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第70話 フェンリルと遭遇
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クズどもを処刑してから特に何もなく夜が明ける。娘たちが夜食で用意した軽食は男性陣に、朝食に出したフレンチトーストは女性陣に絶賛を受けた。
どうやって作ったかを聞いた際に牛乳と砂糖と卵を使ったことを話すと、本当にただで食べてよかったのか心配になっているようだった。
この世界では砂糖は高級品でAランク冒険者でも、なかなか食べられるものではないとのことだった。
前回俺たちが調査に来たときとは違い、ほとんど魔物が出てこなかった。シングル冒険者が三人もいるからだろうか? 今日の行程は、クズどもが足を引っ張らない状況でどんどん進んでいけたので、昼過ぎ頃に二日目の野営地の予定場所へついてしまったのだ。
まだ時間があったため、フェンリルを倒すための拠点まで一気に進むことになった。道中の食事は娘たちの特製のサンドイッチに、スネーク系の魔物の肉で唐揚げ、飲み物に水にレモンを絞りハチミツを入れたハチミツレモン水を準備していた。
本来お金のかかる食材が多いのだが、俺たちにはダンジョン農園があって、そこで促成栽培されているにもかかわらず、品質が異常に高い物を大量に採取できる。そのため俺は気付いていなかったが、他のパーティーのメンバーは俺たちのいないところで、いくらまでならお金を出せるか話し合っていたらしい。
フェンリル討伐のベースになる所へ到着した。俺がプチダンジョンを作った跡より不自然な場所だ。大岩がにぽっかり穴が開いていて中に入るとちょっとした空間になっている。明らかに人工的な感じだ。
大岩があるまではまだ許容できるが、都合よく穴が開いているのは明らかに変だ。大岩と言っても、中に30人も入れるほど大きなものではないが、10人程度なら休むのに多少窮屈な感じはあるが問題ないレベルだろう。
どうやら、前回来た時にアントが土魔法で大岩を作り出してくり抜いて休憩場所にしていたようだ。俺のプチダンジョンと発想が似ているな。いい友達になれそうな気がする。
中に全員入れない事は分かったので、大岩の入り口付近に俺達の持ってきたゲルを建てることにした。大岩の入り口から扇状に3台の馬車を配置して、大岩にもかかるように屋根替わりの革のシートをかぶせてしっかりと固定する。
馬車から大岩の入り口付近までの半円状の中には、三十人入ってある程度動いても窮屈にならない程の広さがある。もともと俺たち二十五人で使っても問題なく動けるように設計したのだから当たり前だろう。
ゆっくり休むメンバーは大岩の中、休憩を取りながら警戒に当たるのメンバーには馬車を解放した。馬車の側面はめくることができてしっかりと外を監視できるようになっている。
こっそりと連れてきていた従魔たちも紹介した。シャドウウルフのクロとシルバーウルフのギン、エレメンタルスライムのニコ、フェアリードラゴンのハクをみんなに紹介すると、見た事のないニコとハクには興味の目が向いていた。
みんなの邪魔にならない様に距離を置いてついてくるように指示していたことにして、拠点ができたので呼び寄せたというていだ。
この世界でテイマーと呼ばれる人たちはそこそこ数はいるようだが、多くても二匹くらいまでしかテイムできないらしい。技量の関係もあるだろうが、テイムした魔物によっては食費がシャレにならないという事情もあるようだ。
確かに俺よりはよく食べるが、シュリを見ているとこの従魔達は小食なのではないかと思ってしまう。クロとギンは年少組の近くで丸くなり、クッションになっている。ニコとハクは、いつもの定位置についている。ニコは頭の上、ハクが俺の腕の中。
興味本位でシングルの三人も声をかけてかまおうとするが、ニコとハクは人見知りなのかちょんっと触れただけで、すぐに引っ込んでしまうようだ。悔しそうな顔をしている三人をなだめながら、今後の動きについて聞いてみる。
「そうね、とりあえずフェンリルを探すところからだけど、あっちの方が私たちより索敵が広いから少ないチームの所を襲ってくる可能性もあるんだよね。連携のとりやすいメンバーでまとまって、他のチームがかけつけるまで守りに徹する感じでやろうかと思ってる。
戦力的に考えて、シングルの私たち三人で一チーム、Aランクのメンバーで一チーム、後はシュウたちのメンバーで一チームの三チームで動こうと考えてます。どうですか?」
なれないメンバーで連携とっても難しいから、この分け方が無難じゃないかという話に落ち着いた。フェンリルと遭遇した時の合図はどうするのか質問すると、
「シュウはこういうの初めてだったね。音や狼煙で知らせると他の魔物を呼び寄せてしまうってことで、錬金術のギルドが昔開発した使い捨てのアイテムで、ある一定の範囲にいる人族に居場所を知らせることのできる物があるの。
それをつかって集合をかけようと思ってるの、ギルドマスターからも十個ほど受け取ってるからね。他に質問はあるかな」
とりあえず、誰からも質問が出なかったので、夕食を食べながら夜の見張り番のメンバーを決めることになった。年少組はまだ幼いという理由で今回は大岩の中で休むようになった。
年中組は四つに分けた一番初め、年長組は一番最後、俺とレイリーとカエデと従魔達が2番目、シングルの3人が3番目を担当することになった。昨日見張りを担当したAランクのパーティーは今日はなしになった。
娘たちの出す食事を食べているためか「俺たちもやります」と言い出したときには、リーダーも苦い顔をしていた。何を言ってもダメっぽかったので、明日はAランクのパーティーに見張りを頼むことにしてやっと落ち着いたのだ。
年中組に見張りを任せて、持ってきたエアーマットの上に毛皮のシートを引いて毛布を掛けて横になる。しばらくするとカエデが横に入ってきたが四人は並んで寝れるサイズなので、引っ付いて寝るということはなかったが、いつも通りニコとハクは俺の上で寝るようだ。
ギンとクロはマットに頭だけを乗せて枕の様に使って寝ていた。何やらいい匂いがしてきたが、意識を手放して寝ることにした。
交代の時間が来たようで、リリーが起こしに来た。目が覚めるようにと、俺の好きな紅茶を用意してくれていた。少し濃いめのものを用意してくれたようでさっぱりと目が覚めた。
年中組は見張りと夜食の準備に分かれて行動していたようで、簡単な食べ物をいくつか用意してくれていた。できた娘たちである。
ダンマスの能力を身内以外に知られるわけにはいかないので、馬車の中へ入り索敵をしながらマップ先生をいじっていく。いじると言ってもフェンリルがどこにいるか探すためなんだけどね。ある程度の範囲を指定してどんどん掌握していくが一向に見つかる気配がなかった。
掌握した範囲が十キロメートルを超えても見つからなかった……本当に近くにいるのだろうか? ちらほら魔物はいるのにな~
ゾクリッ
首の後ろに寒気が走る。北東の方角辺りからだろうか? あるところまで一気に掌握すると、フェンリルが見つかった。ここからフェンリルのいる場所まで約三十キロメートルはあるのだが、フェンリルがここに向かって距離を縮めている。
その速度は時速一二〇キロメートル程だろう。十五分もあればここに着く計算だ。迷いなくほぼ一直線でここに向かってきているのであれば、俺たちがここにいる事は間違いなく分かっているはずだ。
どういう理由でここに向かってるかは分からないがおそらく戦闘になる。みんなを起こすべきだ。
「みんな、起きてくれ! 嫌な予感がする。当たるかわからないが、しばらくみんなで警戒してほしい」
俺の声に反応して、シングルの三人とAランクパーティーのメンバーは装備を整え始めた。レイリーは大岩の中に入り年少組に支度をするように声をかけに行き、カエデは年長組を起こすついでに伝言をしてもらった。
内容は『おそらくうちのメンバーでシュリ以外のタンクでは長くもたないから、シュリを中心としたフォーメーションで戦うように』と。
リーダーに色々聞かれたが、背筋に嫌な感じが走ったと伝えたら苦い顔をした。それで起こしたのかと怒られるかと思ったが、自分たちもそういった経験があると馬鹿にすることはなかった。
うちのメンバー以外が、娘たちが用意してくれていた夜食をとって警戒度を高め始めた頃、フェンリルはもう目と鼻の先にいた。
『GUROOOOOOOOO』
Sランク魔物のフェンリルが雄叫びを上げて俺たちの前にあらわれた。
どうやって作ったかを聞いた際に牛乳と砂糖と卵を使ったことを話すと、本当にただで食べてよかったのか心配になっているようだった。
この世界では砂糖は高級品でAランク冒険者でも、なかなか食べられるものではないとのことだった。
前回俺たちが調査に来たときとは違い、ほとんど魔物が出てこなかった。シングル冒険者が三人もいるからだろうか? 今日の行程は、クズどもが足を引っ張らない状況でどんどん進んでいけたので、昼過ぎ頃に二日目の野営地の予定場所へついてしまったのだ。
まだ時間があったため、フェンリルを倒すための拠点まで一気に進むことになった。道中の食事は娘たちの特製のサンドイッチに、スネーク系の魔物の肉で唐揚げ、飲み物に水にレモンを絞りハチミツを入れたハチミツレモン水を準備していた。
本来お金のかかる食材が多いのだが、俺たちにはダンジョン農園があって、そこで促成栽培されているにもかかわらず、品質が異常に高い物を大量に採取できる。そのため俺は気付いていなかったが、他のパーティーのメンバーは俺たちのいないところで、いくらまでならお金を出せるか話し合っていたらしい。
フェンリル討伐のベースになる所へ到着した。俺がプチダンジョンを作った跡より不自然な場所だ。大岩がにぽっかり穴が開いていて中に入るとちょっとした空間になっている。明らかに人工的な感じだ。
大岩があるまではまだ許容できるが、都合よく穴が開いているのは明らかに変だ。大岩と言っても、中に30人も入れるほど大きなものではないが、10人程度なら休むのに多少窮屈な感じはあるが問題ないレベルだろう。
どうやら、前回来た時にアントが土魔法で大岩を作り出してくり抜いて休憩場所にしていたようだ。俺のプチダンジョンと発想が似ているな。いい友達になれそうな気がする。
中に全員入れない事は分かったので、大岩の入り口付近に俺達の持ってきたゲルを建てることにした。大岩の入り口から扇状に3台の馬車を配置して、大岩にもかかるように屋根替わりの革のシートをかぶせてしっかりと固定する。
馬車から大岩の入り口付近までの半円状の中には、三十人入ってある程度動いても窮屈にならない程の広さがある。もともと俺たち二十五人で使っても問題なく動けるように設計したのだから当たり前だろう。
ゆっくり休むメンバーは大岩の中、休憩を取りながら警戒に当たるのメンバーには馬車を解放した。馬車の側面はめくることができてしっかりと外を監視できるようになっている。
こっそりと連れてきていた従魔たちも紹介した。シャドウウルフのクロとシルバーウルフのギン、エレメンタルスライムのニコ、フェアリードラゴンのハクをみんなに紹介すると、見た事のないニコとハクには興味の目が向いていた。
みんなの邪魔にならない様に距離を置いてついてくるように指示していたことにして、拠点ができたので呼び寄せたというていだ。
この世界でテイマーと呼ばれる人たちはそこそこ数はいるようだが、多くても二匹くらいまでしかテイムできないらしい。技量の関係もあるだろうが、テイムした魔物によっては食費がシャレにならないという事情もあるようだ。
確かに俺よりはよく食べるが、シュリを見ているとこの従魔達は小食なのではないかと思ってしまう。クロとギンは年少組の近くで丸くなり、クッションになっている。ニコとハクは、いつもの定位置についている。ニコは頭の上、ハクが俺の腕の中。
興味本位でシングルの三人も声をかけてかまおうとするが、ニコとハクは人見知りなのかちょんっと触れただけで、すぐに引っ込んでしまうようだ。悔しそうな顔をしている三人をなだめながら、今後の動きについて聞いてみる。
「そうね、とりあえずフェンリルを探すところからだけど、あっちの方が私たちより索敵が広いから少ないチームの所を襲ってくる可能性もあるんだよね。連携のとりやすいメンバーでまとまって、他のチームがかけつけるまで守りに徹する感じでやろうかと思ってる。
戦力的に考えて、シングルの私たち三人で一チーム、Aランクのメンバーで一チーム、後はシュウたちのメンバーで一チームの三チームで動こうと考えてます。どうですか?」
なれないメンバーで連携とっても難しいから、この分け方が無難じゃないかという話に落ち着いた。フェンリルと遭遇した時の合図はどうするのか質問すると、
「シュウはこういうの初めてだったね。音や狼煙で知らせると他の魔物を呼び寄せてしまうってことで、錬金術のギルドが昔開発した使い捨てのアイテムで、ある一定の範囲にいる人族に居場所を知らせることのできる物があるの。
それをつかって集合をかけようと思ってるの、ギルドマスターからも十個ほど受け取ってるからね。他に質問はあるかな」
とりあえず、誰からも質問が出なかったので、夕食を食べながら夜の見張り番のメンバーを決めることになった。年少組はまだ幼いという理由で今回は大岩の中で休むようになった。
年中組は四つに分けた一番初め、年長組は一番最後、俺とレイリーとカエデと従魔達が2番目、シングルの3人が3番目を担当することになった。昨日見張りを担当したAランクのパーティーは今日はなしになった。
娘たちの出す食事を食べているためか「俺たちもやります」と言い出したときには、リーダーも苦い顔をしていた。何を言ってもダメっぽかったので、明日はAランクのパーティーに見張りを頼むことにしてやっと落ち着いたのだ。
年中組に見張りを任せて、持ってきたエアーマットの上に毛皮のシートを引いて毛布を掛けて横になる。しばらくするとカエデが横に入ってきたが四人は並んで寝れるサイズなので、引っ付いて寝るということはなかったが、いつも通りニコとハクは俺の上で寝るようだ。
ギンとクロはマットに頭だけを乗せて枕の様に使って寝ていた。何やらいい匂いがしてきたが、意識を手放して寝ることにした。
交代の時間が来たようで、リリーが起こしに来た。目が覚めるようにと、俺の好きな紅茶を用意してくれていた。少し濃いめのものを用意してくれたようでさっぱりと目が覚めた。
年中組は見張りと夜食の準備に分かれて行動していたようで、簡単な食べ物をいくつか用意してくれていた。できた娘たちである。
ダンマスの能力を身内以外に知られるわけにはいかないので、馬車の中へ入り索敵をしながらマップ先生をいじっていく。いじると言ってもフェンリルがどこにいるか探すためなんだけどね。ある程度の範囲を指定してどんどん掌握していくが一向に見つかる気配がなかった。
掌握した範囲が十キロメートルを超えても見つからなかった……本当に近くにいるのだろうか? ちらほら魔物はいるのにな~
ゾクリッ
首の後ろに寒気が走る。北東の方角辺りからだろうか? あるところまで一気に掌握すると、フェンリルが見つかった。ここからフェンリルのいる場所まで約三十キロメートルはあるのだが、フェンリルがここに向かって距離を縮めている。
その速度は時速一二〇キロメートル程だろう。十五分もあればここに着く計算だ。迷いなくほぼ一直線でここに向かってきているのであれば、俺たちがここにいる事は間違いなく分かっているはずだ。
どういう理由でここに向かってるかは分からないがおそらく戦闘になる。みんなを起こすべきだ。
「みんな、起きてくれ! 嫌な予感がする。当たるかわからないが、しばらくみんなで警戒してほしい」
俺の声に反応して、シングルの三人とAランクパーティーのメンバーは装備を整え始めた。レイリーは大岩の中に入り年少組に支度をするように声をかけに行き、カエデは年長組を起こすついでに伝言をしてもらった。
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リーダーに色々聞かれたが、背筋に嫌な感じが走ったと伝えたら苦い顔をした。それで起こしたのかと怒られるかと思ったが、自分たちもそういった経験があると馬鹿にすることはなかった。
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