1,956 / 2,518
第1956話 お引越し
しおりを挟む
ウルたちを送り返した次の日。
「シュウ殿、この部屋はどうするでござるか?」
「たぶん、もう使うことは無いけど、入り口だけ閉じて封印措置でいいんじゃないかな? 今日は3人で北側に移動して、そこに簡単な拠点を作ってもらう予定だから、場所の選定をしながら進んでいくぞ。ウルたちがいないから、山の中腹でも問題ないし、良さそうなところがあったら作成してくれ」
「了解でござる。入り口を埋めたら移動するでござるよ」
バザールがエルダーリッチを使って作業をしている間に、
「ライガ、今日の移動の隊列は、俺・バザール・ライガの順で行くつもりだ。後方になるけど、移動速度を考えると、この隊列が一番いいと判断した。匂いによる索敵は、多少後ろにいても問題ないよな。何かあったら知らせてくれればいいから、よろしく頼む」
ライガと打ち合わせを済ませる。
バザールの作業は、2分もしないうちに終わった。入り口を埋めるだけなので、大した時間はかかっていない。一応掘り返されないように、壁を強化しているので2分ほどかかった形だ。
「さて、出発する前に……ギリースーツのあいつは、今どうしているか分かるか?」
「そいつなら、某たちが遭遇したところを中心に、今も生活を続けているでござる。山菜と言っていいのか、食べられる物の調達が達者で、食うに困ることは無いでござるな。某たちとは違い、培ったサバイバル術で生き残っている感じでござるな」
「うへえ、鑑定があってもまともに分からないのに、あいつはどうやって判断しているんだかね……火だってまともに使えないはずなのに、よく生きていられるもんだ」
「それなのでござるが、火を使っている形跡があったでござる。匂いは周りの木の所為か、ほとんど感じないようでござる。夜に周りに気付かれないように対策をしてから、使っているようでござるな」
「普通はそうなるか……遠くから見ても分かるような形で、火を使っていた奴らがおかしいんだよな。それを基準に考えていたから、火の光が見えないように工夫してから使っている可能性を失念していたな」
普通に考えれば当たり前の事に、今思い至った。3人で苦笑をするしかなかった。
俺とライガは、軽く体をほぐしてから出発する。
移動速度は、バザールに合わせている。バザールは分類すると後衛職になるので、俺たちの中では一番移動が遅い。それでもSランクの魔物のスペックで、付いてくることには問題なさそうだ。マルチタスクでサイレントアサシンを操り、先行させていることを考えると、むしろこの速度で移動できる方がおかしいかもな。
先行させているとはいっても、敵を探しているわけではなく、拠点として使いやすそうな場所を探してもらっている形だ。俺とライガが敵を見つける役割なので、バザールには拠点関係を中心にしてもらう予定だ。
後10分ほどで森を抜ける場所へ差し掛かったところ、ライガから声がかかる。人の匂いが複数するらしい。近くにいてまじりあっているのか、遠くから来たのがまじりあっているのか分からないが、4人ほどの匂いが確認できるらしい。
「……そいつらの方に向かってみよう。方向を指示してくれ」
ライガに咆哮を教えてもらい、移動を再開する。
ジャングルとの境界線付近で、戦闘音が聞こえてきた。
「戦っている感じだな。結構響いてくるもんなんだな。バザール、一時的に拠点探しの作業は中断。戦闘している奴らに奇襲を仕掛けて、数を稼ぐぞ」
戦闘している奴らを視認できる位置へ移動するが、ライガの言う4人の姿は確認できなかった。視認できるのは、3人だけ。しかもこいつらは、互いに敵として認識しているのか、膠着状態に近いようだ。一方を倒そうとすると、余った1人がそのすきを狙うので、全力で攻め切れていない感じだ。
「ライガ、4人目の姿が見えないが、今も匂いはしているか?」
「しています。死んでいるということは無いと思います。この近くに隠れているのではないかと思います」
「俺たちと同じで、戦闘している隙をついて奇襲する予定か? ライガは、隠れているやつを探してくれ。俺とバザールは、向こうで戦っている3人の内2人を奇襲して殺して、残り1人は協力して倒そう」
例のごとく俺たちは、枝の上を移動しているので、上からの奇襲だ。これで何回目になるのだろうか? そんなことを考えながら、バザールとタイミングを合わせる。
戦闘をしているので、周りへの警戒が若干薄くなっているのは好都合だ。バザールと狙う相手を検討していると、バザールから、
「某が3人の内離れている1人を殺すでござるから、こちらに注意がそれた所をシュウ殿が奇襲するでござる。骨の姿で現れれば、さすがに動揺すると思うでござるから、そこを狙ってほしいでござる」
そう言うことか、バザールが危険だと思ったら、すぐに動くことを伝えて、初手を任せることにする。
木の上にいるとはいえ、不意に見つからないように視認しにくい位置取りをしながら、バザールが行動を起こすのを待っている。
バザールが骨の姿に戻り、戦闘している3人の内離れている1人に向かって、落下を開始した。
異変に気付いたのか上を見上げた狙われた奴は、バザールの姿に気付いて硬直する。そいつのステータスは見れないので、地球からの人間なのだと思う。地球には動く骸骨の話はあっても、実際に動いている骸骨を見ることは無い。
初めて見る動く骸骨に驚いてしまったのだろう。何もできないままバザールに電魔法をくらい、体を麻痺させた。倒れた所へとどめの一撃とばかりに、心臓の位置に手を突き刺す。
戦っていた2人も意表を突かれたのか、鍔座り合いをしながら硬直する器用なことをしている。
戦っている2人の内1人は、ステータスが見れるので俺と同じ立場の人間だろう。だからといって何も思わない。俺たちに見つかったことを後悔するんだな。
刀を使った一太刀で、2人の首を刈り取る。
様子をうかがっていたであろうもう1人は、現状に慌てたのか今まで感じ取れていなかった気配が少し露わになっていた。
逃げようと移動を開始したところで、ライガの攻撃を頬にくらい、首の骨が折れて死んでしまった。
ライガ曰く、強さはさほどでもなかったが、隠れる能力が異常に高かったようだ。ギリースーツの奴みたいに身に着けた能力というよりは、与えられた能力を十全に発揮したような印象だとさ。隠密系の神授のスキル持ちだったのかね?
ここに留まる必要もないので、バザールの案内で拠点の候補地に移動をする。
「シュウ殿、この部屋はどうするでござるか?」
「たぶん、もう使うことは無いけど、入り口だけ閉じて封印措置でいいんじゃないかな? 今日は3人で北側に移動して、そこに簡単な拠点を作ってもらう予定だから、場所の選定をしながら進んでいくぞ。ウルたちがいないから、山の中腹でも問題ないし、良さそうなところがあったら作成してくれ」
「了解でござる。入り口を埋めたら移動するでござるよ」
バザールがエルダーリッチを使って作業をしている間に、
「ライガ、今日の移動の隊列は、俺・バザール・ライガの順で行くつもりだ。後方になるけど、移動速度を考えると、この隊列が一番いいと判断した。匂いによる索敵は、多少後ろにいても問題ないよな。何かあったら知らせてくれればいいから、よろしく頼む」
ライガと打ち合わせを済ませる。
バザールの作業は、2分もしないうちに終わった。入り口を埋めるだけなので、大した時間はかかっていない。一応掘り返されないように、壁を強化しているので2分ほどかかった形だ。
「さて、出発する前に……ギリースーツのあいつは、今どうしているか分かるか?」
「そいつなら、某たちが遭遇したところを中心に、今も生活を続けているでござる。山菜と言っていいのか、食べられる物の調達が達者で、食うに困ることは無いでござるな。某たちとは違い、培ったサバイバル術で生き残っている感じでござるな」
「うへえ、鑑定があってもまともに分からないのに、あいつはどうやって判断しているんだかね……火だってまともに使えないはずなのに、よく生きていられるもんだ」
「それなのでござるが、火を使っている形跡があったでござる。匂いは周りの木の所為か、ほとんど感じないようでござる。夜に周りに気付かれないように対策をしてから、使っているようでござるな」
「普通はそうなるか……遠くから見ても分かるような形で、火を使っていた奴らがおかしいんだよな。それを基準に考えていたから、火の光が見えないように工夫してから使っている可能性を失念していたな」
普通に考えれば当たり前の事に、今思い至った。3人で苦笑をするしかなかった。
俺とライガは、軽く体をほぐしてから出発する。
移動速度は、バザールに合わせている。バザールは分類すると後衛職になるので、俺たちの中では一番移動が遅い。それでもSランクの魔物のスペックで、付いてくることには問題なさそうだ。マルチタスクでサイレントアサシンを操り、先行させていることを考えると、むしろこの速度で移動できる方がおかしいかもな。
先行させているとはいっても、敵を探しているわけではなく、拠点として使いやすそうな場所を探してもらっている形だ。俺とライガが敵を見つける役割なので、バザールには拠点関係を中心にしてもらう予定だ。
後10分ほどで森を抜ける場所へ差し掛かったところ、ライガから声がかかる。人の匂いが複数するらしい。近くにいてまじりあっているのか、遠くから来たのがまじりあっているのか分からないが、4人ほどの匂いが確認できるらしい。
「……そいつらの方に向かってみよう。方向を指示してくれ」
ライガに咆哮を教えてもらい、移動を再開する。
ジャングルとの境界線付近で、戦闘音が聞こえてきた。
「戦っている感じだな。結構響いてくるもんなんだな。バザール、一時的に拠点探しの作業は中断。戦闘している奴らに奇襲を仕掛けて、数を稼ぐぞ」
戦闘している奴らを視認できる位置へ移動するが、ライガの言う4人の姿は確認できなかった。視認できるのは、3人だけ。しかもこいつらは、互いに敵として認識しているのか、膠着状態に近いようだ。一方を倒そうとすると、余った1人がそのすきを狙うので、全力で攻め切れていない感じだ。
「ライガ、4人目の姿が見えないが、今も匂いはしているか?」
「しています。死んでいるということは無いと思います。この近くに隠れているのではないかと思います」
「俺たちと同じで、戦闘している隙をついて奇襲する予定か? ライガは、隠れているやつを探してくれ。俺とバザールは、向こうで戦っている3人の内2人を奇襲して殺して、残り1人は協力して倒そう」
例のごとく俺たちは、枝の上を移動しているので、上からの奇襲だ。これで何回目になるのだろうか? そんなことを考えながら、バザールとタイミングを合わせる。
戦闘をしているので、周りへの警戒が若干薄くなっているのは好都合だ。バザールと狙う相手を検討していると、バザールから、
「某が3人の内離れている1人を殺すでござるから、こちらに注意がそれた所をシュウ殿が奇襲するでござる。骨の姿で現れれば、さすがに動揺すると思うでござるから、そこを狙ってほしいでござる」
そう言うことか、バザールが危険だと思ったら、すぐに動くことを伝えて、初手を任せることにする。
木の上にいるとはいえ、不意に見つからないように視認しにくい位置取りをしながら、バザールが行動を起こすのを待っている。
バザールが骨の姿に戻り、戦闘している3人の内離れている1人に向かって、落下を開始した。
異変に気付いたのか上を見上げた狙われた奴は、バザールの姿に気付いて硬直する。そいつのステータスは見れないので、地球からの人間なのだと思う。地球には動く骸骨の話はあっても、実際に動いている骸骨を見ることは無い。
初めて見る動く骸骨に驚いてしまったのだろう。何もできないままバザールに電魔法をくらい、体を麻痺させた。倒れた所へとどめの一撃とばかりに、心臓の位置に手を突き刺す。
戦っていた2人も意表を突かれたのか、鍔座り合いをしながら硬直する器用なことをしている。
戦っている2人の内1人は、ステータスが見れるので俺と同じ立場の人間だろう。だからといって何も思わない。俺たちに見つかったことを後悔するんだな。
刀を使った一太刀で、2人の首を刈り取る。
様子をうかがっていたであろうもう1人は、現状に慌てたのか今まで感じ取れていなかった気配が少し露わになっていた。
逃げようと移動を開始したところで、ライガの攻撃を頬にくらい、首の骨が折れて死んでしまった。
ライガ曰く、強さはさほどでもなかったが、隠れる能力が異常に高かったようだ。ギリースーツの奴みたいに身に着けた能力というよりは、与えられた能力を十全に発揮したような印象だとさ。隠密系の神授のスキル持ちだったのかね?
ここに留まる必要もないので、バザールの案内で拠点の候補地に移動をする。
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる