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第881話 海の幸!
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シエルが従魔になってから早1週間が過ぎた。シエルとシェリルって大文字小文字の差はあれど、1文字あるかないかの違いしかないんだよな~そんな事を考えながら、シエルの様子をながめている。
「やっぱりこうなったか……」
俺の目の前には、亀が器用にシルキーに媚をうっている様子を見て、頭痛を覚えてこめかみを押さえてしまった。
「従魔になる前に与えた餌を食べている様子からあり得るとは思ってたけど、ここまで思った通りになるとはね~苦笑してしまいそうだよ」
近くに誰もいないが、俺は目の前の様子を見て独り言を言ってしまった。
そういえば、ミドリがシエルに作ったテラリウムは、食堂の近くにあった元ブラウニーたちの部屋を使って、かなり大きめのくつろぎ空間を作っていた。
ちなみにブラウニーの部屋は、キッチンに直結する形で新しい部屋が造られている。余りにもブラウニーの数が増えてしまったために仕方がなくとった方法だった。
ダマによるシエルの教育は、順調のようだ。まぁ、問題点もあるが人の常識を知らない事による問題なので、時間をかけて教えていくしかないだろう。
『主殿、何をニヤニヤされているのですかにゃ? 少し気持ち悪いですにゃ?』
「失礼な奴だな。シエルの奴が、予想通りにシルキーに懐いたからおかしくてな。バッハも同じような感じだったし、ニヤニヤもするだろ?」
ダマが近付いて来ながら、俺のことを軽くディスってきた。
『そうだ! 主殿に聞いておきたい事があったのですにゃ。某やバハムートのバッハと、シエルの奴の名前のセンスが全然違うのですが何故ですかにゃ?』
「それ、聞いちゃう? あの時は思いついたとか言ったけど、亀から甲羅をイメージして、甲羅っていえばシェル? みたいな感じで連想したんだけど、シェルじゃ何か微妙だと思って、小さいエを大きくして、シエルって名付けただけだ」
『主殿は主殿でござったにゃ。安心しましたにゃ』
「その言い方には、トゲがあるな。俺に名前のセンスを求めてはいけない!」
『胸を張って自信を持って言うことではないですな。それより、そろそろ湖へ連れて行きますか?』
「むっ!すっかり忘れてたな。シエルのせいですっかり予定が狂っていたんだった!」
『わらわが、濡れ衣を着せられている気がするのだが、気のせいかの?』
『ここでは、どんな理不尽なことでも諦めることも必要なのだよ』
何かを悟ったように語り出したダマだった。
「そんな細かいことはどうでもいい! 水中を護衛してくれる従魔が欲しかったんだよ。そこにちょうどよく現れたのがシエル、お前だ! ということで、1週間の期間があいたが、海の幸を取りに行こう! その後は、船の上でバーベキューだ!」
まだお昼前なので、まずはお昼の準備をしておかないとな! そのまま、キッチンへ向かう。
「という事で、お昼を準備してくれ!」
「本当にいつも突然なんですから……えっと、あのクルーザーを使うって事ですよね? なら、キッチンもありますので、お昼の準備はそちらで行いましょうか。
皆さん! シフトはSに移行します! こちらにはシルキーは残りませんので、誰かがしっかりと指揮をとってくださいね! 後、誰かミドリを呼んできてください! ブラウニーは6人私たちについてくるように! 以上、解散!」
スカーレットがキビキビと指示を出していく。
「俺も、みんなに連絡しておかないとな」
妻たち全員にもこれからの予定を伝えるために、無線を繋げ連絡を入れておく。半分ほどがすぐに来れるとの事で、湖に集合する事になった。残りの半分は、集まり次第迎えに行く形になった。
「よし! 準備完了! 野郎共! いくぞ!」
『主殿、某たちは生物学上は、雌になるのですが……』
「え゛っ!? ダマ……お前も雌なのか?」
『ちょっと、それはどういうことですか!』
「すまんすまん。てっきり雄だとばかり思ってたよ。まぁ雌だと分かった所で、対応が変わるわけでもないけどな。あっ! ブラッシングの回数は増やすか? っと、とりあえず行くぞ!」
色々誤魔化して話を一気に進めていく。
1週間前と一緒で、ダマに大きくなってもらい。先行していたシルキーと合流してクルーザーに乗り込む。シルキーもブラウニーたちも含め全員空を飛べるから、俺より早くついていたのだ。
あっ、船は魚人とあって帰ってきた後に、専用のドックを準備しているし、定期的にメンテナンスをしているから綺麗だぞ! しかも、船の下は魚人の子どもたちの水中訓練の一環で、掃除をしてもらっているので、全体が綺麗なのだ!
船の外装にも自動修復の魔核を埋め込んではいるのだが、藻やフジツボのような船の下についているあれらは、魔核で自動修復をしても外装の外に付くものなので排除できないのだ。
魔核を使ったエンチャント? とでも呼べばいいのだろうか、特性は物質に作用するため、その外側に作用しないのが難点だ。それと同じで、武器も切れ味などは自動修復である程度問題はないのだが、刃の手入れをしないと、魔物の血や脂がついて切れ味が悪くなるのだ。
それはともかく、船に乗って出港する。船が入るラインだけ深くしているので、多少船を進めたら、
「シエル! 潜るからついてこい!」
甲板でダレていたシエルを呼んで、湖に素潜りをして貝などを探す。
湖の生態系は、初め以外は任せっきりだったので、湖の生態系は分かっていないのだ。こうやって潜る事も楽しいな~
「ブハッ! ふ~、思ったより色々いるもんだな。シエル、伊勢エビって言って分かるか?」
『伊勢エビですか? エビの種類?』
「あ~分からないか。次に潜った時に教えるから、人数分位は確保してくれないかな? あれ美味しんだよね」
『美味しい!? 根こそぎ取ってきましょう!』
「根こそぎはダメだ! 繁殖ができなくなるだろ? そしたら次に食べられなくなるじゃないか! バカなのか?」
マジ切れしてしまい、殺気が漏れたのか船の上から妻たちが飛び込んできた。何事かと思って慌てて飛び込んだため、洋服のままだった……すまん。シエルに言い聞かせて、降りてきたついでに何人かは一緒に素潜りをする事になり、シエルにサポートしてもらい潜って食材をとっていった。
休憩や昼食をはさみ、15時頃にみんなが揃った。湖の生態系がよくわからないが、伊勢エビ以外にもウニやシャコ貝、アワビ、サザエ、ホタテ……手でとる者は貝が多いのはしょうがないよな。伊勢エビに関しては、シエルがとってくれているので手で取っているとは言い難いな。
「ご主人様、この魔物みたいなのは何ですか?」
船の上に上がってシャワーを浴びて出てくると、ネルからそんな事を尋ねられた。
「これは、魔物じゃなくて、伊勢エビって言う高級食材だよ。シルキーに調理方法は教えてあるから、みんなで楽しもうね!」
そういうと、伊勢エビへの期待が上がったようで、歓声をあげている。
調理方法は、最近取り寄せた俺が好きな番組でやっていた物を教えている。半分に切ってから、ミソと内子を取り出して叩く。叩いたものにウニとみりん、塩こうじを混ぜたものを焼いた伊勢エビに塗ってさらに焼く素晴らしい食べ物だ!
もちろん、肉を食べたいと言っている奴もいたので、野菜と一緒に色んな肉をシルキーに焼いてもらい、夕食を楽しんだ。
家に帰るのも面倒だったので、今日はそのままクルーザーに泊まることにした。年少組と一緒に来ていた土木組がお泊り! と言って騒いでいた。
「やっぱりこうなったか……」
俺の目の前には、亀が器用にシルキーに媚をうっている様子を見て、頭痛を覚えてこめかみを押さえてしまった。
「従魔になる前に与えた餌を食べている様子からあり得るとは思ってたけど、ここまで思った通りになるとはね~苦笑してしまいそうだよ」
近くに誰もいないが、俺は目の前の様子を見て独り言を言ってしまった。
そういえば、ミドリがシエルに作ったテラリウムは、食堂の近くにあった元ブラウニーたちの部屋を使って、かなり大きめのくつろぎ空間を作っていた。
ちなみにブラウニーの部屋は、キッチンに直結する形で新しい部屋が造られている。余りにもブラウニーの数が増えてしまったために仕方がなくとった方法だった。
ダマによるシエルの教育は、順調のようだ。まぁ、問題点もあるが人の常識を知らない事による問題なので、時間をかけて教えていくしかないだろう。
『主殿、何をニヤニヤされているのですかにゃ? 少し気持ち悪いですにゃ?』
「失礼な奴だな。シエルの奴が、予想通りにシルキーに懐いたからおかしくてな。バッハも同じような感じだったし、ニヤニヤもするだろ?」
ダマが近付いて来ながら、俺のことを軽くディスってきた。
『そうだ! 主殿に聞いておきたい事があったのですにゃ。某やバハムートのバッハと、シエルの奴の名前のセンスが全然違うのですが何故ですかにゃ?』
「それ、聞いちゃう? あの時は思いついたとか言ったけど、亀から甲羅をイメージして、甲羅っていえばシェル? みたいな感じで連想したんだけど、シェルじゃ何か微妙だと思って、小さいエを大きくして、シエルって名付けただけだ」
『主殿は主殿でござったにゃ。安心しましたにゃ』
「その言い方には、トゲがあるな。俺に名前のセンスを求めてはいけない!」
『胸を張って自信を持って言うことではないですな。それより、そろそろ湖へ連れて行きますか?』
「むっ!すっかり忘れてたな。シエルのせいですっかり予定が狂っていたんだった!」
『わらわが、濡れ衣を着せられている気がするのだが、気のせいかの?』
『ここでは、どんな理不尽なことでも諦めることも必要なのだよ』
何かを悟ったように語り出したダマだった。
「そんな細かいことはどうでもいい! 水中を護衛してくれる従魔が欲しかったんだよ。そこにちょうどよく現れたのがシエル、お前だ! ということで、1週間の期間があいたが、海の幸を取りに行こう! その後は、船の上でバーベキューだ!」
まだお昼前なので、まずはお昼の準備をしておかないとな! そのまま、キッチンへ向かう。
「という事で、お昼を準備してくれ!」
「本当にいつも突然なんですから……えっと、あのクルーザーを使うって事ですよね? なら、キッチンもありますので、お昼の準備はそちらで行いましょうか。
皆さん! シフトはSに移行します! こちらにはシルキーは残りませんので、誰かがしっかりと指揮をとってくださいね! 後、誰かミドリを呼んできてください! ブラウニーは6人私たちについてくるように! 以上、解散!」
スカーレットがキビキビと指示を出していく。
「俺も、みんなに連絡しておかないとな」
妻たち全員にもこれからの予定を伝えるために、無線を繋げ連絡を入れておく。半分ほどがすぐに来れるとの事で、湖に集合する事になった。残りの半分は、集まり次第迎えに行く形になった。
「よし! 準備完了! 野郎共! いくぞ!」
『主殿、某たちは生物学上は、雌になるのですが……』
「え゛っ!? ダマ……お前も雌なのか?」
『ちょっと、それはどういうことですか!』
「すまんすまん。てっきり雄だとばかり思ってたよ。まぁ雌だと分かった所で、対応が変わるわけでもないけどな。あっ! ブラッシングの回数は増やすか? っと、とりあえず行くぞ!」
色々誤魔化して話を一気に進めていく。
1週間前と一緒で、ダマに大きくなってもらい。先行していたシルキーと合流してクルーザーに乗り込む。シルキーもブラウニーたちも含め全員空を飛べるから、俺より早くついていたのだ。
あっ、船は魚人とあって帰ってきた後に、専用のドックを準備しているし、定期的にメンテナンスをしているから綺麗だぞ! しかも、船の下は魚人の子どもたちの水中訓練の一環で、掃除をしてもらっているので、全体が綺麗なのだ!
船の外装にも自動修復の魔核を埋め込んではいるのだが、藻やフジツボのような船の下についているあれらは、魔核で自動修復をしても外装の外に付くものなので排除できないのだ。
魔核を使ったエンチャント? とでも呼べばいいのだろうか、特性は物質に作用するため、その外側に作用しないのが難点だ。それと同じで、武器も切れ味などは自動修復である程度問題はないのだが、刃の手入れをしないと、魔物の血や脂がついて切れ味が悪くなるのだ。
それはともかく、船に乗って出港する。船が入るラインだけ深くしているので、多少船を進めたら、
「シエル! 潜るからついてこい!」
甲板でダレていたシエルを呼んで、湖に素潜りをして貝などを探す。
湖の生態系は、初め以外は任せっきりだったので、湖の生態系は分かっていないのだ。こうやって潜る事も楽しいな~
「ブハッ! ふ~、思ったより色々いるもんだな。シエル、伊勢エビって言って分かるか?」
『伊勢エビですか? エビの種類?』
「あ~分からないか。次に潜った時に教えるから、人数分位は確保してくれないかな? あれ美味しんだよね」
『美味しい!? 根こそぎ取ってきましょう!』
「根こそぎはダメだ! 繁殖ができなくなるだろ? そしたら次に食べられなくなるじゃないか! バカなのか?」
マジ切れしてしまい、殺気が漏れたのか船の上から妻たちが飛び込んできた。何事かと思って慌てて飛び込んだため、洋服のままだった……すまん。シエルに言い聞かせて、降りてきたついでに何人かは一緒に素潜りをする事になり、シエルにサポートしてもらい潜って食材をとっていった。
休憩や昼食をはさみ、15時頃にみんなが揃った。湖の生態系がよくわからないが、伊勢エビ以外にもウニやシャコ貝、アワビ、サザエ、ホタテ……手でとる者は貝が多いのはしょうがないよな。伊勢エビに関しては、シエルがとってくれているので手で取っているとは言い難いな。
「ご主人様、この魔物みたいなのは何ですか?」
船の上に上がってシャワーを浴びて出てくると、ネルからそんな事を尋ねられた。
「これは、魔物じゃなくて、伊勢エビって言う高級食材だよ。シルキーに調理方法は教えてあるから、みんなで楽しもうね!」
そういうと、伊勢エビへの期待が上がったようで、歓声をあげている。
調理方法は、最近取り寄せた俺が好きな番組でやっていた物を教えている。半分に切ってから、ミソと内子を取り出して叩く。叩いたものにウニとみりん、塩こうじを混ぜたものを焼いた伊勢エビに塗ってさらに焼く素晴らしい食べ物だ!
もちろん、肉を食べたいと言っている奴もいたので、野菜と一緒に色んな肉をシルキーに焼いてもらい、夕食を楽しんだ。
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