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第566話 プニプニモフモフは最高の癒し
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夜は魔物の襲撃も無く、夜が過ぎた。
「やっぱり敵の数が少ないのかな? 実際昨日も全部で六グループしかいなかったわけだし、このフロアの魔物は夜、寝たりするのかな?」
「シュウ、敵性ダンジョンの魔物の生態なんて、今考えてもどうにもならないわよ。今までより数が少ない、昨日の夜は攻めてこなかった、という事実だけ分かってればそれだけで十分よ。
今までと同じく警戒して進めば、問題ないってことね。シュウは考えすぎよ。夜の営みについてもね! 私たちはもう結婚してるんだから、何も気にする必要ないのよ。変な所で逃げ腰なんだから、男らしくしてほしいわ」
おい! それは今関係ないだろ! 年少組もいるんだからな!
昨日と同じで、攻撃されたらその付近まで移動して、煙玉を中に放り込んで魔物をいぶり出し、追いかけて倒している。代り映えがなくて面白くないので、伝える事は何もなさそうだ。
「お? 階段が見つかったな。やっぱり降りる手段が準備されていたか。まだ夕食まで時間があるから進んでいこうか」
全員で一一ニ階と思われるフロアへ進んでいく。
「ん~、上から見えてた部分で予想がついてたけど、やっぱり森っぽい所なんだな。ってことは、昆虫系や爬虫類系の魔物が多いのかな? 黒い悪魔が出てこないならいいんだけどな」
俺のセリフに体をビクッと震わせる、ミリー・カエデ・リンドの三人。あのフロアだけは本当にどうにもならない。焼き尽くして進む方法しか、俺には思いつけない最悪な階層だった。
「警戒!」
のんびりとした思考をしていると、風切り音が聞こえてきたので警戒促すと、同時に上の階層と同じように矢が飛んできた。
「この階層も鬼人族がいるのかな? この中で弓を的確に撃ってくるってことは、弓スキルが高いんだろう。みんな今度はトンネルは無いと思うけど、スナイパーみたいな動きをする面倒な奴らだから、注意しながら全力で進むぞ!」
森の中なので広範囲にフォートレスを張りながら進むわけにはいかないので、各自で迎撃なりガードなりするようにして、一気に魔物との距離を詰めて行く。
「ビンゴ! 伏兵に注意しながら敵の殲滅!」
きちんとした場所までは分からないが、視認した数と索敵で感じ取れている数が、ずれているので注意を促すが、促す必要も無く斥候の立ち位置のメンバーが周囲を警戒している。
声を出さなくても、的確に自分たちで判断して隊形を変えるのか。軍隊のスペシャルフォース的な人たちも、こんな感じで銃構えて進んでいくのかな?
「はっ!」
「ご主人様、どうなさいましたか?」
「まったく関係ないんだけど、面白い遊び思いついたからさ」
「こんな時に遊びの事ですか?」
ピーチにジト目で見られたから視線をそらした。だってさ、ピースもあるしちょっと改造して、ペイント弾を撃ち出せるようにすれば、楽しそうじゃない?
DPで地形は作りたい放題だしね! 問題は、みんなの動きが速すぎて、弾が当たるかってところだな。
目に見える範囲の魔物が倒れても、やはり索敵にまだ反応がある。何かジャミングをされているようで、場所が分からないが範囲内にいるというような、もどかしい感じの反応なのだ。索敵スキルのLv一みたいな感じだな。
「じれったいな、みんな集まってくれ。ピーチ! 最大強度で炎の結界! キリエは熱遮断結界! ライムは周囲を最大火力で焼き払え!」
俺に指示に従って、三人が行動を始める。
「周囲を焼き払ったのに、索敵に引っかかった奴がいるっていうのはどういう事だ? ここもダンジョン農園のように、土を掘れるタイプか? みんな足元に注意!【アースクエイク】」
魔力を込めた拳を地面に叩きつけて、地面を隆起させ……れなかった。
「あれ? やっぱりこの地面ダンジョンの床だな。これだけ広範囲を焼き尽くしたのに、まだ気配を感じるんだ? もしかしてこの階層のトラップの一つか? ちょっと移動しよう」
どこに敵が潜んでいるか分からなかったため、いったんその場を離れることにした。
「みんな、索敵の範囲内に何かいる感じはあるか?」
全員が首を横にふった。
「ん~本当にいたのか、ダンジョンのトラップなのか分からんな。まぁいいや。索敵内に違和感を感じたら、みんなで報告をし合おう」
モヤっとした気持ちを押し込んで森の中を進んでいく。階段がある方向には、大きな穴があるので直線で向かっていけないため、目につく範囲をしらみつぶしに探していく。
上の階では網目になっている溝の中にいたが、今回は同じ平面上に魔物がいるため、上の階に比べて遭遇率が上がっている。
何よりもいやらしかったのが、鬼人族以外の魔物と戦っている最中に、奇襲のように違う方向から矢や魔法が飛んでくるのだ。
迎撃に行こうにも、まだ残っている魔物がいるため、パーティーをニつに分けないといけなくなるが、向かったところで移動しているので、手間がかかってしまうだけなのだ。
戦っている最中に、索敵の範囲内に謎の反応があるのだが、攻撃を仕掛けてくる気配も無く、ただ反応に入ってくるだけ……という物凄く鬱陶しい。三十分くらい前に似たような反応があったので無視していたら、魔物が奇襲してきたのだ。油断も隙も無い。
この索敵にある反応と奇襲をしてくる魔物を含めて、この階層のトラップなのだろう。油断なんかするなよという、このダンジョンを作ったダンマスの気持ちが、伝わってくるような気がした。
でもな、実際にやられている方は、鬱陶しくてイライラしてしまうのだ。キレそうだったのは俺だけで他のメンバーは、俺が何にイラついているのかはわかっているけど、あまり理解できていない様子だ。何故だ!
シュリが後で言っていたが、確かにムカつきはするけど、その精神的負担も加味した戦略の可能性もあるので、その駆け引きには乗らないために、目の前の出来る事からやっているだけで、特に俺みたいにイラっとしていないとの事だ。
イライラしていたのを、ニコをプニプニつついて、ハクを撫でまわして、何とか癒すことに成功した。
みんな俺より精神的に強いよな。
「やっぱり敵の数が少ないのかな? 実際昨日も全部で六グループしかいなかったわけだし、このフロアの魔物は夜、寝たりするのかな?」
「シュウ、敵性ダンジョンの魔物の生態なんて、今考えてもどうにもならないわよ。今までより数が少ない、昨日の夜は攻めてこなかった、という事実だけ分かってればそれだけで十分よ。
今までと同じく警戒して進めば、問題ないってことね。シュウは考えすぎよ。夜の営みについてもね! 私たちはもう結婚してるんだから、何も気にする必要ないのよ。変な所で逃げ腰なんだから、男らしくしてほしいわ」
おい! それは今関係ないだろ! 年少組もいるんだからな!
昨日と同じで、攻撃されたらその付近まで移動して、煙玉を中に放り込んで魔物をいぶり出し、追いかけて倒している。代り映えがなくて面白くないので、伝える事は何もなさそうだ。
「お? 階段が見つかったな。やっぱり降りる手段が準備されていたか。まだ夕食まで時間があるから進んでいこうか」
全員で一一ニ階と思われるフロアへ進んでいく。
「ん~、上から見えてた部分で予想がついてたけど、やっぱり森っぽい所なんだな。ってことは、昆虫系や爬虫類系の魔物が多いのかな? 黒い悪魔が出てこないならいいんだけどな」
俺のセリフに体をビクッと震わせる、ミリー・カエデ・リンドの三人。あのフロアだけは本当にどうにもならない。焼き尽くして進む方法しか、俺には思いつけない最悪な階層だった。
「警戒!」
のんびりとした思考をしていると、風切り音が聞こえてきたので警戒促すと、同時に上の階層と同じように矢が飛んできた。
「この階層も鬼人族がいるのかな? この中で弓を的確に撃ってくるってことは、弓スキルが高いんだろう。みんな今度はトンネルは無いと思うけど、スナイパーみたいな動きをする面倒な奴らだから、注意しながら全力で進むぞ!」
森の中なので広範囲にフォートレスを張りながら進むわけにはいかないので、各自で迎撃なりガードなりするようにして、一気に魔物との距離を詰めて行く。
「ビンゴ! 伏兵に注意しながら敵の殲滅!」
きちんとした場所までは分からないが、視認した数と索敵で感じ取れている数が、ずれているので注意を促すが、促す必要も無く斥候の立ち位置のメンバーが周囲を警戒している。
声を出さなくても、的確に自分たちで判断して隊形を変えるのか。軍隊のスペシャルフォース的な人たちも、こんな感じで銃構えて進んでいくのかな?
「はっ!」
「ご主人様、どうなさいましたか?」
「まったく関係ないんだけど、面白い遊び思いついたからさ」
「こんな時に遊びの事ですか?」
ピーチにジト目で見られたから視線をそらした。だってさ、ピースもあるしちょっと改造して、ペイント弾を撃ち出せるようにすれば、楽しそうじゃない?
DPで地形は作りたい放題だしね! 問題は、みんなの動きが速すぎて、弾が当たるかってところだな。
目に見える範囲の魔物が倒れても、やはり索敵にまだ反応がある。何かジャミングをされているようで、場所が分からないが範囲内にいるというような、もどかしい感じの反応なのだ。索敵スキルのLv一みたいな感じだな。
「じれったいな、みんな集まってくれ。ピーチ! 最大強度で炎の結界! キリエは熱遮断結界! ライムは周囲を最大火力で焼き払え!」
俺に指示に従って、三人が行動を始める。
「周囲を焼き払ったのに、索敵に引っかかった奴がいるっていうのはどういう事だ? ここもダンジョン農園のように、土を掘れるタイプか? みんな足元に注意!【アースクエイク】」
魔力を込めた拳を地面に叩きつけて、地面を隆起させ……れなかった。
「あれ? やっぱりこの地面ダンジョンの床だな。これだけ広範囲を焼き尽くしたのに、まだ気配を感じるんだ? もしかしてこの階層のトラップの一つか? ちょっと移動しよう」
どこに敵が潜んでいるか分からなかったため、いったんその場を離れることにした。
「みんな、索敵の範囲内に何かいる感じはあるか?」
全員が首を横にふった。
「ん~本当にいたのか、ダンジョンのトラップなのか分からんな。まぁいいや。索敵内に違和感を感じたら、みんなで報告をし合おう」
モヤっとした気持ちを押し込んで森の中を進んでいく。階段がある方向には、大きな穴があるので直線で向かっていけないため、目につく範囲をしらみつぶしに探していく。
上の階では網目になっている溝の中にいたが、今回は同じ平面上に魔物がいるため、上の階に比べて遭遇率が上がっている。
何よりもいやらしかったのが、鬼人族以外の魔物と戦っている最中に、奇襲のように違う方向から矢や魔法が飛んでくるのだ。
迎撃に行こうにも、まだ残っている魔物がいるため、パーティーをニつに分けないといけなくなるが、向かったところで移動しているので、手間がかかってしまうだけなのだ。
戦っている最中に、索敵の範囲内に謎の反応があるのだが、攻撃を仕掛けてくる気配も無く、ただ反応に入ってくるだけ……という物凄く鬱陶しい。三十分くらい前に似たような反応があったので無視していたら、魔物が奇襲してきたのだ。油断も隙も無い。
この索敵にある反応と奇襲をしてくる魔物を含めて、この階層のトラップなのだろう。油断なんかするなよという、このダンジョンを作ったダンマスの気持ちが、伝わってくるような気がした。
でもな、実際にやられている方は、鬱陶しくてイライラしてしまうのだ。キレそうだったのは俺だけで他のメンバーは、俺が何にイラついているのかはわかっているけど、あまり理解できていない様子だ。何故だ!
シュリが後で言っていたが、確かにムカつきはするけど、その精神的負担も加味した戦略の可能性もあるので、その駆け引きには乗らないために、目の前の出来る事からやっているだけで、特に俺みたいにイラっとしていないとの事だ。
イライラしていたのを、ニコをプニプニつついて、ハクを撫でまわして、何とか癒すことに成功した。
みんな俺より精神的に強いよな。
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