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第1549話 なんともしょうもない結果
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チビ神からの忠告があってから4日。あまりいい数字じゃないけど、ダンジョンバトル宣戦布告のお知らせが届いた。
もちろん条件付きダンジョンバトルの宣戦布告である。しかも、今回のルールは勝者総取りらしい、どんだけ自信過剰なんだよ! とか思ったけど、俺と同じような方法で避難させる方法があるのかもしれないな。
待っている4日の間に再度ルール確認をしている。チビ神ではあてにならなかったので、最新版のルールブックを召喚してルールを確認。そして、チビ神を通して創造神にも細かいルールを確認している。
「キタキタキタキターーー!」
「テンション高いわね。少し落ち着いたらどう?」
「だってさ、このダンジョンバトルって俺らに有利すぎなんだもん。笑っちまうよ」
「落ち着くでござる。何度も戦闘すると情報を抜いてかれるでござるよ」
「戦線布告側には、魔物縛りのルールはつけれないんだったら、結局のところどんな奴らが来ても同じだと思うよ。それに、負けても失うものなんてないんだしな。
何度もルールを確認して、創造神の確認もとっただろ? しかも創造神が発行したルール解釈も神界の書式でもらってるんだし、変更する前に連絡が入るようになってるしね」
そう。俺たちは、不安要素を消すために何度も確認をとり、創造神にルール解釈が間違っていないことを確認し、さらに正式文書として発行してもらっている。全ダンジョンマスターとその神に向かってね。
これが意味することを理解できている神とダンジョンマスターがどれだけいるかわからないけど、確認すればするほど、こちらに有利になるのだから笑ってしまったよ。
「それはさておき、今回のダンジョンバトルの総取りね。相手側のルールどう思う?」
提示されたルールは『決められたDPで作ったダンジョンの相互侵攻戦』
相互侵攻戦。まぁ、一般的なダンジョンバトルで相手のダンジョンを攻略しあって、先にコアを取ったもの勝ちっていうあれだな。
「正直、DPの量にもよるでござるが、どのみち相手にはならないでござろうな」
「想定されるのは、このルールに相当自信があるのか、何かしらの抜け道を使って勝つ自信があるのか、ただの情報収集のためか、この3つくらいだろうね。そういえばさ、このダンジョンバトルの前に同じルールで誰かに預けてたら、こっちも得るもの無いよね?」
そういわれて、バザールがいなくても結託できる相手がいれば、預けることは可能だな。半年は返ってこねえけどな。
「とりあえず、追加条件はアンデッド縛りでいいよな?」
「そうね、できればそれ以外の手を見せたくないのよね。いくつも作戦は用意したけど、これが一番強いし反則的ダカラネ」
「ダンマスのスキルや魔法禁止ってなれば、話は変わるでござるが、それをルールにすると、既存のダンジョンで戦うことになるでござるからな。ダンマスのスキルすら使えなくなるっていう、笑いものでござったな」
カタカタカタと顎を鳴らして笑っているバザール。魔法やスキル縛りはあるのだが、それをするとダンジョンバトル中にダンマスが何もできなくなるんだよね。自分の首絞めるようなものだから誰もしないだろうけど、したところで関係なかったり。
制限できるのは、ダンジョンバトルに参加するダンマスまでで、その部下や眷属、従魔などにまでは影響を及ぼせないし、俺はバザールがいれば何の問題もないのだ。俺が貸し与えているダンマスの力も使えなくなるんだけど、バザールに全部移してあるから全く影響は出ない。実質俺が使えなくなるだけなのだ。
もし召喚したくなれば、シルキーなりバザールなり四大精霊に頼めば解決なのである。そういえば、成獣たちも使えるんだったな。
バザールが裏切らない限りというか、すでに裏切れないしな。俺に隷属しているし、解除方法は俺が解放しない限りは不可能だとチビ神は言っていた。裏切られたところで、滅ぼす手段も用意しているから問題ないしね。
っと、話がそれたな。
「こちらからの追加条件は、アンデッド縛りっと」
そう入力して送信すると、1時間後に、
『このダンジョンバトルを取りやめていただけないでしょうか?』
という通知が来た。
「これ、どっちだと思う? ひっかけ? ガチ?」
「わからないわね」
「わからないでござる。でござるが、どっちでもいいのでは? どうせ失うものはないでござるからね」
「それもそうだな。宣戦布告してきて、都合が悪いから取りやめなんて、許可するわけねーだろ、ボケカス! っと、こんな感じでいいか?」
2人から親指を立ててグッといった感じの返事が返ってきた。
基本的にダンジョンバトルは一方の意見だけでは止められないが、双方の同意があればやめることが可能である。
「そういえばさ、宣戦布告してきた相手のダンジョンバトルって、名前があればアーカイブから引っ張ってこれないの?」
「戦い方の傾向がわかるかもしれないってことだな。ちょっとスプリガンのみんなに連絡してみよう」
帰ってきた返事は、全試合視聴可能だそうだ。だけど細かい戦闘は見れず、ダイジェスト版になるのだとか。とりあえず、ダンジョンバトルの準備をしながら、相手の戦い方を調べることにした。
準備期間は1週間しかないので、急ピッチで進める必要がある。と言っても、メイン戦力になるスケルトンたちは、すでに50体完成しており指揮官のバザールとリンク済みだ。
Sランク相当の魔物が50。相手にとっては地獄だろうな。今回のDPではSランクを準備できたとして、相手は5匹が限界だろう。勝ち目はまずないんじゃないかな?
クリエイトアンデッドで作られたスケルトンは、スキルを使った時点ではなく、生み出された時点で登録させるようで、マックスまで魔力の溜まったクリエイトアンデッドの繭を大量に作っただけでのことである。
そして、繭部屋にはまだ1000個以上の繭が準備されている。
このカラクリは、有り余っているDPでSランクの魔石を大量に召喚して、魔力を注ぎ込むことに特化した魔核を作成。それをバザールの操るアンデッドで管理して、マックスまで溜まったら次の繭に魔核を移動させる、というのを繰り返している形だ。
1週間後、ダンジョンバトルが始まり、3時間後に終了した。
相手のダンジョンマスターなのだが、ピンポイントでアンデッドが召喚できないらしく、迷路みたいなダンジョンをウィスプを使って丸裸にして、コアまでたどり着いたという、なんとも微妙なダンジョンバトルだった。
これを見て、おそらく勝てると思ったダンジョンマスターから複数の宣戦布告が届いた。
返信期間は最大1ヶ月なので、ギリギリまで引っ張ることにしよう。で、1つ戦えばバトルが終わってから1ヶ月猶予がもらえるから、それを繰り返していこう。
総取りの結果だが俺から見ればDPがちょっとに、今まで召喚できなかった魔物が少々、武器もちょっと増えたかな? 後は、相手のダンジョンだったものが、マイワールドに送り付けられてきた。
本来なら掌握していないエリアのどこかに転送されるらしいのだが、転送する隙間がなく苦肉の策でマイワールドに送られてきたのだとか。1度目のキャスリングはタダだから、どこにでも移せるよ! みたいなこと書いてあるけど、ただただ邪魔だな。
そういえば、ダンジョンバトルに勝利した後に、チビ神から祝福の声が届いたけど放置しておいた。
もちろん条件付きダンジョンバトルの宣戦布告である。しかも、今回のルールは勝者総取りらしい、どんだけ自信過剰なんだよ! とか思ったけど、俺と同じような方法で避難させる方法があるのかもしれないな。
待っている4日の間に再度ルール確認をしている。チビ神ではあてにならなかったので、最新版のルールブックを召喚してルールを確認。そして、チビ神を通して創造神にも細かいルールを確認している。
「キタキタキタキターーー!」
「テンション高いわね。少し落ち着いたらどう?」
「だってさ、このダンジョンバトルって俺らに有利すぎなんだもん。笑っちまうよ」
「落ち着くでござる。何度も戦闘すると情報を抜いてかれるでござるよ」
「戦線布告側には、魔物縛りのルールはつけれないんだったら、結局のところどんな奴らが来ても同じだと思うよ。それに、負けても失うものなんてないんだしな。
何度もルールを確認して、創造神の確認もとっただろ? しかも創造神が発行したルール解釈も神界の書式でもらってるんだし、変更する前に連絡が入るようになってるしね」
そう。俺たちは、不安要素を消すために何度も確認をとり、創造神にルール解釈が間違っていないことを確認し、さらに正式文書として発行してもらっている。全ダンジョンマスターとその神に向かってね。
これが意味することを理解できている神とダンジョンマスターがどれだけいるかわからないけど、確認すればするほど、こちらに有利になるのだから笑ってしまったよ。
「それはさておき、今回のダンジョンバトルの総取りね。相手側のルールどう思う?」
提示されたルールは『決められたDPで作ったダンジョンの相互侵攻戦』
相互侵攻戦。まぁ、一般的なダンジョンバトルで相手のダンジョンを攻略しあって、先にコアを取ったもの勝ちっていうあれだな。
「正直、DPの量にもよるでござるが、どのみち相手にはならないでござろうな」
「想定されるのは、このルールに相当自信があるのか、何かしらの抜け道を使って勝つ自信があるのか、ただの情報収集のためか、この3つくらいだろうね。そういえばさ、このダンジョンバトルの前に同じルールで誰かに預けてたら、こっちも得るもの無いよね?」
そういわれて、バザールがいなくても結託できる相手がいれば、預けることは可能だな。半年は返ってこねえけどな。
「とりあえず、追加条件はアンデッド縛りでいいよな?」
「そうね、できればそれ以外の手を見せたくないのよね。いくつも作戦は用意したけど、これが一番強いし反則的ダカラネ」
「ダンマスのスキルや魔法禁止ってなれば、話は変わるでござるが、それをルールにすると、既存のダンジョンで戦うことになるでござるからな。ダンマスのスキルすら使えなくなるっていう、笑いものでござったな」
カタカタカタと顎を鳴らして笑っているバザール。魔法やスキル縛りはあるのだが、それをするとダンジョンバトル中にダンマスが何もできなくなるんだよね。自分の首絞めるようなものだから誰もしないだろうけど、したところで関係なかったり。
制限できるのは、ダンジョンバトルに参加するダンマスまでで、その部下や眷属、従魔などにまでは影響を及ぼせないし、俺はバザールがいれば何の問題もないのだ。俺が貸し与えているダンマスの力も使えなくなるんだけど、バザールに全部移してあるから全く影響は出ない。実質俺が使えなくなるだけなのだ。
もし召喚したくなれば、シルキーなりバザールなり四大精霊に頼めば解決なのである。そういえば、成獣たちも使えるんだったな。
バザールが裏切らない限りというか、すでに裏切れないしな。俺に隷属しているし、解除方法は俺が解放しない限りは不可能だとチビ神は言っていた。裏切られたところで、滅ぼす手段も用意しているから問題ないしね。
っと、話がそれたな。
「こちらからの追加条件は、アンデッド縛りっと」
そう入力して送信すると、1時間後に、
『このダンジョンバトルを取りやめていただけないでしょうか?』
という通知が来た。
「これ、どっちだと思う? ひっかけ? ガチ?」
「わからないわね」
「わからないでござる。でござるが、どっちでもいいのでは? どうせ失うものはないでござるからね」
「それもそうだな。宣戦布告してきて、都合が悪いから取りやめなんて、許可するわけねーだろ、ボケカス! っと、こんな感じでいいか?」
2人から親指を立ててグッといった感じの返事が返ってきた。
基本的にダンジョンバトルは一方の意見だけでは止められないが、双方の同意があればやめることが可能である。
「そういえばさ、宣戦布告してきた相手のダンジョンバトルって、名前があればアーカイブから引っ張ってこれないの?」
「戦い方の傾向がわかるかもしれないってことだな。ちょっとスプリガンのみんなに連絡してみよう」
帰ってきた返事は、全試合視聴可能だそうだ。だけど細かい戦闘は見れず、ダイジェスト版になるのだとか。とりあえず、ダンジョンバトルの準備をしながら、相手の戦い方を調べることにした。
準備期間は1週間しかないので、急ピッチで進める必要がある。と言っても、メイン戦力になるスケルトンたちは、すでに50体完成しており指揮官のバザールとリンク済みだ。
Sランク相当の魔物が50。相手にとっては地獄だろうな。今回のDPではSランクを準備できたとして、相手は5匹が限界だろう。勝ち目はまずないんじゃないかな?
クリエイトアンデッドで作られたスケルトンは、スキルを使った時点ではなく、生み出された時点で登録させるようで、マックスまで魔力の溜まったクリエイトアンデッドの繭を大量に作っただけでのことである。
そして、繭部屋にはまだ1000個以上の繭が準備されている。
このカラクリは、有り余っているDPでSランクの魔石を大量に召喚して、魔力を注ぎ込むことに特化した魔核を作成。それをバザールの操るアンデッドで管理して、マックスまで溜まったら次の繭に魔核を移動させる、というのを繰り返している形だ。
1週間後、ダンジョンバトルが始まり、3時間後に終了した。
相手のダンジョンマスターなのだが、ピンポイントでアンデッドが召喚できないらしく、迷路みたいなダンジョンをウィスプを使って丸裸にして、コアまでたどり着いたという、なんとも微妙なダンジョンバトルだった。
これを見て、おそらく勝てると思ったダンジョンマスターから複数の宣戦布告が届いた。
返信期間は最大1ヶ月なので、ギリギリまで引っ張ることにしよう。で、1つ戦えばバトルが終わってから1ヶ月猶予がもらえるから、それを繰り返していこう。
総取りの結果だが俺から見ればDPがちょっとに、今まで召喚できなかった魔物が少々、武器もちょっと増えたかな? 後は、相手のダンジョンだったものが、マイワールドに送り付けられてきた。
本来なら掌握していないエリアのどこかに転送されるらしいのだが、転送する隙間がなく苦肉の策でマイワールドに送られてきたのだとか。1度目のキャスリングはタダだから、どこにでも移せるよ! みたいなこと書いてあるけど、ただただ邪魔だな。
そういえば、ダンジョンバトルに勝利した後に、チビ神から祝福の声が届いたけど放置しておいた。
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