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第1209話 色々な事情
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今日の勝利を改めて報告で聞き、ふと思った事がある。
どうして調停や投降等ではなく、死に物狂いの突撃だったのだろうか? そういえば、今まで関わって来た戦争で前者は無かった気がする。何か理由があるのだろうか?
報告が終わった後にグリエルに残ってもらい魔導無線で聞いてみた。すると反応は、
『投降は基本的にしないですね。特に貴族……違いますね、上流階級と呼ばれる人は、相手に捕虜にされる事をよしとしない風潮があります。捕虜にされるくらいなら、戦って死ぬべきだと思っている人が多いですね。それと……チョウテイですか? それはどういった物でしょうか?』
こんな感じだった。お偉方にとって投降は、恥という感じだろうか? 捕虜にされて身代金で戻れたとしても、その後の生活が大変なのだとか。身代金を払う位なら、違う子どもに継がせれる……と言った感じか? それに付き合わされる兵士は大変だな。
とはいえ、上の事情で攻めてくるからと言って、手加減をする理由にはならないけどな。
でも、これなら投降勧告でもして指揮官や貴族を差し出せば、命は助けてやる! とか言えばこの戦争は終わらないだろうか?
『シュウ様、そんな事をしてもこの戦争は終わりませんよ。私あちから見れば略奪される側の戦争です。そこの戦場での戦闘が終わっても、戦争は終わりません。いくつかの街に攻め入る必要があります。
自分の身が可愛いからと言って、捕虜になっても戦争が終わって自国に帰っても、兵士には居場所がないですからね。ここまで来たら……最後まで戦うしかないんですよ』
そうなのか? 俺がお金を全部負担する事にはなっているが、それとは別に戦利品が必要になってくるらしい。それに、戦争を仕掛けられて勝ったのに攻め込まないとなると、相手になめられる結果になるため、絶対にいくつかの街からある程度は、略奪をする必要があるのだとか。
こちらに手を出せば、痛い目を見るんだぞ! と相手に思わせる事が必要なのだとか。こういった戦争は国の偉い人が決めるが、戦争の余波で被害にあった人に適切に対応をしないと、その街が死ぬ恐れがあるのだとか。それも狙って略奪をする必要があるらしい。
そして、兵士が捕虜になって解放されて自分の街に戻った時に、街の人間に私刑に合うのだとか。騎士団の人間とか、被害の出ていない街の兵士ならそんな事は無いようだが、被害にあった街の兵士は事情はどうであれ悲惨なんだってさ。
戦争で3割の被害が出れば……とか言う奴は、この世界には通用しない事が多いようだな。以前から不思議に思っていたけど、こういった事情があったんだな。
なんというか、上手く言葉にできないな。
グリエルは最後に今いる場所の戦闘が終わったら、敵陣にいる病気の兵士たちは、殺されるか放置されるかして死しかありえません。情けはかけてはいけないです。シュウ様の世界の戦争は違ったかもしれませんが、この世界ではそうする事が常識で、殺す事で相手の名誉を守る行為でもあるのです。
と、苦い顔をしながら俺に言い聞かせるように話してくれた。
そもそも、レイリーにお願いされない限り介入はしないつもりだったので、口をはさまないつもりであったが、何も知らず覚悟の無い状態でその現場を見たら、介入した可能性は高いと思う。まぁダマたちに止められるだろうけどな。
それでも、どうにか止めようと動いてしまう事には違いないだろう。そう考えると、グリエルに聞いておいてよかったと思う。
そういえば相手がひいて戦闘が一旦終わったけど、死体はそのままなんだよね。だから、こちらの兵士が警戒をしながら回収している所だ。レイリーの指揮している軍には、戦闘後処理部隊という聞きなれない部隊があった。
その部隊は、戦場の死体を回収する役目を持っているのだとか。その部隊の数はおよそ100人。もちろん戦闘もある程度できるのだが、基本は戦闘の邪魔にならない様に、死体を回収するのが役目なのだ。
今回は、狭い塹壕内で下がりながらの戦闘だったので、戦闘中に出番はなかった。なので、戦闘が終わってから一斉に動き出した感じだ。
数が少ないように思われるが、全員が収納の鞄を渡されており、片っ端から鞄の中に回収して、後で装備品の回収をするのだとか。まぁ、装備の回収や死体の処理は、後方支援の人が行うんだけどね。
戦闘に関わっていない人間も多いのだ。特にレイリーが考えた、この収納のアイテムを使って回収した後に後方で処理するというシステムは、安全な場所で処理ができるので戦闘能力がなくても問題はない。
それどころか、軍人である必要も無いのだ。志願してくれた市民の中から手伝ってもらえば、戦闘する軍人とそれ以外の人間とに分ける事ができるのだ。
ウォーゲームではこういった事は無いのだが、侵略戦争では兵士が相手の兵士を倒すと、その場で死体の物を剥ぎだすらしい。戦利品としてしっかりと確保する所から始まるのだとか……それを聞いて、戦闘中にそれをするのか!? と驚いたくらいだ。
今回のこちらの軍は、しっかりと報酬も出る上に鹵獲した物は、戦っている人、回収する人、後方で処理した人で比率は違うが、報酬に上乗せされるのでその場で剥ぎだす奴はいない。これも戦闘を効率的に行えるようになる工夫なのだとか。
他の国では、騎士や軍人は戦争があっても給金は変わらない。兵士のほとんどは徴兵による強制参加でお金による保証はない。基本は戦争に勝って略奪する分が報酬になるのだとか。だから同じ国内でも、ウォーゲームではなく本当の戦争となれば、相手の街から略奪するのは当たり前なのだとか。
知らない事って多いよね。
そう思いながらベッドに潜り込んだ。モフッとするモノがいると思ったら、ダマが俺のベッドの中で寝ていた。ちょうどいいので、ダマを抱き枕にして眠る事にした。
どうして調停や投降等ではなく、死に物狂いの突撃だったのだろうか? そういえば、今まで関わって来た戦争で前者は無かった気がする。何か理由があるのだろうか?
報告が終わった後にグリエルに残ってもらい魔導無線で聞いてみた。すると反応は、
『投降は基本的にしないですね。特に貴族……違いますね、上流階級と呼ばれる人は、相手に捕虜にされる事をよしとしない風潮があります。捕虜にされるくらいなら、戦って死ぬべきだと思っている人が多いですね。それと……チョウテイですか? それはどういった物でしょうか?』
こんな感じだった。お偉方にとって投降は、恥という感じだろうか? 捕虜にされて身代金で戻れたとしても、その後の生活が大変なのだとか。身代金を払う位なら、違う子どもに継がせれる……と言った感じか? それに付き合わされる兵士は大変だな。
とはいえ、上の事情で攻めてくるからと言って、手加減をする理由にはならないけどな。
でも、これなら投降勧告でもして指揮官や貴族を差し出せば、命は助けてやる! とか言えばこの戦争は終わらないだろうか?
『シュウ様、そんな事をしてもこの戦争は終わりませんよ。私あちから見れば略奪される側の戦争です。そこの戦場での戦闘が終わっても、戦争は終わりません。いくつかの街に攻め入る必要があります。
自分の身が可愛いからと言って、捕虜になっても戦争が終わって自国に帰っても、兵士には居場所がないですからね。ここまで来たら……最後まで戦うしかないんですよ』
そうなのか? 俺がお金を全部負担する事にはなっているが、それとは別に戦利品が必要になってくるらしい。それに、戦争を仕掛けられて勝ったのに攻め込まないとなると、相手になめられる結果になるため、絶対にいくつかの街からある程度は、略奪をする必要があるのだとか。
こちらに手を出せば、痛い目を見るんだぞ! と相手に思わせる事が必要なのだとか。こういった戦争は国の偉い人が決めるが、戦争の余波で被害にあった人に適切に対応をしないと、その街が死ぬ恐れがあるのだとか。それも狙って略奪をする必要があるらしい。
そして、兵士が捕虜になって解放されて自分の街に戻った時に、街の人間に私刑に合うのだとか。騎士団の人間とか、被害の出ていない街の兵士ならそんな事は無いようだが、被害にあった街の兵士は事情はどうであれ悲惨なんだってさ。
戦争で3割の被害が出れば……とか言う奴は、この世界には通用しない事が多いようだな。以前から不思議に思っていたけど、こういった事情があったんだな。
なんというか、上手く言葉にできないな。
グリエルは最後に今いる場所の戦闘が終わったら、敵陣にいる病気の兵士たちは、殺されるか放置されるかして死しかありえません。情けはかけてはいけないです。シュウ様の世界の戦争は違ったかもしれませんが、この世界ではそうする事が常識で、殺す事で相手の名誉を守る行為でもあるのです。
と、苦い顔をしながら俺に言い聞かせるように話してくれた。
そもそも、レイリーにお願いされない限り介入はしないつもりだったので、口をはさまないつもりであったが、何も知らず覚悟の無い状態でその現場を見たら、介入した可能性は高いと思う。まぁダマたちに止められるだろうけどな。
それでも、どうにか止めようと動いてしまう事には違いないだろう。そう考えると、グリエルに聞いておいてよかったと思う。
そういえば相手がひいて戦闘が一旦終わったけど、死体はそのままなんだよね。だから、こちらの兵士が警戒をしながら回収している所だ。レイリーの指揮している軍には、戦闘後処理部隊という聞きなれない部隊があった。
その部隊は、戦場の死体を回収する役目を持っているのだとか。その部隊の数はおよそ100人。もちろん戦闘もある程度できるのだが、基本は戦闘の邪魔にならない様に、死体を回収するのが役目なのだ。
今回は、狭い塹壕内で下がりながらの戦闘だったので、戦闘中に出番はなかった。なので、戦闘が終わってから一斉に動き出した感じだ。
数が少ないように思われるが、全員が収納の鞄を渡されており、片っ端から鞄の中に回収して、後で装備品の回収をするのだとか。まぁ、装備の回収や死体の処理は、後方支援の人が行うんだけどね。
戦闘に関わっていない人間も多いのだ。特にレイリーが考えた、この収納のアイテムを使って回収した後に後方で処理するというシステムは、安全な場所で処理ができるので戦闘能力がなくても問題はない。
それどころか、軍人である必要も無いのだ。志願してくれた市民の中から手伝ってもらえば、戦闘する軍人とそれ以外の人間とに分ける事ができるのだ。
ウォーゲームではこういった事は無いのだが、侵略戦争では兵士が相手の兵士を倒すと、その場で死体の物を剥ぎだすらしい。戦利品としてしっかりと確保する所から始まるのだとか……それを聞いて、戦闘中にそれをするのか!? と驚いたくらいだ。
今回のこちらの軍は、しっかりと報酬も出る上に鹵獲した物は、戦っている人、回収する人、後方で処理した人で比率は違うが、報酬に上乗せされるのでその場で剥ぎだす奴はいない。これも戦闘を効率的に行えるようになる工夫なのだとか。
他の国では、騎士や軍人は戦争があっても給金は変わらない。兵士のほとんどは徴兵による強制参加でお金による保証はない。基本は戦争に勝って略奪する分が報酬になるのだとか。だから同じ国内でも、ウォーゲームではなく本当の戦争となれば、相手の街から略奪するのは当たり前なのだとか。
知らない事って多いよね。
そう思いながらベッドに潜り込んだ。モフッとするモノがいると思ったら、ダマが俺のベッドの中で寝ていた。ちょうどいいので、ダマを抱き枕にして眠る事にした。
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