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第672話 脅し後、閑話
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路地を確認して進んでいく斥候の後ろから少し距離をおいてついていく。
人気が無くなった事を不審に思った斥候が、キョロキョロしだしたので、一気に距離を詰めて背後から一気に押し倒し、うつぶせの状態にして上から踏みつける。
「俺をつけていたようだけど、何の用だ?」
「……何の話だ?」
「勇者のパーティーの一人だな。話をしていた場にはいなかったが、姿を隠して近くにいたのは、分かっている。隠してもためにならないぞ」
「勇者のパーティーの一員と分かっていて、こういう事をしているんだったら、問題になるけどいいのか?」
「そっか、勇者の威光を借りるのか? ここは王国ではなく中立地帯だぞ。無理に勇者の威光を使おうとすれば、中立地帯を敵に回すことになるぞ。それでもいいのか?」
「中立地帯とはいえ、一般市民と勇者のパーティーのメンバーでは、天と地ほど違いがあるぞ。それでもいいのか?」
「あくまで何もしていないと、しらばっくれるわけか。じゃぁ別にいいわ。次に俺たちの事をつけまわったら、命の補償はしないぞ。いくら勇者のパーティーのメンバーとはいえ、非合法に情報を集めるのは、良くないよな。
勇者のパーティーメンバーに、しっかりと伝えておいてくれよ。勇者込みで十二人いるんだったよな。全員の顔は分かっているから、気を付けた方がいいってな。もし、非合法の輩に依頼した場合は、報復するかもしれないから注意してくれよ」
「いくら何でも……命をとるだと!?」
「お前さ、よく考えてみな。斥候のお前に気付かれないで背後をとった俺は、俺のパーティーでは攻撃や壁の担当だぞ。
そんな人間が、一般人だと思うのか? 冒険者でも上位の人間だとは、思わないわけ? それと、俺の悪口は言わない方がいいぞ、聞かれた時点で死ねない事を、後悔するくらいの地獄を味わう事になるからな」
こう言っておけば、馬鹿な事はしないだろう。勝手に向こうがシングルの冒険者と勘違いしてくれるだろう。冒険者ギルドにはAランクで登録が残ってるはずだから、問題ないと思うけどな。
シュウたちの誰も知らないが、シュウのパーティーはダブルの冒険者に指定されている。正確にはダブルに有無を言わさず、強制的にあげられており、特定の条件下では、災害級の危険人物と記されており、その時はトリプル以上の危険人物指定されている。
特定の条件下とは、自分たちに害をなした時の反撃が苛烈を極めると。冒険者ギルドの極秘情報書には、今までのシュウたちが起こしてきたトラブルが書かれている。
------------
初めに、フレデリクの領主とのトラブルがあり、その際に領主館に突入をして騎士団の人間を戦闘不能にしている。この時、騎士団長は手足の骨を折られ、引きずられて領主の部屋に連れてこられたらしい。
領主だったメルビル男爵は、回復魔法をかけられながら、部屋の中にあった物をぶつけられていたとの事。ナイフやフォーク、ペンが体に刺さっており、噂ではスプーンまで刺さっていたらしい。
次に冒険者になって半年も経たないうちに、Sランク魔獣のフェンリルをシングルパーティーの援護を受け撃破。注意書きで、シングルパーティーを援護して、ではない事に注意、と書かれている。
その後は、フレデリクとリーファスの戦争に参加して、両方の街を傘下に収めた。その際に用いた戦力は三十人程度だった。
ギルド長の出した指名依頼先で、国王からの命令を受けた、通称暗殺部隊(シュウたちは奴隷兵と呼んでいた)に、襲撃される。それを難なく撃退した。
フレデリクに戻って来たところで、再度暗殺部隊に襲われ、辛くも全員を殺して撃破。フレデリクで襲ってきた暗殺部隊は、一人ひとりがシングル級の冒険者に匹敵する実力があったらしい。四十人規模の暗殺部隊を退け、樹海に向かった。
樹海に着いた後は憶測になるが、樹海の魔物を駆逐しながら中央にある山の近くまで進み、フレデリクにいた時から、魔法技術に優れていたパーティーであったため、時間をかけて開拓したと思われる。そこに人を集め街を作ったようだ。
街の名前はディストピアと言われているが、名前以外何もわかっていない。
理由はよくわからないが、帝国とも戦争をしたようで、奇襲による電撃作戦で帝都の城を半壊させ、屈服させている。
気付いたらゴーストタウンという、樹海の中心の山の中に街を作っており、そこでは国、種族、問わずに色々な取引がされている。噂では、魔物も一緒に住んでいると言われている。
以上他にも色々な逸話があるが、ダブルにするのに何の問題も無いと思われる。トリプルの話は、全部が自業自得であるため、いくら要請があっても指定はしないようにしてください。
------------
要点だけをつまんで説明した紙だけで、冒険者ギルドの評議会の人間が全員賛同して、シュウはSSランクの冒険者になっていたらしい。
話は戻り、足で踏んでいる斥候を解放して、早く消えるように伝えてから、三人の待つ店に向かった。
俺がつく頃には注文も終わっており、すでに食事が届いていた。三人は甘い物が食べたくなったようで、色々なお菓子を注文したようだ。ジャルジャンもこういった嗜好品ができているんだな。前に来た時は屋台が多く、他は飯屋のような所しかなかったのにな。
それにしても三人は良く食うな。自分の身体じゃなくて、ドッペルの身体だから太る事もないし、いっぱい食べているんだろう。俺もガッツリ食ったけどな。
シルキーやブラウニーのお菓子に劣るけど、美味い。作り始めたばっかだと思うのに、こんなに上手い物なのだろうか? ブラウニーがレシピとか配布してたりするんだろうか?
何となく気になって、マップ先生を見てみると……おかしな状況になっていた。
どんな状況か簡単に言えば、勇者のパーティーのメンバー十人が、ほぼ同じ場所に重なっていて、瀕死になっていたのだ。二人の勇者にボコボコにされたのは、間違いないと思われる。何でボコボコにされたのかは、よく分からないけどな。
俺がダンジョンマスターだって、バレなかったな? もしかしてばれてた? いや、バレてたらもっと違う反応になってるよな? って事は、ドッペルに憑依していたから、ダンジョンマスターと分からなかったのかな?
魔物へは強くなるけど、魔物と判断する目は無いってことか? ちょっとドッペルの有用性が広がったな。
人気が無くなった事を不審に思った斥候が、キョロキョロしだしたので、一気に距離を詰めて背後から一気に押し倒し、うつぶせの状態にして上から踏みつける。
「俺をつけていたようだけど、何の用だ?」
「……何の話だ?」
「勇者のパーティーの一人だな。話をしていた場にはいなかったが、姿を隠して近くにいたのは、分かっている。隠してもためにならないぞ」
「勇者のパーティーの一員と分かっていて、こういう事をしているんだったら、問題になるけどいいのか?」
「そっか、勇者の威光を借りるのか? ここは王国ではなく中立地帯だぞ。無理に勇者の威光を使おうとすれば、中立地帯を敵に回すことになるぞ。それでもいいのか?」
「中立地帯とはいえ、一般市民と勇者のパーティーのメンバーでは、天と地ほど違いがあるぞ。それでもいいのか?」
「あくまで何もしていないと、しらばっくれるわけか。じゃぁ別にいいわ。次に俺たちの事をつけまわったら、命の補償はしないぞ。いくら勇者のパーティーのメンバーとはいえ、非合法に情報を集めるのは、良くないよな。
勇者のパーティーメンバーに、しっかりと伝えておいてくれよ。勇者込みで十二人いるんだったよな。全員の顔は分かっているから、気を付けた方がいいってな。もし、非合法の輩に依頼した場合は、報復するかもしれないから注意してくれよ」
「いくら何でも……命をとるだと!?」
「お前さ、よく考えてみな。斥候のお前に気付かれないで背後をとった俺は、俺のパーティーでは攻撃や壁の担当だぞ。
そんな人間が、一般人だと思うのか? 冒険者でも上位の人間だとは、思わないわけ? それと、俺の悪口は言わない方がいいぞ、聞かれた時点で死ねない事を、後悔するくらいの地獄を味わう事になるからな」
こう言っておけば、馬鹿な事はしないだろう。勝手に向こうがシングルの冒険者と勘違いしてくれるだろう。冒険者ギルドにはAランクで登録が残ってるはずだから、問題ないと思うけどな。
シュウたちの誰も知らないが、シュウのパーティーはダブルの冒険者に指定されている。正確にはダブルに有無を言わさず、強制的にあげられており、特定の条件下では、災害級の危険人物と記されており、その時はトリプル以上の危険人物指定されている。
特定の条件下とは、自分たちに害をなした時の反撃が苛烈を極めると。冒険者ギルドの極秘情報書には、今までのシュウたちが起こしてきたトラブルが書かれている。
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初めに、フレデリクの領主とのトラブルがあり、その際に領主館に突入をして騎士団の人間を戦闘不能にしている。この時、騎士団長は手足の骨を折られ、引きずられて領主の部屋に連れてこられたらしい。
領主だったメルビル男爵は、回復魔法をかけられながら、部屋の中にあった物をぶつけられていたとの事。ナイフやフォーク、ペンが体に刺さっており、噂ではスプーンまで刺さっていたらしい。
次に冒険者になって半年も経たないうちに、Sランク魔獣のフェンリルをシングルパーティーの援護を受け撃破。注意書きで、シングルパーティーを援護して、ではない事に注意、と書かれている。
その後は、フレデリクとリーファスの戦争に参加して、両方の街を傘下に収めた。その際に用いた戦力は三十人程度だった。
ギルド長の出した指名依頼先で、国王からの命令を受けた、通称暗殺部隊(シュウたちは奴隷兵と呼んでいた)に、襲撃される。それを難なく撃退した。
フレデリクに戻って来たところで、再度暗殺部隊に襲われ、辛くも全員を殺して撃破。フレデリクで襲ってきた暗殺部隊は、一人ひとりがシングル級の冒険者に匹敵する実力があったらしい。四十人規模の暗殺部隊を退け、樹海に向かった。
樹海に着いた後は憶測になるが、樹海の魔物を駆逐しながら中央にある山の近くまで進み、フレデリクにいた時から、魔法技術に優れていたパーティーであったため、時間をかけて開拓したと思われる。そこに人を集め街を作ったようだ。
街の名前はディストピアと言われているが、名前以外何もわかっていない。
理由はよくわからないが、帝国とも戦争をしたようで、奇襲による電撃作戦で帝都の城を半壊させ、屈服させている。
気付いたらゴーストタウンという、樹海の中心の山の中に街を作っており、そこでは国、種族、問わずに色々な取引がされている。噂では、魔物も一緒に住んでいると言われている。
以上他にも色々な逸話があるが、ダブルにするのに何の問題も無いと思われる。トリプルの話は、全部が自業自得であるため、いくら要請があっても指定はしないようにしてください。
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要点だけをつまんで説明した紙だけで、冒険者ギルドの評議会の人間が全員賛同して、シュウはSSランクの冒険者になっていたらしい。
話は戻り、足で踏んでいる斥候を解放して、早く消えるように伝えてから、三人の待つ店に向かった。
俺がつく頃には注文も終わっており、すでに食事が届いていた。三人は甘い物が食べたくなったようで、色々なお菓子を注文したようだ。ジャルジャンもこういった嗜好品ができているんだな。前に来た時は屋台が多く、他は飯屋のような所しかなかったのにな。
それにしても三人は良く食うな。自分の身体じゃなくて、ドッペルの身体だから太る事もないし、いっぱい食べているんだろう。俺もガッツリ食ったけどな。
シルキーやブラウニーのお菓子に劣るけど、美味い。作り始めたばっかだと思うのに、こんなに上手い物なのだろうか? ブラウニーがレシピとか配布してたりするんだろうか?
何となく気になって、マップ先生を見てみると……おかしな状況になっていた。
どんな状況か簡単に言えば、勇者のパーティーのメンバー十人が、ほぼ同じ場所に重なっていて、瀕死になっていたのだ。二人の勇者にボコボコにされたのは、間違いないと思われる。何でボコボコにされたのかは、よく分からないけどな。
俺がダンジョンマスターだって、バレなかったな? もしかしてばれてた? いや、バレてたらもっと違う反応になってるよな? って事は、ドッペルに憑依していたから、ダンジョンマスターと分からなかったのかな?
魔物へは強くなるけど、魔物と判断する目は無いってことか? ちょっとドッペルの有用性が広がったな。
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