ダンマス(異端者)

AN@RCHY

文字の大きさ
471 / 2,518

第471話 開拓計画

しおりを挟む
 ダンジョンバトルに精を出そうとしたが、よく考えると……精を出して圧勝したら困るんだった。

 しばらくは暇になるので、メギドの街の近くにある森付近に、街でも作りに行こうかな? 土木組の成長も進んでいることだし、連れて行って経験させるのも悪くないかな?

 よし、アンソニから再三依頼が来ているって話だし、サクッと作りに行くか! 今日の夜にでもみんなに話すかな。

 ダンジョンバトルを観察する以外、する事がなく時間が過ぎていく。二十六階のボス部屋で相手側の攻め手が全滅してしまった。コボルトキングだからそこまで強いはずじゃないけど、長い距離を踏破してきた魔物にとっては、さすがに疲労で負けたのかな?

 次はおそらく本気で攻めてくるだろうな。初めの魔物だけで二十六階まで行けてるんだから、攻め手に強力な魔物がまざってくるよね。頑張れバザール! お前にかかってる!

「みんな、聞いてくれ。ダンジョンバトルはまだ終わりそうにないから、土木組を連れてメギドの近くの森付近に、街を作ってこようと思うんだけど、どうかな?」

「問題ないと思います。年長組はちょっと手が空いていないので、カエデさんたちはどうですか?」

「忙しいけど手は空くよ。付き添いでシュウについていけばいいってことね」

「ありがとうございます。後は、シェリル、イリア、ネルは土木組と仲良かったよね? 一緒に行ってフォローしてあげて」

「「「は~い」」」

「後、他に手の空いている人は?」

「ピーチさん、今回はカエデさんたちがついていけば、問題ないですか?」

「キリエ、ご主人様が未開の地に行くわけではないので、カエデさんたちがいれば問題ないです。それに土木組の娘たちがいるのに、ご主人様が無理する事は無いでしょう」

「わかりました。私たちもこちらに残らさせていただきます。ソフィーたちはどうしますか?」

「私達もしておきたいことがあるので、カエデお姉ちゃんたちにお任せします」

 ん~俺って何なんだろうな? 問題児? 扱いだろうか? いや! 愛されてると思おう!

「土木組のみんなもそれでいいかな?」

 全員の確認が取れたので行動に移そう。

「出発は明日で、メギドに付いたらすぐに森の近くの門まで移動して、そこで野営をするよ。下手にメギドに残って、窮屈な思いをするよりは、楽しめるように野営をしよう」

 準備はミリーと三幼女に任せて、俺はあっちに行っている間の食事について、スカーレットに相談しに行く。

「スカーレット、今回は誰か連れてった方がいいと思うんだけど、どうすればいい?」

「今回は、ブラウニーを六人とアマレロを連れてってください。食材はいつでも出発できるように、常にストックしていますので、今すぐにでもいけますね」

 おぉ、さすがシルキー! 家事においては完璧だな。たまにあるいたずらがなければ、完璧なんだけどな。この手の妖精から、いたずらをとったらだめだよな。とろうと思って取れるもんじゃないしな。

 野営用の準備も整ったようで、本当に今すぐにでも出発できる勢いだ。野営の準備は、野営セットの入っている収納のカバンの中に、野営に必要なものがそろっているかの確認だけだし、時間がかかるものではなかった。最悪ダンマスの能力で、ベース用ダンジョンを作ればいいだけだ。

 今回は一応作る予定はないので、以前面白半分で作ったプラスティックにクリエイトゴーレムをかけた、バスタブを準備している。サイズは十人くらいまとめて入れる程の大きいサイズだ。

 お湯は魔道具から供給できるようにして、魔核でバスタブ自体に自動修復と、保温する能力を付加している。

 うん、ベッドもお風呂もキッチンも揃ってたら、もう野営じゃないな!

「ちょっと気になったんだけど、街ってどこまで作ればいいんだ?」

「そういわれると、どこまで作るといいんですかね? アンソニに確認取ればいいんじゃないですか?」

「それもそっか」

 スマホをいじってアンソニに連絡を取る。

 このシステムは簡単だ。通信機だと持ち運ぶのもめんどくさいから、ディストピア・ヴローツマイン・グレッグ・ミューズ・ゴーストタウン等の、俺の持っている街の中に通信機を置いて、その通信機にスマホからアクセスできるようにしてあるだけなんだよね。

 複雑だと思われるが、クリエイトゴーレムがそのシステムを簡単にしてくれた。まじ便利! そろそろ大先生って、呼ばないといけないのではないだろうか?

 スマホの話はさておき、アンソニに連絡をとる。

「もしもーし、アンソニ? 森の近くの街について、聞きたいんだけどいいか?」

『もしもしって何ですか? あっ、いらない話はいいですね。どういった事が聞きたいのでしょうか?』

「えっと、街なんだけどどこまで作ればいいんだ?」

『そうですね。最低限作っていただきたいのは、壁と下水のシステムですね。可能なら、上水や区画整理までしていただけると助かります』

「区画整理って、どんな感じか決まってるかな?」

『そうですね、ある程度街の中心となる建物の位置は決めてあります。そこを中心に道を作る予定でした』

「ん~じゃぁ図面とかあったりするのかな?」

『もちろん作っています。といっても、簡単な物しかないですが』

「わかった。それに必要な事を書き込んだものを、明日までに準備しておいてくれ」

『了解いたしました』

「近くに川ってあったよな?」

『森の近くの門からですか? 確か二キロメートル位離れた所に、メギドに流れてきている川の、分流があったと思います』

「基本的な水はそっから引っ張ってくるか? ため池みたいなものを上流に作って、近くに領主館を作るか? 下水に水を流したら、その水はスライムがキレイにしてくれて大地に吸収されるから、水がガッツリと減ることはないか?

 上水を全部を各家に届けるっていうのは無理だから、飲み水に使う川と洗い物に使う川を分ければ、何とかなるかな?」

『簡単にしても、絶対に守らない人間は出てきますので、領主館を中心にして綺麗な水を優先的に使う飲食店や宿等を作って、外側に民家を作るのがいいと思います。そこらへんも考えて、区画整理などを書き込んでありますので。写真とやらでそちらに現状の地図を送りますね。気になったらまた連絡をください』

「りょーかい。写真待ってるからよろしく」

 届いた図面の写真を拡大して内容を確認していく。予想以上にしっかりと作られていたけど、明らかに俺に頼る前提の設計を除けば、何の問題もないかな?
しおりを挟む
感想 316

あなたにおすすめの小説

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。 塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。 弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。 けれども違ったのだ。 この世の中、強い奴ほど才能がなかった。 これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。 見抜いて、育てる。 育てて、恩を売って、いい暮らしをする。 誰もが知らない才能を見抜け。 そしてこの世界を生き残れ。 なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。 更新不定期

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

処理中です...