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第1980話 訓練と久しぶりの面子
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俺たちが日常に戻った中、変化があった場所もある。
創造神から引き取るように依頼された元神たちが連れていかれた暗部だ。俺が帰ってから6日目の今日は、暗部の鬼人たちによる拷問訓練をしているらしい。兵士たちからは、もっと実践に近い模擬戦をしたがっていたが、元神たちの心が折れてしまったのだ。
今までは駒としか見ていなかったモノたちに、一方的にボコボコにされるのだ。精神的にくるものがあるのだろう。体の耐久力だけで言えば、Sランクの魔物以上を与えられているのだが、攻撃能力としてはBランク程度なのでディストピアの新兵からすると、ちょうどいい訓練相手になってしまうのだ。
もしこれを他の街でやるなら、新兵でも10人単位でグループを組み試合をしても、一方的に負けるほどの実力差があるのだが、この街では新兵の集団戦の訓練程度にしか使えないようなので、回復しながら永遠に戦わされていたそうだ。
他の街でやるなら、中隊長クラスの兵士が10人は必要だろう。それでも半数は負傷で戦線離脱するくらいには、元神たちは強かった。タフだから、攻撃を受ける前提で反撃すれば余裕で倒せるからな。
5日目の昨日に、心が折れて戦闘をしなくなってしまったので、今日は拷問に移るんだとか。
バザールから逐一報告が来ていたが、気になると言えば創造神からの依頼で、隊長クラストの一対一を希望されたり、連れてきた元神たち対レイリーの試合を見たいなどと、色々言われていたそうなのだ。じっちゃんも余程だったんだろうな。
バザールから、暇だったら見に来てほしいと連絡が来ていたので、庁舎での話し合いが終わり決裁が終わったところで、暗部の根城であるマイワールドへ移動している。
暗部のマイワールドに入るなり、真っ白い壁があり困惑したが、その壁はフェンリルのガロウであり、その視線の先ではオウカとの子どもが走り回っている。オウカは少し離れた場所で寝ているな。
元神たちは拘束も何もされていないが、神話の中では神をくらうオオカミとして名が出てくるフェンリルが、門番としてここにいるようだ。暗部たちからも逃げられないだろうが、フェンリルの親子が守っているゲートからは、天地がひっくり返っても逃げれないだろう。
バザールが俺の近くに来て、ここから逃げられるなら自由にしてもいいと言っているでござるが、この鉄壁の守りでござるから、逃げれないと踏んで約束しているでござる。と報告を受けた。
俺的には、この布陣から逃げれるなら、本当に自由にしてもいいと思った。正直なところ、俺とライガ、シュリが協力しても、1人逃げ出せたらいい方だろう。
自由にしてもいいが、逃げたら全力で殺しにかかるけどね。
違反だとか言われそうな気もするが、そもそも自由にしてはいいと言ったけど、追いかけないとは言っていないからね。無実になるわけじゃない。言うなら、脱獄すれば自由に動けるけど、追われる身になるよってだけの話だ。
言葉遊びにもならない、誰にでも思いつける相手に希望を与えて、地獄の底に落とす言い回しなだけだな。
前提の話をすれば、ここからは逃げられないので約束すら意味がないんだけどね。ここのゲートから出ても、ゲートの先ですぐに捕まっておしまいだ。人造ゴーレムもいるし、時間によってはスライムも遊びに来ているらしいので、その時に当たれば……悲惨な結末しかないな。
っと、レイリーがここにいるのは気になるが。それ以上に知らない顔が5つほどレイリーの後ろに並んでいる。歳は……俺より若い20歳前後の青年だな。4人が獣人、1人がエルフなのだ。獣人は気にもならないが、エルフは……何でいるの? って感じだな。エルフってことは、見た目と歳が釣り合わないだろう。
俺に気付いたレイリーが、5人を連れて俺の前に来る。
説明によると、獣人はこの街で育った子どもたちのようで、聖国からひどい仕打ちを受けていた奴隷として扱われていた獣人の子どもたちだったようだ。その過去の所為か、兵士になったときはフラッシュバックして使い物にならないかと思われていたらしい。
だけど、あの体験があったからこそ、拷問に適性ができてしまったようなのだ。人が苦しんでいても、敵であれば何も感じないようだ。仲間であれば怒り狂うようだけどね。戦士としては暴走しそうなので、暗部とは別に創設された軍の諜報部として活動している4人らしい。かなり優秀だとか。
残りのエルフだが、俺が昔行った里の出身なのだが、凝り固まった爺共の下では働けないと、ドワーフたちを頼ってケープマインに入り、ゴーストタウンで兵士になるために入隊したそうだ。それが5年前。
そこから訓練をしていくつかの戦場に出たが、集団での戦闘適性が低かったためか伸び悩んでいた所を、諜報部の人間が拾ったんだとさ。個人での戦闘能力は高かったので、拾って訓練したのだとか。
そのエルフが何でここにいるかと思ったら、長寿のせいなのか、他人の事を気にかけない性分なのだとか。そのために集団戦闘は苦手で、単独による隠密行動の方が適性が高かったみたいだ。それでも暗部に入れるほどの能力は無かったので、諜報部なんだってさ。
暗部って、実はエリート集団? 大半が鬼人だから考えてもいなかったが、鬼人たちってかなり能力が高いんだったな。
鬼人たちとは違い、魔法適性が高かったため、情報収集にはうってつけみたいだな。
その5人の拷問訓練の材料として、元神たちを使う形になったようだ。強い痛みを長く続けさせる方法、苦しいけどギリギリで気絶できない力加減、とにかく抵抗する意思を刈り取るような拷問を覚えるための素材らしい。
元神たちは、逃げ惑うがすぐに捕まり、暗部から獣人とエルフたちへレクチャーが始まる。掴まらなかった元神たちは、フェンリルの子どもたちのオモチャになっている。拷問も厳しいけど、フェンリルの子どものオモチャも心が折れそうだな。
おや? 右手にモフモフな感触がすると思ったら、オウカが体を擦り付けてきていた。
お前と会うのも久しぶりかな? 愛いやつよのう。ワシャワシャしてやろう!
お腹をワシャワシャしてやると嬉しいようで、ワフワフ言っている。それに気付いた子フェンリルたちが、自分もしてほしいと突撃をかけてきた時は、一瞬死ぬかと思ったわ。
創造神から引き取るように依頼された元神たちが連れていかれた暗部だ。俺が帰ってから6日目の今日は、暗部の鬼人たちによる拷問訓練をしているらしい。兵士たちからは、もっと実践に近い模擬戦をしたがっていたが、元神たちの心が折れてしまったのだ。
今までは駒としか見ていなかったモノたちに、一方的にボコボコにされるのだ。精神的にくるものがあるのだろう。体の耐久力だけで言えば、Sランクの魔物以上を与えられているのだが、攻撃能力としてはBランク程度なのでディストピアの新兵からすると、ちょうどいい訓練相手になってしまうのだ。
もしこれを他の街でやるなら、新兵でも10人単位でグループを組み試合をしても、一方的に負けるほどの実力差があるのだが、この街では新兵の集団戦の訓練程度にしか使えないようなので、回復しながら永遠に戦わされていたそうだ。
他の街でやるなら、中隊長クラスの兵士が10人は必要だろう。それでも半数は負傷で戦線離脱するくらいには、元神たちは強かった。タフだから、攻撃を受ける前提で反撃すれば余裕で倒せるからな。
5日目の昨日に、心が折れて戦闘をしなくなってしまったので、今日は拷問に移るんだとか。
バザールから逐一報告が来ていたが、気になると言えば創造神からの依頼で、隊長クラストの一対一を希望されたり、連れてきた元神たち対レイリーの試合を見たいなどと、色々言われていたそうなのだ。じっちゃんも余程だったんだろうな。
バザールから、暇だったら見に来てほしいと連絡が来ていたので、庁舎での話し合いが終わり決裁が終わったところで、暗部の根城であるマイワールドへ移動している。
暗部のマイワールドに入るなり、真っ白い壁があり困惑したが、その壁はフェンリルのガロウであり、その視線の先ではオウカとの子どもが走り回っている。オウカは少し離れた場所で寝ているな。
元神たちは拘束も何もされていないが、神話の中では神をくらうオオカミとして名が出てくるフェンリルが、門番としてここにいるようだ。暗部たちからも逃げられないだろうが、フェンリルの親子が守っているゲートからは、天地がひっくり返っても逃げれないだろう。
バザールが俺の近くに来て、ここから逃げられるなら自由にしてもいいと言っているでござるが、この鉄壁の守りでござるから、逃げれないと踏んで約束しているでござる。と報告を受けた。
俺的には、この布陣から逃げれるなら、本当に自由にしてもいいと思った。正直なところ、俺とライガ、シュリが協力しても、1人逃げ出せたらいい方だろう。
自由にしてもいいが、逃げたら全力で殺しにかかるけどね。
違反だとか言われそうな気もするが、そもそも自由にしてはいいと言ったけど、追いかけないとは言っていないからね。無実になるわけじゃない。言うなら、脱獄すれば自由に動けるけど、追われる身になるよってだけの話だ。
言葉遊びにもならない、誰にでも思いつける相手に希望を与えて、地獄の底に落とす言い回しなだけだな。
前提の話をすれば、ここからは逃げられないので約束すら意味がないんだけどね。ここのゲートから出ても、ゲートの先ですぐに捕まっておしまいだ。人造ゴーレムもいるし、時間によってはスライムも遊びに来ているらしいので、その時に当たれば……悲惨な結末しかないな。
っと、レイリーがここにいるのは気になるが。それ以上に知らない顔が5つほどレイリーの後ろに並んでいる。歳は……俺より若い20歳前後の青年だな。4人が獣人、1人がエルフなのだ。獣人は気にもならないが、エルフは……何でいるの? って感じだな。エルフってことは、見た目と歳が釣り合わないだろう。
俺に気付いたレイリーが、5人を連れて俺の前に来る。
説明によると、獣人はこの街で育った子どもたちのようで、聖国からひどい仕打ちを受けていた奴隷として扱われていた獣人の子どもたちだったようだ。その過去の所為か、兵士になったときはフラッシュバックして使い物にならないかと思われていたらしい。
だけど、あの体験があったからこそ、拷問に適性ができてしまったようなのだ。人が苦しんでいても、敵であれば何も感じないようだ。仲間であれば怒り狂うようだけどね。戦士としては暴走しそうなので、暗部とは別に創設された軍の諜報部として活動している4人らしい。かなり優秀だとか。
残りのエルフだが、俺が昔行った里の出身なのだが、凝り固まった爺共の下では働けないと、ドワーフたちを頼ってケープマインに入り、ゴーストタウンで兵士になるために入隊したそうだ。それが5年前。
そこから訓練をしていくつかの戦場に出たが、集団での戦闘適性が低かったためか伸び悩んでいた所を、諜報部の人間が拾ったんだとさ。個人での戦闘能力は高かったので、拾って訓練したのだとか。
そのエルフが何でここにいるかと思ったら、長寿のせいなのか、他人の事を気にかけない性分なのだとか。そのために集団戦闘は苦手で、単独による隠密行動の方が適性が高かったみたいだ。それでも暗部に入れるほどの能力は無かったので、諜報部なんだってさ。
暗部って、実はエリート集団? 大半が鬼人だから考えてもいなかったが、鬼人たちってかなり能力が高いんだったな。
鬼人たちとは違い、魔法適性が高かったため、情報収集にはうってつけみたいだな。
その5人の拷問訓練の材料として、元神たちを使う形になったようだ。強い痛みを長く続けさせる方法、苦しいけどギリギリで気絶できない力加減、とにかく抵抗する意思を刈り取るような拷問を覚えるための素材らしい。
元神たちは、逃げ惑うがすぐに捕まり、暗部から獣人とエルフたちへレクチャーが始まる。掴まらなかった元神たちは、フェンリルの子どもたちのオモチャになっている。拷問も厳しいけど、フェンリルの子どものオモチャも心が折れそうだな。
おや? 右手にモフモフな感触がすると思ったら、オウカが体を擦り付けてきていた。
お前と会うのも久しぶりかな? 愛いやつよのう。ワシャワシャしてやろう!
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