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第2254話 良い事悪い事
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シンラは先日と変わらず、お風呂へ入ると俺の前に陣取る……自分で洗えるんだから自分で洗えって言うのに。そう思いながらも、シンラを甘やかせてしまう自分は、駄目親だろうか?
怒るところは怒っている……怒ってもらっているから、駄目親かもしれないが毒親ではないと思いたい。いや、1年に1~2回くらいは自分で怒っているから、甘やかすだけの親ではないはず!
よし、頭と背中は洗い終わったから、後は自分で洗えよ。俺も自分の体を洗いたいからな。
俺が洗い終える事には、シンラは湯舟に浸かって温まっていた。俺用の熱いお風呂だから、本来シンラなら入れる熱さではないのだが、そこはスライムたちが協力して、シンラの浸かる湯船になって、適温に冷やしている。マジでお前ら便利だな。
少し熱めのお湯に浸かりながら、とろけているシンラの顔をもみほぐす。気持ちいいのか、更にふにゃふにゃな顔になっている。
その様子を見たからか、プラムとシオンが騒ぎ出し自分たちも! というと、触っている俺には分かったが、シンラの顔がこわばったのが分かった。
さすがにシンラがくつろいでいるのを邪魔するのは忍びないので、適当な理由をつけて……と思ったら、空気を読んでくれたミーシャたちが、プラムたちをかまい始めて、何とかシンラを生贄にせずに済んだ。
ミーシャたちとプラムたちの仲が良くて本当に助かる。
俺の知っている範囲の兄弟は、程度の差はあるがあまりお互いに干渉をしない感じだと思う。姉妹は、両極端……仲がいいか悪いかのどちらかだった。兄妹の場合は、大半がシスコンの兄になり妹がいいようにつかっている印象だ。姉弟は、比較的仲が良く一緒に遊びに行ったりすると聞いている。
兄弟の数にもよるだろうが、俺の認識ではこんな感じだった。ミーシャたちは姉妹と言ってもほとんど同じ時期に生まれているから、いつも一緒にいるのが普通だと思っているだろう。そこにシンラたちが加わっただけで、仲が悪くなるということが無くて良かった。
シンラはともかく、プラムとシオンは仲がいいし姉たちとの関係も良いものだ。シンラに負担を強いてしまっている節は否めないが、少ない男家族同士耐えていこうぜ!
俺の苦労とシンラの苦労は違うけど、何かあったら頼りがないかもしれんが、俺を頼ってくれれば可能な限り頑張るからな! あ~でも、プラムたちの事は持ち出さないでくれると助かる。あの子たちも俺の子どもだから、2人で来られると数で負ける……
俺より長風呂をしているシンラだが、使っているお湯のおかげかのぼせるということもなさそうだ。俺に合わせてくれていると思えば嬉しいが、シンラがスライムたちに注文をしている温度なので、深い意味はなさそうだ。
少し寂しく思いながらも、一緒にはいれると思えば嬉しく感じるようだ。分かりやすい性格と言えばそれまでだが、シンラだけでなく娘たちとも一緒にお風呂にはいれるのだから、俺は幸せ者だな。いつ、一緒に入りたくないと言われるか心配だが、言われないのも心配である。
娘を持った男親の複雑な心境だな。
入りたくないと言われたくもないが、ずっと一緒に入りたいと言われ続けるのも変な感じである。微妙な年頃になった時に、父親として嫌われたくないけど、適度な距離で接してもらえると嬉しいな。
仲良く自分たちの温度にあった浴槽に入っている娘たちを見ながら、将来の事を考えていた。
シンラがウトウトし始めたので、目を覚まさしてからお風呂を上がることにした。一日中張り切っていたのか、疲れがどっと押し寄せてきたのかもな。自分の仕事というと変だけど、するべきことを一生懸命に行っていたから、気付かない所で無理していたのかもな。
娘たちも一緒に上がることにしたようで、眠そうなシンラを見て今日のゲームはどうするのだろうと話をしていると、急にシンラが目をカッと開いて、着替える! と宣言した。
疲れていてもゲームの続きが気になるのか、眠気を吹っ飛ばす勢いで目を覚ました。
いつも以上に機敏な動きで自分で着替え始めた……いつもこんな感じだと疲れるかもしれないけど、自分の事を自分でやるようになるのはいい事だな。俺にも覚えのある動機だから、知らない所でも親子は煮るのかもしれないと思ってしまった。
お風呂上がりの一杯を飲むと、駆け足でブラウニーたちの元へ行ってしまった。
あまりにも早かったので、ミーシャたちはもちろんプラムとシオンまで、驚いた顔をしている。
考えてみれば普段はもっとのんびりしているので、あまりの豹変っぷりにみんなびっくりしてしまった感じだな。
俺たちが食堂のゲームエリアにつく頃には全ての準備を終わらせて、プラムたちの到着を待っていた。
1人で始めなかったのは、プラムとシオンもストーリーを一緒に見ているので、途中が見れなくなるのは良くないと判断して待っていたみたいだ。プラムとシオンは、先にやっていても文句は言わないだろうが、気を使ってもらって満面の笑みである。
仲良くゲームを始めたシンラたちを見てから、俺は今日4冊目となる本を手に取り読み始めた。
ミーシャたちはゲーム機を取りに行っていて、少し遅れて食堂へ到着する。シンラたちの目を気にしないでいい時は、子ども部屋でやることもあるから、自分たちに管理をさせているが、行ったり来たりするのは大変だろうか?
負担にならないのであれば気にしないが、負担になるのなら……ってそうはいっても1~2分の事だしな。そのくらいは問題ないだろう。
シンラたちは、文字は読めるが文章として理解しているかは謎だが、3人でかわりながら文章を読んでいる。自分の中だけで読むとズレがあるため、声に出して読むようにしたらしい。ミーシャたちも一緒にRPGのゲームをする時は、声に出して読んでいるらしいので、真似ているのだろうな。
本を読んでいても何となく頭に入ってくるため、やったこと無いゲームでも自分でやったかのように感じるのだから不思議だな。
怒るところは怒っている……怒ってもらっているから、駄目親かもしれないが毒親ではないと思いたい。いや、1年に1~2回くらいは自分で怒っているから、甘やかすだけの親ではないはず!
よし、頭と背中は洗い終わったから、後は自分で洗えよ。俺も自分の体を洗いたいからな。
俺が洗い終える事には、シンラは湯舟に浸かって温まっていた。俺用の熱いお風呂だから、本来シンラなら入れる熱さではないのだが、そこはスライムたちが協力して、シンラの浸かる湯船になって、適温に冷やしている。マジでお前ら便利だな。
少し熱めのお湯に浸かりながら、とろけているシンラの顔をもみほぐす。気持ちいいのか、更にふにゃふにゃな顔になっている。
その様子を見たからか、プラムとシオンが騒ぎ出し自分たちも! というと、触っている俺には分かったが、シンラの顔がこわばったのが分かった。
さすがにシンラがくつろいでいるのを邪魔するのは忍びないので、適当な理由をつけて……と思ったら、空気を読んでくれたミーシャたちが、プラムたちをかまい始めて、何とかシンラを生贄にせずに済んだ。
ミーシャたちとプラムたちの仲が良くて本当に助かる。
俺の知っている範囲の兄弟は、程度の差はあるがあまりお互いに干渉をしない感じだと思う。姉妹は、両極端……仲がいいか悪いかのどちらかだった。兄妹の場合は、大半がシスコンの兄になり妹がいいようにつかっている印象だ。姉弟は、比較的仲が良く一緒に遊びに行ったりすると聞いている。
兄弟の数にもよるだろうが、俺の認識ではこんな感じだった。ミーシャたちは姉妹と言ってもほとんど同じ時期に生まれているから、いつも一緒にいるのが普通だと思っているだろう。そこにシンラたちが加わっただけで、仲が悪くなるということが無くて良かった。
シンラはともかく、プラムとシオンは仲がいいし姉たちとの関係も良いものだ。シンラに負担を強いてしまっている節は否めないが、少ない男家族同士耐えていこうぜ!
俺の苦労とシンラの苦労は違うけど、何かあったら頼りがないかもしれんが、俺を頼ってくれれば可能な限り頑張るからな! あ~でも、プラムたちの事は持ち出さないでくれると助かる。あの子たちも俺の子どもだから、2人で来られると数で負ける……
俺より長風呂をしているシンラだが、使っているお湯のおかげかのぼせるということもなさそうだ。俺に合わせてくれていると思えば嬉しいが、シンラがスライムたちに注文をしている温度なので、深い意味はなさそうだ。
少し寂しく思いながらも、一緒にはいれると思えば嬉しく感じるようだ。分かりやすい性格と言えばそれまでだが、シンラだけでなく娘たちとも一緒にお風呂にはいれるのだから、俺は幸せ者だな。いつ、一緒に入りたくないと言われるか心配だが、言われないのも心配である。
娘を持った男親の複雑な心境だな。
入りたくないと言われたくもないが、ずっと一緒に入りたいと言われ続けるのも変な感じである。微妙な年頃になった時に、父親として嫌われたくないけど、適度な距離で接してもらえると嬉しいな。
仲良く自分たちの温度にあった浴槽に入っている娘たちを見ながら、将来の事を考えていた。
シンラがウトウトし始めたので、目を覚まさしてからお風呂を上がることにした。一日中張り切っていたのか、疲れがどっと押し寄せてきたのかもな。自分の仕事というと変だけど、するべきことを一生懸命に行っていたから、気付かない所で無理していたのかもな。
娘たちも一緒に上がることにしたようで、眠そうなシンラを見て今日のゲームはどうするのだろうと話をしていると、急にシンラが目をカッと開いて、着替える! と宣言した。
疲れていてもゲームの続きが気になるのか、眠気を吹っ飛ばす勢いで目を覚ました。
いつも以上に機敏な動きで自分で着替え始めた……いつもこんな感じだと疲れるかもしれないけど、自分の事を自分でやるようになるのはいい事だな。俺にも覚えのある動機だから、知らない所でも親子は煮るのかもしれないと思ってしまった。
お風呂上がりの一杯を飲むと、駆け足でブラウニーたちの元へ行ってしまった。
あまりにも早かったので、ミーシャたちはもちろんプラムとシオンまで、驚いた顔をしている。
考えてみれば普段はもっとのんびりしているので、あまりの豹変っぷりにみんなびっくりしてしまった感じだな。
俺たちが食堂のゲームエリアにつく頃には全ての準備を終わらせて、プラムたちの到着を待っていた。
1人で始めなかったのは、プラムとシオンもストーリーを一緒に見ているので、途中が見れなくなるのは良くないと判断して待っていたみたいだ。プラムとシオンは、先にやっていても文句は言わないだろうが、気を使ってもらって満面の笑みである。
仲良くゲームを始めたシンラたちを見てから、俺は今日4冊目となる本を手に取り読み始めた。
ミーシャたちはゲーム機を取りに行っていて、少し遅れて食堂へ到着する。シンラたちの目を気にしないでいい時は、子ども部屋でやることもあるから、自分たちに管理をさせているが、行ったり来たりするのは大変だろうか?
負担にならないのであれば気にしないが、負担になるのなら……ってそうはいっても1~2分の事だしな。そのくらいは問題ないだろう。
シンラたちは、文字は読めるが文章として理解しているかは謎だが、3人でかわりながら文章を読んでいる。自分の中だけで読むとズレがあるため、声に出して読むようにしたらしい。ミーシャたちも一緒にRPGのゲームをする時は、声に出して読んでいるらしいので、真似ているのだろうな。
本を読んでいても何となく頭に入ってくるため、やったこと無いゲームでも自分でやったかのように感じるのだから不思議だな。
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