2,384 / 2,518
第2384話 頑張ったけど……
しおりを挟む
「確かに掃除をする下っ端の軍人さんには、切実な悩みよね。平面部屋と椅子が沢山ある部屋なら、平面の方が圧倒的に掃除しやすいもんね。私も覚えがあるわ、便利家電とか便利道具と言っておきながら、手入れがめんどくさかったり、掃除が大変だったりするやつね」
俺にも覚えがある。母親が便利だと言って勝ってきた調理道具なのだが、確かに便利ではあったが洗うのが大変で、使っている時は便利なのだが洗うのが不便だったりするやつな。
取っ手の取れるフライパンや鍋は、本当に便利ではあるんだけど、取っ手の方を洗う時が大変なんだよな。
特にはさんだりする部分の動くところの掃除が大変なんだよな。毎回洗ってても、その内油汚れが付いたりしてしまって、あれを洗うのに歯ブラシを使ってたりしたことを思い出した。
「となると、ワンタッチでつけたりできるような仕組みだったら掃除しやすいか?」
「そんな便利な椅子なんて作れないわよ。ネジは論外だけど、ワンタッチとなると強度の問題も出てくるわよ」
フライパンじゃないんだから、簡単に取り外しなんてできないよな……でも掃除の便利さを追求すると、限界があるよな。
俺たちはしばらく悩んだが、解決方法が出なかった。
悩んでいる間に昼飯の時間になり、中断されたが正しい表現だが、思いつかなかったのでどっちでも一緒だろう。
家事のプロとも呼べるブラウニーたちに聞いてみたところ、掃除がしづらくても完璧に仕上げるのがメイドとしての矜持! と言われてしまったため、参考にならなかった。
様子を見に来たシルキーたちにも聞いてみたところ、
「取り外しが簡単で椅子の下に後ろの人の足が入れられるようにしているのですよね? でしたら、床につけるのではなく、壁につける形にしてみてはどうでしょうか? 椅子は取り外しができたとしても、別に掃除する必要がありますので、掃除の邪魔になっている椅子の足を無くす考えはいかがでしょうか?」
と言われた。
なるほど、技術的にできるかは分からないが、10人乗りの方であれば壁に椅子をつけることは可能だな。
一度検討してみることになった。
昼食後にいくつか試作をしてみたが、座席の座面だけを固定するとどうしても不安定になってしまった。解決法として、背もたれの部分も固定をすれば不安定さが無くなったが、休むために背もたれを倒せなくなってしまった。
「これは、どうなのかしらね。掃除はしやすくなったけど、移動中の負担が増えるのは、本末転倒じゃないかしら?」
やっぱりそうだよな。掃除を楽にするために、移動中が不便になるのはやはり良くないよな。
「せめて簡単にするでござるなら、椅子の足を補足して均等に配置する感じがいいでござるかね?」
そのやり方がベターだろう。多少手間はかかるけど、モップな度を使うなら大変というほど掃除量は増えないよな。
名前も知らない下っ端くん、これで勘弁してくれ。普段の掃除は面倒かもしれないけど、移動が楽になることを考えれば、十分なリターンがあると思うぞ。
椅子は車のシートをそのまま流用していたので、掃除が面倒に感じたのだろうが、足を改造したので最大限掃除をしやすいように配慮したから、これでいいだろう。
これ以上の改造は、ドワーフたちに任せるのが吉だと思う。俺たちだけでは思いつかないことも、あの爺様方なら思いつくこともあるだろうし、俺の仕事はここで終わりにしよう。
「考える事が終わっても、規格化した分の馬車の作成はしないといけないわよ」
10人乗りの方で改造してしまったけど、こちらの方が人気が高かったので問題ないよな? レイリーは小言を言うだろうが、俺のすることを頭から否定をすることはないから大丈夫だろう。
実際に馬車を見せているし、どういう仕様なのかも伝えているから、いいように采配してくれるはずだ。
軍用に必要な馬車の数は多いが一度作ってしまえば、ある程度の所までは召喚で物を出すことができるので、便利機能を使って必要数をサクッと準備してしまう。
ステータスで力が上がっているのも、作業効率を上げる要因となっており、みるみるうちに土台が完成していく。箱に関しては、召喚で出せるため扉や御者の座る場所、中の椅子などを取り付けていけばそれで終了となる。
今回一番時間がかかったのは、椅子の改造だろう。流用したとはいえ、足を取っ払って付け直すという作業をしなければならなかったのと、椅子の数がすこぶる多かったので大変なことになった。
「ノリと勢いで数の必要な物を作るのは、本当に良くないな。もう少し、もう少しっていって、結局こんな時間……早めに連絡を入れておいてよかったわ。もしこれで連絡を知れてなかったら、今頃正座で小言を言われていただろうな」
「怒られはしないと思うでござるが、熱中しすぎたことで小言はあるかもしれないでござるよ」
それはあるだろうな。怒られないとはいえ、あれって、怒られているより面倒なんだよな……俺のためを思って言ってくれているので無下にも出来ないし、俺が悪いので何も言えなくなってしまうんだよな。しかも、謝ると謝るで、なにに謝っているのか? みたいなことを言われるから、本当に困ってしまう。
妻たちにも心配をかけてしまうから、気をつけてはいるんだけど、すぐに忘れて夢中になってしまうのは俺の悪い癖だよな。
お腹が空いた……
夕食を食べたのにお腹が空いてしまったのは、時計が深夜の3時を指しているからだろう。
これが12時とかならまだ小言を言われる時間が短かったかもしれないが、そこからさらに3時間が過ぎているからな。シルキーだけじゃなく妻たちにも、何か言われそうだな。
明日は、朝一で妻たちに心配かけたことを謝っておこう。その後に、小言を言われるだろうから、午前中は潰れるだろうな。
予定がないとはいえ、この予定の埋まり方は少し複雑な気分だな。
朝食には確実に起きないといけないから、今日はすぐに寝てしまおう。しっかりと目覚まし時計を……4つ位セットしておこう。
起きると決めて寝るから、多分明日は起きれるはず! おやすみなさい!
俺にも覚えがある。母親が便利だと言って勝ってきた調理道具なのだが、確かに便利ではあったが洗うのが大変で、使っている時は便利なのだが洗うのが不便だったりするやつな。
取っ手の取れるフライパンや鍋は、本当に便利ではあるんだけど、取っ手の方を洗う時が大変なんだよな。
特にはさんだりする部分の動くところの掃除が大変なんだよな。毎回洗ってても、その内油汚れが付いたりしてしまって、あれを洗うのに歯ブラシを使ってたりしたことを思い出した。
「となると、ワンタッチでつけたりできるような仕組みだったら掃除しやすいか?」
「そんな便利な椅子なんて作れないわよ。ネジは論外だけど、ワンタッチとなると強度の問題も出てくるわよ」
フライパンじゃないんだから、簡単に取り外しなんてできないよな……でも掃除の便利さを追求すると、限界があるよな。
俺たちはしばらく悩んだが、解決方法が出なかった。
悩んでいる間に昼飯の時間になり、中断されたが正しい表現だが、思いつかなかったのでどっちでも一緒だろう。
家事のプロとも呼べるブラウニーたちに聞いてみたところ、掃除がしづらくても完璧に仕上げるのがメイドとしての矜持! と言われてしまったため、参考にならなかった。
様子を見に来たシルキーたちにも聞いてみたところ、
「取り外しが簡単で椅子の下に後ろの人の足が入れられるようにしているのですよね? でしたら、床につけるのではなく、壁につける形にしてみてはどうでしょうか? 椅子は取り外しができたとしても、別に掃除する必要がありますので、掃除の邪魔になっている椅子の足を無くす考えはいかがでしょうか?」
と言われた。
なるほど、技術的にできるかは分からないが、10人乗りの方であれば壁に椅子をつけることは可能だな。
一度検討してみることになった。
昼食後にいくつか試作をしてみたが、座席の座面だけを固定するとどうしても不安定になってしまった。解決法として、背もたれの部分も固定をすれば不安定さが無くなったが、休むために背もたれを倒せなくなってしまった。
「これは、どうなのかしらね。掃除はしやすくなったけど、移動中の負担が増えるのは、本末転倒じゃないかしら?」
やっぱりそうだよな。掃除を楽にするために、移動中が不便になるのはやはり良くないよな。
「せめて簡単にするでござるなら、椅子の足を補足して均等に配置する感じがいいでござるかね?」
そのやり方がベターだろう。多少手間はかかるけど、モップな度を使うなら大変というほど掃除量は増えないよな。
名前も知らない下っ端くん、これで勘弁してくれ。普段の掃除は面倒かもしれないけど、移動が楽になることを考えれば、十分なリターンがあると思うぞ。
椅子は車のシートをそのまま流用していたので、掃除が面倒に感じたのだろうが、足を改造したので最大限掃除をしやすいように配慮したから、これでいいだろう。
これ以上の改造は、ドワーフたちに任せるのが吉だと思う。俺たちだけでは思いつかないことも、あの爺様方なら思いつくこともあるだろうし、俺の仕事はここで終わりにしよう。
「考える事が終わっても、規格化した分の馬車の作成はしないといけないわよ」
10人乗りの方で改造してしまったけど、こちらの方が人気が高かったので問題ないよな? レイリーは小言を言うだろうが、俺のすることを頭から否定をすることはないから大丈夫だろう。
実際に馬車を見せているし、どういう仕様なのかも伝えているから、いいように采配してくれるはずだ。
軍用に必要な馬車の数は多いが一度作ってしまえば、ある程度の所までは召喚で物を出すことができるので、便利機能を使って必要数をサクッと準備してしまう。
ステータスで力が上がっているのも、作業効率を上げる要因となっており、みるみるうちに土台が完成していく。箱に関しては、召喚で出せるため扉や御者の座る場所、中の椅子などを取り付けていけばそれで終了となる。
今回一番時間がかかったのは、椅子の改造だろう。流用したとはいえ、足を取っ払って付け直すという作業をしなければならなかったのと、椅子の数がすこぶる多かったので大変なことになった。
「ノリと勢いで数の必要な物を作るのは、本当に良くないな。もう少し、もう少しっていって、結局こんな時間……早めに連絡を入れておいてよかったわ。もしこれで連絡を知れてなかったら、今頃正座で小言を言われていただろうな」
「怒られはしないと思うでござるが、熱中しすぎたことで小言はあるかもしれないでござるよ」
それはあるだろうな。怒られないとはいえ、あれって、怒られているより面倒なんだよな……俺のためを思って言ってくれているので無下にも出来ないし、俺が悪いので何も言えなくなってしまうんだよな。しかも、謝ると謝るで、なにに謝っているのか? みたいなことを言われるから、本当に困ってしまう。
妻たちにも心配をかけてしまうから、気をつけてはいるんだけど、すぐに忘れて夢中になってしまうのは俺の悪い癖だよな。
お腹が空いた……
夕食を食べたのにお腹が空いてしまったのは、時計が深夜の3時を指しているからだろう。
これが12時とかならまだ小言を言われる時間が短かったかもしれないが、そこからさらに3時間が過ぎているからな。シルキーだけじゃなく妻たちにも、何か言われそうだな。
明日は、朝一で妻たちに心配かけたことを謝っておこう。その後に、小言を言われるだろうから、午前中は潰れるだろうな。
予定がないとはいえ、この予定の埋まり方は少し複雑な気分だな。
朝食には確実に起きないといけないから、今日はすぐに寝てしまおう。しっかりと目覚まし時計を……4つ位セットしておこう。
起きると決めて寝るから、多分明日は起きれるはず! おやすみなさい!
0
あなたにおすすめの小説
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
スキル【レベル転生】でダンジョン無双
世界るい
ファンタジー
六年前、突如、異世界から魔王が来訪した。「暇だから我を愉しませろ」そう言って、地球上のありとあらゆる場所にダンジョンを作り、モンスターを放った。
そんな世界で十八歳となった獅堂辰巳は、ダンジョンに潜る者、ダンジョンモーラーとしての第一歩を踏み出し、ステータスを獲得する。だが、ステータスは最低値だし、パーティーを組むと経験値を獲得できない。スキルは【レベル転生】という特殊スキルが一つあるだけで、それもレベル100にならないと使えないときた。
そんな絶望的な状況下で、最弱のソロモーラーとしてダンジョンに挑み、天才的な戦闘センスを磨き続けるも、攻略は遅々として進まない。それでも諦めずチュートリアルダンジョンを攻略していたある日、一人の女性と出逢う。その運命的な出逢いによって辰巳のモーラー人生は一変していくのだが……それは本編で。
小説家になろう、カクヨムにて同時掲載
カクヨム ジャンル別ランキング【日間2位】【週間2位】
なろう ジャンル別ランキング【日間6位】【週間7位】
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる