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第891話 暴走開始
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昼食を食べ終わり、これから船を造り始めようとしたが、いきなり2人のドワーフが土木組の従魔に引きずられて、お風呂へ連行されていった。
「あっ! シュウ様、お爺ちゃんたち、隠れてお酒を飲んだみたいなんです! 理由を聞いたら、あんなものは水と変わらんから、酒を飲んだ内には入らん! とかいって、お酒臭かったのでお風呂に連れてってもらいました」
すぐに理由が判明した。典型的な小説にあるドワーフっぽい屁理屈だな。1日目というか、まだ造り始めてもいない段階でこれか~大丈夫なのだろうか?
「あ~そういう事ね。その判断は正しいから、これからも爺さん達の監視よろしくな。それから、やってもらう事はわかってるかな?」
爺ドワーフの手伝いだと言う事は分かっているようだが、細かい内容までは伝わっていなかった。
リンドとカエデ、残りのドワーフたちには、造り始める前にもう一度大きさや形なんかを、召喚しておいた船を見て話をしてもらうように伝えた。
土木組には、重要な事を説明する。
「今から皆には、船を造ってもらう手伝いをしてほしいのできてもらいました。基本はリンドやカエデの指示に従って、ドワーフの爺さんの手伝い……クリエイトゴーレムを使って材料の加工をしてもらいます」
一息挟んで言葉を続けようとしたが、その前に土木組の子から質問が入った。
「基本って言うことは、例外みたいなのがあるって事ですか?」
「察しがいいね。それを今から説明するよ。基本的には加工だけでいいんだけど、今さっきのドワーフ達みたいに、酒の臭いや身体や服が臭かったら、お風呂に引きずっていってほしい。それと、爺さんたちが暴走しかけたら、リンドに伝えてほしいんだ。出来るよね?」
全員が大きく頷いて、秘密のミッションを了解してくれた。そのまま、リンドたちの話し合いの輪の中に入っていく。
サイズはだいたい決まったようだ。さっき聞いていたより大分大きく感じるな。
船の長さは大体25メートル、幅は10メートル位にするとのことだ。初めは全部鉄で造る予定だったみたいだが、土木組が加工にきてくれたのなら、木材に強化と自動修復をつけた方がいいという話になっていた。
理由を聞いてみると、金属に強化と自動修復をつけると素材と能力の関係で、木材を使うより2ランク程高い魔石を使わなくてはいけなくなるので、コスト的な問題で外装にだけ金属を使うことになったそうだ。
他にも、自動修復は素材によって修復速度が変わって、木材だとかなりのスピードで修復されるので、最終的にみると木材の方が沈没し難いと判断したようだ。
色々あるんだな。それに俺たちが使う木材は、樹海産の通常の木より頑丈でしなやかだから、下手に鉄を使うよりいいみたい。
クリエイトゴーレムからしても、鉄より木の方が加工しやすいから土木組の負担も減るな。
「じゃあ、別れて作業開始でいいのかな?」
問題がなかったようで、まずは指定された木材の加工から作業が開始された。
リンドとカエデは、全体の指揮になるので、グループに別れている所に足を運んで様子を見るらしい。
俺は? と聞いたら、クリエイトゴーレムの出来も土木組とは比較にならない高品質になるので、組立の時に監修してくれればいいという事になってしまった。ちょっと楽しみにしてたのに、いきなり蚊帳の外!
する事が無くなってしまったので、みんなの様子を見ていたが、まだ材料の加工段階なのに楽しそうだった!
俺も造りたい! と思った時には、2人に連絡をとっていた。
2人も乗り気になって食いついてきたので、俺たちだけで1隻、船を造ろうという事になった。
「リンド、カエデ。しばらくは自由にしてていいんだよな?」
きちんと確認してから、綾乃とバザールと話し合いを始めた。
「どんな船を造ろうか?」
「鉄でござるか? 木造でござるか?」
「それなら私、木造の軍艦造りたい! というか、偽装船? を造ってみたいな。見た目は木造でぼろっちい漁船なのに、実はチョー強い軍艦でした! みたいな船を造りたい!」
「偽装する意味は、この世界で全く意味がないけど、木造船でどれだけ強い船を造れるか興味はあるな!」
「それは面白いでござる! 漁船位のサイズで地球の空母は物理的に難しいでござろうが、巡洋艦位ならなんとかならんでござるかな?」
「船に積む武器次第じゃないか? 大航海時代の鉄の塊を撃ち出すような大砲なら、大きめの漁船すら沈めるのに時間がかかるんじゃないか?」
「船の耐久度に関しては、わからないわよ! 武装なんて、船首に強力なのを1つ付ければいいんじゃない? あの宇宙戦艦みたいにさ!」
急に何かと思えば、宇宙を飛ぶあの最強の船を出してきた。あれは、謎技術を使った兵器だろ? そんなもの再現できるわけ……あれ? 魔法がある世界なら、あそこまではいかなくても再現できる?
「おぃ! バザール! この世界は、魔導具があるんだぞ! あそこまでの威力の大砲が作れるとは思わないけど、強度だけならかなり強くできるから、色々度外視すればかなり強い大砲を作れるんじゃね?」
「……! さすがでござるな! 船を設計する時に兵器を乗せる場所も、しっかりと考えないといけないでござるな!」
全員がやる気になってしまった。それを見ていたカエデは、止めるべきか悩んでいたが、あそこまでいってしまった3人を止める自信が無いと思い至って放置する事に決めたようだ。この判断が間違っていたのではないかと、出来た船を見て思ったとか思わなかったとか。
「木造船に偽装するとしても、見えない部分に金属使うのは問題ないと思うけど、どうかな?」
「そうでござるな。見えない部分まで木造で作って強度を下げる必要はないと思うでござる。時間がかかってもアダマンタイトを加工できるでござるから、あっちで作ってる船と同じ見た目でも、壊れる事はないレベルで強化できるでござる」
どんどん迷走していく俺達の船の構想だが、ここはまだ序の口だった。
「あっ! シュウ様、お爺ちゃんたち、隠れてお酒を飲んだみたいなんです! 理由を聞いたら、あんなものは水と変わらんから、酒を飲んだ内には入らん! とかいって、お酒臭かったのでお風呂に連れてってもらいました」
すぐに理由が判明した。典型的な小説にあるドワーフっぽい屁理屈だな。1日目というか、まだ造り始めてもいない段階でこれか~大丈夫なのだろうか?
「あ~そういう事ね。その判断は正しいから、これからも爺さん達の監視よろしくな。それから、やってもらう事はわかってるかな?」
爺ドワーフの手伝いだと言う事は分かっているようだが、細かい内容までは伝わっていなかった。
リンドとカエデ、残りのドワーフたちには、造り始める前にもう一度大きさや形なんかを、召喚しておいた船を見て話をしてもらうように伝えた。
土木組には、重要な事を説明する。
「今から皆には、船を造ってもらう手伝いをしてほしいのできてもらいました。基本はリンドやカエデの指示に従って、ドワーフの爺さんの手伝い……クリエイトゴーレムを使って材料の加工をしてもらいます」
一息挟んで言葉を続けようとしたが、その前に土木組の子から質問が入った。
「基本って言うことは、例外みたいなのがあるって事ですか?」
「察しがいいね。それを今から説明するよ。基本的には加工だけでいいんだけど、今さっきのドワーフ達みたいに、酒の臭いや身体や服が臭かったら、お風呂に引きずっていってほしい。それと、爺さんたちが暴走しかけたら、リンドに伝えてほしいんだ。出来るよね?」
全員が大きく頷いて、秘密のミッションを了解してくれた。そのまま、リンドたちの話し合いの輪の中に入っていく。
サイズはだいたい決まったようだ。さっき聞いていたより大分大きく感じるな。
船の長さは大体25メートル、幅は10メートル位にするとのことだ。初めは全部鉄で造る予定だったみたいだが、土木組が加工にきてくれたのなら、木材に強化と自動修復をつけた方がいいという話になっていた。
理由を聞いてみると、金属に強化と自動修復をつけると素材と能力の関係で、木材を使うより2ランク程高い魔石を使わなくてはいけなくなるので、コスト的な問題で外装にだけ金属を使うことになったそうだ。
他にも、自動修復は素材によって修復速度が変わって、木材だとかなりのスピードで修復されるので、最終的にみると木材の方が沈没し難いと判断したようだ。
色々あるんだな。それに俺たちが使う木材は、樹海産の通常の木より頑丈でしなやかだから、下手に鉄を使うよりいいみたい。
クリエイトゴーレムからしても、鉄より木の方が加工しやすいから土木組の負担も減るな。
「じゃあ、別れて作業開始でいいのかな?」
問題がなかったようで、まずは指定された木材の加工から作業が開始された。
リンドとカエデは、全体の指揮になるので、グループに別れている所に足を運んで様子を見るらしい。
俺は? と聞いたら、クリエイトゴーレムの出来も土木組とは比較にならない高品質になるので、組立の時に監修してくれればいいという事になってしまった。ちょっと楽しみにしてたのに、いきなり蚊帳の外!
する事が無くなってしまったので、みんなの様子を見ていたが、まだ材料の加工段階なのに楽しそうだった!
俺も造りたい! と思った時には、2人に連絡をとっていた。
2人も乗り気になって食いついてきたので、俺たちだけで1隻、船を造ろうという事になった。
「リンド、カエデ。しばらくは自由にしてていいんだよな?」
きちんと確認してから、綾乃とバザールと話し合いを始めた。
「どんな船を造ろうか?」
「鉄でござるか? 木造でござるか?」
「それなら私、木造の軍艦造りたい! というか、偽装船? を造ってみたいな。見た目は木造でぼろっちい漁船なのに、実はチョー強い軍艦でした! みたいな船を造りたい!」
「偽装する意味は、この世界で全く意味がないけど、木造船でどれだけ強い船を造れるか興味はあるな!」
「それは面白いでござる! 漁船位のサイズで地球の空母は物理的に難しいでござろうが、巡洋艦位ならなんとかならんでござるかな?」
「船に積む武器次第じゃないか? 大航海時代の鉄の塊を撃ち出すような大砲なら、大きめの漁船すら沈めるのに時間がかかるんじゃないか?」
「船の耐久度に関しては、わからないわよ! 武装なんて、船首に強力なのを1つ付ければいいんじゃない? あの宇宙戦艦みたいにさ!」
急に何かと思えば、宇宙を飛ぶあの最強の船を出してきた。あれは、謎技術を使った兵器だろ? そんなもの再現できるわけ……あれ? 魔法がある世界なら、あそこまではいかなくても再現できる?
「おぃ! バザール! この世界は、魔導具があるんだぞ! あそこまでの威力の大砲が作れるとは思わないけど、強度だけならかなり強くできるから、色々度外視すればかなり強い大砲を作れるんじゃね?」
「……! さすがでござるな! 船を設計する時に兵器を乗せる場所も、しっかりと考えないといけないでござるな!」
全員がやる気になってしまった。それを見ていたカエデは、止めるべきか悩んでいたが、あそこまでいってしまった3人を止める自信が無いと思い至って放置する事に決めたようだ。この判断が間違っていたのではないかと、出来た船を見て思ったとか思わなかったとか。
「木造船に偽装するとしても、見えない部分に金属使うのは問題ないと思うけど、どうかな?」
「そうでござるな。見えない部分まで木造で作って強度を下げる必要はないと思うでござる。時間がかかってもアダマンタイトを加工できるでござるから、あっちで作ってる船と同じ見た目でも、壊れる事はないレベルで強化できるでござる」
どんどん迷走していく俺達の船の構想だが、ここはまだ序の口だった。
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