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イルグリット王国 魔道具編
127話 厳重に規制された下水道
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カナメを連れて裏口から店を出た俺たちは、宿に帰ってカナメを寝かせウハハに託した。
「なぁ相棒、多分帰りが遅くなる。帰れるなら夜までには帰るけど…大掛かりになりそうなんだよな…祭りまでには必ず戻るからカナメの事頼むな。必要なものや、お金は全部マジックバックに入れてるから。アイテムボックスに入れとくように言ってくれ。宿は祭りが終わるまで前払いで払っておくからな。何かあったら、魔道通信機で連絡をくれ。」
「ウハハ。ウアハハフハ」
俺はウハハをなでると猫のシンを連れて宿を出た。シンは斜め掛けのカバンの中に入ってもらい、俺はそのままそそり立つ王都の建物に上がった。辺りを見回し王都の高い建物を探し、どんどん高い建物に移っていった。今は教会のシンボルの様な鐘付き台からメインの大きな通りを眺める。流石に王城に入っては難しいだろう。さて、モノクル型の鑑定鏡で確認すると…魔素滞留中とでた。
「なぁシン、お前が持っていたあの魔石は魔素発生装置で間違いないか?」
シンをカバンから出し獣化を解いてもらう。簡易に着れるワンピースを俺の後ろで着てもらいながら聞いた。シンは、
「魔法陣の構築の仕方と魔道具の回路から考えるとそうですニャ…あいつらは違う名前で呼んでましたニャ。「ゲンムノトバリ」と呼んでいましたニャ。外国の言葉らしく意味は解らないんですニャ…」
「ゲンムノトバリ…ね…」
何か…引っかかる。言葉のチョイスがこの世界の言語じゃないような…俺は通信の魔道具を出し番号を押す。イヤーカフに魔力を流ししばらくすると
『はーいはい、お久しぶりね。元気してた?クロト。』
「久しぶりだなサト。いきなりですまないが「ゲンムノトバリ」というものを知らないか?もしくは言葉の意味が解らないか?」
『えー何いきなり、ちょっと待ってね。えーとゲ・ン・ム・ノ・トバリ…げんむのとばり…日本語みたいね。幻の夢の帳…えーと、推測すると夢や幻をベールのように覆い隠すイメージ かしら?』
「やはり異世界語…そっちの世界の言葉だったか…。ありがとう。落ち着いたらまた連絡する」
『え!!ちょっと!!』
通信機を切った後、ふーーーー俺は息を吐く。やっぱかなりの面倒事だな…
視線を感じ横に居るシンを見るとジト目でこちらを見ていた。
「娘ちゃんに怒られない様にした方が良いですニャ」
「なにがだ?」
なぜか目線が鋭くなったシンに睨まれる…なんだ?なぜ睨まれる?解せん。
「にゃ!!なんかさっき異世界語とか言ってましたが、異世界人の知り合いでも居るんですかにゃ?」
「あぁ。いるな」
「……は?」
「まあそれは良いとしてこのメイン通りには、何か魔素が集まるものが仕掛けられているんじゃないか?」
目を向いて何か言おうとしていたシンは俺の言葉に、一度逡巡してから、
「王都の下を流れる下水道なら仕掛けようと思えば仕掛けられるにゃ。けれど、一般人の立ち入りは出来ないニャ」
「じゃ行ってみるか。ホイ獣化して」
「ナンニャ!!あたしの話きちんと聞くニャ!!一般人は入れないって言ったニャ!」
ニャンニャンうるさく騒ぐシンが獣化したらすぐさまバックに突っ込んで下水道の入口を案内してもらう。入口には牢に使われるような頑丈な鉄柵があり、その鉄柵には立派な南京錠が付いていて、鍵も無しに入ることは困難だと思われる。しかもその扉の前に3人の兵士が居る。下水道の入口に?必要か?建物の影からそれを見てシンに聞く
「なぁシン、あそこはいつもあんなに警備が居るのか?」
シンはバックから頭だけだしフルフルと頭を横に振る。
「ここになんかある証拠だな。よし入るか」
下水道入り口近くの陰のある所から影渡りを使って中に侵入する。中に人はいない。奥の方には気配がするから奥には、何人か居るんだろう。人の気配がする場所に近づいていく。シンはバックから顔だけ出してこちらを凝視してくる。まあ一瞬にして中に居るんだから意味が解らないだろう。俺は少し口角を上げ、
「俺のスキルだ。他言無用で頼む」
シンは、バックからでて諦めたようにため息を漏らしながら下水道を歩いて行く。真っ暗な中小さな光の玉を足元に出して、足音を潜ませ歩く。男性一人が歩ける程度の幅の道の横に下水が流れており、その下水には大量のスライムが流れるようにフヨフヨ浮いている。シンはスライムの多さにびっくりして毛を逆立てはしたものの、出来るだけ壁側を歩きながら進んでいた。
小さな明かりがなぜか下水の水に、浮かんでいるスライムからもあり、そのスライムは薄いピンクの光を淡く発している。そんなスライムが足を勧めるごとに多くなった。真っ黒な空間の中にほのかに浮かぶスライム光まるで、蛍…
前の世界…暗い部屋でテレビでこんな光景を見たことがあった。夜空に小さな暖かな光が無数に飛ぶそんな光景…
『俊君と一緒に蛍を見に行けたら、愛とっても嬉しいんだけどな…』
そんな少女の願いを昔聞いた覚えがある…叶わなかったけど…
「ニャ!」
猫の声に我に返る。少し先でシンが「ニャ!」っと声を出す。俺は足を止めスライムの光を眺めていたようだ。しっかりしなくては…カナメが祭りを楽しみにしていたんだ。あの子が気兼ねなく安全に楽しめるように、面倒事は片付けなくてはな。
「なぁ相棒、多分帰りが遅くなる。帰れるなら夜までには帰るけど…大掛かりになりそうなんだよな…祭りまでには必ず戻るからカナメの事頼むな。必要なものや、お金は全部マジックバックに入れてるから。アイテムボックスに入れとくように言ってくれ。宿は祭りが終わるまで前払いで払っておくからな。何かあったら、魔道通信機で連絡をくれ。」
「ウハハ。ウアハハフハ」
俺はウハハをなでると猫のシンを連れて宿を出た。シンは斜め掛けのカバンの中に入ってもらい、俺はそのままそそり立つ王都の建物に上がった。辺りを見回し王都の高い建物を探し、どんどん高い建物に移っていった。今は教会のシンボルの様な鐘付き台からメインの大きな通りを眺める。流石に王城に入っては難しいだろう。さて、モノクル型の鑑定鏡で確認すると…魔素滞留中とでた。
「なぁシン、お前が持っていたあの魔石は魔素発生装置で間違いないか?」
シンをカバンから出し獣化を解いてもらう。簡易に着れるワンピースを俺の後ろで着てもらいながら聞いた。シンは、
「魔法陣の構築の仕方と魔道具の回路から考えるとそうですニャ…あいつらは違う名前で呼んでましたニャ。「ゲンムノトバリ」と呼んでいましたニャ。外国の言葉らしく意味は解らないんですニャ…」
「ゲンムノトバリ…ね…」
何か…引っかかる。言葉のチョイスがこの世界の言語じゃないような…俺は通信の魔道具を出し番号を押す。イヤーカフに魔力を流ししばらくすると
『はーいはい、お久しぶりね。元気してた?クロト。』
「久しぶりだなサト。いきなりですまないが「ゲンムノトバリ」というものを知らないか?もしくは言葉の意味が解らないか?」
『えー何いきなり、ちょっと待ってね。えーとゲ・ン・ム・ノ・トバリ…げんむのとばり…日本語みたいね。幻の夢の帳…えーと、推測すると夢や幻をベールのように覆い隠すイメージ かしら?』
「やはり異世界語…そっちの世界の言葉だったか…。ありがとう。落ち着いたらまた連絡する」
『え!!ちょっと!!』
通信機を切った後、ふーーーー俺は息を吐く。やっぱかなりの面倒事だな…
視線を感じ横に居るシンを見るとジト目でこちらを見ていた。
「娘ちゃんに怒られない様にした方が良いですニャ」
「なにがだ?」
なぜか目線が鋭くなったシンに睨まれる…なんだ?なぜ睨まれる?解せん。
「にゃ!!なんかさっき異世界語とか言ってましたが、異世界人の知り合いでも居るんですかにゃ?」
「あぁ。いるな」
「……は?」
「まあそれは良いとしてこのメイン通りには、何か魔素が集まるものが仕掛けられているんじゃないか?」
目を向いて何か言おうとしていたシンは俺の言葉に、一度逡巡してから、
「王都の下を流れる下水道なら仕掛けようと思えば仕掛けられるにゃ。けれど、一般人の立ち入りは出来ないニャ」
「じゃ行ってみるか。ホイ獣化して」
「ナンニャ!!あたしの話きちんと聞くニャ!!一般人は入れないって言ったニャ!」
ニャンニャンうるさく騒ぐシンが獣化したらすぐさまバックに突っ込んで下水道の入口を案内してもらう。入口には牢に使われるような頑丈な鉄柵があり、その鉄柵には立派な南京錠が付いていて、鍵も無しに入ることは困難だと思われる。しかもその扉の前に3人の兵士が居る。下水道の入口に?必要か?建物の影からそれを見てシンに聞く
「なぁシン、あそこはいつもあんなに警備が居るのか?」
シンはバックから頭だけだしフルフルと頭を横に振る。
「ここになんかある証拠だな。よし入るか」
下水道入り口近くの陰のある所から影渡りを使って中に侵入する。中に人はいない。奥の方には気配がするから奥には、何人か居るんだろう。人の気配がする場所に近づいていく。シンはバックから顔だけ出してこちらを凝視してくる。まあ一瞬にして中に居るんだから意味が解らないだろう。俺は少し口角を上げ、
「俺のスキルだ。他言無用で頼む」
シンは、バックからでて諦めたようにため息を漏らしながら下水道を歩いて行く。真っ暗な中小さな光の玉を足元に出して、足音を潜ませ歩く。男性一人が歩ける程度の幅の道の横に下水が流れており、その下水には大量のスライムが流れるようにフヨフヨ浮いている。シンはスライムの多さにびっくりして毛を逆立てはしたものの、出来るだけ壁側を歩きながら進んでいた。
小さな明かりがなぜか下水の水に、浮かんでいるスライムからもあり、そのスライムは薄いピンクの光を淡く発している。そんなスライムが足を勧めるごとに多くなった。真っ黒な空間の中にほのかに浮かぶスライム光まるで、蛍…
前の世界…暗い部屋でテレビでこんな光景を見たことがあった。夜空に小さな暖かな光が無数に飛ぶそんな光景…
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そんな少女の願いを昔聞いた覚えがある…叶わなかったけど…
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猫の声に我に返る。少し先でシンが「ニャ!」っと声を出す。俺は足を止めスライムの光を眺めていたようだ。しっかりしなくては…カナメが祭りを楽しみにしていたんだ。あの子が気兼ねなく安全に楽しめるように、面倒事は片付けなくてはな。
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