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第974話 報告?
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朝起きると胸の上が重かった。何かと思ったらニコの上にガロウが乗っていたのだ。そりゃ重いよな、ニコもガロウに合わせて少しサイズがデカくなっているし、いちいち俺の上で寝なくていいんじゃないか?
ガロウがいなければ、放り投げてたんだけどな。ガロウをニコと一緒に持ち上げて、横に置く。そしてガロウだけ抱きかかえると、多少むずがったが胡坐の中に置くとスヤスヤとまた眠りだした。
そして、わざわざデカくなって俺の上で寝ていたニコは、鷲掴みにして部屋の隅に投げる。目が覚めたようで、プルプル震えてからまた俺の方へ突撃してきた。それを捕まえて隅に投げると、また……10回ほど繰り返すと満足したようで、俺の部屋から出て行った。
相変わらず、あいつの行動原理がよくわからん。
俺がガロウを胡坐の中に置いたままニコと遊んでしまったため、ガロウが起きてしまった。キョロキョロ周りを見渡した後、俺の顔を発見して跳び付いてきた。うむ、可愛いな。モフモフしていると朝食ができたとお呼びがかかった。
食事の声が聞こえたガロウが早く食事に行きたいとばかりに扉の前まで走り、俺の方へ振り返りキャンキャンと鳴いている。早く来いって事だろうか? 飯が食いに行きたければ、自分だけで行けばいいのにな。
扉を開けて廊下へ出ると、猫たちの襲撃にあった。どうやって待機していたのか、頭の上からも俺に跳び付いてきたのだ。そして、俺はその襲撃をかわせなかったので、体中が猫だらけになった。それを見ていたガロウが楽しそうとでも思ったのだろう、猫と一緒に跳び付いてきて俺にぶら下がっている。
わかったわかった、全員連れてけばいいんだろ? 爪をたてられぶら下がっている猫、肩に乗ってる猫、袖に噛みついているガロウ等を連れて食堂へ向かった。
まぁそんな様子を見てしまったシルキーが、猫たちを全部回収して、めっちゃ説教していた。猫に説教しても大した意味なくねえか? こいつら3日後には忘れて同じことするからな、こいつらに言い聞かせるのは無理だと思うぞ。
ガロウが怒られなかったのは、シルキーに見つかった時にすぐに袖から口を離したからだ。そもそも、猫たちの真似をしただけなので、元凶を作った猫たちが悪いとシルキーが怒ったのだ。
怒られてる猫の隣で、ガロウはハグハグと美味しそうにご飯を食べている。猫たちが憎らしそうに、その様子を見ているのが印象的だった。
今日は何をするかな~って、グリエルたちに報告しに行かなきゃな。昨日帰ってきてる事は、あいつらに伝わっているはずなので、今日行かなかったら「仕事を中断して待っていたのに……」みたいな事を言われるからな。
食事を食べたら、少し休んでから向かおう。
今日はみんなも自分の持ち場に行くようだ。少しのんびりしようかと思ったけど、ミリーと一緒に庁舎に向かう事にした。ミリーは冒険者ギルドだけどな。
今日の監視は、ダマ・シエル・グレンの3匹だ。それにガロウが俺から離れないのでついて来ている。
シエルの移動速度が遅いので、グレンに甲羅を掴まれて飛んで運ばれている。グレンの爪より何倍も大きい甲羅をよくつかめるものだ。
ダマはガロウに気に入られたのか、戯れられながら後をつけてきている。何というか、子供獅子と子供オオカミがじゃれあってる姿は和むね。ダマはなされるがままって感じだけど、ガロウは楽しんでるな。
やってきた庁舎の入口で、俺の姿を見た兵士が敬礼をした直後に固まった。飛んでいる炎の鳥グレンと、それに運ばれている亀のシエルの姿を見たからだろう。ダマは良く連れてきていたから覚えているだろうけど、この2匹はな。
ガロウに関しては、小さいオオカミだからここの人間からすれば大した事のない魔獣なので、多分こっちの2匹なはずだ。
俺の従魔だと話をして、しばらくはこいつらは単独で行動させるのは危ないだろうから、ダマか他の従魔達と一緒に行動させるべきだな。
「やっほー、グリエルとガリア、報告しに来たよ!」
「シュウ様、待ってましたよ。途中報告を聞いた時、眩暈がするかと思いましたよ。新しく海辺に港街を作ったかと思えば、島にも街を作ったとか、しかも全体がダンジョンだったんでしょ? それを掌握したとか?」
「そうだね、俺もダンジョンを攻略して掌握して初めて、あの島全体のダンジョンが繋がってたってしったよ。そのおかげで、島の方の街は今すぐにでも人が住める状態だよ。街から直通で、野菜を狩る事ができるダンジョンも準備したから、お肉の安定供給ができれば生活するのに問題ないよ」
それを聞いたグリエルとガリアは、こめかみを押さえてうなっている。頭が痛い様だ。俺のセリフの後だから、俺の所為だと思うけど……
「えっと、もうそこまで状況が進んでいるのですか?」
そう返されたので、ダンジョン島(仮)の状況を説明している。すでに冒険者にも開放できるようになっている事に、また頭を痛めていた。薬飲むか? そんな事を言ったら「あなたの所為です!」と怒られてしまった。自覚があるから薬をすすめて更に怒られるとか。
「という事は、住人はともかく店や宿等の店員がいれば、すぐに稼働できるという事ですよね?」
「そうなるね。マナーの悪い冒険者も来るだろうから、それの対策も考えておかないといけないんだけどね。さすがに街の宿にリビングアーマーはどうかと思うし、何かいい方法ない?」
「すぐに開放するとなると思いつきませんね。ですが、息子たちが頑張って作っている港町の事を考えると、出来る限り早く稼働できた方が助かるんですよね。ちょうど通り道になるわけですし、中継の街としての役割も増えてプラスになりますからね」
「店の事を担当しているのはゼニスですから、ちょっと無線をつなげてみましょうか?」
ガリアが魔導無線機をいじってゼニスに連絡とった。すると、ゴーストタウンにいるようだったので、大至急駆けつけますとの事で、20分後には会議室に到着していた。
ガロウがいなければ、放り投げてたんだけどな。ガロウをニコと一緒に持ち上げて、横に置く。そしてガロウだけ抱きかかえると、多少むずがったが胡坐の中に置くとスヤスヤとまた眠りだした。
そして、わざわざデカくなって俺の上で寝ていたニコは、鷲掴みにして部屋の隅に投げる。目が覚めたようで、プルプル震えてからまた俺の方へ突撃してきた。それを捕まえて隅に投げると、また……10回ほど繰り返すと満足したようで、俺の部屋から出て行った。
相変わらず、あいつの行動原理がよくわからん。
俺がガロウを胡坐の中に置いたままニコと遊んでしまったため、ガロウが起きてしまった。キョロキョロ周りを見渡した後、俺の顔を発見して跳び付いてきた。うむ、可愛いな。モフモフしていると朝食ができたとお呼びがかかった。
食事の声が聞こえたガロウが早く食事に行きたいとばかりに扉の前まで走り、俺の方へ振り返りキャンキャンと鳴いている。早く来いって事だろうか? 飯が食いに行きたければ、自分だけで行けばいいのにな。
扉を開けて廊下へ出ると、猫たちの襲撃にあった。どうやって待機していたのか、頭の上からも俺に跳び付いてきたのだ。そして、俺はその襲撃をかわせなかったので、体中が猫だらけになった。それを見ていたガロウが楽しそうとでも思ったのだろう、猫と一緒に跳び付いてきて俺にぶら下がっている。
わかったわかった、全員連れてけばいいんだろ? 爪をたてられぶら下がっている猫、肩に乗ってる猫、袖に噛みついているガロウ等を連れて食堂へ向かった。
まぁそんな様子を見てしまったシルキーが、猫たちを全部回収して、めっちゃ説教していた。猫に説教しても大した意味なくねえか? こいつら3日後には忘れて同じことするからな、こいつらに言い聞かせるのは無理だと思うぞ。
ガロウが怒られなかったのは、シルキーに見つかった時にすぐに袖から口を離したからだ。そもそも、猫たちの真似をしただけなので、元凶を作った猫たちが悪いとシルキーが怒ったのだ。
怒られてる猫の隣で、ガロウはハグハグと美味しそうにご飯を食べている。猫たちが憎らしそうに、その様子を見ているのが印象的だった。
今日は何をするかな~って、グリエルたちに報告しに行かなきゃな。昨日帰ってきてる事は、あいつらに伝わっているはずなので、今日行かなかったら「仕事を中断して待っていたのに……」みたいな事を言われるからな。
食事を食べたら、少し休んでから向かおう。
今日はみんなも自分の持ち場に行くようだ。少しのんびりしようかと思ったけど、ミリーと一緒に庁舎に向かう事にした。ミリーは冒険者ギルドだけどな。
今日の監視は、ダマ・シエル・グレンの3匹だ。それにガロウが俺から離れないのでついて来ている。
シエルの移動速度が遅いので、グレンに甲羅を掴まれて飛んで運ばれている。グレンの爪より何倍も大きい甲羅をよくつかめるものだ。
ダマはガロウに気に入られたのか、戯れられながら後をつけてきている。何というか、子供獅子と子供オオカミがじゃれあってる姿は和むね。ダマはなされるがままって感じだけど、ガロウは楽しんでるな。
やってきた庁舎の入口で、俺の姿を見た兵士が敬礼をした直後に固まった。飛んでいる炎の鳥グレンと、それに運ばれている亀のシエルの姿を見たからだろう。ダマは良く連れてきていたから覚えているだろうけど、この2匹はな。
ガロウに関しては、小さいオオカミだからここの人間からすれば大した事のない魔獣なので、多分こっちの2匹なはずだ。
俺の従魔だと話をして、しばらくはこいつらは単独で行動させるのは危ないだろうから、ダマか他の従魔達と一緒に行動させるべきだな。
「やっほー、グリエルとガリア、報告しに来たよ!」
「シュウ様、待ってましたよ。途中報告を聞いた時、眩暈がするかと思いましたよ。新しく海辺に港街を作ったかと思えば、島にも街を作ったとか、しかも全体がダンジョンだったんでしょ? それを掌握したとか?」
「そうだね、俺もダンジョンを攻略して掌握して初めて、あの島全体のダンジョンが繋がってたってしったよ。そのおかげで、島の方の街は今すぐにでも人が住める状態だよ。街から直通で、野菜を狩る事ができるダンジョンも準備したから、お肉の安定供給ができれば生活するのに問題ないよ」
それを聞いたグリエルとガリアは、こめかみを押さえてうなっている。頭が痛い様だ。俺のセリフの後だから、俺の所為だと思うけど……
「えっと、もうそこまで状況が進んでいるのですか?」
そう返されたので、ダンジョン島(仮)の状況を説明している。すでに冒険者にも開放できるようになっている事に、また頭を痛めていた。薬飲むか? そんな事を言ったら「あなたの所為です!」と怒られてしまった。自覚があるから薬をすすめて更に怒られるとか。
「という事は、住人はともかく店や宿等の店員がいれば、すぐに稼働できるという事ですよね?」
「そうなるね。マナーの悪い冒険者も来るだろうから、それの対策も考えておかないといけないんだけどね。さすがに街の宿にリビングアーマーはどうかと思うし、何かいい方法ない?」
「すぐに開放するとなると思いつきませんね。ですが、息子たちが頑張って作っている港町の事を考えると、出来る限り早く稼働できた方が助かるんですよね。ちょうど通り道になるわけですし、中継の街としての役割も増えてプラスになりますからね」
「店の事を担当しているのはゼニスですから、ちょっと無線をつなげてみましょうか?」
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