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第449話 属性刀の完成
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「「「「本当にディストピアについてる」」」」
スカルズの四人は、階段を上ってディストピアの街が目に入るとそんな風につぶやいている。
「スカルズのみんなには、呼び方は寝台列車でいいかな? あれはホームに置いておいて、自由に使えるようにしておくから、レッドドラゴンの狩りに行く時なんかに使ってくれればいいよ」
ケモ耳三人娘も連れて、家の食堂へ向かう。
「まだ朝食を食べてないから、シルキーたちに食事の準備の伝言をお願い。後ティータイムに摘まめるような、お菓子も一緒に準備してもらって」
指示を出してから、スカルズの四人とケモ耳三人娘を連れ、お目付け役の三幼女を連れて食堂へ向かっていく。俺が突くころには、すでに食事は用意されており、いつでも食べれる状態だった。
「ブラウニーさんたちの食事は、美味しいですね。毎日食べられるシュウさんが羨ましいですね」
「ん? レッドドラゴンの定期討伐に参加してくれるんなら、普通にブラウニーたちの食事を毎日食べれるぞ? 今日みんなに集まってもらったのは、スカルズの四人と君たち三人で力を合わせて、一緒に狩ってほしいと考えているんだ。
相性もあるだろうから、お話しでもしてのんびりと決めるといい。この後に時間を設けるからゆっくりとね。実力が気になるなら、地下の訓練場も使えるようにしておくよ」
昨日は同じ列車に乗ったが、話さずすぐに寝てしまったようなので、改めて話す時間を設けた。
「一ついいですか?」
ケモ耳三人娘のリーダーから質問が出る。
「なんだい?」
「シュウさんは、本当に私たちがレッドドラゴンに勝てると思ってますか?」
「思ってなかったら、さすがに打診したりしないよ。それでももしもの時があるから、初回はついていく予定だし、そこで無理そうだったら、みんなで強くなればいいじゃん? 実際に俺たちが勝てたってことは、勝てない相手ではないってことだよ。
スカルズのみんなも含めてだけど、俺たちが戦闘するようになったのって、そこまで時間が経ってないんだよ。そんな俺たちより長く冒険者を続けている君たちなら、条件がそろえば倒せないわけないさ」
「え? 小さい頃から特別な訓練を受けていたわけではないのですか?」
「俺たちは効率的にレベルやスキルを上げているからね、強く見えるだけだよ。気が進まないなら断ってもらってもかまわないよ。後はみんなで話してみて決めるといい。
俺が話しても、プレッシャーにしかならないから、一つのパーティーになるなら、メンバーで話すのがいいでしょ? ブラウニーたちに、お菓子も準備させているから、ゆっくり話してもらっても大丈夫だぞ」
七人を置いて次の目的地に向かう。
「じっちゃん! 生きてるか?」
「またお前さんか、刀は置いてあるから早く仕上げちまいな」
「それもやるんだけど、今回は、この素材を使ってスカルズの装備を強化してもらいたいんだ」
「こりゃ、前に話していたレッドドラゴンの素材か? これを使って自分たちじゃなくて、スカルズの装備を強化するのか?」
「そうだよ、定期的にレッドドラゴンがダンジョンに生まれてくるから、それを倒せるようになってもらえればって思ってな。だから装備を整えてやろうかとな。元シングル冒険者のケモ耳三人娘も参加してくれるなら、その装備もじっさまに頼むからよろしくな。素材はケチらずにやってくれよ!」
「どういう風に強化すればいいんだ?」
「できれば、鱗は加工してスケイルメイルみたいに並べて、鱗の効果の耐熱・耐炎効果を乗せたいからよろしく。武器も何かできれば準備してほしいな。一応用意したドラゴンキラー付きの武器三本はあるけど、他のメンバーにも切れ味のいい装備があればな」
「なんだと? ドラゴンキラー付きの武器だと? ちょっと見せろ!」
ドワーフのじっちゃんに肩をつかまれ、めっちゃ距離が詰まった俺はそっちのけはないから、ひげ面を近付けるな! 慌てて武器を出していく。
「これが伝説のキラー系のスキルの付いている武器か。良くわからない機能がついているな、ってことはこれがキラー系、ドラゴンキラーの機能を付与してるのか? 意味が分からない物を付与させることはできないな」
「あと、盾も大楯と俺の使ってるカイトシールドくらいのサイズの盾を準備してくれ。鱗や骨を気にせず使っていいからよろしく」
「小僧ちょっとまて、鱗を加工するのはいいが、準備した物にお前さんの得意のアダマンコーティング頼むぞ、あれなら効果を落とさずに耐久力を上げられるからな!」
「じっちゃん、分かったよ。俺は刀……大太刀を仕上げるか」
この老ドワーフの工房には俺もよく来ているので、最高級の物を準備している。特に研ぎ機に関しては、最先端の物を準備した。何せアダマンタイト繊維を使った研ぎ機を準備しているのだ。
毛のようにぎっしり詰めた物や、繊維を編み込んだ布状の物を、研ぎ機に着けたタイプや、つるつるのアダマンタイト等々準備をしている。
毛の様な所で荒砥をして、布状の物で中砥をして、最後につるつるのアダマンタイトで仕上げ砥を行う感じだ。鉄や鋼鉄でこの研ぎ機を使うと一瞬で使い物にならなくなるほど削れてしまう。今回はオリハルコンも使っているので、このくらいの研ぎ機を使わないと、研ぎ機の方がイカれてしまうのだ。
軽快な研ぎ音をたてながら削っていく。作り方は似ているが素材が違うので、波紋とかが出るのかと思っていたが、玉鋼から作ったような波紋がしっかりと出ていた。あれって鋼で作るから出る的な事を聞いたことがあるけど、どうなんだろうな? どっちでも綺麗に波紋が出たんだからいいよな!
オリハルコンとミスリルの合金は悪くない性能だな。一応アダマンコーティングをして……はっ!? 完成した刀に何も付与していないから、クリエイトゴーレム使えるんじゃね? そしたらちょっとランクの高い魔核をつけて、修復機能に属性付与のスキルでもつけておけば、武器と体で別々の付与が出来たりしないか?
目論見は完璧に成功したが、付与魔法ではなく魔法剣みたいになった。そのまま切るより効果は高いし、複数の属性を使えるので色んな敵に対応できるな。この発想は今までなかった。武器事態にクリエイトゴーレムをかけたのって、初めてアダマンタイトを加工して、片手剣を作った時だけじゃないっけ?
「じっちゃん、最高の出来の大太刀が完成したぜ!」
「どれ見せてみろ……お前さんにはあきれてものが言えないわ」
「じっちゃんだって、魔核に書き込む事が出来るようになれば、同じようなもの作れるさ」
「簡単に言ってくれるな。ドワーフである以上これを知っちまったら、目指さないわけにはいかないな! すぐに超えてやるから待っておけ」
不敵な笑みで俺に言ってくる。こういう風になったら間違いなく、俺を超えてくるな。それはそれで楽しみだ。どんな風に作るんだろうな?
「とりあえず、スカルズのみんなの装備よろしくね」
「任せておけ!」
やる事だけやって工房を後にする。
さてすることが終わってしまったので何をしようかな?
スカルズの四人は、階段を上ってディストピアの街が目に入るとそんな風につぶやいている。
「スカルズのみんなには、呼び方は寝台列車でいいかな? あれはホームに置いておいて、自由に使えるようにしておくから、レッドドラゴンの狩りに行く時なんかに使ってくれればいいよ」
ケモ耳三人娘も連れて、家の食堂へ向かう。
「まだ朝食を食べてないから、シルキーたちに食事の準備の伝言をお願い。後ティータイムに摘まめるような、お菓子も一緒に準備してもらって」
指示を出してから、スカルズの四人とケモ耳三人娘を連れ、お目付け役の三幼女を連れて食堂へ向かっていく。俺が突くころには、すでに食事は用意されており、いつでも食べれる状態だった。
「ブラウニーさんたちの食事は、美味しいですね。毎日食べられるシュウさんが羨ましいですね」
「ん? レッドドラゴンの定期討伐に参加してくれるんなら、普通にブラウニーたちの食事を毎日食べれるぞ? 今日みんなに集まってもらったのは、スカルズの四人と君たち三人で力を合わせて、一緒に狩ってほしいと考えているんだ。
相性もあるだろうから、お話しでもしてのんびりと決めるといい。この後に時間を設けるからゆっくりとね。実力が気になるなら、地下の訓練場も使えるようにしておくよ」
昨日は同じ列車に乗ったが、話さずすぐに寝てしまったようなので、改めて話す時間を設けた。
「一ついいですか?」
ケモ耳三人娘のリーダーから質問が出る。
「なんだい?」
「シュウさんは、本当に私たちがレッドドラゴンに勝てると思ってますか?」
「思ってなかったら、さすがに打診したりしないよ。それでももしもの時があるから、初回はついていく予定だし、そこで無理そうだったら、みんなで強くなればいいじゃん? 実際に俺たちが勝てたってことは、勝てない相手ではないってことだよ。
スカルズのみんなも含めてだけど、俺たちが戦闘するようになったのって、そこまで時間が経ってないんだよ。そんな俺たちより長く冒険者を続けている君たちなら、条件がそろえば倒せないわけないさ」
「え? 小さい頃から特別な訓練を受けていたわけではないのですか?」
「俺たちは効率的にレベルやスキルを上げているからね、強く見えるだけだよ。気が進まないなら断ってもらってもかまわないよ。後はみんなで話してみて決めるといい。
俺が話しても、プレッシャーにしかならないから、一つのパーティーになるなら、メンバーで話すのがいいでしょ? ブラウニーたちに、お菓子も準備させているから、ゆっくり話してもらっても大丈夫だぞ」
七人を置いて次の目的地に向かう。
「じっちゃん! 生きてるか?」
「またお前さんか、刀は置いてあるから早く仕上げちまいな」
「それもやるんだけど、今回は、この素材を使ってスカルズの装備を強化してもらいたいんだ」
「こりゃ、前に話していたレッドドラゴンの素材か? これを使って自分たちじゃなくて、スカルズの装備を強化するのか?」
「そうだよ、定期的にレッドドラゴンがダンジョンに生まれてくるから、それを倒せるようになってもらえればって思ってな。だから装備を整えてやろうかとな。元シングル冒険者のケモ耳三人娘も参加してくれるなら、その装備もじっさまに頼むからよろしくな。素材はケチらずにやってくれよ!」
「どういう風に強化すればいいんだ?」
「できれば、鱗は加工してスケイルメイルみたいに並べて、鱗の効果の耐熱・耐炎効果を乗せたいからよろしく。武器も何かできれば準備してほしいな。一応用意したドラゴンキラー付きの武器三本はあるけど、他のメンバーにも切れ味のいい装備があればな」
「なんだと? ドラゴンキラー付きの武器だと? ちょっと見せろ!」
ドワーフのじっちゃんに肩をつかまれ、めっちゃ距離が詰まった俺はそっちのけはないから、ひげ面を近付けるな! 慌てて武器を出していく。
「これが伝説のキラー系のスキルの付いている武器か。良くわからない機能がついているな、ってことはこれがキラー系、ドラゴンキラーの機能を付与してるのか? 意味が分からない物を付与させることはできないな」
「あと、盾も大楯と俺の使ってるカイトシールドくらいのサイズの盾を準備してくれ。鱗や骨を気にせず使っていいからよろしく」
「小僧ちょっとまて、鱗を加工するのはいいが、準備した物にお前さんの得意のアダマンコーティング頼むぞ、あれなら効果を落とさずに耐久力を上げられるからな!」
「じっちゃん、分かったよ。俺は刀……大太刀を仕上げるか」
この老ドワーフの工房には俺もよく来ているので、最高級の物を準備している。特に研ぎ機に関しては、最先端の物を準備した。何せアダマンタイト繊維を使った研ぎ機を準備しているのだ。
毛のようにぎっしり詰めた物や、繊維を編み込んだ布状の物を、研ぎ機に着けたタイプや、つるつるのアダマンタイト等々準備をしている。
毛の様な所で荒砥をして、布状の物で中砥をして、最後につるつるのアダマンタイトで仕上げ砥を行う感じだ。鉄や鋼鉄でこの研ぎ機を使うと一瞬で使い物にならなくなるほど削れてしまう。今回はオリハルコンも使っているので、このくらいの研ぎ機を使わないと、研ぎ機の方がイカれてしまうのだ。
軽快な研ぎ音をたてながら削っていく。作り方は似ているが素材が違うので、波紋とかが出るのかと思っていたが、玉鋼から作ったような波紋がしっかりと出ていた。あれって鋼で作るから出る的な事を聞いたことがあるけど、どうなんだろうな? どっちでも綺麗に波紋が出たんだからいいよな!
オリハルコンとミスリルの合金は悪くない性能だな。一応アダマンコーティングをして……はっ!? 完成した刀に何も付与していないから、クリエイトゴーレム使えるんじゃね? そしたらちょっとランクの高い魔核をつけて、修復機能に属性付与のスキルでもつけておけば、武器と体で別々の付与が出来たりしないか?
目論見は完璧に成功したが、付与魔法ではなく魔法剣みたいになった。そのまま切るより効果は高いし、複数の属性を使えるので色んな敵に対応できるな。この発想は今までなかった。武器事態にクリエイトゴーレムをかけたのって、初めてアダマンタイトを加工して、片手剣を作った時だけじゃないっけ?
「じっちゃん、最高の出来の大太刀が完成したぜ!」
「どれ見せてみろ……お前さんにはあきれてものが言えないわ」
「じっちゃんだって、魔核に書き込む事が出来るようになれば、同じようなもの作れるさ」
「簡単に言ってくれるな。ドワーフである以上これを知っちまったら、目指さないわけにはいかないな! すぐに超えてやるから待っておけ」
不敵な笑みで俺に言ってくる。こういう風になったら間違いなく、俺を超えてくるな。それはそれで楽しみだ。どんな風に作るんだろうな?
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「任せておけ!」
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