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第180話 ディストピアへ出発した
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魚人と遭遇した二日後の昼……
「魚介系は寄生虫が怖いから、それを処理する必要があるんだよ。基本的には熱を通せば寄生虫は死ぬんだけど、俺の国には生で食べる習慣もあるんだ。刺身っていうんだけど俺も好きなんだよね。
前に何度か出してもらってたけど、まだ調理法は教えてなかったって話だから、この際みんなに学んでもらおうかと思ってね。といってもコバルトにほとんど教えてもらうことになるんだけどね!」
コバルトが前に出てマグロを取り出す。寄生虫に関しては、瞬間冷凍をして身にもダメージを出さない魔法を教えるようだ。氷魔法で対象物(生物以外)の温度を下げる魔法をレクチャーする様だ。といってもその魔法は、俺がアクアと一緒に開発・研究をした魔法なんだけどね。
魔力圧縮? 魔力増幅? を重ねて使用する魔力を通常の十倍ほどにすると、瞬間冷凍ができる事を発見したのだ。ゆっくり凍らせると細胞が破裂して壊れることがあると、何かの本で読んだことがある。瞬間冷凍すると、細胞が壊れにくいらしいという事をもとに考え付いた方法なんだけどな。
この技術を応用すれば、土は固くなり、水は質量を増し、風は勢いを増し、火は熱量が増える。消費魔力が増える分威力が増えるんだろう。
それより、一メートル級のマグロをよく解体できるな。魔法をうまく使ってさばいているようだが、どんな魔法を使ってるのやら。こういう魔法のウマい使い方は、シルキーに勝てる気がしないんだよな。
「みなさん、理解できましたか? それで、ご主人様の好みは酢飯、お酢と炊いたお米を混ぜたものですね。これと合わせたものが特に好きですね。いわゆるお寿司と呼ばれるものですね。
ですがこれは経験を積んだところで、一朝一夕で作れるものではありませんので、今日のお昼は手巻き寿司と呼ばれる、海藻を使った海苔で巻いた食べ物を食べましょうか。ご主人様よろしいですか?」
「うんうん、いいね手巻き寿司! 具は、ネギトロとシーチキンマヨネーズにイクラ、ウニ! 他にも適当に準備してもらえるのかな?」
「抜かりはありません! 娘たちが好きな具材も用意してありますし、変わり種ももちろんありますよ! という事で、みなさんちゃきちゃきご飯の準備をしましょう」
娘たちがテキパキと食事の準備を始めていく。甲板の上は今、精霊たちが見張ってくれているので魔物が来ても連絡が来ずに撃退される運命だ。俺たちが食事を始める前に、お菓子とジュース、お酒とおつまみでも持って行ってあげよう!
っと思っていたら、館内放送が流れる。
「ご主人様、魚人の人たちが見えられましたがどうなさいますか?」
「今から甲板に出るから待っててもらって」
食事は後回しにして、全員で甲板に上がる。
「お待たせした。里長と話し合った結果。あなたが作っているという街とそこに移り住んだ人たち、特に鬼人の方たちとお話をしてみたいと思っています。よろしいでしょうか?」
「もちろん、いいに決まってるさ。ただ、鬼人の人たちも大変な人生を歩んでいるから、向こうが許可したうえで、安全を考えて四大精霊に立会いしてもらう形になるけどいいかな?」
「それで構いません、よろしくお願いいたします。それと移動にはお話にあった、ダンジョンの海底通路?というものを使わせていただきたいと思います。おそらく二日もあれば問題ないと思います」
「了解した。明かりが必要かは分からないけど、このランタンを使うといい。お近付きのしるしでそれは差し上げますので、有効活用してください。後、住む場所は陸上ですか? 海中ですか?」
「どちらでも生活可能です。今は安全を考えて陸上で生活しています。建物も陸の方が作りやすいですからね」
本当の意味で両生なんだろうな。もし移住してくるなら、湖に島でも作ってそこに水の中と陸上どちらでも住めるようにするか? 魚人専用のダンジョンとか海産物の採取とか考えられることは多いな。
って気が早いな。まだ移り住んでくれると決まったわけじゃないのにな。
「じゃぁ、自分たちも向こうに戻りますので向こうで会いましょう。今のところ陸上にしか建物がないから、そこに滞在してもらう形になるけど大丈夫かい? もし心配があるなら考え直すけど?」
「それで構いません、無理をいってるのはわかっていますので、では案内お願いしていいですか?」
ここでの話し合いは終わり、食事に戻る際お誘いしたがやはり抵抗があるようで、まださすがに船の上に来ることはできないようだ。船についてくるように伝え陸の近くまで移動する。
入口の位置を教えると、わかったらしく移動を開始するようだ。いざって時のために、監視組のスプリガンたちに連絡して海底トンネルダンジョンを監視してもらうことにした。ダンジョン内に俺の魔物はいないが、迷い込んだ魔物が数匹いるので注意を促しておく。
メガヨットをキャスリングで元の場所に戻し、待機させておいた馬車のもとへ向かう。
戻っている時間を使い街の準備を進めていく。まずは水路からため池位の少し深めの物を作りそこにDPで住みやすそうな家を建てていく。食べ物はわからないので来たら聞こうか。それに合わせてブラウニーを何人か派遣して面倒を見させるか。
後は鬼人たちに、魚人からの話し合いの申し出があった事を伝えないとな。理想は、いい感じで話が進んで打ち解けて移住を決定することかな。次点で湖に移り住んでくれるところかな?
馬車に揺られながら、海に遠征してからたびたび起こっているゲーム大会が勃発した。ただ、一つだけやらないと決めたゲームがある……桃〇だ。これはマジでリアルファイトに発展する。
大人げなく年長組のメンバーが幼女組にキン〇ボン〇ーを押し付けて、マジ泣きさせた時に俺の従魔たち六匹が反応してしまったのだ。戦闘態勢に入った従魔六匹を止めるのに相当苦労したぜ……
俺の従魔なはずなのに幼女組を優先するとは、気持ちはわからなくもないが、そこはいうこと聞いてくれ。今回は従魔たちを直接止めたんじゃなく、三幼女に喜ぶことをいくつも提案して泣き止んでもらったのだ。
しばらく三幼女に添い寝を希望された。最近暑くなってきたから色々大変だが、部屋の温度を少し低めに設定して、くっつかれても温かいと思えるくらいにしておくか。
そんなこんなで、ディストピアに到着し魚人たちがいつ来てもいいように準備を始めていく。肉とか食べれんのかな?
「魚介系は寄生虫が怖いから、それを処理する必要があるんだよ。基本的には熱を通せば寄生虫は死ぬんだけど、俺の国には生で食べる習慣もあるんだ。刺身っていうんだけど俺も好きなんだよね。
前に何度か出してもらってたけど、まだ調理法は教えてなかったって話だから、この際みんなに学んでもらおうかと思ってね。といってもコバルトにほとんど教えてもらうことになるんだけどね!」
コバルトが前に出てマグロを取り出す。寄生虫に関しては、瞬間冷凍をして身にもダメージを出さない魔法を教えるようだ。氷魔法で対象物(生物以外)の温度を下げる魔法をレクチャーする様だ。といってもその魔法は、俺がアクアと一緒に開発・研究をした魔法なんだけどね。
魔力圧縮? 魔力増幅? を重ねて使用する魔力を通常の十倍ほどにすると、瞬間冷凍ができる事を発見したのだ。ゆっくり凍らせると細胞が破裂して壊れることがあると、何かの本で読んだことがある。瞬間冷凍すると、細胞が壊れにくいらしいという事をもとに考え付いた方法なんだけどな。
この技術を応用すれば、土は固くなり、水は質量を増し、風は勢いを増し、火は熱量が増える。消費魔力が増える分威力が増えるんだろう。
それより、一メートル級のマグロをよく解体できるな。魔法をうまく使ってさばいているようだが、どんな魔法を使ってるのやら。こういう魔法のウマい使い方は、シルキーに勝てる気がしないんだよな。
「みなさん、理解できましたか? それで、ご主人様の好みは酢飯、お酢と炊いたお米を混ぜたものですね。これと合わせたものが特に好きですね。いわゆるお寿司と呼ばれるものですね。
ですがこれは経験を積んだところで、一朝一夕で作れるものではありませんので、今日のお昼は手巻き寿司と呼ばれる、海藻を使った海苔で巻いた食べ物を食べましょうか。ご主人様よろしいですか?」
「うんうん、いいね手巻き寿司! 具は、ネギトロとシーチキンマヨネーズにイクラ、ウニ! 他にも適当に準備してもらえるのかな?」
「抜かりはありません! 娘たちが好きな具材も用意してありますし、変わり種ももちろんありますよ! という事で、みなさんちゃきちゃきご飯の準備をしましょう」
娘たちがテキパキと食事の準備を始めていく。甲板の上は今、精霊たちが見張ってくれているので魔物が来ても連絡が来ずに撃退される運命だ。俺たちが食事を始める前に、お菓子とジュース、お酒とおつまみでも持って行ってあげよう!
っと思っていたら、館内放送が流れる。
「ご主人様、魚人の人たちが見えられましたがどうなさいますか?」
「今から甲板に出るから待っててもらって」
食事は後回しにして、全員で甲板に上がる。
「お待たせした。里長と話し合った結果。あなたが作っているという街とそこに移り住んだ人たち、特に鬼人の方たちとお話をしてみたいと思っています。よろしいでしょうか?」
「もちろん、いいに決まってるさ。ただ、鬼人の人たちも大変な人生を歩んでいるから、向こうが許可したうえで、安全を考えて四大精霊に立会いしてもらう形になるけどいいかな?」
「それで構いません、よろしくお願いいたします。それと移動にはお話にあった、ダンジョンの海底通路?というものを使わせていただきたいと思います。おそらく二日もあれば問題ないと思います」
「了解した。明かりが必要かは分からないけど、このランタンを使うといい。お近付きのしるしでそれは差し上げますので、有効活用してください。後、住む場所は陸上ですか? 海中ですか?」
「どちらでも生活可能です。今は安全を考えて陸上で生活しています。建物も陸の方が作りやすいですからね」
本当の意味で両生なんだろうな。もし移住してくるなら、湖に島でも作ってそこに水の中と陸上どちらでも住めるようにするか? 魚人専用のダンジョンとか海産物の採取とか考えられることは多いな。
って気が早いな。まだ移り住んでくれると決まったわけじゃないのにな。
「じゃぁ、自分たちも向こうに戻りますので向こうで会いましょう。今のところ陸上にしか建物がないから、そこに滞在してもらう形になるけど大丈夫かい? もし心配があるなら考え直すけど?」
「それで構いません、無理をいってるのはわかっていますので、では案内お願いしていいですか?」
ここでの話し合いは終わり、食事に戻る際お誘いしたがやはり抵抗があるようで、まださすがに船の上に来ることはできないようだ。船についてくるように伝え陸の近くまで移動する。
入口の位置を教えると、わかったらしく移動を開始するようだ。いざって時のために、監視組のスプリガンたちに連絡して海底トンネルダンジョンを監視してもらうことにした。ダンジョン内に俺の魔物はいないが、迷い込んだ魔物が数匹いるので注意を促しておく。
メガヨットをキャスリングで元の場所に戻し、待機させておいた馬車のもとへ向かう。
戻っている時間を使い街の準備を進めていく。まずは水路からため池位の少し深めの物を作りそこにDPで住みやすそうな家を建てていく。食べ物はわからないので来たら聞こうか。それに合わせてブラウニーを何人か派遣して面倒を見させるか。
後は鬼人たちに、魚人からの話し合いの申し出があった事を伝えないとな。理想は、いい感じで話が進んで打ち解けて移住を決定することかな。次点で湖に移り住んでくれるところかな?
馬車に揺られながら、海に遠征してからたびたび起こっているゲーム大会が勃発した。ただ、一つだけやらないと決めたゲームがある……桃〇だ。これはマジでリアルファイトに発展する。
大人げなく年長組のメンバーが幼女組にキン〇ボン〇ーを押し付けて、マジ泣きさせた時に俺の従魔たち六匹が反応してしまったのだ。戦闘態勢に入った従魔六匹を止めるのに相当苦労したぜ……
俺の従魔なはずなのに幼女組を優先するとは、気持ちはわからなくもないが、そこはいうこと聞いてくれ。今回は従魔たちを直接止めたんじゃなく、三幼女に喜ぶことをいくつも提案して泣き止んでもらったのだ。
しばらく三幼女に添い寝を希望された。最近暑くなってきたから色々大変だが、部屋の温度を少し低めに設定して、くっつかれても温かいと思えるくらいにしておくか。
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