ダンマス(異端者)

AN@RCHY

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第2143話 新たな発見

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 懐かしい息苦しさで目が覚める……

 そう言えば昨日、シンラが早めにあがると言い出して、それに付き合って1時間くらいのんびりしてから、お風呂から上がったんだっけ。妻たちは、ゆっくり入るといって、俺たちは先にベッドに転がったんだったな。

 昔みたいに下の匂いはしないけど、何というかシンラの匂いがメッチャする。臭くないから気にならないとは言っても、顔面に覆いかぶさられると呼吸がしにくいから止めてほしい。こいつに言ったところで、無意識でこの体勢になっているから仕方がないのだが……

 顔に張り付いたシンラの服を掴んで持ち上げる。首に襟が引っかからないように注意して、ベッドの空いているところへ着地させる。少し離れた位置にいたプラムとシオンが、寝返りをうってシンラにくっついた。

 たまに見るけど、近くに置いてくっつくならまだわかるのだが、寝返りをうってまでシンラにくっつくのは良く分からん。この子たちに搭載されている、シンラ探知装置は優秀ってことなのだろうか? その割に、俺の顔に引っ付いている時は、絶対に近寄ってこないんだよな。不思議だ。

 さっきまで俺の脇腹に蹴りを入れている状態だったのに、少し離れた位置に置いたシンラのもとに転がってったからな……もしかして、この蹴りがシンラを返せ的な何かか?

 シンラは、両側を固定されたため、顔をしかめているな。顔に張り付いていくるお前に、俺がしたい顔なんだけどな。

 肺いっぱいに空気を吸って、一息つく。

 ん~昨日はシンラに合わせて早く寝たけど、思ったより早く目が覚めたな。ミリーたち3人は少し離れた所にいるから、あの後も飲んでたんだろうな。それでも、机に突っ伏してないから、小言はなしかな。

 体を起こしてから体を伸ばす……何かピキピキするな。シンラが張り付いてたから、俺が寝返りうっていなかったのかもな。

 さて、朝食の時間までは……まだ1時間くらいあるな。少し体を動かしてくるかな。

 とはいっても、今日はベッドの真ん中で寝ているので、このまま歩くと皆が起きる気がするので、スライムたちに頼んでバッドの外に運んでもらおう。

 体の下にウニョウニョとベッドと俺の間に入って来て、俺の事を動かしてくれた。隙間にはいってくる時は、かなりくすぐったかったな。

 運動の出来る服に着替えて、外に出る。晴れ渡っているとは言えないが、天気が悪いという程ではないな。少し体をほぐして、体の調子を確認する。寝起きは、体がピキピキしていたが、問題はなさそうだ。

 訓練所の周囲は……どのくらいかね? 500メートル位かな? そこまで広くはないんだけど、人数を考えれば、これが2つあるから十分だろう。

 軽く走り始める。

 再度体の動きを確認しながら、次第に走る速度を上げていく。スピードに乗ってきたオレの体は、風を切り裂くような音をたてていた。

 肉体の性能だけでなく、肉体活性を使い更には付与魔法で移動速度を上げている。

 10分程走ったところでゆっくりとスピードを落とす。

 肉体活性と魔法で強引に体を動かしていたせいか、スピードを落とし始めると、体が一気に熱をもち始める。

 先ほどまでは魔法でブーストしていたので、肉体的な負担は少なかったが、魔力の供給がなくなると、それが一気に体を襲ってきた感じだな。

 今までにも、同じようなことを実践中にしていたが、こういった現象が起こっていることを正確に認識したのは、今回が始めてかもな。

 訓練でも使っていたが、その時は訓練の負担でそうなっていると勘違いをしてたみたいだな。

 これって、思ったよりしんどい。肉体的な疲労はそこまでないけど、体が激しく動いたあとなので、かなりバクバクと心臓が動き、肺が酸素を求めて大きく動いている。

 肉体活性や付与魔法によるブーストって、思っている以上に危険なのかもしれないな……そう言えば、初めて全力で使った付与魔法……ホモークから逃げた時に使ったあれだな。あの時は、必死だったこともあり、状態を気にすることは無かったが、今考えるとかなり体に無茶させてたな。

 魔力を長く使っていると、体への負担が大きくなるのかね? そうなると怖いな……今度実験をしないといけないな。時間がある時に実験していくか。

 大きく息を吸って吐いて息を整えて、ゆっくりと体をほぐす。

 次は、インターバルランニングでもするか。魔力を使わない、肉体だけの能力で全力でやってみるか。

 この世界に来てこの運動をするのは初めてかな? 中学生の時に体育の授業でやらされて、きつかった覚えしかない。1キロメートルくらいの距離だったが、死ぬほどきつかったっけな。

 とりあえず、今回も10分でやってみるか。ダッシュから初めて、100メートルでダッシュとゆっくりを交互に繰り返す。肉体性能がいいのか、昔みたいにきつくないな。余裕ではないが、厳しいというほどでもない。

 心肺機能も肉体に合わせて成長しているんだろうな。そうしなきゃ体がもたんもんな。全力でやっているのに、考える余裕があるんだからすごいな。

 3キロメートルくらいは走ったかな? そこで時間切れとなる。

 全力ダッシュで走っていれば、もっと距離を稼げただろうが、距離だけのためにやっているわけじゃないからな。

 ふ~思ったより楽だったけど、やっぱり苦しいな。体を動かせば苦しくなるのは、肉体性能が上がっても変わんないんだな。今まで気にしてなかったけど、新しい発見だな。

 それから20分程体を動かして、シャワーを浴びて食堂へ向かった。

 シンラが途中で待ち受けていたが、回収して肩車をして連れて行った。
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