ダンマス(異端者)

AN@RCHY

文字の大きさ
930 / 2,518

第930話 サメ男?

しおりを挟む
 シュリが巨大なサメの魚人なのか? 海の魔物では無いと思うが、こいつの名前を知ってる人はいるのだろうか?

「ミリー、あれの事何か知ってるか?」

「シュウ君、私は何でも知ってるわけじゃないのよ?」

 別にそういう意味で言ったわけじゃないのだが、ミリーはちょっと怒ってますよアピールをしている。魔物の前だというのにこの余裕は、魔物のLvを聞いたためだろう。ちょっと気を抜きすぎじゃないだろうか?少し気を引き締めないとな。

 まぁ名前を考えるのが面倒だから、とりあえず俺の中でシャークマンとでもしておくか。

 それにしてもシャークマンの攻撃はLvの割に重いな。ゴーレムほどではないと思うけど、シュリが受け止めている音が、あの島できいていた物とは違うからな・・・

 体に見合ったタフネスはあるようだけど、嫁達の敵にはなりえなかったな。

 シュリが完璧に攻撃を防いで、死角に回り込んだメンバーで剥き出しになっている足を攻撃して行動できなくして、近寄らずに魔法で焼却して終了・・・

 GUOOOOOO!!

 サメって鳴くのか?断末魔みたいな声をあげてドロップになった。何がドロップしたのかと思い嫁達がドロップ品に近付くと、視界の端で砂煙が立ち上った。

 ドロップ品に近付いていた嫁達は、確認せずに回収して海を背に円陣を組んだ。その中心に俺がいるのはいつもの事なのだが、女性に守られている男性っていう構図はいつもどうなのだろうかと思ってしまう・・・初めは、護ってもらうために購入したとはいえ・・・

「とりあえず、物理結界を張るよ!時間を稼ぐからピーチが指示をしてくれ」

 俺は守られる立場であるが結界を使えるので、まずは守りを固めて時間を稼ぐ方向に・・・少なくともさっきのシャークマンクラスが10匹はここに向かってきているのが砂煙で確認できている。

 ここまで大きな魔物に複数で囲まれる事って無かった気がするから、どう対応するべきか・・・

「ライムとレミーは西側に向かって、ジュリエットとイリアは東側に向かって魔法を撃って。できれば地面の下にもダメージが通りそうな魔法をお願い。無理そうなら地面に魔法をぶつけるだけでもいいから!」

 ピーチからの指示が飛ぶ。

 ライムは少し考えた後にレミーを連れて西側に向かって魔法陣を展開していく。あれ? 何で魔法陣? そもそも魔法陣って魔法使うのに必要だったか? 俺が知ってるのは、魔物をダンマスのスキルで召喚する時に使う魔法陣だけなんだが?

 東側のジュリエットとイリアも、同じように魔法陣を展開していた。

 2人で魔法を使っているって事か? ユニゾンマジックとは違うのか? そんな事を考えていると、魔法が発動された。俺の感覚で感知できたのは、東西1つずつの魔法発動の気配だけだった。

 ライムとレミーが放った魔法は、文字通りの力業と言っていいモノだった。2人を中心に横に向かって竜巻が現れたのだ。海岸の砂浜をえぐるように放たれたそれは、シャークマンの体を半分ほど吹き飛ばしたように見える。西側には動くものはいなかった。

 東側のジュリエットとイリアの魔法は、ライムとレミーのように力業ではあるが、方向性が違う力業であった。

 ジュリエットとイリアが放った魔法は、おそらくイリアの精霊魔法の樹の要素を軸とした魔法だろう。砂煙が上がって近付いてきていた場所、100メートル程先に新しく木々が追加されていたのだ。島の木々の倍はあるであろう大きさの木だ。

 そんな木がグラグラ揺れているのだ。まだシャークマンたちは死んでいないのだろうが、2人の作った木の根に動きを邪魔されているのだろう。

 そんな中、ジュリエットとイリアが再び魔法陣を使って攻撃を仕掛けている。

 初めは何をしているのか分からなかったが、双眼鏡が収納の腕輪に入っていたのを思い出して覗いてみると、2人が作り出した木の枝が尖っていて、複数の枝が地面に突き刺さっていたのだ。シャークマンの串刺し?

 1分ほどすると木の揺れが収まり、退治できたと2人から報告が入る。

「あれ~俺の結界意味なかったな」

「念のために張ってあるものだから気にしなくていいんじゃない? Lvを考えれば、あれくらいの威力の魔法なら生きてられないでしょ? 1匹目は強さを測るために直接戦闘したわけだし、シュウが気にすることは何もないんじゃない?」

 それもそっか。ドロップ品を探すのが面倒なので放置する事が決まった。

「みんな、警戒しながら聞いてね。シュリ、あの魔物はどうだった?」

「同Lvの魔物と比べると、明らかに強かったね。一対一なら樹海の魔物でも倒せるんじゃないかな? タイプ的には、ヴローツマインで戦ったゴーレムたちに近い気がするけど、あそこまで頑丈では無かったかな。タフネスに関しては近い物を感じたけどね。

 それにゴーレムに比べると早かったからか、攻撃力はこっちのサメの方が上じゃないかな?」

 同じサイズのゴーレムと戦ったら勝てないだろうけど、同じLvのゴーレムなら余裕で勝ちそうだな。やっぱり大きいって強いんだな。

 バッハも大きい時と小さい時は全然強さ違うもんな。まぁ小さくてもLv的にシャークマンだったら倒せそうだけどな。

「基準がゴーレムっていう所が気になるけど、外縁部にこいつらがいると。一般の冒険者には、この島はきついかな?」

「森まで100メートル程しかないから、駆け抜けてしまえば問題ないと思うけど、森まで追ってくるのかしら?」

 ミリーは、冒険者の視点考えているが、シャークマンの行動が予測できないので判断に困っているようだ。

 とりあえず、生態系というかどういった行動をとるのか把握しないとな、森の中の魔物の強さも気になる所だ。

「ひとまず、森の方に進んでみようか? まだまだ時間はあるしね。ピーチよろしく」

 ピーチは、みんなの状態を確認して問題ないと判断して森へ進んでいく。

 この森には、どんな魔物がいるのやら?
しおりを挟む
感想 316

あなたにおすすめの小説

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。 塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。 弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。 けれども違ったのだ。 この世の中、強い奴ほど才能がなかった。 これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。 見抜いて、育てる。 育てて、恩を売って、いい暮らしをする。 誰もが知らない才能を見抜け。 そしてこの世界を生き残れ。 なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。 更新不定期

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

スキル【レベル転生】でダンジョン無双

世界るい
ファンタジー
 六年前、突如、異世界から魔王が来訪した。「暇だから我を愉しませろ」そう言って、地球上のありとあらゆる場所にダンジョンを作り、モンスターを放った。  そんな世界で十八歳となった獅堂辰巳は、ダンジョンに潜る者、ダンジョンモーラーとしての第一歩を踏み出し、ステータスを獲得する。だが、ステータスは最低値だし、パーティーを組むと経験値を獲得できない。スキルは【レベル転生】という特殊スキルが一つあるだけで、それもレベル100にならないと使えないときた。  そんな絶望的な状況下で、最弱のソロモーラーとしてダンジョンに挑み、天才的な戦闘センスを磨き続けるも、攻略は遅々として進まない。それでも諦めずチュートリアルダンジョンを攻略していたある日、一人の女性と出逢う。その運命的な出逢いによって辰巳のモーラー人生は一変していくのだが……それは本編で。 小説家になろう、カクヨムにて同時掲載 カクヨム ジャンル別ランキング【日間2位】【週間2位】 なろう ジャンル別ランキング【日間6位】【週間7位】

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...