ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第1914話 まさか……

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 ふい~、昨日はえらい目にあった。

 下の子たちにはガン無視されて、傷心を癒すためにのんびりとサウナに入ったまでは良かったのだ。サウナから上がってからが大変だったのだ。何が大変だったかと言えば、シンラが俺の部屋に突入してきて、それを追いかけてきたプラムとシオンにメチャクチャ文句を言われたのだ。

 俺はなにもしていないのに、理不尽で怒られるとか意味わからんのだが! 昔、父親が言ってたっけ……社会に出れば、上司なんかに理不尽なことで怒られることもあるって……教えてもらった通りに仕事をこなしていたのに、違うと怒られることがあったって言ってたな。

 自分の教えたことを忘れて、違うことを言っている頭のおかしな人もいたが、中には説明した人と聞き手の解釈がずれてたってこともあるって言ったっけ? それからは、重要だと思う部分はしっかりと質問するようにしたとか言ってたな。

 って待て待て、この子たちは上司じゃなくて俺の子どもなのだが!

 あまりにも理不尽過ぎて混乱していたな。この子たちは、シンラの事になると道理も関係なくなるんだったわ。そのシンラは、俺に抱き着いて離れないんだが……このせいで、プラムとシオンが激おこモードなんだぞ! お前の姉妹なんだから、何とかしろよ!

 そんな感じの気持ちを込めてシンラを見たのだが、死んだような目で首を振りやがったんだよな。

 これはどうにもできないと思っていた所に、ウルたちが来てくれて何とか2人の圧力から解放されたのだ。これで終わってくれたらよかったんだが、シンラが俺から離れなかったせいで、プラムとシオンが俺に噛み付いたり蹴飛ばしたりしてきたんだよね。

 お姉ちゃんたちが何とか押さえてくれたんだけど、問題の原因がグースか寝たもんだから、さすがにウルも少し怒った様子で、シンラに注意したんだよね。

 怒られたシンラが俺の方を振り返って、プラムとシオンに変わって俺を攻撃し始めたのだ。

 もうね、カオス。俺のベッドの上が、混沌とし始めてさ……俺も少し怒ってしまったわけだ。一瞬だけ漏れた俺の怒気で、みんなが大人しくなったんだけど、それも少しの間だけ。怖かったのか、下の子たちが泣き始めてしまって、てんやわんやしてしまったのだ。

 俺の怒気を感じ取った妻たちが、慌てて俺の部屋に飛び込んできて、ゴチャゴチャしていた状況だったので、子どもたちを泣かせた本人……俺を連れ出して、何人かは部屋に残り子どもたちのケアに回った。

 子どもたちのすることで、してはいけないこと以外で怒ることはほとんどなかったので、理由を聞かれたから素直に答えたら呆れられたよ。俺は子どもたちに甘いから、そう言うことになるんだと注意されてしまった。だけど、あの怒気はいけないと、お叱りを受けた。

 あまり意識はしていなかったが、少し疲れていた上に帰ってきてからの状況、そしてベッドの上の攻防で爆発してしまったのだろう、と妻たちに言われた。俺も父親として、まだまだだな……

 今回は、怒気を出したこと以外は、下の子たちの行動が問題だったので、時間をかけてゆっくりでも3人に教えていくことになった。

 妻たちの仲介もあって仲直りしたのだが、朝起きたらシンラは顔に張り付いているし、プラムとシオンの足は俺の頭を蹴飛ばしている状態だった。寝相が悪いなんてもんじゃないだろ……

 一悶着あって、食事を食べて庁舎に向かっている最中だ。そんな時に出た言葉が、えらい目にあった……という感じだな。

 ダンジョンにいる時も、ドッペルを使って仕事をこなしていたおかげで、今日は特に多いと言うことも無く、ちゃっちゃと済ませられそうな仕事量だな。

 それにしても、相変わらず宗教関係の逮捕者が出てるんだな……住民の逮捕者がいなくなったのは幸いだが、外から入ってくる商人や冒険者などの逮捕者が多いのは面倒だな。行商に来た商人が返ってこない、みたいな風評が流れると行き来する人間が減るからな……

 この世界はただでさえ魔物がいるから、街間の移動が面倒なのに、更に足が遠のくぞ。商人は逮捕されても、商品を買い取って街の外に放り出す処置をとっているみたいだな。俺の街に来て買い物ができずに追い出されれば、商売にもならないから恨まれるだろうけどな。

 法律で決めたことを守らないんだから、仕方がないよね。入る前に説明もしているんだから、知らなかったでは済まされない話だからな。

 ふむふむ、禁薬のほうは今の所発見無しか……ん? 残り1つ以外の素材が一度集まったことがあったのか。まぁ禁薬がないなら、素材が集まったところで問題はないけどな。たまたま集積所みたいなところで、集まっただけだろう。

 そういえば、禁薬で瀕死になった子ってどうなったんだろうか? 嫁たちに任せたはずだけど……今日のお供のキリエに聞いてみよう。治療班の指揮をとっていたから知らないかもしれないけど。

「あの子でしたら、今はディストピアの紡績所で働いてますよ。シルクちゃんに記憶変換をしてもらった話は聞いてますか? それは聞いているんですね。記憶変換の前は生ける屍みたいになっていましたが、今は普通に生活が営める状態です。職場のおば様方に可愛がられているって話ですね」

 ふむ、元気を取り戻しているようで何よりだ。

 寿命も強制的に吸い出され、魔力に変換される苦痛は計り知れないだろう。見た時は生きているのさえ、理解できないような状態だったもんな……あ~暗い考えは止め止め!

 午前中には仕事が終わり、俺は昨日攻略したダンジョンへ足を運ぶ。掌握しただけで何もしてないからな。色々設定を見直して……って、何でお前らがいるんだ?

 ゲートを使ってコアルームへ入ると、そこには綾乃とバザールがいたのだ。それで色々いじっているみたいだった。

 特に面白い情報もなく、このダンジョンはこのまま放置にすることが決定された。いつも通りコアはダミーへ変えて、ここまで来れたらご褒美という感じだな。

 亜人の森に亜人のダンジョン……まじいで意味ねえ! で、結局あのダンジョンは何だったんだろうな。ダンジョンマスターに変わるボスもいなかったし……いなかったか?

 昨日の事を思い出し、ボスだと思われるキングトロールに止めを刺したのが誰か、必死になって思い出す。

 ウルだ! もし、勇者みたいに神授のスキルが継承されるなら……うを、マジか……

【????】

 予想外の展開だな……
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