873 / 2,518
第873話 イベントが終わった
しおりを挟む
休憩を挟んで約30分。レイリーに関しては、体力をそれなりに使いはしたが、ダメージによる敗戦ではないのですぐに試合は可能だ。それに対してサーシャは、ダメージを負ったが回復魔法で全快しているし、体力的にはほとんど消耗していない。どちらが有利なのかは分からない。
「皆様お待たせしました。決勝戦の前に、三位決定戦を始めたいと思います。対戦カードは、惜しくも真紅の騎士団からの出場者キルギス選手に負けてしまいましたが、最年少でここまで勝ち上がってきたサーシャ選手!
それに対するのは、準決勝でありえない斬撃の応酬を繰り広げ、シュリ選手に作戦負けしてしまったレイリー選手! これ以上、お待たせするのはよくありませんね! では、審判の方! 合図をよろしくお願いします!」
審判の試合開始の合図で両者が近付き攻撃を仕掛ける。剣による攻撃ではなく2人共、シールドチャージによる攻撃だった。
ステータスが物理法則をくつがえす物であっても、同程度のステータスであれば物理法則を無視できなくなる。という事は、体格の小さいサーシャはレイリーに比べてかなり不利になるのだ。
サーシャは、スピードでそれを上回ろうとしたが、やはり壁は高く跳ね返させれるまではいかなかったが、少し押し戻されてしまっている。
レイリーは、すかさず剣で攻撃を仕掛ける。盾同士でブラインドになっている視界を利用して、膝への攻撃を仕掛けたのだ。
サーシャは攻撃を察知したが、何処に対する攻撃か判断できなかったため、くっついている盾を起点にシールドバッシュを使い、その反動でレイリーから距離をとった。
レイリーは先ほどの試合で、作戦負けをしてしまったためか、先手先手を取って攻撃を仕掛けている印象が見える。距離をとったサーシャを追いかけて、すぐに攻撃範囲内に入り、横に薙ぎ払うように剣を振るう。
後ろに逃げた勢いがまだ残っているサーシャは、体勢を整える暇もなく盾で防ぐ事を余儀なくされる。
後ろに逃げた勢いが攻撃を受けた事によって、更に早くなってしまった。まだリングに足がついていない所を攻撃されてしまったためだ。
攻撃を受けた直後にやっとリングに足が着き、体勢を整えたがすでに攻撃態勢に入っていたレイリーの、シールドチャージをまともに受けてしまい、リングの外に吹き飛ばされてしまう。
「レイリーも手加減無しで戦った感じだな。痛めつける事はしないで、武闘大会のルールに沿ってリングアウトで終わらせたか。手加減されて喜ぶとは思えないから、これはこれでよかったのかな?」
戦闘時間にして10秒もかからずに終わってしまった。本当に一瞬の攻防だったのだ。会場内でもわかった人が、どれだけいるか分からない程のスピードだった。
だが、会場からは歓声と大人げないという罵声の両方が聞こえてきた。これが1回戦ならまだ分かるけど、三位決定戦で大人げないって言う罵声はないでしょ。
「予想以上に速い展開で三位決定戦が終わってしまいました。その結果レイリー選手の勝利です!」
司会者もちょっと唖然としている感じだな。
「続きまして、コロシアム完成イベントの最後の試合……決勝戦です! これまで戦闘技術を見せつけ、ディストピアから参加した最年少の2人、メルフィ選手とサーシャ選手を打ち破って、決勝に進んだキルギス選手の入場だぁ~~!」
「そして対戦相手は、準決勝までは圧倒的な強さを見せ、準決勝では優勝候補のレイリー選手を作戦勝ちで下したシュリ選手の入場だぁ~~! おっとここで追加情報です。シュリ選手は、メルフィ選手とサーシャ選手の姉的な存在の様です。という事は、2人の敵をとれるか? 気になる所です!」
司会者よ、最年少っていう所を強調している気がするのは気のせいか? そして、うすうす気付いていただろうが、メルフィとサーシャがシュリと同じ枠で出場している仲間のような存在だと、対戦相手のキルギスの顔が若干青いぞ。
司会者からの紹介が終わり、審判が試合開始の合図をだした。
キルギスはどうやって戦おうか迷っている様子だが、シュリは盾も剣も構えずに無造作に距離を詰めている。距離が近付くとキルギスが若干後ろに下がり始めた。
だが、このまま普通に後ろに下がり続ければ、リング端に追い詰められるのは分かりきっている。だからか、ある一定の距離を保ちながら、シュリを中心にして弧を描くように逃げている。
会場からはブーイングの嵐だ。決勝戦でこんな消極的な試合は見たくない! といった声も多く聞こえてくる。それでもキルギスは、チャンスを見逃すまいと逃げながら、様子をうかがっているのが分かる。
2分ほど続いたやり取りに変化が起こる。シュリが盾をかまえ動くスピードを上げたのだ。
キルギスがどう判断したのか分からないが、逃げるのをやめ盾をかまえたシュリにむかって一気に距離を詰めた。
盾同士がぶつかり大きな音をたてるが、盾を持っている2人は平然とした様子だ。押し返すためにシュリが盾を持っている腕に、力を入れて吹き飛ばそうとすると、キルギスは盾が接触している状態なのに、綺麗に受け流してみせたのだ。こいつ本当に技量が高いんだな。
盾を外側にはじかれてしまったシュリは、胴体が無防備の状態だ。さすがに良い装備をしていようとも、そこにスキルを撃ち込まれればダメージは避けられない。
【クロススラッシュ】
剣による十字切りの攻撃を繰り出したキルギス。それに対してシュリは慌てている様子は見られなかった。
気付いたらシュリは手から剣を放しており、その手が胸に触れていた。
【寸勁】
浸透勁とは違い寸勁は、勁と付いてはいるが打撃技だ。触れた状態からでも強力な攻撃を放てる、数少ないゼロ距離攻撃だ。
吹き飛ばされたキルギスのクロススラッシュは、中断される形となり不発に終わる。息が詰まっている所にシュリの蹴りが寸勁と同じ場所に蹴り込まれ、リング端まで吹き飛ばされる。
息を吸えなくなったキルギスは、声を出せなくなっている。負けと言いたくても言えない状況なのだ。そこにシュリが剣を持って近付いてきたのだ、これ以上の攻撃は危険だと判断したのか、自分からリングの外に落ちて試合終了となった。
観客はこの結果に不満が爆発したが、司会者の適当な解説によってその場は何とか治まった。
一応大会なので、1~4位の選手に豪華な景品と賞金が贈られた。ディストピア組はあまり興味を示さなかったが、準優勝したキルギスは他の真紅の騎士団のメンバーに、袋叩きにあうほど豪華な物だったようだ。
「え~皆様。ゴーストタウンコロシアム完成イベントに参加、ご覧いただきありがとうございました。7日間という期間、楽しんでいただけたでしょうか? 機会があればまた武闘大会などを開催したいと思っております。自分の街へ帰った際には、是非お話をお願いいたします。
それと一緒に、ゴーストタウンが犯罪者に対して一切容赦しない事も、同時にお伝えいただけると幸いです。では最後になりましたが、ゴーストタウンの領主であるシュウ様からお言葉をいただき、イベントの終了としたいと思います!」
えっ!? 俺が最後に挨拶するの? 聞いてないんだけど・・・
気付いたら部屋にグリエルとガリアが来ておりリングへ案内される。もちろん、護衛のダマとその背中にリバイアサンが乗っている。リングの側で待っていた、レイリーとシュリが後に続くようにリングへと上がる。
「え~~、急に挨拶をしてくれと言われてテンパってます……」
そんな事を言うと、会場から笑いが漏れる。
「もともと、このイベントは俺が企画した物ではありません。ゴーストタウンのために、モーリスとテオという青年たちが中心となって企画してくれたものです。もし楽しんでいただけたと思ったのであれば、関係者や意見箱にそう言った言葉をお願いします。俺からは大した事は言えないのでこの位で……
ですが、参加してくださった皆様、盛り上げてくださったお客様、会場に来れなくても観戦してくださった皆様! このイベントの成功は皆様のおかげです! そこで、今日これから日付が変わるまでの飲食店の支払いは、私が払いますので、イベントが終わった余韻を皆様でお楽しみください!」
イベント中で最大の歓声がゴーストタウン中に響いた……日付が変わる寸前まで街の活気は衰えを見せなかった。
「皆様お待たせしました。決勝戦の前に、三位決定戦を始めたいと思います。対戦カードは、惜しくも真紅の騎士団からの出場者キルギス選手に負けてしまいましたが、最年少でここまで勝ち上がってきたサーシャ選手!
それに対するのは、準決勝でありえない斬撃の応酬を繰り広げ、シュリ選手に作戦負けしてしまったレイリー選手! これ以上、お待たせするのはよくありませんね! では、審判の方! 合図をよろしくお願いします!」
審判の試合開始の合図で両者が近付き攻撃を仕掛ける。剣による攻撃ではなく2人共、シールドチャージによる攻撃だった。
ステータスが物理法則をくつがえす物であっても、同程度のステータスであれば物理法則を無視できなくなる。という事は、体格の小さいサーシャはレイリーに比べてかなり不利になるのだ。
サーシャは、スピードでそれを上回ろうとしたが、やはり壁は高く跳ね返させれるまではいかなかったが、少し押し戻されてしまっている。
レイリーは、すかさず剣で攻撃を仕掛ける。盾同士でブラインドになっている視界を利用して、膝への攻撃を仕掛けたのだ。
サーシャは攻撃を察知したが、何処に対する攻撃か判断できなかったため、くっついている盾を起点にシールドバッシュを使い、その反動でレイリーから距離をとった。
レイリーは先ほどの試合で、作戦負けをしてしまったためか、先手先手を取って攻撃を仕掛けている印象が見える。距離をとったサーシャを追いかけて、すぐに攻撃範囲内に入り、横に薙ぎ払うように剣を振るう。
後ろに逃げた勢いがまだ残っているサーシャは、体勢を整える暇もなく盾で防ぐ事を余儀なくされる。
後ろに逃げた勢いが攻撃を受けた事によって、更に早くなってしまった。まだリングに足がついていない所を攻撃されてしまったためだ。
攻撃を受けた直後にやっとリングに足が着き、体勢を整えたがすでに攻撃態勢に入っていたレイリーの、シールドチャージをまともに受けてしまい、リングの外に吹き飛ばされてしまう。
「レイリーも手加減無しで戦った感じだな。痛めつける事はしないで、武闘大会のルールに沿ってリングアウトで終わらせたか。手加減されて喜ぶとは思えないから、これはこれでよかったのかな?」
戦闘時間にして10秒もかからずに終わってしまった。本当に一瞬の攻防だったのだ。会場内でもわかった人が、どれだけいるか分からない程のスピードだった。
だが、会場からは歓声と大人げないという罵声の両方が聞こえてきた。これが1回戦ならまだ分かるけど、三位決定戦で大人げないって言う罵声はないでしょ。
「予想以上に速い展開で三位決定戦が終わってしまいました。その結果レイリー選手の勝利です!」
司会者もちょっと唖然としている感じだな。
「続きまして、コロシアム完成イベントの最後の試合……決勝戦です! これまで戦闘技術を見せつけ、ディストピアから参加した最年少の2人、メルフィ選手とサーシャ選手を打ち破って、決勝に進んだキルギス選手の入場だぁ~~!」
「そして対戦相手は、準決勝までは圧倒的な強さを見せ、準決勝では優勝候補のレイリー選手を作戦勝ちで下したシュリ選手の入場だぁ~~! おっとここで追加情報です。シュリ選手は、メルフィ選手とサーシャ選手の姉的な存在の様です。という事は、2人の敵をとれるか? 気になる所です!」
司会者よ、最年少っていう所を強調している気がするのは気のせいか? そして、うすうす気付いていただろうが、メルフィとサーシャがシュリと同じ枠で出場している仲間のような存在だと、対戦相手のキルギスの顔が若干青いぞ。
司会者からの紹介が終わり、審判が試合開始の合図をだした。
キルギスはどうやって戦おうか迷っている様子だが、シュリは盾も剣も構えずに無造作に距離を詰めている。距離が近付くとキルギスが若干後ろに下がり始めた。
だが、このまま普通に後ろに下がり続ければ、リング端に追い詰められるのは分かりきっている。だからか、ある一定の距離を保ちながら、シュリを中心にして弧を描くように逃げている。
会場からはブーイングの嵐だ。決勝戦でこんな消極的な試合は見たくない! といった声も多く聞こえてくる。それでもキルギスは、チャンスを見逃すまいと逃げながら、様子をうかがっているのが分かる。
2分ほど続いたやり取りに変化が起こる。シュリが盾をかまえ動くスピードを上げたのだ。
キルギスがどう判断したのか分からないが、逃げるのをやめ盾をかまえたシュリにむかって一気に距離を詰めた。
盾同士がぶつかり大きな音をたてるが、盾を持っている2人は平然とした様子だ。押し返すためにシュリが盾を持っている腕に、力を入れて吹き飛ばそうとすると、キルギスは盾が接触している状態なのに、綺麗に受け流してみせたのだ。こいつ本当に技量が高いんだな。
盾を外側にはじかれてしまったシュリは、胴体が無防備の状態だ。さすがに良い装備をしていようとも、そこにスキルを撃ち込まれればダメージは避けられない。
【クロススラッシュ】
剣による十字切りの攻撃を繰り出したキルギス。それに対してシュリは慌てている様子は見られなかった。
気付いたらシュリは手から剣を放しており、その手が胸に触れていた。
【寸勁】
浸透勁とは違い寸勁は、勁と付いてはいるが打撃技だ。触れた状態からでも強力な攻撃を放てる、数少ないゼロ距離攻撃だ。
吹き飛ばされたキルギスのクロススラッシュは、中断される形となり不発に終わる。息が詰まっている所にシュリの蹴りが寸勁と同じ場所に蹴り込まれ、リング端まで吹き飛ばされる。
息を吸えなくなったキルギスは、声を出せなくなっている。負けと言いたくても言えない状況なのだ。そこにシュリが剣を持って近付いてきたのだ、これ以上の攻撃は危険だと判断したのか、自分からリングの外に落ちて試合終了となった。
観客はこの結果に不満が爆発したが、司会者の適当な解説によってその場は何とか治まった。
一応大会なので、1~4位の選手に豪華な景品と賞金が贈られた。ディストピア組はあまり興味を示さなかったが、準優勝したキルギスは他の真紅の騎士団のメンバーに、袋叩きにあうほど豪華な物だったようだ。
「え~皆様。ゴーストタウンコロシアム完成イベントに参加、ご覧いただきありがとうございました。7日間という期間、楽しんでいただけたでしょうか? 機会があればまた武闘大会などを開催したいと思っております。自分の街へ帰った際には、是非お話をお願いいたします。
それと一緒に、ゴーストタウンが犯罪者に対して一切容赦しない事も、同時にお伝えいただけると幸いです。では最後になりましたが、ゴーストタウンの領主であるシュウ様からお言葉をいただき、イベントの終了としたいと思います!」
えっ!? 俺が最後に挨拶するの? 聞いてないんだけど・・・
気付いたら部屋にグリエルとガリアが来ておりリングへ案内される。もちろん、護衛のダマとその背中にリバイアサンが乗っている。リングの側で待っていた、レイリーとシュリが後に続くようにリングへと上がる。
「え~~、急に挨拶をしてくれと言われてテンパってます……」
そんな事を言うと、会場から笑いが漏れる。
「もともと、このイベントは俺が企画した物ではありません。ゴーストタウンのために、モーリスとテオという青年たちが中心となって企画してくれたものです。もし楽しんでいただけたと思ったのであれば、関係者や意見箱にそう言った言葉をお願いします。俺からは大した事は言えないのでこの位で……
ですが、参加してくださった皆様、盛り上げてくださったお客様、会場に来れなくても観戦してくださった皆様! このイベントの成功は皆様のおかげです! そこで、今日これから日付が変わるまでの飲食店の支払いは、私が払いますので、イベントが終わった余韻を皆様でお楽しみください!」
イベント中で最大の歓声がゴーストタウン中に響いた……日付が変わる寸前まで街の活気は衰えを見せなかった。
3
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる