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第138話 追加依頼
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盗賊(笑)をとらえてから五時間後、ジャルジャンの門の前についていた。
朝出て夕方に盗賊(笑)を捕らえて帰ってくるもんだから、門番の顎がはずれそうなくらい口を開いていた。三分程たっぷりと驚いてから、門番の責任者みたいな人が指示を飛ばし街の中へ入れてくれた。領主に先駆けを出したのでそのまま領主の館に向かうように言われた。
「シュウ君、早かったね。成功したと聞いたが盗賊たちはどこにいるのかな?」
「後ろの馬車に放り込んであります。起きるとうるさいかと思い魔法で眠らせてます。捕らえた時に、ジャルジャンに連れてくって言ったらライチェル王国の国民だからとか、ライチェル王国での犯罪だからとか言ってリブロフに連れてくように必死に訴えてたぞ。
十中八九、クソヒキガエルとのつながりがある連中かと思う。リブロフに連れてったら何とか理由つけられて、俺たちが犯罪者として裁かれる可能性が大だな。実際、ライチェルでは国家反逆罪だし? それを見つけられたら明らかに俺が不利になるだろうしな。まぁ、こっちに連れてきたから関係ないんだけどな」
「やっぱり、あの男爵とつながりがありそうか。ところで何人捕らえる事が出来た?」
「三十二人だな。おそらく二個中隊の兵士だと思うぞ。人数がキリがいいってのも怪しいし、俺の知り合いの話だと一中隊に斥候が一人がライチェル王国のスタイルだそうなので、斥候が二人いた事もあり明らかに怪しいと思います」
「全員捕まえてくるとは、実力を疑ってたわけじゃないが、死人が一人もいないか。間違っても敵に回したくないのう」
「あ、自害しない様に猿轡かませてますので注意してくださいね。後、逃げれない様に足を傷付けてありますが、治しておいた方がいいですか?」
「ん~奴隷にするなら治しておいた方がいいんだが、奴隷にする意味もないしな。取引でリブロフに戻ったとしてもまた同じことされても困るから、拷問でもして裏をとってから処刑でもするよ」
「とりあえず、引き渡しますので後の事はよろしくお願いしますね。あ、荷物も置いておきますのでよろしくです」
「まかせておいてくれ、それともう一つ頼んでもいいかな?」
「なんだ? 面倒事か?」
フェピーの後ろに控えていた兵士が声を上げた。
「貴様、さっきから無礼だぞ! 口のききk『黙れ』」
「私がいつお前に発言を求めた?」
「す、すいません」
「しっかり謝っとけよ、そうしないと後ろの娘さん方に殺されるぞ。シュウ君、失礼したね。お願いっていうのは、リブロフにあるジャルジャンの商会の支部に行って、荷物を受け取ってきてはもらえないだろうか?」
「ん~それだけか? もしリブロフで何かあったら助けてくれんのか?」
「流石にリブロフで何かあったら何もできんが、泊まる場所や融通がきくようには配慮させてもらう、街に入る時もジャルジャンからの使者ってことで、身分の検査なしで入れる通行書を渡すからどうかな?」
「まぁ妥当な所かな? リブロフで何かあって暴れてこっち来てもかくまってくれるよな?」
「それは、当たり前だ。君の状況を知っていて頼むのだから、それ位はさせてもらうさ。夜に到着しても入れるようにしておくさ」
「ならいいかな? みんな、勝手に決めちゃったけどごめんね」
「ご主人様の決めた事ですので気になさらないでください。立ちはだかる敵は全て排除いたします」
後で俺の家に書類を届けるという事で、俺はフェピーの屋敷を後にして、美味い飯の待つ家へと馬車を走らせる。討伐が終わった後にミドリには、夕食は家で食べると言ってあるので、美味しい食事を作って待ってくれているはずだ。まぁリクエストしたのは、鍋パなんだけどね。
久々のリクエストをもらったと、かなり意気込んでいる声が聞こえていた。とりあえず五種類は用意しますと鼻息を荒くして答えてくれたのだ。
「ただいま~ミドリ! 食事できてるか~」
「おかえりなさいませ、ご主人様。希望通りに鍋を用意させていただきましたです。用意させていただいた鍋は、牛・豚・鳥の各種ちゃんこ鍋、もつ鍋、イタリア風トマト鍋、あんこう鍋を用意しております。しめもきちんと用意していますので、少しずつ食べていただければと思うのです!」
「おぉ! さすがミドリ! まさかあんこう鍋まで準備してくれるとは、食べたことなかったから食べてみたかったんだよな! ありがとうミドリ!」
「ご、ご主人様! 嬉しいのは解りました! 恥ずかしいので放していただけないでしょうか?」
俺に抱き着かれて、顔を真っ赤にしているミドリから抗議の声が上がった。
「ごめんごめん、あまりに嬉しくてさ。もう食べれるのかな? もちょっと時間がかかったりする?」
「今すぐでも、お風呂の後でもどちらでも問題ございませんよ」
「もう少し後でも問題ないみたいだから、風呂に入ってさっぱりしてから食事にしよっか?」
俺の提案を聞くと娘たちからは、シンクロした返事が聞こえてくる。娘たちにお風呂に入ってくるように伝え、俺は新しくお風呂を作り、ニコとハクと一緒に入ることにした。
全員風呂から上がり、ミドリの用意してくれた鍋をみんなで食べ、トマト鍋のシメはチーズ入りパスタ、ちゃんこ鍋の雑炊、うどん、ラーメンを少しずつ食べた。あまりにも美味しかったので、食いすぎてしまい俺はシュリにお姫様抱っこで部屋に運ばれてしまった。シュリ助かったよ、ありがとな。
食べすぎのちょっと苦しいけど幸せな状態で横になっていると、ニコとハクがベッドに上がってきて寄り添うように寝てくれた。優しいなお前たち。まどろんでいると娘たちも寝る準備ができたのか集まってきた。
シェリルとイリアはいつも通り、添い寝をしてくれるようだ。まぁ添い寝といっても朝起きると抱き枕にされてるか、既にいないんだけどね。他の娘たちは俺が起きた時に、邪魔にならないような位置に寝ている。
寝る前に、フェピーからの書類が届いたことを聞き、明日の朝に出発することをみんなに伝えてから就寝することにした。
朝出て夕方に盗賊(笑)を捕らえて帰ってくるもんだから、門番の顎がはずれそうなくらい口を開いていた。三分程たっぷりと驚いてから、門番の責任者みたいな人が指示を飛ばし街の中へ入れてくれた。領主に先駆けを出したのでそのまま領主の館に向かうように言われた。
「シュウ君、早かったね。成功したと聞いたが盗賊たちはどこにいるのかな?」
「後ろの馬車に放り込んであります。起きるとうるさいかと思い魔法で眠らせてます。捕らえた時に、ジャルジャンに連れてくって言ったらライチェル王国の国民だからとか、ライチェル王国での犯罪だからとか言ってリブロフに連れてくように必死に訴えてたぞ。
十中八九、クソヒキガエルとのつながりがある連中かと思う。リブロフに連れてったら何とか理由つけられて、俺たちが犯罪者として裁かれる可能性が大だな。実際、ライチェルでは国家反逆罪だし? それを見つけられたら明らかに俺が不利になるだろうしな。まぁ、こっちに連れてきたから関係ないんだけどな」
「やっぱり、あの男爵とつながりがありそうか。ところで何人捕らえる事が出来た?」
「三十二人だな。おそらく二個中隊の兵士だと思うぞ。人数がキリがいいってのも怪しいし、俺の知り合いの話だと一中隊に斥候が一人がライチェル王国のスタイルだそうなので、斥候が二人いた事もあり明らかに怪しいと思います」
「全員捕まえてくるとは、実力を疑ってたわけじゃないが、死人が一人もいないか。間違っても敵に回したくないのう」
「あ、自害しない様に猿轡かませてますので注意してくださいね。後、逃げれない様に足を傷付けてありますが、治しておいた方がいいですか?」
「ん~奴隷にするなら治しておいた方がいいんだが、奴隷にする意味もないしな。取引でリブロフに戻ったとしてもまた同じことされても困るから、拷問でもして裏をとってから処刑でもするよ」
「とりあえず、引き渡しますので後の事はよろしくお願いしますね。あ、荷物も置いておきますのでよろしくです」
「まかせておいてくれ、それともう一つ頼んでもいいかな?」
「なんだ? 面倒事か?」
フェピーの後ろに控えていた兵士が声を上げた。
「貴様、さっきから無礼だぞ! 口のききk『黙れ』」
「私がいつお前に発言を求めた?」
「す、すいません」
「しっかり謝っとけよ、そうしないと後ろの娘さん方に殺されるぞ。シュウ君、失礼したね。お願いっていうのは、リブロフにあるジャルジャンの商会の支部に行って、荷物を受け取ってきてはもらえないだろうか?」
「ん~それだけか? もしリブロフで何かあったら助けてくれんのか?」
「流石にリブロフで何かあったら何もできんが、泊まる場所や融通がきくようには配慮させてもらう、街に入る時もジャルジャンからの使者ってことで、身分の検査なしで入れる通行書を渡すからどうかな?」
「まぁ妥当な所かな? リブロフで何かあって暴れてこっち来てもかくまってくれるよな?」
「それは、当たり前だ。君の状況を知っていて頼むのだから、それ位はさせてもらうさ。夜に到着しても入れるようにしておくさ」
「ならいいかな? みんな、勝手に決めちゃったけどごめんね」
「ご主人様の決めた事ですので気になさらないでください。立ちはだかる敵は全て排除いたします」
後で俺の家に書類を届けるという事で、俺はフェピーの屋敷を後にして、美味い飯の待つ家へと馬車を走らせる。討伐が終わった後にミドリには、夕食は家で食べると言ってあるので、美味しい食事を作って待ってくれているはずだ。まぁリクエストしたのは、鍋パなんだけどね。
久々のリクエストをもらったと、かなり意気込んでいる声が聞こえていた。とりあえず五種類は用意しますと鼻息を荒くして答えてくれたのだ。
「ただいま~ミドリ! 食事できてるか~」
「おかえりなさいませ、ご主人様。希望通りに鍋を用意させていただきましたです。用意させていただいた鍋は、牛・豚・鳥の各種ちゃんこ鍋、もつ鍋、イタリア風トマト鍋、あんこう鍋を用意しております。しめもきちんと用意していますので、少しずつ食べていただければと思うのです!」
「おぉ! さすがミドリ! まさかあんこう鍋まで準備してくれるとは、食べたことなかったから食べてみたかったんだよな! ありがとうミドリ!」
「ご、ご主人様! 嬉しいのは解りました! 恥ずかしいので放していただけないでしょうか?」
俺に抱き着かれて、顔を真っ赤にしているミドリから抗議の声が上がった。
「ごめんごめん、あまりに嬉しくてさ。もう食べれるのかな? もちょっと時間がかかったりする?」
「今すぐでも、お風呂の後でもどちらでも問題ございませんよ」
「もう少し後でも問題ないみたいだから、風呂に入ってさっぱりしてから食事にしよっか?」
俺の提案を聞くと娘たちからは、シンクロした返事が聞こえてくる。娘たちにお風呂に入ってくるように伝え、俺は新しくお風呂を作り、ニコとハクと一緒に入ることにした。
全員風呂から上がり、ミドリの用意してくれた鍋をみんなで食べ、トマト鍋のシメはチーズ入りパスタ、ちゃんこ鍋の雑炊、うどん、ラーメンを少しずつ食べた。あまりにも美味しかったので、食いすぎてしまい俺はシュリにお姫様抱っこで部屋に運ばれてしまった。シュリ助かったよ、ありがとな。
食べすぎのちょっと苦しいけど幸せな状態で横になっていると、ニコとハクがベッドに上がってきて寄り添うように寝てくれた。優しいなお前たち。まどろんでいると娘たちも寝る準備ができたのか集まってきた。
シェリルとイリアはいつも通り、添い寝をしてくれるようだ。まぁ添い寝といっても朝起きると抱き枕にされてるか、既にいないんだけどね。他の娘たちは俺が起きた時に、邪魔にならないような位置に寝ている。
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