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第906話 雨が降ったらお休み
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探索を終え戻ってきた俺たちは、兵士たちの訓練している場所で面白い物を発見した。
理由は分からないが、氷漬けにされ山積みされたカニのようなエビのような。ザリガニか? とにかくよく分からない水生生物……だと思われる物を見つけたのだ。少なくともディストピアの近くの湖では、見た事のない種類の生物だと思われる。
なぜ、魔物ではなく生物と呼んでいるのかと言えば、明らかに死んでいるのにドロップ品になっていないため、魔物では無いと判断した。
明らかに俺の知っている大きいエビやザリガニよりも明らかに大きいのだ。伊勢エビも大きい物になれば2キログラムを超すサイズもいると聞いた事がある気がするが、山積みにされているのはどう考えても、10キログラムは下らないサイズの水生生物なのだ。
「レイリー、あれは何だ?」
「あれは、魚人の話からするとおそらく。エビの変異種ではないかと思われる、との事でした。テレビ越しで見てもらいましたが、サイズが違うので自信はないと言っていましたが、私もエビだと考えています。何より、シルキー様が問題なく調理できるし、エビみたいな味がすると言っていたので、間違いないかと」
「あ~シルキーがそう言ってたのか。魚人も同意見か、変異種って言うよりは、魔物とエビの合いの子って感じだろうな。普通の生物が魔物と交わってデカくなるって言うのには覚えがあるからな」
俺がそういうと、なるほど! とレイリーも周りにいた妻たちも頷く。と言っても、山積みにされている理由が分からなかったので、再度訪ねてみると……
「よくわからないのですが、突然湖から上がってきまして、魔物と思い倒すとドロップ品にならなかったので、食材になるかもと思い上がって、来た分は倒してから氷漬けにしてあります」
食材確保か~確かに、大きくても美味ければ食材としてはありだな。ん? 橋の近くに網がかかってる気がするな。近付いて覗いてみると、氷漬けにされたエビと同じ種類のエビ達が網の中で動いていた。
気になってみていると、休憩していた兵士が近くに寄ってきて、何で網に入っているかを説明してくれた。
「きっとシュウ様なら、こいつらの養殖を考えるとレイリー隊長が言っていたので、卵を持っていた個体は殺さずにとらえています!」
との事だ。確かに養殖できるならしてみたいよな。レイリーは俺の性格をよくわかっているな。一応シルキーの意見も聞いてみて、繁殖させるか決めるか。
その日の夜は、エビ尽くしの夕食だった。刺身でも食べれるし、普通に焼いても美味いが大きすぎるので調理には工夫が必要だとの事だった。俺たちも美味しく食べられるが、湖の生物の餌にもなっているようだとシルキーは言っていた。あんなデカいのが餌になるのかな?
その日の夕食を一番喜んでいたのは、シエルだった。体を元のサイズに戻して、バリバリ食っていたから餌にならないという事はないだろうが、こいつは霊獣だからな何とも言い難い。
それにしてもデカいエビ。モンスターシュリンプとでも名付けておくか。そのモンスターシュリンプは、見た目がエビなのに地上を歩くからサリガニにも見える。味は似てるんだっけ? 同じ甲殻類だった気がするしそんな事もあるよな。
シルキーたちに明日からの食事を3日分用意してもらっているので、とりあえず島の中心まで行って、何がいるか楽しみな所だ。まぁ何もいないという可能性もあるけどな。
俺たちが全員いなくなり、拠点はブラウニーたちにまかせているので、シルキーたちは明日から3日間はお休みするとの事だ。シルキーたちが自発的に休むなんて言い出したから、俺たちは槍の雨が降るのではないかとビビるくらいの驚きようだった。
シルキーたちにも言い分があるようで、さすがにする事が無いのに家事をしたいという事は無理! なので、3日間は料理アニメや料理の教材ビデオ等を見て過ごすようだ。動画サイトにアップされている調理方法や、レシピサイトのコピーなども大量に準備してほしいという事で準備した。
それを聞いた時は、休むんじゃないのか! って思ったけど、シルキーにとってはそれが休みなのだそうだ。人の考え方はそれぞれというが、精霊とはいえ、ここまで極端なのも凄いよな。
ツィード君を少しは見習ってほしい。あの闇精霊は、隙があればさぼるからな。何度見つかって怒られても懲りないんだから、精霊って言うのは不思議だね。
どうでもいい事を考えながら眠りにつく。日が昇り雨が降っていたので、出発は延期になった。
「何するか? 兵士の皆は、雨だから実戦訓練は中止して座学をしているって言うしな。邪魔はできないから、船の中にいるしかないけど1日過ごすには、ちょっと狭いよな? 何かいい時間つぶしは無いものだろうか?」
急に休みになり、外に出ないとなるとする事が急激に少なくなってしまい、みんな黙ってしまう。しばらく沈黙した後に、クシュリナが「体を動かして遊びたい……」とつぶやいたため、今日の俺の行動方針が決まった。
雨が降っても体を動かす事ができる場所の確保だ!
新しくスペースを作るのは時間的に難しいので、今日は簡単に出来る。と言っていいのだろうか? 力業による拠点の横に作った、訓練スペースに柵と屋根を付ける事にした。周囲にアダマンタイトの柱を建てて、その上にアーチ状のミスリル合金の枠組みを作り、その上に強化プラスティックの屋根を設置した。
柱を建てて網を張るのに20分、アーチ状の枠組みを作るのに1時間30分、屋根をつけるのに10分、合計2時間でしかかからなかった。魔核による強化と自己修復の付与を行っているので、大きくなったバッハが屋根に乗らない限りは壊れないだろう。
午前中はそれだけで終わってしまった。食事はせっかく作った屋根の下で、兵士達も呼んでみんなでバーベキューをして楽しんだ。
午後はみんなでサッカーを練習したり、稽古をしたりして過ごした。
次の日も雨だったので、今日も訓練スペースにてみんなで遊びどんちゃん騒ぎをした。
だけど、おやつの前位に海からの襲撃があり、慌てて迎撃する事になった。相手が水の中にいるとここまで戦いにくくなるのかと思った。
シエルに活躍してもらったが、襲ってきた数が多かったので迎撃するまでには時間がかかってしまった。雨の日でもきちんと警戒しないといけないよな、それに海の中に使える武器も準備しておかないとな。
おやつを食べてから俺とレイリー、姉御組は海の中に向けて使える武器の相談をした。遅くまで話し合いをしたが、雨が止む事なく次の日を迎えてしまった。
理由は分からないが、氷漬けにされ山積みされたカニのようなエビのような。ザリガニか? とにかくよく分からない水生生物……だと思われる物を見つけたのだ。少なくともディストピアの近くの湖では、見た事のない種類の生物だと思われる。
なぜ、魔物ではなく生物と呼んでいるのかと言えば、明らかに死んでいるのにドロップ品になっていないため、魔物では無いと判断した。
明らかに俺の知っている大きいエビやザリガニよりも明らかに大きいのだ。伊勢エビも大きい物になれば2キログラムを超すサイズもいると聞いた事がある気がするが、山積みにされているのはどう考えても、10キログラムは下らないサイズの水生生物なのだ。
「レイリー、あれは何だ?」
「あれは、魚人の話からするとおそらく。エビの変異種ではないかと思われる、との事でした。テレビ越しで見てもらいましたが、サイズが違うので自信はないと言っていましたが、私もエビだと考えています。何より、シルキー様が問題なく調理できるし、エビみたいな味がすると言っていたので、間違いないかと」
「あ~シルキーがそう言ってたのか。魚人も同意見か、変異種って言うよりは、魔物とエビの合いの子って感じだろうな。普通の生物が魔物と交わってデカくなるって言うのには覚えがあるからな」
俺がそういうと、なるほど! とレイリーも周りにいた妻たちも頷く。と言っても、山積みにされている理由が分からなかったので、再度訪ねてみると……
「よくわからないのですが、突然湖から上がってきまして、魔物と思い倒すとドロップ品にならなかったので、食材になるかもと思い上がって、来た分は倒してから氷漬けにしてあります」
食材確保か~確かに、大きくても美味ければ食材としてはありだな。ん? 橋の近くに網がかかってる気がするな。近付いて覗いてみると、氷漬けにされたエビと同じ種類のエビ達が網の中で動いていた。
気になってみていると、休憩していた兵士が近くに寄ってきて、何で網に入っているかを説明してくれた。
「きっとシュウ様なら、こいつらの養殖を考えるとレイリー隊長が言っていたので、卵を持っていた個体は殺さずにとらえています!」
との事だ。確かに養殖できるならしてみたいよな。レイリーは俺の性格をよくわかっているな。一応シルキーの意見も聞いてみて、繁殖させるか決めるか。
その日の夜は、エビ尽くしの夕食だった。刺身でも食べれるし、普通に焼いても美味いが大きすぎるので調理には工夫が必要だとの事だった。俺たちも美味しく食べられるが、湖の生物の餌にもなっているようだとシルキーは言っていた。あんなデカいのが餌になるのかな?
その日の夕食を一番喜んでいたのは、シエルだった。体を元のサイズに戻して、バリバリ食っていたから餌にならないという事はないだろうが、こいつは霊獣だからな何とも言い難い。
それにしてもデカいエビ。モンスターシュリンプとでも名付けておくか。そのモンスターシュリンプは、見た目がエビなのに地上を歩くからサリガニにも見える。味は似てるんだっけ? 同じ甲殻類だった気がするしそんな事もあるよな。
シルキーたちに明日からの食事を3日分用意してもらっているので、とりあえず島の中心まで行って、何がいるか楽しみな所だ。まぁ何もいないという可能性もあるけどな。
俺たちが全員いなくなり、拠点はブラウニーたちにまかせているので、シルキーたちは明日から3日間はお休みするとの事だ。シルキーたちが自発的に休むなんて言い出したから、俺たちは槍の雨が降るのではないかとビビるくらいの驚きようだった。
シルキーたちにも言い分があるようで、さすがにする事が無いのに家事をしたいという事は無理! なので、3日間は料理アニメや料理の教材ビデオ等を見て過ごすようだ。動画サイトにアップされている調理方法や、レシピサイトのコピーなども大量に準備してほしいという事で準備した。
それを聞いた時は、休むんじゃないのか! って思ったけど、シルキーにとってはそれが休みなのだそうだ。人の考え方はそれぞれというが、精霊とはいえ、ここまで極端なのも凄いよな。
ツィード君を少しは見習ってほしい。あの闇精霊は、隙があればさぼるからな。何度見つかって怒られても懲りないんだから、精霊って言うのは不思議だね。
どうでもいい事を考えながら眠りにつく。日が昇り雨が降っていたので、出発は延期になった。
「何するか? 兵士の皆は、雨だから実戦訓練は中止して座学をしているって言うしな。邪魔はできないから、船の中にいるしかないけど1日過ごすには、ちょっと狭いよな? 何かいい時間つぶしは無いものだろうか?」
急に休みになり、外に出ないとなるとする事が急激に少なくなってしまい、みんな黙ってしまう。しばらく沈黙した後に、クシュリナが「体を動かして遊びたい……」とつぶやいたため、今日の俺の行動方針が決まった。
雨が降っても体を動かす事ができる場所の確保だ!
新しくスペースを作るのは時間的に難しいので、今日は簡単に出来る。と言っていいのだろうか? 力業による拠点の横に作った、訓練スペースに柵と屋根を付ける事にした。周囲にアダマンタイトの柱を建てて、その上にアーチ状のミスリル合金の枠組みを作り、その上に強化プラスティックの屋根を設置した。
柱を建てて網を張るのに20分、アーチ状の枠組みを作るのに1時間30分、屋根をつけるのに10分、合計2時間でしかかからなかった。魔核による強化と自己修復の付与を行っているので、大きくなったバッハが屋根に乗らない限りは壊れないだろう。
午前中はそれだけで終わってしまった。食事はせっかく作った屋根の下で、兵士達も呼んでみんなでバーベキューをして楽しんだ。
午後はみんなでサッカーを練習したり、稽古をしたりして過ごした。
次の日も雨だったので、今日も訓練スペースにてみんなで遊びどんちゃん騒ぎをした。
だけど、おやつの前位に海からの襲撃があり、慌てて迎撃する事になった。相手が水の中にいるとここまで戦いにくくなるのかと思った。
シエルに活躍してもらったが、襲ってきた数が多かったので迎撃するまでには時間がかかってしまった。雨の日でもきちんと警戒しないといけないよな、それに海の中に使える武器も準備しておかないとな。
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