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第2345話 完成したエリア
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「ねえ、シュウ。あなたが配置した通りに大体は置いたけど、包丁の場所とかぎっちり詰め込み過ぎじゃない? 落ち着いてみれない気がするんだけど、あれでいいの?」
「展示会みたいに、だれだれが作ったとか言って表記して、良し悪しを評価するわけじゃないから、あんなもんでいいんだよ。無駄に広過ぎたら、似た物同士を比べるのが大変じゃないか? そういう意味では、ある程度同じ種類のものを近くにあった方がいいと思うんだよ」
なるほどね。と綾乃が納得したようだ。
俺もあまり間隔が狭すぎるとどうなのかと思っていたが、ここら辺はカエデとリンドの助言で、ある程度密集させている。なので昨日説明されたことを、そのまま綾乃に説明しただけだな。
シルキーやブラウニーたちは、ただ刃物が見たいわけではないのだ。調理用の道具として刃物を見たいのだ。出来を評価するわけではなく、どれだけ使いやすいか、メンテナンスのしやすさなど、そういうのを確認したいだけなのだ。
だから、無駄に広く無駄にスペースを空けて展示すると、比べるのが面倒になるかもしれないので、近くにまとめた方がいいということらしい。
飛んで移動しているとはいえ、広すぎれば移動するのも面倒だし、比べるのにまた移動するようになれば、いくら便利なモノがあっても、今使っている物でいいかな? ってなってしまう気持ちは分からなくもない。
俺は職人ではないので、包丁のこだわりとかは分からないけど、現状で苦無く使えているのであれば、広い中から移動して探すのは面倒に感じてしまうだろう。
それでも展示する刃物の数が数なので、かなり広くなってしまっているが、分かりやすいようにエリア分けをしているので、目的のものがある場所へ行けば見られるようにしているのだ。でも、その場で使い比べができるようにすると、それこそ種類ごとにエリアを作った方が早くなるので、今回はこんな感じにしている。
もし希望で、各種類毎にエリアを分けてほしいと言われればその通りにするが、今回はそのようなことはまいので、いまのところこの状態から変える予定はない。そりゃそうだ、作ったばかりだからな!
後は、研ぎ石エリアも少し調整しておかないとな。
あっちは、言われる前からある程度分類しておいてあるが、研石の細かさを適当に区切っていたので、100ずつほどに細かく区切るように助言をもらったのだ。
正直、100番変わるくらいで違いが分からないけど、それぞれ調理に合った砥石があるそうなので、細かく区切っていた方が、シルキーやブラウニーたちにとっては便利だろうと言っていた。
カエデたちが言うには、普段調理に使っている包丁なら、仕上げ砥があれば十分だろうと言っていた。
他の砥石が必要になると言えば、解体や魚を調理する際の出刃包丁など、硬いものを切ることがある場合は、少し荒い砥石を使うのが良いのだとか。欠ける可能性があるので、荒い砥石で削ってから仕上げるのがいいとのことだ。
刃の状況で変わってくるそうなので、一概に全部を粗い砥石を最初に使うわけではないとも言われたな。
そう考えると、消耗品と言える剣は荒砥で刃を整えてから、仕上げ砥でキレイにするのかね? 俺たちの武器には、俺がアダマンコーティングをしているので欠けることはないのだが、強い圧力がかかると変形をするからそれを整える作業が、俺たちの武器の整備となる。
普通の武器より整備回数が少ないが、一度にかかる整備の時間には何倍もかかるんだとさ。俺がコーティングを剥げばそんなこともないのだが、俺のに手間をかけさせるくらいなら、多少苦労しても自分たちで調整するからいいそうだ。
色々苦労はあるそうだが、その時間も楽しんでいるみたいなので、良いと思っておこう。
っと砥石の品分けをしないとな。
バザールには砥石を集めてもらい、綾乃には新しく俺が作った展示エリアに砥石を種別ごとに分けてもらう。
砥石の番号として使われている物を流用して、100番から4000番までを100番ずつ分けて並べるようにお願いしている。
家庭で使われているような小さなものだけではなく、ここまで大きいとどうやって使うのか分からない砥石も準備している。
一般的に売られているであろう砥石の幅を1とした時に、幅が5くらいあるような幅の広い砥石を揃えている。
マジで何に使うんだろうな? 俺たちが興味を示したマグロ包丁でも研ぐやつなのかね?
100番違っただけでは分からないと言ったが、あれは嘘だな。100番と200番はさすがに違いが分かる。見た目からして粗さが違うからな。さすがにこれが分からないというのは、さすがに問題があるだろうな。
そうはいったが2000番と2100番の違いはさすがに分からない。だって、どっちも細かいって言うくらいしか本当に分からん。教えてもらい、触れば何かが違うかな? くらいは感じるけど、同じだと言われれば同じなのか……って感じるくらいの違いしかない。
よし、問題なく作業が終了した。
ここはもう使える状態なので、手の空いているシルキーとブラウニーたちを呼んでお披露目をした。
言葉ではこんな施設を用意していただかなくても……と言っているが、態度は明らかに喜んでいてソワソワしているのが分かる。
ここは自由に使っていいエリアだから、飾ってあるものは全部自由に使っていいと言っておいた。
使いたいものがあれば、俺に言ってくれればドワーフたちに話を通すし、調理器具であれば召喚するから遠慮なく伝えてほしい事を話しておく。
今日しなければいなかったことを終えた俺は、一息ついた。
解放した後のブラウニーたちの偏りに驚いた。
半数以上が砥石のエリアに移動したのだ。今まで使っていたのも悪くないが、やはり自分たちに合う物を探したいようだ。
「展示会みたいに、だれだれが作ったとか言って表記して、良し悪しを評価するわけじゃないから、あんなもんでいいんだよ。無駄に広過ぎたら、似た物同士を比べるのが大変じゃないか? そういう意味では、ある程度同じ種類のものを近くにあった方がいいと思うんだよ」
なるほどね。と綾乃が納得したようだ。
俺もあまり間隔が狭すぎるとどうなのかと思っていたが、ここら辺はカエデとリンドの助言で、ある程度密集させている。なので昨日説明されたことを、そのまま綾乃に説明しただけだな。
シルキーやブラウニーたちは、ただ刃物が見たいわけではないのだ。調理用の道具として刃物を見たいのだ。出来を評価するわけではなく、どれだけ使いやすいか、メンテナンスのしやすさなど、そういうのを確認したいだけなのだ。
だから、無駄に広く無駄にスペースを空けて展示すると、比べるのが面倒になるかもしれないので、近くにまとめた方がいいということらしい。
飛んで移動しているとはいえ、広すぎれば移動するのも面倒だし、比べるのにまた移動するようになれば、いくら便利なモノがあっても、今使っている物でいいかな? ってなってしまう気持ちは分からなくもない。
俺は職人ではないので、包丁のこだわりとかは分からないけど、現状で苦無く使えているのであれば、広い中から移動して探すのは面倒に感じてしまうだろう。
それでも展示する刃物の数が数なので、かなり広くなってしまっているが、分かりやすいようにエリア分けをしているので、目的のものがある場所へ行けば見られるようにしているのだ。でも、その場で使い比べができるようにすると、それこそ種類ごとにエリアを作った方が早くなるので、今回はこんな感じにしている。
もし希望で、各種類毎にエリアを分けてほしいと言われればその通りにするが、今回はそのようなことはまいので、いまのところこの状態から変える予定はない。そりゃそうだ、作ったばかりだからな!
後は、研ぎ石エリアも少し調整しておかないとな。
あっちは、言われる前からある程度分類しておいてあるが、研石の細かさを適当に区切っていたので、100ずつほどに細かく区切るように助言をもらったのだ。
正直、100番変わるくらいで違いが分からないけど、それぞれ調理に合った砥石があるそうなので、細かく区切っていた方が、シルキーやブラウニーたちにとっては便利だろうと言っていた。
カエデたちが言うには、普段調理に使っている包丁なら、仕上げ砥があれば十分だろうと言っていた。
他の砥石が必要になると言えば、解体や魚を調理する際の出刃包丁など、硬いものを切ることがある場合は、少し荒い砥石を使うのが良いのだとか。欠ける可能性があるので、荒い砥石で削ってから仕上げるのがいいとのことだ。
刃の状況で変わってくるそうなので、一概に全部を粗い砥石を最初に使うわけではないとも言われたな。
そう考えると、消耗品と言える剣は荒砥で刃を整えてから、仕上げ砥でキレイにするのかね? 俺たちの武器には、俺がアダマンコーティングをしているので欠けることはないのだが、強い圧力がかかると変形をするからそれを整える作業が、俺たちの武器の整備となる。
普通の武器より整備回数が少ないが、一度にかかる整備の時間には何倍もかかるんだとさ。俺がコーティングを剥げばそんなこともないのだが、俺のに手間をかけさせるくらいなら、多少苦労しても自分たちで調整するからいいそうだ。
色々苦労はあるそうだが、その時間も楽しんでいるみたいなので、良いと思っておこう。
っと砥石の品分けをしないとな。
バザールには砥石を集めてもらい、綾乃には新しく俺が作った展示エリアに砥石を種別ごとに分けてもらう。
砥石の番号として使われている物を流用して、100番から4000番までを100番ずつ分けて並べるようにお願いしている。
家庭で使われているような小さなものだけではなく、ここまで大きいとどうやって使うのか分からない砥石も準備している。
一般的に売られているであろう砥石の幅を1とした時に、幅が5くらいあるような幅の広い砥石を揃えている。
マジで何に使うんだろうな? 俺たちが興味を示したマグロ包丁でも研ぐやつなのかね?
100番違っただけでは分からないと言ったが、あれは嘘だな。100番と200番はさすがに違いが分かる。見た目からして粗さが違うからな。さすがにこれが分からないというのは、さすがに問題があるだろうな。
そうはいったが2000番と2100番の違いはさすがに分からない。だって、どっちも細かいって言うくらいしか本当に分からん。教えてもらい、触れば何かが違うかな? くらいは感じるけど、同じだと言われれば同じなのか……って感じるくらいの違いしかない。
よし、問題なく作業が終了した。
ここはもう使える状態なので、手の空いているシルキーとブラウニーたちを呼んでお披露目をした。
言葉ではこんな施設を用意していただかなくても……と言っているが、態度は明らかに喜んでいてソワソワしているのが分かる。
ここは自由に使っていいエリアだから、飾ってあるものは全部自由に使っていいと言っておいた。
使いたいものがあれば、俺に言ってくれればドワーフたちに話を通すし、調理器具であれば召喚するから遠慮なく伝えてほしい事を話しておく。
今日しなければいなかったことを終えた俺は、一息ついた。
解放した後のブラウニーたちの偏りに驚いた。
半数以上が砥石のエリアに移動したのだ。今まで使っていたのも悪くないが、やはり自分たちに合う物を探したいようだ。
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