ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第1467話 憐れなり

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 バラバラに解体したアラクネタイプの人造ゴーレムだが、人造ゴーレムなので解体されても、魔核のついている胴体は、何とか動こうとしている状態だ。ちょっと気持ち悪い。

 まぁ、この状態でも収納の腕輪に……あっ! いちいち壊さなくても、収納の腕輪にしまえばよかった。

 それより早く綾乃を問い詰めに行かないとな。ったく、何を考えてアラクネタイプを攻撃設定で街の外に放したんだ? 街の外に出る人っていうと、きこりくらいだよな。出口は反対だから会うことは無いだろうけど、ここを通るワイバーンたちには迷惑な話だよな。

 魔物を退治してくれるのは、街の安全につながるのでいいのだが……それでも、俺の従魔の中には街の外に出て遊ぶ奴もいるから、本当にやめてほしい。

 探すために結構移動したな、どうやって戻るかな?

 そんなことを考えながら下山をしていると、頭上にバサバサと音が聞こえてきた。見上げてみると、そこにはワイバーンの家族がいた。

 山で戦闘音が聞こえてきたから、様子を見に来たんだと。

 ちょうどよかったので、ディストピアまで運んでもらった。

 家に帰って、綾乃のいる場所を聞いてみたが誰も知らなかったので、あまり使いたくなかったマップ先生を使って検索をする。

 どうやら、自分の部屋にこもって何かしているようだ。

 ドンドンドンッ

「うっさいわね~、誰? 何なのよ?」

 若干キレ気味の俺をみて、一度開けた扉を速攻で閉めやがった。

「さっさと開けろや! 話があるんだから、さっさと出て来い!」

「私、何も悪い事してないわよ。なのに何でそんなに怒った表情してるの? 怖いからその顔止めてくれないかな?」

「悪い事してないって言うなら、素直に出て来いよ。怒られることは、何もないんだろ? だったら出て来いって」

「そんな顔をしてたら開けたくても、開けられないわよ。何でそんな顔してんのさ!」

 らちが明かなかったので、クリエイトゴーレムを使ってカギを無効化して、強引に扉を開けた。

「ちょっと! 人の家の扉を壊さないでよ!」

「素直に出てくればいいのに、出てこないからいけないんだ。で、ちょっと、これをみてほしいんだけど」

 そういって、先程解体したアラクネタイプの人造ゴーレムを綾乃の前に置く。

「ん? あれ? これって、私の作ったアラクネじゃない。何でこんな状態なの? どこかで拾ったの?」

「お前さ、このアラクネをあの山に放置してなかったか?」

「……? どういうこと?」

 ワイバーン家族が襲われてたことを話して、調べに行ったらこいつがいて解体したことを話した。それで、こいつの行動が分かりにくくなるような、マントを着せてたから更に面倒な事になっていたことを伝える。

「あっ!? 山にいたの? それなら経験値を積ませるために、放置していた奴がいた気がするわね。もしかして、壊したの? 何でそんなことするの……あいたぁーー。何で叩いたし!」

「話聞いてたか? ワイバーン家族が迷惑してたんだよ、それに俺が探しに行った時に普通に攻撃してきたぞ。魔物を退治しているだけならいいけど、迷惑かけるのは無しだ! しかもさ、俺の知らない機能をつけてんじゃねえよ! 無力化すんのに時間がかかったじゃねえか!」

「せっかく作ったのに、あれ? 途中で人造ゴーレムだってわかったのなら、収納アイテムにしまってくれたらよかったじゃん! 何で壊す必要があったのさ!」

「壊したのは、悪いと思ってる。でも、攻撃を受けててそこまで考えが思い至らなかったんだよ」

「作るのも大変なんだからね! まったく、こっちの手間も考えてほしい……あいたぁーー、だから何でたたくのさ!」

「お前が設定を間違えてなければ、問題なかっただろ? それに、アラクネを解き放ったなら言っておけよ! なんであのマントを着せて山に解き放ったんだよ! マジで面倒だったんだからな!」

 綾乃が俺の剣幕にしょんぼりしている。大体、俺に怒られた時はこんな感じになって、俺の同情をかおうとするんだよな。俺は、何度かこれを受けて理解したんだよ。

「そんな顔してもアカン。さすがに今回はよくなかった。だから、しばらくは規則正しい生活をして、ゲームは禁止だな。期間は2週間位だな」

 ウソ泣きからガチ泣きになった。

「ゲームはダメだけど、小説は読んでも問題ないぞ。どうせ、お前の夜更かしの原因って、ゲームの所為だろ? しばらくゲームは没収して、規則正しい生活をしろ! それがお前の罰になるからな。普通なら、罰にならない罰だからな! それで、ガチ泣きするって何だよ」

 ということで、綾乃の部屋に出入りしているブラウニーたちが、ゲームを回収してきてくれた。もちろんオンラインゲームのできるパソコンも没収である。仕事で使う場合は、俺の家に来て誰かの監視の下で仕事をしてもらう事になる。

 前に同じようなことがあって、仕事で使うからってパソコンの返却を求めたれたときに、返してみたら普通にゲームしてやがったんだよな。その時に学んだんだよ。

 ゲームなんて2週間しなくても死なねえんだから、小説でも呼んでおけよ。

 ん? ガチ泣きしている綾乃に近付いていくブラウニーがいるな。ペタペタと体を触り始めた。別に変態だからってわけじゃないようだが、何でそんなことを?

 どうやら綾乃は、いつも携帯ゲーム機を持ち歩いているらしく、身体検査をしているようだ。そこまでして探す必要があるのかと思ったが、この携帯ゲーム機というか、この機械が一番曲者だった。

 その機械とは、スマホより一回り程大きなタブレットPCのようだ。魔改造されたそれは1つで、様々なゲームができるのだ。旧世代のゲーム機だけでなく、最新のゲームすらプレイすることができるらしい。原理はよくわからんが、めっちゃDPがかかった!とか言ってたな。

 それを見つけたブラウニーたちは、やはり持っていたかみたいな顔をしている。

「そうだ、綾乃さん。食事は、こちらですべて内容を決めさせていただきます。時間も決められた時間に来てくださいね。もし遅れる場合は、事前に連絡をしてください。もし連絡もなく遅れた場合は、1回につき1日延長になるので、ご注意ください」

 おっと、俺の知らないルールが追加されてるな。

 多少迷惑をかけたんだから、頑張ってくれ。
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