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第867話 バカが出た!
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4回戦が終わり5回戦が始まる! と思ったら、30分の休憩を挟むようだ。16試合だったので、2時間程で終わっている。そう考えるとレイリーの試合めっちゃ長かったんだな。
だいたい9時に開始した武闘大会3日目、11時半から5回戦目が開始されるのか。16人で8試合、2時間はかからないよな? 長く見積もって1時間半なら13時、ちょうどいい飯時か?
どうせ、観戦しながら何かしらを食べているのだから、観戦している人には昼食休憩なんてなくても問題ないんだけど、選手の事を考えると……まとまった休憩時間は必要になってくるんだよな。
試合が終わった合間に食べればいい、とか言う奴がいるかもしれないけど、いづれの対戦相手になるかもしれない人の試合を、真剣に見るのは当たり前だろう。
残った選手16人の内、身内が4人、シングル冒険者が1人、真紅の騎士団の人が1人、残りの10人の内4人がどこかの騎士、6人が冒険者と言った所だろうか?
個人的に気になるのは、メルフィのブロックにいて次に対戦する真紅の騎士団の1人との試合だ。スタイルが似ている、少し動きを重視したタンクタイプの相手なのだ。レベル的には300程違うのだが、ステータスだけで見ると、レベル150程くらいしか違わないのだ。
メルフィよりベースとなる才能が高いのだろう。能力向上スキルを持っていないのに、ステータスにこれほど差が無いのだ。シュリ程ではないにしろ、数値に現れているように強いのだろう。若手と言ってもメルフィより10は上だと思うから、経験も上だろう。
そんな相手をメルフィはどうやって戦うのだろうか?
年少組と年長組は、1日目2日目と一緒で特等席で応援しているから、近くにいるのは年中組と姉御組だ。その2組も次の5回戦がどういう風になるか、議論をしていた。
議論に耳を傾けていたら、30分が経っておりメルフィの試合が開始された。
向かい合った2人は頭2つ分ほどの身長差がある。距離を一気に詰めるのではなく、お互いに出方を見るためか盾をかまえながらゆっくりと距離を縮めていた。
お互いに攻撃可能距離に入るも、攻撃するわけでは無く動きがなくなってしまった。だが動きがないのに緊張感がドンドン膨れ上がっていく。次の瞬間、
ドギャンッ!
一瞬何の音かと思ったが、お互いが剣で盾を叩いて音が重なってあんな音になったようだ。次に先ほどより大きな音がしたが、お互いがシールドチャージを使い激突していた。
メルフィの方がステータスが高いので押し勝ってはいるが、シールドチャージでぶつかっているのに、対戦相手に受け流されてしまっていた。
体勢を崩した所に背中への斬撃を受けていた。メルフィはかわせないと分かると、ダメージをどうやって減らそうか思考したのだろう、軸足をめがけて剣を振るっていた。
確かにあれなら、ダメージを減らせるな。攻撃をかわそうと軸足を動かせば、力の乗った攻撃ができなくなりメルフィの受けるダメージが減る。もし相打ちであれば、次からの攻撃のダメージが減る。どっちを選択するんだ?
足を攻撃されるのを嫌って回避を選択していた。メルフィに攻撃する事をせずに、そのまま距離をとっていた。何で攻撃をしなかったんだろうな?
メルフィから距離を詰めた! 右の剣で攻撃をすると見せかけて、カイトシールドの尖った部分で殴りつけていた。
相手は慌てることなく、蹴りでカイトシールドをはじいていた。相手が使っている盾は、バックラー……丸盾とも呼ばれる盾だ。その盾で無防備になったメルフィをシールドチャージで攻撃していた。
足に盾で殴りつける。騎士団の常道からはズレた防御や攻撃だが、戦闘する人間としては正しい道だと思う。
メルフィは何とか剣を持っている右腕をたたんで、防御態勢をとる事が出来た。ダメージを軽減する事には成功したが、体の芯に響く攻撃をもらってしまった。どの位のダメージを受けたのだろう? 大丈夫かな?
動きに支障のあるダメージは受けていないが、メルフィの攻撃は真紅の騎士団の対戦相手には通じてなかった。スピードを活かした攻撃にシフトをしても、ダメージを与えられている様子がない。5分程頑張って攻撃するも反撃をくらって、反対にダメージをくらっている。
動きが遅くなってきた所で隙をつかれて足を払われ、首に剣を当てられて勝敗が決した。
身内以外で負けた事が無かったので、すごい悔しそうだ。泣いたりはしていないが、年少組の皆の所についたら泣いてしまうかもしれないな。俺も言った方がいいかと思ったが、カエデに引き留められたのでここにいる事にした。
試合が進みサーシャの試合が始まった。メルフィが負けたせいか、前の試合より気合が入っている様子だ。その気合が空回りしないといいんだけどな。
対戦相手は、残ったなかで唯一のタンク系じゃない冒険者が相手だった。そして一撃を重視する対戦相手だった。
サーシャは、持ち前のスピードを活かして回避したり、受け流したりして相手をほんろうしている。
的確に反撃をして、冒険者が立っていられた時間は4分半程だった。
レベル的にはメルフィの戦った真紅の騎士団の人より高かったのだが、相性のため苦労せずに勝てたようだ。サーシャはリングから降りると、メルフィを倒した真紅の騎士団の人が見ている方に剣を突き出して挑発していた。
次の試合は、片方の選手が前の試合で負った傷が治せず、棄権する事によってゴーストタウンで準備した回復魔法使いに治してもらっているので、戦闘は無く終わった。治った後に治してもらった選手がごねて、大会運営関係者をケガさせたので、ゴーストタウンから強制退出させられた。
しかも退出させられたのは、ジャルジャンやヴローツマイン、グレッグ、ミューズへの地下通路ではなく、ディストピアとは山を挟んで反対側になる場所に放り出した。同じパーティーのメンバーも何とか減刑を申し出たが、一緒に追放となり自力で樹海を出なくてはいけなくなった。
樹海周辺にある都市は俺の支配下になるので、合わせて出入り禁止になっている。近くの町まで頑張れ! 食材を準備していないので、かなり苦労するだろう。先の事は知らん! 街のルールを守らず暴れたやつが悪い! 街に入る前も、大会にエントリーする際にも、注意事項で説明しているので、救いはない!
だいたい9時に開始した武闘大会3日目、11時半から5回戦目が開始されるのか。16人で8試合、2時間はかからないよな? 長く見積もって1時間半なら13時、ちょうどいい飯時か?
どうせ、観戦しながら何かしらを食べているのだから、観戦している人には昼食休憩なんてなくても問題ないんだけど、選手の事を考えると……まとまった休憩時間は必要になってくるんだよな。
試合が終わった合間に食べればいい、とか言う奴がいるかもしれないけど、いづれの対戦相手になるかもしれない人の試合を、真剣に見るのは当たり前だろう。
残った選手16人の内、身内が4人、シングル冒険者が1人、真紅の騎士団の人が1人、残りの10人の内4人がどこかの騎士、6人が冒険者と言った所だろうか?
個人的に気になるのは、メルフィのブロックにいて次に対戦する真紅の騎士団の1人との試合だ。スタイルが似ている、少し動きを重視したタンクタイプの相手なのだ。レベル的には300程違うのだが、ステータスだけで見ると、レベル150程くらいしか違わないのだ。
メルフィよりベースとなる才能が高いのだろう。能力向上スキルを持っていないのに、ステータスにこれほど差が無いのだ。シュリ程ではないにしろ、数値に現れているように強いのだろう。若手と言ってもメルフィより10は上だと思うから、経験も上だろう。
そんな相手をメルフィはどうやって戦うのだろうか?
年少組と年長組は、1日目2日目と一緒で特等席で応援しているから、近くにいるのは年中組と姉御組だ。その2組も次の5回戦がどういう風になるか、議論をしていた。
議論に耳を傾けていたら、30分が経っておりメルフィの試合が開始された。
向かい合った2人は頭2つ分ほどの身長差がある。距離を一気に詰めるのではなく、お互いに出方を見るためか盾をかまえながらゆっくりと距離を縮めていた。
お互いに攻撃可能距離に入るも、攻撃するわけでは無く動きがなくなってしまった。だが動きがないのに緊張感がドンドン膨れ上がっていく。次の瞬間、
ドギャンッ!
一瞬何の音かと思ったが、お互いが剣で盾を叩いて音が重なってあんな音になったようだ。次に先ほどより大きな音がしたが、お互いがシールドチャージを使い激突していた。
メルフィの方がステータスが高いので押し勝ってはいるが、シールドチャージでぶつかっているのに、対戦相手に受け流されてしまっていた。
体勢を崩した所に背中への斬撃を受けていた。メルフィはかわせないと分かると、ダメージをどうやって減らそうか思考したのだろう、軸足をめがけて剣を振るっていた。
確かにあれなら、ダメージを減らせるな。攻撃をかわそうと軸足を動かせば、力の乗った攻撃ができなくなりメルフィの受けるダメージが減る。もし相打ちであれば、次からの攻撃のダメージが減る。どっちを選択するんだ?
足を攻撃されるのを嫌って回避を選択していた。メルフィに攻撃する事をせずに、そのまま距離をとっていた。何で攻撃をしなかったんだろうな?
メルフィから距離を詰めた! 右の剣で攻撃をすると見せかけて、カイトシールドの尖った部分で殴りつけていた。
相手は慌てることなく、蹴りでカイトシールドをはじいていた。相手が使っている盾は、バックラー……丸盾とも呼ばれる盾だ。その盾で無防備になったメルフィをシールドチャージで攻撃していた。
足に盾で殴りつける。騎士団の常道からはズレた防御や攻撃だが、戦闘する人間としては正しい道だと思う。
メルフィは何とか剣を持っている右腕をたたんで、防御態勢をとる事が出来た。ダメージを軽減する事には成功したが、体の芯に響く攻撃をもらってしまった。どの位のダメージを受けたのだろう? 大丈夫かな?
動きに支障のあるダメージは受けていないが、メルフィの攻撃は真紅の騎士団の対戦相手には通じてなかった。スピードを活かした攻撃にシフトをしても、ダメージを与えられている様子がない。5分程頑張って攻撃するも反撃をくらって、反対にダメージをくらっている。
動きが遅くなってきた所で隙をつかれて足を払われ、首に剣を当てられて勝敗が決した。
身内以外で負けた事が無かったので、すごい悔しそうだ。泣いたりはしていないが、年少組の皆の所についたら泣いてしまうかもしれないな。俺も言った方がいいかと思ったが、カエデに引き留められたのでここにいる事にした。
試合が進みサーシャの試合が始まった。メルフィが負けたせいか、前の試合より気合が入っている様子だ。その気合が空回りしないといいんだけどな。
対戦相手は、残ったなかで唯一のタンク系じゃない冒険者が相手だった。そして一撃を重視する対戦相手だった。
サーシャは、持ち前のスピードを活かして回避したり、受け流したりして相手をほんろうしている。
的確に反撃をして、冒険者が立っていられた時間は4分半程だった。
レベル的にはメルフィの戦った真紅の騎士団の人より高かったのだが、相性のため苦労せずに勝てたようだ。サーシャはリングから降りると、メルフィを倒した真紅の騎士団の人が見ている方に剣を突き出して挑発していた。
次の試合は、片方の選手が前の試合で負った傷が治せず、棄権する事によってゴーストタウンで準備した回復魔法使いに治してもらっているので、戦闘は無く終わった。治った後に治してもらった選手がごねて、大会運営関係者をケガさせたので、ゴーストタウンから強制退出させられた。
しかも退出させられたのは、ジャルジャンやヴローツマイン、グレッグ、ミューズへの地下通路ではなく、ディストピアとは山を挟んで反対側になる場所に放り出した。同じパーティーのメンバーも何とか減刑を申し出たが、一緒に追放となり自力で樹海を出なくてはいけなくなった。
樹海周辺にある都市は俺の支配下になるので、合わせて出入り禁止になっている。近くの町まで頑張れ! 食材を準備していないので、かなり苦労するだろう。先の事は知らん! 街のルールを守らず暴れたやつが悪い! 街に入る前も、大会にエントリーする際にも、注意事項で説明しているので、救いはない!
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