそうな笑顔でお姉さんが聞いてくれたおかげで、通りの違和感の気持ち悪さに思考が言っていたのが戻された。私は勢いよくお姉さんに聞いた。
「あの、隣国でカメラを見つけて…欲しくてこの国まで来ました。カメラありますか?」
「え?隣国って、オーラシアン?フリムスト?カメラの販売ってしてなかったっけ?」
「オーラシアン王国ではあまり見かけない魔道具だな」
ドキドキしながらお姉さんを見ていると、お姉さんはニッコリ笑って
「今は三種類あるよ。待ってて。持ってくるね」
三種類?カメラで三種類ってなんだろう…お姉さんが大中小と3個の箱を持ってきてくれてカウンターに並べてくれた。一番大きい箱を開けて出してくれたそれは、昔ながらのボックス・カメラらしいものが出てきた。
「これが一番古いカメラ。単純な造りで一番普及しているものかな。お嬢さんの見たものとは違う?」
「はい。こんな大きなものでは無かったです」
「じゃあ次ね」
お姉さんは中くらいの箱を開けてカメラを出してくれた。今度のカメラはレンズが大きく…地球で言う一眼レフカメラに近い形だと思う。これは…めちゃくちゃ高そう
「それ、新聞記者とかが使うカメラじゃないか?一般的では無いだろう」
「あ!お父さんご存じでしたか?ふふふこれも違うかな?」
私はコクリと頷くと最後の小さな箱に目を向けた。お姉さんはニコニコしながら箱を開けてカメラを取り出す。お姉さんの手には私のポーチにも収まる小さな赤い色のコンパクトカメラ
あぁこれだ。オーラシアンの王都で見たカメラ。私はお姉さんを見て頷いた。
「これは記録用魔石を使ったカメラです。他の二つのカメラと違って専門の紙に写真を焼き付ける魔道具が必要になります。なので、貴族様くらいにしか普及してないんですよ。どうします?」
「焼き付けの魔道具と紙とカメラ全部でいくらだ?」
「カメラが金貨12枚、焼き付けの魔道具が金貨5枚、紙は100枚で金貨1枚になります」
「じゃあ、紙は1000枚用意してくれ。無くなったらまた買いに来る」
トーさんはお姉さんに金貨27枚出してささっと全部購入してしまった。え?私いっぱい仕事したからお金貯めてるのに!!何でトーさんが買っちゃうの!!
「私、このためにお仕事いっぱいしたのに…おねえさん!!色違いのコンパクトカメラありますか?」
「え?ちょっと待ってね…」
お姉さんは中に入ってカメラを探しに行ってくれました。ほっぺを膨らませた私はトーさんの目を見ずにそっぽを向いて、お姉さんの帰りを待ちます。トーさんもシンさんもウハハまで困惑していると、お姉さんが戻ってきて、
「あの、黒い色だけどいい?少し形は違うけど紙も焼き付け機も同じもの使えるよ。どうかな?」
お姉さんが出してきたのは先ほどよりも一回り大きい無骨な感じのカメラ。私は金貨12枚を出してお姉さんに差し出した。
「これで足りますか?」
「これはひとつ前の型だから金貨11枚で良いよ」
「わぁ♡ありがとうございます」
お姉さんはトーさんの方を見て確認しながらお金を受け取り商品を渡してくれた。その渡してくれた商品を受け取った私は、トーさんに向かって差し出した。
トーさんは困惑しながら受け取ると、首をかしげていた。私はにこりと笑って、
「ねぇ、トーさん。写真に写すのは、私から見た世界だけじゃなくて、トーさんが見ている景色も、感じた思いも、その中に きっとたくさんの宝物があるとおもうんだ。それを私たちにも見せてほしい。トーさんの目に映る世界を、写真というカタチにして、家族の思い出、宝物として、あのお家にいっぱい飾っていこうよ。」
「家族の思い出…」
トーさんは大切そうにカメラを持ったまま私を抱きしめてくれた。涙目になっているトーさんをポンポンして私は満面の笑みで笑った。
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