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第2119話 治療室の作成
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「そういえば、予定よりだいぶ遅れた気がするけど、何かトラブルでもあったのかな?」
「いえ、志願する人が多かったので、キャラバンが遠回りをして拾ってきたそうです。他にも、今ほどの数ではありませんが、先の半数ほどが今向かっていると、連絡が入っていますね。全部で30人ほどの治療師が、今回参加してくださる形になりました」
結構な数が集まったんだな。少し部屋が足りなくなりそうなので、後で鍛冶エリアとは逆に増築しておこう。他に聞くことは無いので、レイリーから確認しておきたいことは無いか聞いてみた。
「兵士たちの方で、治療師たちの待機場所を整備してはいるのですが、シュウ様や土木組の方たちのように、しっかりとした建物は作れないので、そちらの待機場所も整備していただけないでしょうか?」
あれ? 軍にも土魔法使いの工作兵はいるよな? それなのに、建物を建てられないのか?
「工作兵は、壁であったり塹壕であったり、トーチカのような物は作れるのですが、人が待機するような建物は専門外でして、可能であればしていただけないかと思いまして」
ただ箱を作るだけなら出来るなら……建物もいけるんじゃね? 箱を複数くっつけていけば、ユニット式の建物っぽくできると思うけどな。
何かが違うのだろう。そう思って、俺はその仕事を引き受けることにした。何ヶ所作ってほしいのかを確認すると、5ヶ所作ってほしいとのことだ。
駐屯地は大きく分けて5つのエリアに分かれているので、エリアに1ヶ所ずつ待機場所を作っているのだとか。これは、1ヶ所で待機していた場合、もし何かあったときに対処しにくいので、散らばって配置してもらえるように、レイリーが治療師たちにお願いしたそうだ。
もしもの時とは、遠い位置で治療を必要とする人が出た場合、搬送も難しかった場合は、治療師が現場にいかなければならない。近い位置であればいいのだが遠かった場合、その人の生死にかかわる問題になる可能性っもあるので、均等に配置されることになったそうだ。
魔法薬類も渡してはいるが、上級士官クラス以上しか、そういった時に対応できる魔法薬を渡していない。上級士官がいない場合は、応急処置用の魔法薬で治療師が来るのを待つ形になる。
治療師が駆けつける前に、上級士官たちが走った方が早く付くのだが、対応できなかったときのために治療師たちが駆けつける体勢を整えているんだとさ。
治療師たちの追加の部屋はまだ大丈夫なので、早ければ明日にでも使い始めるであろう待機場所の整備にいきますかね。
四聖獣たちよ、行くから着いて来い。
っとその前に、治療師たちの所へ寄っていこう。待機場所になるので、どんな設備が欲しいか聞いておこうと思っている。俺の考えだけで作ったら、使い勝手が悪いかもしれないしな。足りない設備とかもありそうで怖いな。
いたいた。
「ちょっといいかな。君たちが働く場所についてなんだけど、どんな設備があると助かるのか教えてほしいんだけど、何か意見は無いかな?」
待機できる場所があるだけでも十分と言われたが、それではこちらが困るので、みんなで考えて必要な設備をあげてもらった。実験的に駐屯地に作ってみて、問題が無ければこういった時用のプリセットパターンにしてもいいかもな。
5分ほど話し合って出たのは、患者を横にならせるエリアとベッド、薬品類を管理する棚、清潔な水が使える設備、仮眠室、タオルなどを洗濯乾燥できる設備、が最低限欲しいと言われた。
ベッドは、確かに無いと困るね。薬品類は……棚より収納の腕輪を貸し出すか。出勤の人が着けるようにしておけば、問題ないだろう。清潔な水は、治療に必要だからな、魔道具を準備しますか。仮眠室は、夜勤の人もいるから、必要になるよな。
後は、洗濯乾燥できる設備か。洗濯は全自動で出来るようにしても、洗濯を干すのは大変だからな……乾燥機能を付けた魔道具を用意するか?
治療院では、そこまで使いことは無いと思うけど、ここだとそんなにタオルとか必要になるのだろうか?
疑問に思っていると、治療師の1人が答えてくれた。
「ここでは、兵士たちの訓練中や訓練後にも、ある程度の治療をしてほしいとお願いされているので、清潔なタオルに関しては、沢山必要になると思います」
なるほどね。それは大量に必要になるわな。いくら兵士たちが洗濯を担当すると言っても、限界があるだろうな。兵士たちだって、洗濯だけをしているわけじゃないからな。
洗濯乾燥に関しては、業務用の大きいサイズの洗濯乾燥機を、クリエイトゴーレムで魔導具化して、それを設置することにした。今度工房で物作りができるようになったら、乾燥機を考えてみるか。需要があるのか分からないが、面白そうだしな。
オーケー、間取りに関しては、こっちで勝手に決めるけど、使いやすいように設計するから、多分大丈夫だと思う。
サクッと移動してから、作業を始める。
工作兵が整備したというだけあって、整地はしっかりできているな。こういうことに特化した兵種なのかね?
治療する部屋とベッドのあるエリアは一体化して、治療できる場所を広く取れるようにしてみた。仮眠室はしっかりと鍵のかかるようにして、外に直結する扉も作った。
洗濯乾燥室も、外と直結するように作った。ここは、兵士たちが手伝うために、出入りが簡単にできるようにした。
洗面台と、一応シャワーを使えるようにしている。このシャワーは、治療するために流す時に使えるように、長く伸ばせるようにしている。
うっし、こんなもんだろう。30分ほどで作り終えた。
後4ヶ所だな。
のんびりと駐屯地の様子を見ながら移動した。少し問題はあるみたいだが、それは訓練以外にすることがないから、間延びしてしまっている感じかね?
残りの4つの治療室を作ってから、拠点へ戻った。
「いえ、志願する人が多かったので、キャラバンが遠回りをして拾ってきたそうです。他にも、今ほどの数ではありませんが、先の半数ほどが今向かっていると、連絡が入っていますね。全部で30人ほどの治療師が、今回参加してくださる形になりました」
結構な数が集まったんだな。少し部屋が足りなくなりそうなので、後で鍛冶エリアとは逆に増築しておこう。他に聞くことは無いので、レイリーから確認しておきたいことは無いか聞いてみた。
「兵士たちの方で、治療師たちの待機場所を整備してはいるのですが、シュウ様や土木組の方たちのように、しっかりとした建物は作れないので、そちらの待機場所も整備していただけないでしょうか?」
あれ? 軍にも土魔法使いの工作兵はいるよな? それなのに、建物を建てられないのか?
「工作兵は、壁であったり塹壕であったり、トーチカのような物は作れるのですが、人が待機するような建物は専門外でして、可能であればしていただけないかと思いまして」
ただ箱を作るだけなら出来るなら……建物もいけるんじゃね? 箱を複数くっつけていけば、ユニット式の建物っぽくできると思うけどな。
何かが違うのだろう。そう思って、俺はその仕事を引き受けることにした。何ヶ所作ってほしいのかを確認すると、5ヶ所作ってほしいとのことだ。
駐屯地は大きく分けて5つのエリアに分かれているので、エリアに1ヶ所ずつ待機場所を作っているのだとか。これは、1ヶ所で待機していた場合、もし何かあったときに対処しにくいので、散らばって配置してもらえるように、レイリーが治療師たちにお願いしたそうだ。
もしもの時とは、遠い位置で治療を必要とする人が出た場合、搬送も難しかった場合は、治療師が現場にいかなければならない。近い位置であればいいのだが遠かった場合、その人の生死にかかわる問題になる可能性っもあるので、均等に配置されることになったそうだ。
魔法薬類も渡してはいるが、上級士官クラス以上しか、そういった時に対応できる魔法薬を渡していない。上級士官がいない場合は、応急処置用の魔法薬で治療師が来るのを待つ形になる。
治療師が駆けつける前に、上級士官たちが走った方が早く付くのだが、対応できなかったときのために治療師たちが駆けつける体勢を整えているんだとさ。
治療師たちの追加の部屋はまだ大丈夫なので、早ければ明日にでも使い始めるであろう待機場所の整備にいきますかね。
四聖獣たちよ、行くから着いて来い。
っとその前に、治療師たちの所へ寄っていこう。待機場所になるので、どんな設備が欲しいか聞いておこうと思っている。俺の考えだけで作ったら、使い勝手が悪いかもしれないしな。足りない設備とかもありそうで怖いな。
いたいた。
「ちょっといいかな。君たちが働く場所についてなんだけど、どんな設備があると助かるのか教えてほしいんだけど、何か意見は無いかな?」
待機できる場所があるだけでも十分と言われたが、それではこちらが困るので、みんなで考えて必要な設備をあげてもらった。実験的に駐屯地に作ってみて、問題が無ければこういった時用のプリセットパターンにしてもいいかもな。
5分ほど話し合って出たのは、患者を横にならせるエリアとベッド、薬品類を管理する棚、清潔な水が使える設備、仮眠室、タオルなどを洗濯乾燥できる設備、が最低限欲しいと言われた。
ベッドは、確かに無いと困るね。薬品類は……棚より収納の腕輪を貸し出すか。出勤の人が着けるようにしておけば、問題ないだろう。清潔な水は、治療に必要だからな、魔道具を準備しますか。仮眠室は、夜勤の人もいるから、必要になるよな。
後は、洗濯乾燥できる設備か。洗濯は全自動で出来るようにしても、洗濯を干すのは大変だからな……乾燥機能を付けた魔道具を用意するか?
治療院では、そこまで使いことは無いと思うけど、ここだとそんなにタオルとか必要になるのだろうか?
疑問に思っていると、治療師の1人が答えてくれた。
「ここでは、兵士たちの訓練中や訓練後にも、ある程度の治療をしてほしいとお願いされているので、清潔なタオルに関しては、沢山必要になると思います」
なるほどね。それは大量に必要になるわな。いくら兵士たちが洗濯を担当すると言っても、限界があるだろうな。兵士たちだって、洗濯だけをしているわけじゃないからな。
洗濯乾燥に関しては、業務用の大きいサイズの洗濯乾燥機を、クリエイトゴーレムで魔導具化して、それを設置することにした。今度工房で物作りができるようになったら、乾燥機を考えてみるか。需要があるのか分からないが、面白そうだしな。
オーケー、間取りに関しては、こっちで勝手に決めるけど、使いやすいように設計するから、多分大丈夫だと思う。
サクッと移動してから、作業を始める。
工作兵が整備したというだけあって、整地はしっかりできているな。こういうことに特化した兵種なのかね?
治療する部屋とベッドのあるエリアは一体化して、治療できる場所を広く取れるようにしてみた。仮眠室はしっかりと鍵のかかるようにして、外に直結する扉も作った。
洗濯乾燥室も、外と直結するように作った。ここは、兵士たちが手伝うために、出入りが簡単にできるようにした。
洗面台と、一応シャワーを使えるようにしている。このシャワーは、治療するために流す時に使えるように、長く伸ばせるようにしている。
うっし、こんなもんだろう。30分ほどで作り終えた。
後4ヶ所だな。
のんびりと駐屯地の様子を見ながら移動した。少し問題はあるみたいだが、それは訓練以外にすることがないから、間延びしてしまっている感じかね?
残りの4つの治療室を作ってから、拠点へ戻った。
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