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第1423話 バトルスタート
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無理をさせていたシリウスは、次の日には復活していた。よく分からないくらい元気いっぱいになっており、戦闘に出ても問題ない状態だ。
シリウスが万全な状態だと言っても、オリハルコンの骨を持っているパイレーツスケルトンたちには、あまり効果がないと思われる。だけど、大量の水という質量で押し流すことはできるので、時間稼ぎ要因になると考えられる。
「シュリ、アリス、リリー、シャルロット、メルフィ、シエル、一緒に壁として耐えるぞ。シュリと俺が一番前で、リリーとシャルロットが俺たちの隣な。アリスとメルフィーはその隣、俺たちの後方にシエルな。シエルは、援護をお願いな」
今一度、陣形の確認をする。
「キリエは、人造ゴーレムたちの指揮を頼む。あいつ等でも勝手に判断するけど、やっぱり指揮してくれる人がいると連携に違いができるからな。他のメンバーは、随時援護をしてくれ。クシュリナ、シェリル、エレノア、お前たちは、火力の要だ。頼むぞ」
正直、どうやって倒すかが問題となっている。しかも、アダマンタイト程では無くても、オリハルコンもかなり頑丈な金属である。そして魔法と相性がいいので、魔法防御力が高いとされている。魔法組に関しては、援護に回る事になっている。
遠距離の弓も効果が薄いが、破矢を準備して、撃ち出す準備をしている。
問題は、重さの無い武器を使っているメンバーだ。一応自分たちの得意武器を使て、タンク、壁をするメンバーの援護をお願いする事になっているが、相手の重さや力が分からない状態では、押し返せるのか微妙なところである。
装備と回復アイテム、ポーションを確認する。
問題はないな。みんなの収納の腕輪の中にも大量に入っている。
実は、シルキーたちも同時に突入する事になっているが、何故一緒に入るかと言えば、バトルエリアの一画に安全地帯を構築するためだ。
どうやって安全地帯を構築するかと言えば、コンテナ野営地を作りその周りをアダマンタイトの板で隙間なく埋めるつもりだ。そうすれば、うるさいかもしれないが、パイレーツスケルトンたちでも突破してくることはできないだろう。
俺やシュリが先の尖ったアダマンタイト製のハンマーを使って、やっと表面を少し凹ませることができるくらいしかできなかったのだ。
その実績があるので、いざとなったらそこにこもって休憩する予定だ。
で、討伐が思うようにいかなかった場合は、アダマンタイトの板で囲った部屋をもう1個作る予定である。まぁ、そこに1匹ずつ引きずり込んで、各個撃破も検討されていた。これは朝、魔導無線機で連絡をとった時に、残っていた妻たちかもたらされた作戦である。
有用性は高いので、一応準備はしているという形だ。
ただ、レイス系の11匹は確実に仕留めておかないといけない。あいつらときたら、物質世界……マテリアルサイドに体が存在していないので、壁で覆っても入ってくるのだ。厄介なことに、結界魔法も効果がなかったりする。
結界魔法ではなく、光や聖属性の混ぜられた結界でないと侵入を防げないのだが、それらの魔法はコストが高く長時間展開していられないというデメリットがある。そういう意味では、結界魔法って本当に使いやすい魔法である。
「よし、準備は良いな。シエルは俺たちの援護を中心にブラウニーたちの守りを任せているから、頼むぞ。他の従魔たちも、ブラウニーたちを守るんだぞ。じゃぁ、いこうか」
そう言って全員がバトルエリアに入る。
広さは、直径2キロメートル位だろうか? そして、中心から700メートル程離れた場所を、魔物たちは徘徊している。理由は不明だが、まとまって動いているのだ。
あいつらが一番離れたところで突入したのだが、あちらには反応がない。なので、ブラウニーたちに野営地の建築を始めるように指示を出す。
10分位すると、こちらに顔を向けて気付いたのか、パイレーツスケルトンの16体がガシャガシャ音をたてて走って来た。その後ろを音もなく追いかけてくるのは、レイスたちだ。
「キリエ、俺たちが引っ張ったら、指揮を頼むぞ」
キリエと人造ゴーレムたち以外は揃って離れていく。魔物の特性として、初めは近いモノに寄っていく習性があるので、それを利用して誘導する形だ。
キリエたちは、自分たちにターゲットが映らないように距離をとって追ってきている。
「みんな、一気に引き寄せるよ」
そう言ってタンクのメンバー全員でチェインバーストを発動する。全員が16体に向けて鎖を伸ばし、一気に釣り上げる。接触すると同時に今使える最大火力の範囲攻撃を順番に叩き込み、しっかりとこちらにターゲットを固定した。
その後方では、キリエの指揮の下で人造ゴーレムたちがレイスたちに襲い掛かり、大きなダメージを与えることに成功する。
名前にキングが付く魔物は、同系統の魔物を強化するスキルを持っていることが多く、かなり厄介な存在である。可能ならキングと名の付くやつから倒したいと思っている。
人造ゴーレムたちは、面白い事になっていた。初めの1発は全部のレイスにくらわしていたが、その後は、無視をするように全員がキングレイスに群がっている。
人造ゴーレムがいくらドレインで魔力を吸収されても、死ぬことはないので始めに倒すべき相手に集中攻撃をとる作戦に出たようだ。確かに効率のいい倒し方だな。
俺たちは俺たちで、目の前の敵を排除しないとな。
ポーンパイレーツスケルトンは8匹、装備は片手剣や片手斧、メイスなど統一された装備では無かった。片手武器を装備しているだけで盾は装備していない。
盾を装備しているのは、ルークとナイトだ。ルークが戦車や城を意味するように、大盾を持っていた。ナイトはそのままの意味で、騎士みたいな装備、剣と盾を身につけていた。
ビショップとクイーンは、魔法使いなのだろう。ビショップが攻撃系に対してクイーンは回復系なのではないだろうか?持っている杖で判断しているので、間違っている可能性も高い。
最後に、キングなのだが……あいつは何故か素手だった。いや、オリハルコンの骨格なので、素手と言ってもバカにならない攻撃力を秘めているのだが……
俺たちは、ポーンの波状攻撃を耐えながら、合間や後列からとんでくる攻撃を的確に撃ち落としていく。
やっぱり、武器もオリハルコン製ということもあり、結構体に響いてくるな。
シリウスが万全な状態だと言っても、オリハルコンの骨を持っているパイレーツスケルトンたちには、あまり効果がないと思われる。だけど、大量の水という質量で押し流すことはできるので、時間稼ぎ要因になると考えられる。
「シュリ、アリス、リリー、シャルロット、メルフィ、シエル、一緒に壁として耐えるぞ。シュリと俺が一番前で、リリーとシャルロットが俺たちの隣な。アリスとメルフィーはその隣、俺たちの後方にシエルな。シエルは、援護をお願いな」
今一度、陣形の確認をする。
「キリエは、人造ゴーレムたちの指揮を頼む。あいつ等でも勝手に判断するけど、やっぱり指揮してくれる人がいると連携に違いができるからな。他のメンバーは、随時援護をしてくれ。クシュリナ、シェリル、エレノア、お前たちは、火力の要だ。頼むぞ」
正直、どうやって倒すかが問題となっている。しかも、アダマンタイト程では無くても、オリハルコンもかなり頑丈な金属である。そして魔法と相性がいいので、魔法防御力が高いとされている。魔法組に関しては、援護に回る事になっている。
遠距離の弓も効果が薄いが、破矢を準備して、撃ち出す準備をしている。
問題は、重さの無い武器を使っているメンバーだ。一応自分たちの得意武器を使て、タンク、壁をするメンバーの援護をお願いする事になっているが、相手の重さや力が分からない状態では、押し返せるのか微妙なところである。
装備と回復アイテム、ポーションを確認する。
問題はないな。みんなの収納の腕輪の中にも大量に入っている。
実は、シルキーたちも同時に突入する事になっているが、何故一緒に入るかと言えば、バトルエリアの一画に安全地帯を構築するためだ。
どうやって安全地帯を構築するかと言えば、コンテナ野営地を作りその周りをアダマンタイトの板で隙間なく埋めるつもりだ。そうすれば、うるさいかもしれないが、パイレーツスケルトンたちでも突破してくることはできないだろう。
俺やシュリが先の尖ったアダマンタイト製のハンマーを使って、やっと表面を少し凹ませることができるくらいしかできなかったのだ。
その実績があるので、いざとなったらそこにこもって休憩する予定だ。
で、討伐が思うようにいかなかった場合は、アダマンタイトの板で囲った部屋をもう1個作る予定である。まぁ、そこに1匹ずつ引きずり込んで、各個撃破も検討されていた。これは朝、魔導無線機で連絡をとった時に、残っていた妻たちかもたらされた作戦である。
有用性は高いので、一応準備はしているという形だ。
ただ、レイス系の11匹は確実に仕留めておかないといけない。あいつらときたら、物質世界……マテリアルサイドに体が存在していないので、壁で覆っても入ってくるのだ。厄介なことに、結界魔法も効果がなかったりする。
結界魔法ではなく、光や聖属性の混ぜられた結界でないと侵入を防げないのだが、それらの魔法はコストが高く長時間展開していられないというデメリットがある。そういう意味では、結界魔法って本当に使いやすい魔法である。
「よし、準備は良いな。シエルは俺たちの援護を中心にブラウニーたちの守りを任せているから、頼むぞ。他の従魔たちも、ブラウニーたちを守るんだぞ。じゃぁ、いこうか」
そう言って全員がバトルエリアに入る。
広さは、直径2キロメートル位だろうか? そして、中心から700メートル程離れた場所を、魔物たちは徘徊している。理由は不明だが、まとまって動いているのだ。
あいつらが一番離れたところで突入したのだが、あちらには反応がない。なので、ブラウニーたちに野営地の建築を始めるように指示を出す。
10分位すると、こちらに顔を向けて気付いたのか、パイレーツスケルトンの16体がガシャガシャ音をたてて走って来た。その後ろを音もなく追いかけてくるのは、レイスたちだ。
「キリエ、俺たちが引っ張ったら、指揮を頼むぞ」
キリエと人造ゴーレムたち以外は揃って離れていく。魔物の特性として、初めは近いモノに寄っていく習性があるので、それを利用して誘導する形だ。
キリエたちは、自分たちにターゲットが映らないように距離をとって追ってきている。
「みんな、一気に引き寄せるよ」
そう言ってタンクのメンバー全員でチェインバーストを発動する。全員が16体に向けて鎖を伸ばし、一気に釣り上げる。接触すると同時に今使える最大火力の範囲攻撃を順番に叩き込み、しっかりとこちらにターゲットを固定した。
その後方では、キリエの指揮の下で人造ゴーレムたちがレイスたちに襲い掛かり、大きなダメージを与えることに成功する。
名前にキングが付く魔物は、同系統の魔物を強化するスキルを持っていることが多く、かなり厄介な存在である。可能ならキングと名の付くやつから倒したいと思っている。
人造ゴーレムたちは、面白い事になっていた。初めの1発は全部のレイスにくらわしていたが、その後は、無視をするように全員がキングレイスに群がっている。
人造ゴーレムがいくらドレインで魔力を吸収されても、死ぬことはないので始めに倒すべき相手に集中攻撃をとる作戦に出たようだ。確かに効率のいい倒し方だな。
俺たちは俺たちで、目の前の敵を排除しないとな。
ポーンパイレーツスケルトンは8匹、装備は片手剣や片手斧、メイスなど統一された装備では無かった。片手武器を装備しているだけで盾は装備していない。
盾を装備しているのは、ルークとナイトだ。ルークが戦車や城を意味するように、大盾を持っていた。ナイトはそのままの意味で、騎士みたいな装備、剣と盾を身につけていた。
ビショップとクイーンは、魔法使いなのだろう。ビショップが攻撃系に対してクイーンは回復系なのではないだろうか?持っている杖で判断しているので、間違っている可能性も高い。
最後に、キングなのだが……あいつは何故か素手だった。いや、オリハルコンの骨格なので、素手と言ってもバカにならない攻撃力を秘めているのだが……
俺たちは、ポーンの波状攻撃を耐えながら、合間や後列からとんでくる攻撃を的確に撃ち落としていく。
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