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第2235話 夜のメイン
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食事の終わった子どもたちは、満足したように思い思いに甲板で休んでいる。一応、ランダム配置で作った星空も作っているので、電気を消せば満天の星空になる。
だがしかし! 星空を見る前にイルミネーションを見に行くぞ!
妻たちには話しているが、子どもたちには話していないイルミネーション。アニメとかにも出てくるので、子どもたちも知ってはいるが、実際に見たことは無い。どんなリアクションをするのか楽しみである。
娘たちは喜んでくれるかね? シンラは? あいつはどうでもいい。ちょっと違うな。どうでもいいわけじゃなく、別に準備しているからこれで喜ばなくても問題ない。
女の子は、幼くてもオシャレが好きだし、キレイな物が好きだから(偏見)イルミネーションを見れば、プラムとシオンも喜んでくれるはず。シュウの中では今朝の事を忘れて、プラムとシオンがオシャレ好きということになっている。
おそらくシンラが言えば、服に興味を持つだろうが、プラムとシオンは今はオシャレなどに興味は無い。もうちょっと歳をとったら変わるかもしれないが、今はシンラと遊んでいる方が楽しい時期らしい。理解していないのは、親たちだけである。
さて、スライムクッションで子どもたちが食休みすることは分かっていたので、スライムたちに命令して、イルミネーションが一番よく見える位置に移動してもらう。
動き出したスライムたちに困惑しているが、俺が命令したことを伝えると、子どもたちはまたくつろぎ始めた。
さて、スライムたちにはイルミネーションの見える水路へ向かうようにいい、俺は子どもたちの近くで準備を始める。
俺がこんなことをする時は、大抵何か企んでいると子どもたちは理解しているのか、こちらを見ながら何やら話しているのが分かる。
どうせまたイタズラするんだろうみたいな声が聞こえる。イタズラって……みんなを驚かせたいだけなのに、そんな風に思われているのか? 終いには、俺のイタズラとシンラたちのイタズラを同じレベルで語らないで! 一緒にしないでほしい。
あの3人のイタズラは、大半が俺に向かってだけど、結構面倒なんだぞ! それに比べて俺のイタズラは、サプライズみたいな物じゃないか! 一緒にしないでほしい!
大事な事なので2(以下略
子どもたちの言うことは置いておいて、準備を始めよう。
遠くから見えていると、面白みが半減してしまうと思うので、始めに子どもたちの視界を塞ぐ。もちろん、物理的に目を押さえるのではなく周りを囲むようにして、壁を作るようなイメージだ。
前面に馬車でもお世話になっている、巨大有機ELのテレビを置いて、左右の視界を塞ぐように音響設備と言って、壁のようにした音響機材を配置する。
これで子どもたちは、前面テレビと左右に音響機材、そして後ろには船、上は夜空が見えている状態になった。
子どもたちは何が始まるのかワクワクしているが、メインはこの後だから騒ぎすぎないようにしてくれよな。
そう言ってテレビに流したのは、今日見てきた遺跡群の映像だ。自分たちで飛ばしてみていた景色とは違うアングルの物だ。
映像が映ると、今日見た場所だ! と下の子たちが騒ぎ出す。音は、自然の風の音がして、あたかも本当に空を飛びながら遺跡を見ていると錯覚するような映像だ。
上の子たちは、飛んでいる景色を見るのに一生懸命で、下の子たちは遺跡の事で頭がいっぱいになっているみたいだ。ってあれ? 下の子たちは、ここを今日見た遺跡だと分かっているのか?
話の内容を聞いてみると、なんともわかりやすい理由だった。
シンラの言葉で納得する。
「だって、こんな遺跡はあそこしかないでしょ?」
だってさ。
そりゃそうだ。地球にだってあの景色は、あの場所にしかない。唯一無二と言っても過言ではない景色。雰囲気が似ていると言った似たような景色はあるが、やはり本物には敵わない。
子どもって、よく知らないがゆえに、物事の真実をズバッというよな。
即興にしては、思っている以上に子どもたちを引き付けられたと思う。録画していた景色の映像を、つぎはぎしただけなので、完成度は微妙だが満足してくれているので、この間にもう少し準備を始めよう。
今日はデザートを後で食べると言ってあるので、その準備でもある。
デザート自体はブラウニーたちの準備だから問題ないけど、子どもたちに見せるこの光景は初めてなので、出来れば失敗したくないんだよな。特に上の子たちには喜んでもらいたいと思って、地球の有名なイルミネーションスポットを少しいじったのだ。
下の子たちは……喜んでくれるか微妙だけど、出来れば楽しんでほしいと思っている。
そろそろベストポジションに差し掛かるところで、スライムたちが到着することを伝えに来てくれた。こいつらって、本当に頭がいいよな。どこに脳があるか分からんけど、こっちの事をしっかりと理解してくれるあたり本当に凄いと思う。
つぎはぎした映像ももうそろそろ終わりを迎えようとしている……
よし、終わった。
子どもたちが移動を開始する前に呼び止めて、特等席に準備したデザートを食べようと声をかける。
デザートと聞いたシンラの動きは、達人か! と思うような自然な流れで、自分の席に着いた。それを追いかけてプラムとシオンが両サイドに座り、姉たちは空いている机の席に座った。
今日のデザートは、バーベキューに合うかは分からないけど、アウトドアで食べて見たかった……チョコレートフォンデュだ。様々な素材にチョコをつけて食べる、ある意味最強のデザートの1つだと思う。
子どもたち用に甘さは控えているが、苦みが強くないように調整されたチョコをセットする。
机が小さい事に疑問を感じていた上の子たちも、つけながら食べる形式のチョコレートフォンデュなら納得といった表情だ。
でもその前に!
イルミネーションのブラインドになっている幕を外した。
イルミネーションの中に、子どもたちの名前が書かれていて、各々が好きだと言っていたキャラクターと一緒に、本人たちの絵も一緒に飾った光の饗宴が目の前に広がる。
子どもたちは驚きのあまり、大きな声を出している。
シンラたちも喜んでいるみたいで良かったわ。しばらくして落ち着いたところで、デザートを楽しみながらイルミネーションを楽しんだ。
だがしかし! 星空を見る前にイルミネーションを見に行くぞ!
妻たちには話しているが、子どもたちには話していないイルミネーション。アニメとかにも出てくるので、子どもたちも知ってはいるが、実際に見たことは無い。どんなリアクションをするのか楽しみである。
娘たちは喜んでくれるかね? シンラは? あいつはどうでもいい。ちょっと違うな。どうでもいいわけじゃなく、別に準備しているからこれで喜ばなくても問題ない。
女の子は、幼くてもオシャレが好きだし、キレイな物が好きだから(偏見)イルミネーションを見れば、プラムとシオンも喜んでくれるはず。シュウの中では今朝の事を忘れて、プラムとシオンがオシャレ好きということになっている。
おそらくシンラが言えば、服に興味を持つだろうが、プラムとシオンは今はオシャレなどに興味は無い。もうちょっと歳をとったら変わるかもしれないが、今はシンラと遊んでいる方が楽しい時期らしい。理解していないのは、親たちだけである。
さて、スライムクッションで子どもたちが食休みすることは分かっていたので、スライムたちに命令して、イルミネーションが一番よく見える位置に移動してもらう。
動き出したスライムたちに困惑しているが、俺が命令したことを伝えると、子どもたちはまたくつろぎ始めた。
さて、スライムたちにはイルミネーションの見える水路へ向かうようにいい、俺は子どもたちの近くで準備を始める。
俺がこんなことをする時は、大抵何か企んでいると子どもたちは理解しているのか、こちらを見ながら何やら話しているのが分かる。
どうせまたイタズラするんだろうみたいな声が聞こえる。イタズラって……みんなを驚かせたいだけなのに、そんな風に思われているのか? 終いには、俺のイタズラとシンラたちのイタズラを同じレベルで語らないで! 一緒にしないでほしい。
あの3人のイタズラは、大半が俺に向かってだけど、結構面倒なんだぞ! それに比べて俺のイタズラは、サプライズみたいな物じゃないか! 一緒にしないでほしい!
大事な事なので2(以下略
子どもたちの言うことは置いておいて、準備を始めよう。
遠くから見えていると、面白みが半減してしまうと思うので、始めに子どもたちの視界を塞ぐ。もちろん、物理的に目を押さえるのではなく周りを囲むようにして、壁を作るようなイメージだ。
前面に馬車でもお世話になっている、巨大有機ELのテレビを置いて、左右の視界を塞ぐように音響設備と言って、壁のようにした音響機材を配置する。
これで子どもたちは、前面テレビと左右に音響機材、そして後ろには船、上は夜空が見えている状態になった。
子どもたちは何が始まるのかワクワクしているが、メインはこの後だから騒ぎすぎないようにしてくれよな。
そう言ってテレビに流したのは、今日見てきた遺跡群の映像だ。自分たちで飛ばしてみていた景色とは違うアングルの物だ。
映像が映ると、今日見た場所だ! と下の子たちが騒ぎ出す。音は、自然の風の音がして、あたかも本当に空を飛びながら遺跡を見ていると錯覚するような映像だ。
上の子たちは、飛んでいる景色を見るのに一生懸命で、下の子たちは遺跡の事で頭がいっぱいになっているみたいだ。ってあれ? 下の子たちは、ここを今日見た遺跡だと分かっているのか?
話の内容を聞いてみると、なんともわかりやすい理由だった。
シンラの言葉で納得する。
「だって、こんな遺跡はあそこしかないでしょ?」
だってさ。
そりゃそうだ。地球にだってあの景色は、あの場所にしかない。唯一無二と言っても過言ではない景色。雰囲気が似ていると言った似たような景色はあるが、やはり本物には敵わない。
子どもって、よく知らないがゆえに、物事の真実をズバッというよな。
即興にしては、思っている以上に子どもたちを引き付けられたと思う。録画していた景色の映像を、つぎはぎしただけなので、完成度は微妙だが満足してくれているので、この間にもう少し準備を始めよう。
今日はデザートを後で食べると言ってあるので、その準備でもある。
デザート自体はブラウニーたちの準備だから問題ないけど、子どもたちに見せるこの光景は初めてなので、出来れば失敗したくないんだよな。特に上の子たちには喜んでもらいたいと思って、地球の有名なイルミネーションスポットを少しいじったのだ。
下の子たちは……喜んでくれるか微妙だけど、出来れば楽しんでほしいと思っている。
そろそろベストポジションに差し掛かるところで、スライムたちが到着することを伝えに来てくれた。こいつらって、本当に頭がいいよな。どこに脳があるか分からんけど、こっちの事をしっかりと理解してくれるあたり本当に凄いと思う。
つぎはぎした映像ももうそろそろ終わりを迎えようとしている……
よし、終わった。
子どもたちが移動を開始する前に呼び止めて、特等席に準備したデザートを食べようと声をかける。
デザートと聞いたシンラの動きは、達人か! と思うような自然な流れで、自分の席に着いた。それを追いかけてプラムとシオンが両サイドに座り、姉たちは空いている机の席に座った。
今日のデザートは、バーベキューに合うかは分からないけど、アウトドアで食べて見たかった……チョコレートフォンデュだ。様々な素材にチョコをつけて食べる、ある意味最強のデザートの1つだと思う。
子どもたち用に甘さは控えているが、苦みが強くないように調整されたチョコをセットする。
机が小さい事に疑問を感じていた上の子たちも、つけながら食べる形式のチョコレートフォンデュなら納得といった表情だ。
でもその前に!
イルミネーションのブラインドになっている幕を外した。
イルミネーションの中に、子どもたちの名前が書かれていて、各々が好きだと言っていたキャラクターと一緒に、本人たちの絵も一緒に飾った光の饗宴が目の前に広がる。
子どもたちは驚きのあまり、大きな声を出している。
シンラたちも喜んでいるみたいで良かったわ。しばらくして落ち着いたところで、デザートを楽しみながらイルミネーションを楽しんだ。
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