1,621 / 2,518
第1621話 バトルが終わってすぐ?
しおりを挟む
「終わったな……」
「終わったでござる……」
「終わったの……?」
なんか、不完全燃焼気味でダンジョンバトルが終わった。
メグちゃんは、与えられた仕事を完璧にこなして俺たちを勝利に導いてくれた。1週間内4日は全く敵に遭遇せずに、トラップだけのダンジョンを進むことになった。
相手のダンジョンマスターは、遅滞戦を仕掛けてきたが勝てないと悟ったのか消耗を抑えるために、魔物を引き上げさせたようだ。
ボスもいなかったため、不完全燃焼感が拭えないのである。
「あれがランカーなのよね? 対応力は高かった気がするけど、ダゴンを持ち出してきたマスターよりは、脅威を感じなかったかな?」
「そうか? 全体的な強さはよくわからないけど、ゴーレムの天敵を持ち出してくるとは思わなかったな。あれは正直ビビったよ。ダゴンのマスターは、あいつを前面に押し出していたから、そこまで脅威を感じなかったけどな」
「某も今回の方が厄介だったでござるな。こちらに合わせて、魔物を入れ替え物量で押し込んできたでござるからな。リバイアサン、S級スケルトンと人造ゴーレムがいない前提でかんがえたらでござるが、勝てる気がしないでござるよ」
「あ~分かる分かる。俺たちは、Sランクの魔物相当の戦力をゴリゴリ使えるから、終わってみれば圧勝だったけど、リバイアサンがいなければ敵のダンジョンを進むのも苦労しただろうな。守りに関しても同じで、あそこまで対応力があると消耗戦になって面倒なことになっただろうな」
DPの総量では負けていないはずなので、消耗戦になればこっちが勝つだろうが、その場合バトルが終わるのが年単位になった可能性が高い。そこまで長くなると作業になって、ちょっとしたミスで戦況がひっくり返る可能性もあったと思う。
なお、チビ神は美味い物を同じ境遇だった仲間たちと食べれて、バトルの賭けにも勝って、勝者ダンジョンマスターを召喚した神ということで、ボーナスももらってホクホクしているのが声だけで分かった。
口の悪かった解説者の神は消滅こそ免れたが、神格をはく奪されて小間使いみたいな立場になったらしい。
神界のことはよくわからんが、神以外にもいるんだな。神格を持っていても、影響力が無くなると消滅するような話はあったから、口悪解説者の神だった奴は、消滅せずに済むのは良かったのだろうか?
でも、増減もするとか言ってたな……本当に訳の分からん世界だな。
「バトルも終わったし、俺は準備があるから先に行くわ。もし何かあったら連絡してくれ」
「了解でござる。頑張ったメグちゃんにご褒美を、よろしく頼むでござるよ」
「私は、人造ゴーレムたちのメンテナンスが終わったら、久々にゲーム三昧かな。新作がいくつか出たから、堪能させてもらうわ」
「あっ、拙者も見学していいでござるか?」
「見学? 別にいいけど、邪魔しないでよね」
「それなら問題ないでござる。この水晶の髑髏を画面の前に置いてくれるだけで、問題ないでござる。こいつを使って視覚共有と聴覚共有をして見るでござるから、邪魔にはならないでござるよ。後、共有しているときは黒くなるからすぐに分かるでござる。見せたくないときは、布でもかぶせておいてほしいでござる」
綾乃が苦笑している。
俺は、メグちゃんが帰ってきてすぐにキャンプへ行きたいと言い出したので、娘たちに連絡を取って母親の許可ももらえたので、準備を始めないといけないのだ。
少し休んでからになると思っていたのに、バトルが終わって戻ってきた瞬間に行くと言い出すとは思ってなかったのだ。メグちゃん的には10日ほど相手のダンジョンで頑張ったから、疲れを癒すために早く行きたいとの事だった。
娘たちは、突然のキャンプでテンションが上がっているので、嫌だということが無くてよかったよ。
今回はメグちゃんがメインになるので、肉をたくさん用意している。メグちゃんは雑食なのだが、肉が好きなようで朝のビュッフェでは、9割が肉で埋め尽くされているお皿に顔を突っ込んで食べている。汚れても水でキレイにできるので、こぼさなければ怒られることは無い。
ローストビーフ用の肉は5種類準備した。本に書いてあったのだが、うちもも・リブロース・サーロイン・ヒレ・ランプの5部位だ。ブラウニーたちが丹精を込めて育てた中でも、ローストビーフに適している物を準備した。
他にも、ラム肉を準備している。ラムチョップを繋げた状態で輪になるように繋げて、ラムクラウンと呼ばれる物も作ってみようと思う。
もちろん、俺の好きな鳥も準備している。今回はまるまる1匹を使ったビア缶チキンを作ってみる予定だ。本場ではビール缶をお尻に突っ込みグリルでで焼くのだが、今回はビール缶を使わずに代用品で作る予定だ。
子牛と豚の丸焼きはブラウニーたちが準備してくれるとのことで、メグちゃんが満足するだけ食べさせられると思う。他にも、バーベキューもできるので、問題ないはずだ。
丸焼き以外は娘たちと協力して作るので、それも喜んでもらえると考えている。
食材関係はブラウニーたちに任せているので、俺はキャンプ道具や調理道具をそろえている。どれだけ使うか分からないが、道具の量だけで見れば50人規模の集団キャンプでもおかしくない。
後は、色々なスパイスを持っていき、自作のスパイスミックスも作ってみるか。メグちゃんの好みに合わせた物も作れるかもしれないしな。
改めて準備した道具を見る、多いな。テントやタープなどは、調理器具に埋もれてどこにあるか見えなくなっている。
「とーたん! 迎えに来たよ!」
ミーシャが先頭を走ってこちらに向かってくる。スミレとブルムも後ろから走ってついてきており、とーたん! と呼んでいる。ウルは後ろからゆっくりと追いかけてきている感じだな。
ミーシャのロケット頭突きを受け止めてそのまま持ち上げ肩車に、スミレとブルムの両足へのタックルを頭を押さえてガードしてから両腕に抱きかかえる。
ウルが到着して後ろから、下の子たちと母親もやってきた。プラムたちも参加するみたいだな。メグちゃんは、下の子たちも好きだから喜んでくれるだろう。
ピーチに話を聞くと、姉たちがどこかに出かけると気付いたのか、シンラがガン泣きしてついていくことを主張したみたいだ。置いてかれると、プラムとシオンにずっと抱き着かれることになるからだろう。
主役のメグちゃんはどこにいるかと思ったら、プラムが抱きかかえていた。そんなに小さくなれたのか? 30センチメートルくらいのデフォルメされたヘビみたいになっていた。
「終わったでござる……」
「終わったの……?」
なんか、不完全燃焼気味でダンジョンバトルが終わった。
メグちゃんは、与えられた仕事を完璧にこなして俺たちを勝利に導いてくれた。1週間内4日は全く敵に遭遇せずに、トラップだけのダンジョンを進むことになった。
相手のダンジョンマスターは、遅滞戦を仕掛けてきたが勝てないと悟ったのか消耗を抑えるために、魔物を引き上げさせたようだ。
ボスもいなかったため、不完全燃焼感が拭えないのである。
「あれがランカーなのよね? 対応力は高かった気がするけど、ダゴンを持ち出してきたマスターよりは、脅威を感じなかったかな?」
「そうか? 全体的な強さはよくわからないけど、ゴーレムの天敵を持ち出してくるとは思わなかったな。あれは正直ビビったよ。ダゴンのマスターは、あいつを前面に押し出していたから、そこまで脅威を感じなかったけどな」
「某も今回の方が厄介だったでござるな。こちらに合わせて、魔物を入れ替え物量で押し込んできたでござるからな。リバイアサン、S級スケルトンと人造ゴーレムがいない前提でかんがえたらでござるが、勝てる気がしないでござるよ」
「あ~分かる分かる。俺たちは、Sランクの魔物相当の戦力をゴリゴリ使えるから、終わってみれば圧勝だったけど、リバイアサンがいなければ敵のダンジョンを進むのも苦労しただろうな。守りに関しても同じで、あそこまで対応力があると消耗戦になって面倒なことになっただろうな」
DPの総量では負けていないはずなので、消耗戦になればこっちが勝つだろうが、その場合バトルが終わるのが年単位になった可能性が高い。そこまで長くなると作業になって、ちょっとしたミスで戦況がひっくり返る可能性もあったと思う。
なお、チビ神は美味い物を同じ境遇だった仲間たちと食べれて、バトルの賭けにも勝って、勝者ダンジョンマスターを召喚した神ということで、ボーナスももらってホクホクしているのが声だけで分かった。
口の悪かった解説者の神は消滅こそ免れたが、神格をはく奪されて小間使いみたいな立場になったらしい。
神界のことはよくわからんが、神以外にもいるんだな。神格を持っていても、影響力が無くなると消滅するような話はあったから、口悪解説者の神だった奴は、消滅せずに済むのは良かったのだろうか?
でも、増減もするとか言ってたな……本当に訳の分からん世界だな。
「バトルも終わったし、俺は準備があるから先に行くわ。もし何かあったら連絡してくれ」
「了解でござる。頑張ったメグちゃんにご褒美を、よろしく頼むでござるよ」
「私は、人造ゴーレムたちのメンテナンスが終わったら、久々にゲーム三昧かな。新作がいくつか出たから、堪能させてもらうわ」
「あっ、拙者も見学していいでござるか?」
「見学? 別にいいけど、邪魔しないでよね」
「それなら問題ないでござる。この水晶の髑髏を画面の前に置いてくれるだけで、問題ないでござる。こいつを使って視覚共有と聴覚共有をして見るでござるから、邪魔にはならないでござるよ。後、共有しているときは黒くなるからすぐに分かるでござる。見せたくないときは、布でもかぶせておいてほしいでござる」
綾乃が苦笑している。
俺は、メグちゃんが帰ってきてすぐにキャンプへ行きたいと言い出したので、娘たちに連絡を取って母親の許可ももらえたので、準備を始めないといけないのだ。
少し休んでからになると思っていたのに、バトルが終わって戻ってきた瞬間に行くと言い出すとは思ってなかったのだ。メグちゃん的には10日ほど相手のダンジョンで頑張ったから、疲れを癒すために早く行きたいとの事だった。
娘たちは、突然のキャンプでテンションが上がっているので、嫌だということが無くてよかったよ。
今回はメグちゃんがメインになるので、肉をたくさん用意している。メグちゃんは雑食なのだが、肉が好きなようで朝のビュッフェでは、9割が肉で埋め尽くされているお皿に顔を突っ込んで食べている。汚れても水でキレイにできるので、こぼさなければ怒られることは無い。
ローストビーフ用の肉は5種類準備した。本に書いてあったのだが、うちもも・リブロース・サーロイン・ヒレ・ランプの5部位だ。ブラウニーたちが丹精を込めて育てた中でも、ローストビーフに適している物を準備した。
他にも、ラム肉を準備している。ラムチョップを繋げた状態で輪になるように繋げて、ラムクラウンと呼ばれる物も作ってみようと思う。
もちろん、俺の好きな鳥も準備している。今回はまるまる1匹を使ったビア缶チキンを作ってみる予定だ。本場ではビール缶をお尻に突っ込みグリルでで焼くのだが、今回はビール缶を使わずに代用品で作る予定だ。
子牛と豚の丸焼きはブラウニーたちが準備してくれるとのことで、メグちゃんが満足するだけ食べさせられると思う。他にも、バーベキューもできるので、問題ないはずだ。
丸焼き以外は娘たちと協力して作るので、それも喜んでもらえると考えている。
食材関係はブラウニーたちに任せているので、俺はキャンプ道具や調理道具をそろえている。どれだけ使うか分からないが、道具の量だけで見れば50人規模の集団キャンプでもおかしくない。
後は、色々なスパイスを持っていき、自作のスパイスミックスも作ってみるか。メグちゃんの好みに合わせた物も作れるかもしれないしな。
改めて準備した道具を見る、多いな。テントやタープなどは、調理器具に埋もれてどこにあるか見えなくなっている。
「とーたん! 迎えに来たよ!」
ミーシャが先頭を走ってこちらに向かってくる。スミレとブルムも後ろから走ってついてきており、とーたん! と呼んでいる。ウルは後ろからゆっくりと追いかけてきている感じだな。
ミーシャのロケット頭突きを受け止めてそのまま持ち上げ肩車に、スミレとブルムの両足へのタックルを頭を押さえてガードしてから両腕に抱きかかえる。
ウルが到着して後ろから、下の子たちと母親もやってきた。プラムたちも参加するみたいだな。メグちゃんは、下の子たちも好きだから喜んでくれるだろう。
ピーチに話を聞くと、姉たちがどこかに出かけると気付いたのか、シンラがガン泣きしてついていくことを主張したみたいだ。置いてかれると、プラムとシオンにずっと抱き着かれることになるからだろう。
主役のメグちゃんはどこにいるかと思ったら、プラムが抱きかかえていた。そんなに小さくなれたのか? 30センチメートルくらいのデフォルメされたヘビみたいになっていた。
0
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。
絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。
一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。
無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる