2,277 / 2,518
第2277話 基本ができてなかった?
しおりを挟む
どうするべきだろうか? スキル自体は正直無くなっても問題ないと思っている。武器スキルは沢山あるし、剣を使ってはいるけど無くなったからと言って困るほどの物でもないと思っている。スキルが無くなって知識が薄れるかもしれないが、剣を使いたいならスキルに頼らないで鍛えればいいだけだ。
良い変化なのか悪い変化なのか……進化をするならいい方向だと思うけど、スキルが無くなるっていう話は聞いたことがないんだよな。いや、訓練せずに放置してたら無くなった事例はあるが、訓練を続けていて無くなったという事例は無い。
そもそも、この世界ではスキルLvをあげるのは、知識や訓練による蓄積で上がっていく。そう考えると、無くなるということは、蓄積が無くなるって意味だということになる。それは進化ではなく、ただの退化でしかないんだよな。
まぁ無くなっても何とかなるから気にしなくてもいいか。最悪また宝珠でも使って覚えればいいだろうしな。
重い木刀で改めて自分の動きを確認していく。
やはり、体のいろんなところに負担がかかっている。刀術の動きではないんだろうな……
ふと思ったことがあった。刀術では適切な動きをできていないが、剣術やそれ以外はどうなんだろうか?
少し考えてみたが、刀術のこれも正解かは分かっていない。それなのに、他の戦闘スキルについて分かるわけもなかった。
色々考えるのは、長所でもあり短所でもある……今は、刀術について検証しているような物なので、何も考えずに刀を振るうべきだろう。
基本となる、真っ向切り、袈裟切り、水平切りを行って自分の問題点を探っていく。
基本の3つの型でも、続けてやるとよくわからなくなってしまうので、1つずつ完璧にしていく方向で考えてみよう。
真っ向切り……基本となる振り降ろしと言えばいいかな? 基本となれば足の運びもついてくるので、1つの型として一連の動作がある。まぁ、戦場でその足運びを馬鹿正直にできる訳もないが、基本は重要なので疎かにはできない要素だ。
30分程ゆっくり振り続けて、やっと体に負担の少ない振り方がゆっくりとできるようになった。
早いと思ったが、そこらへんはおそらく刀術のスキルの恩恵だろう。スキルから知識や体の動かし方を引き出して、それを使っているという感じな気がする。
徐々に速度をあげてみるが、半段階ほどギアをあげたらすぐに負担が大きな素振りになってしまった。
思っていた以上に手強い。ゆっくりした素振りができれば、少しずつ速度を上げるだけと思っていたが、その少し速度をあげるという行為が、尋常じゃないほど高い難易度だった。
ん~、俺は武器の扱いを分かっているようで、まったく分かっていなかったのだろう。武器だけじゃないな、スキルそのものについても理解不足だったようだ。漠然とだが、スキルには先があるのではないかと思う。
地味な訓練が続くな。
でも、それも悪くないかもしれない。強さの限界に近付いてきていたと思ったが、まだ先があるのだと確信している自分がいる。それはまだまだ強くなれるということ。それは家族を守る力を強くできるということだ。
そう考えると、地味な訓練もヤル気でなんとかなりそうだな。
俺の中の感覚だと分野は全く違うが、RPGのレベル上げと基礎訓練は似ている気がする。地味で面白いものではないが、戦力の底上げになる。精神的に強くないと、長時間続けられないということだ。
後は、自分の意思でやるか、やらされているという意志でやるかによっても、効果は変わってくるだろう。自分の意思の場合は無我夢中になっていることもあるが、いい方向に進むように自分の動きを見直したりするんだよな。
筋トレする時も心持やイメージは大切だって言う、研究結果が実際にあるって話だしな。
重い木刀を振り続けるのって、思っている以上に疲れるな。基礎体力や筋力はかなり高いはずなのに、1時間足らずで体が休みを欲している。普段の素振りなら、1時間でこんなに疲れることは無いのにな。
1時間? おっと、そろそろおやつの時間になりそうだ。パパッとシャワーを浴びて汗でも流してこよう。
結構汗をかいたので、服が重くなっていた。元々体の中にあったものが外に出ただけなので、体は重くなっていないのだが、全体的に重く感じるんだから不思議だよな。
ササッと汗を流しておやつをもらいに食堂へ……シンラたちは既にスタンバっていて、おやつが運ばれてくるのを待っていた。
俺も一緒に待つことにしよう。
目の前に運ばれてきたおやつを見て首をかしげる。正確にはおやつの隣に置いてある飲み物だな。いつもの倍近い量の飲み物がピッチャーのような物にいれて置かれていた。
ブラウニー曰く、先ほどの訓練で流された汗の量が多かったので、いつも以上に摂取してもらう必要があると言われた。
一気に飲むのは体に良くないので、何回かに分けて飲んでくださいだとさ。
体はまだほてっているので、冷たい飲み物は美味しいな。口に含んで温めてから飲み込む。
何口も飲んでいると口の周辺から首の方へ、そして東部全体がひんやりしてきた。
そういえば、今日のおやつには子どもたちがビックリしていたな。俺は地球にいた頃に一度だけ食べたことあったから知っていたけど、一見するとスライムのようなモノが出てきて、近くにいたスライムたちが震えあがっていた。
ブラウニーが説明を始めると、スライムでは無い事が分かり、子どもたちが好きな餡子を使っていると聞いて、早く食べたそうにしていたな。
色々と水まんじゅうは賞味期限が早いから、早く食べさせてくれ。
つるんとしているのに、奥から出てくる餡子がいい感じに美味い。普通の皮も好きだしお餅に包まれているのも好きだし、水まんじゅうのような物も悪くないな。
シンラは餡子よりツルんとした部分が好きみたいだな。水まんじゅうだからほとんど味は無いけど、そこだけ食べて美味いのだろうか? わらび餅みたいな感覚かな? 餡子が少しついているだけで十分美味しいから、皮だけ食べているようで少し餡子が付いているのかもな。
おやつを食べ終わると、ミーシャたちと約束していた訓練を行うために移動することになった。
良い変化なのか悪い変化なのか……進化をするならいい方向だと思うけど、スキルが無くなるっていう話は聞いたことがないんだよな。いや、訓練せずに放置してたら無くなった事例はあるが、訓練を続けていて無くなったという事例は無い。
そもそも、この世界ではスキルLvをあげるのは、知識や訓練による蓄積で上がっていく。そう考えると、無くなるということは、蓄積が無くなるって意味だということになる。それは進化ではなく、ただの退化でしかないんだよな。
まぁ無くなっても何とかなるから気にしなくてもいいか。最悪また宝珠でも使って覚えればいいだろうしな。
重い木刀で改めて自分の動きを確認していく。
やはり、体のいろんなところに負担がかかっている。刀術の動きではないんだろうな……
ふと思ったことがあった。刀術では適切な動きをできていないが、剣術やそれ以外はどうなんだろうか?
少し考えてみたが、刀術のこれも正解かは分かっていない。それなのに、他の戦闘スキルについて分かるわけもなかった。
色々考えるのは、長所でもあり短所でもある……今は、刀術について検証しているような物なので、何も考えずに刀を振るうべきだろう。
基本となる、真っ向切り、袈裟切り、水平切りを行って自分の問題点を探っていく。
基本の3つの型でも、続けてやるとよくわからなくなってしまうので、1つずつ完璧にしていく方向で考えてみよう。
真っ向切り……基本となる振り降ろしと言えばいいかな? 基本となれば足の運びもついてくるので、1つの型として一連の動作がある。まぁ、戦場でその足運びを馬鹿正直にできる訳もないが、基本は重要なので疎かにはできない要素だ。
30分程ゆっくり振り続けて、やっと体に負担の少ない振り方がゆっくりとできるようになった。
早いと思ったが、そこらへんはおそらく刀術のスキルの恩恵だろう。スキルから知識や体の動かし方を引き出して、それを使っているという感じな気がする。
徐々に速度をあげてみるが、半段階ほどギアをあげたらすぐに負担が大きな素振りになってしまった。
思っていた以上に手強い。ゆっくりした素振りができれば、少しずつ速度を上げるだけと思っていたが、その少し速度をあげるという行為が、尋常じゃないほど高い難易度だった。
ん~、俺は武器の扱いを分かっているようで、まったく分かっていなかったのだろう。武器だけじゃないな、スキルそのものについても理解不足だったようだ。漠然とだが、スキルには先があるのではないかと思う。
地味な訓練が続くな。
でも、それも悪くないかもしれない。強さの限界に近付いてきていたと思ったが、まだ先があるのだと確信している自分がいる。それはまだまだ強くなれるということ。それは家族を守る力を強くできるということだ。
そう考えると、地味な訓練もヤル気でなんとかなりそうだな。
俺の中の感覚だと分野は全く違うが、RPGのレベル上げと基礎訓練は似ている気がする。地味で面白いものではないが、戦力の底上げになる。精神的に強くないと、長時間続けられないということだ。
後は、自分の意思でやるか、やらされているという意志でやるかによっても、効果は変わってくるだろう。自分の意思の場合は無我夢中になっていることもあるが、いい方向に進むように自分の動きを見直したりするんだよな。
筋トレする時も心持やイメージは大切だって言う、研究結果が実際にあるって話だしな。
重い木刀を振り続けるのって、思っている以上に疲れるな。基礎体力や筋力はかなり高いはずなのに、1時間足らずで体が休みを欲している。普段の素振りなら、1時間でこんなに疲れることは無いのにな。
1時間? おっと、そろそろおやつの時間になりそうだ。パパッとシャワーを浴びて汗でも流してこよう。
結構汗をかいたので、服が重くなっていた。元々体の中にあったものが外に出ただけなので、体は重くなっていないのだが、全体的に重く感じるんだから不思議だよな。
ササッと汗を流しておやつをもらいに食堂へ……シンラたちは既にスタンバっていて、おやつが運ばれてくるのを待っていた。
俺も一緒に待つことにしよう。
目の前に運ばれてきたおやつを見て首をかしげる。正確にはおやつの隣に置いてある飲み物だな。いつもの倍近い量の飲み物がピッチャーのような物にいれて置かれていた。
ブラウニー曰く、先ほどの訓練で流された汗の量が多かったので、いつも以上に摂取してもらう必要があると言われた。
一気に飲むのは体に良くないので、何回かに分けて飲んでくださいだとさ。
体はまだほてっているので、冷たい飲み物は美味しいな。口に含んで温めてから飲み込む。
何口も飲んでいると口の周辺から首の方へ、そして東部全体がひんやりしてきた。
そういえば、今日のおやつには子どもたちがビックリしていたな。俺は地球にいた頃に一度だけ食べたことあったから知っていたけど、一見するとスライムのようなモノが出てきて、近くにいたスライムたちが震えあがっていた。
ブラウニーが説明を始めると、スライムでは無い事が分かり、子どもたちが好きな餡子を使っていると聞いて、早く食べたそうにしていたな。
色々と水まんじゅうは賞味期限が早いから、早く食べさせてくれ。
つるんとしているのに、奥から出てくる餡子がいい感じに美味い。普通の皮も好きだしお餅に包まれているのも好きだし、水まんじゅうのような物も悪くないな。
シンラは餡子よりツルんとした部分が好きみたいだな。水まんじゅうだからほとんど味は無いけど、そこだけ食べて美味いのだろうか? わらび餅みたいな感覚かな? 餡子が少しついているだけで十分美味しいから、皮だけ食べているようで少し餡子が付いているのかもな。
おやつを食べ終わると、ミーシャたちと約束していた訓練を行うために移動することになった。
0
あなたにおすすめの小説
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました
まったりー
ファンタジー
何処にでもいるような平凡な社会人の主人公がある日、宝くじを当てた。
ウキウキしながら銀行に手続きをして家に帰る為、いつもは乗らないバスに乗ってしばらくしたら変な空間にいました。
変な空間にいたのは主人公だけ、そこに現れた青年に説明され異世界召喚に巻き込まれ、もう戻れないことを告げられます。
その青年の計らいで恩恵を貰うことになりましたが、主人公のやりたいことと言うのがゲームで良くやっていたダンジョン物と牧場経営くらいでした。
恩恵はダンジョンマスターにしてもらうことにし、ダンジョンを作りますが普通の物でなくゲームの中にあった、中に入ると構造を変えるダンジョンを作れないかと模索し作る事に成功します。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。
人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。
これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる