異世界グランハイルド・アレンと召喚獣-守護魔獣グランハイルド大陸物語ー

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第四章

第四十九話・べリング家の再興③再会と別離

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 メイナム伯爵は話が終わると、リュゲルに会わせて欲しいと言った。どうやら、黒鴉の目であの競争を見られていたようだ。
  いつもの、ように川に手を浸しリュゲルを呼ぶと、伯爵はその再会をとても喜んでくれた。
 「凄いな、アレン。本当に、リュゲルそのものだ。目の前に見ているけど信じられないよ。・・・リュゲルも、良かったね、又、アレンに会えて。」メイナム伯がそう言うと、リュゲルも嬉しそうに鬣を震わせキラキラした水滴の粒を振りまいた。
  暫く、リュゲルを愛でた後、騎士ヘンデルを村で待たせているのでそろそろ戻る時間だと伯爵が言ったので川縁を後にした。

  アレンとメイナム伯爵は、二人で村に向かった。道々、メイナム伯が彼等の事を誰にも知られない方がいいと言ってくれたので、秘密にしたいアレンとしては渡りに船だった。

 「彼等は、たぶん水の精霊じゃないかな。」メイナム伯爵は少し置いてからぽつりと呟く。
 「水の精霊?ディラン達がですか・・。」
 「ああ、僕も初めて目にしたよ、彼等の姿を・・・。」メイナム伯爵は立ち止まって話し出した。

 「彼等と契約、いや、盟約を結んだんじゃないのかい、アレン。」その顔は真剣だった。
 「・・・はい、ついこの間のことです。レブランドや村を盗賊団が襲う計画を聞いたので、なんとかして貰おうと話したら・・・名前を付けないと駄目みたいで・・その時です。」
 「なるほど、・・・でも、よく知っていたね契約じゃなくて、盟約を。誰かに教えて貰ったの?」
 「いえ、・・・でも、何となく浮かんだと言うか、勝手に口が喋ったというか・・・僕にも、どうして盟約を結べたのかよく分かりません。・・・彼等が望んでくれたからじゃないでしょうか。」

 「ふふ、彼等が望んだか・・・君は恐ろしい事をさらっと口にするんだね、アレン。」
 「恐ろしい事ですか?」アレンは目をぱちくりした。
 「いや、いいよ。こちらの話だ。だが、それは他の誰にも知られないようにしなさい。」
 「・・・お爺様にも、ですか?」
 「ああ、その方がいい。知らない方がいい場合もある。いいね、約束だよ。他の誰も、精霊と盟約を結べる者はいない。だから、この事は誰にも知られてはならない。僕も誓うよ、絶対に誰にも洩らさない。分かったね、アレン。」
 「・・・はい、分かりました。誰にも言いません。」アレンはメイナム伯の気迫に押されて答えた。
 (きっと、メイナム伯は僕の為に言ってくれてるんだ。そう、彼等の力は強大だ。おいそれと使っていい力じゃない。)

 二人が再び歩きだして間もなく、レオンが村の方から駆けて来た。
 「アレン、大丈夫か!おい、お前アレンから直ぐに離れろ。」そう言い放つと、レオンは腰のショートソードを抜いて構える。
 「レオン!違う。知り合いだよ、剣を早くしまって。」アレンは慌ててレオンを止める。
 「ふむ、年上に対する礼儀がなってないな。まあ、アレンを助けようと言う意気込みは買ってやろう。」
 「何を偉そうに!村から連絡が有ったんだ、知らない奴等が入り込んでるって。アレン、早くこっちに来るんだ。」レオンは尚も剣の構えを崩さなかった。

 するとメイナム伯爵はあっという間にシオンとの距離を詰め、気が付くとレオンのショートソードは飛ばされて彼の喉元にはメイナム伯爵のブレードが二本交差していた。

 いつ剣を抜いたのか、アレンにもレオンにも全く見えなかった。
 (凄い早技だ!!)
 「うう・・・アレン~~。」レオンが降参だと言う風に両手を肩の所まで上げてアレンに助けを求める。
 「メ、メイナム伯爵・・」
 「ネイガーだ。」
 「ごめんなさい、ネ・・ネイガー。レオンは只、僕を守ってくれようとしただけなんです。許してください。」
 「分かっている、ちょっと礼儀を教えただけだよ。レオン君、君の構えはなっちゃいないな、隙だらけだ。」
そう言うと、あっという間に二本のブレードを華麗に腰の鞘に収める。

 「す、凄い・・・あなたは両刀使いなんですね、それに凄い早技だ。全く、見えなかった。」レオンは先ほどと、打って変わって今にもメイナム伯に抱きつかんばかりだ。
 「アレンのお知り合いですか?僕はレオポルド・フォン・べリングと申します。レオンと御呼びください。」
「たいへん失礼しました。」そして胸に手を当てぺこりと頭を下げ挨拶をした。

 レオンは改めてメイナム伯爵の名前を聞くと驚いた、「ご高名はかねがねお伺いしています、両刀使いの黒鴉メイナム伯と。」
( ふ~ん、メイナム伯爵って、有名なんだ。僕はほんとうに何もしらないな。)
 三人で話しながら歩いていると、村の手前で騎士ヘンデルが二頭の馬を連れて待っていた。
 「残念だが、時間切れだ。もう領地に戻らないといけない。必ず、また会おう、アレン。アレンの事をよろしく頼むよ、レオン。」
 「ネ、ネイガー伯。いろいろと有難うございました。どうか気を付けてお帰りください。」アレンは詰まりながらもそう呼んだ、やはり呼び捨ては難しい。
 メイナム伯は眉をちょっと上げたが、何も言わずにアレンを軽く抱きしめて黒マントを翻しながら颯爽と馬に飛び乗り、二人に頷いて見せるとヘンデルと一緒に馬に鞭を当ててあっという間に去って行った。

 「うおー、かっこいい~~。」最早、レオンは恋する乙女のようにメイナム伯を見送った。


 お城に帰ったレオンは食事の間中、メイナム伯の話ばかりに夢中になった。クッキーに肉やパンを浚われようが全く眼中になく、クッキーも張り合いがないのか、そうそうに不貞寝をしてしまった。

 「ねえ、アレンはどうして、メイナム伯爵と知り合いなんだい。」シオンが問い質す。
 (シオンはいつも、なあなあでは話しを終わらせてくれない。やっぱりちゃんと答えなくては駄目かな・・・)

 「・・・それは、お爺様の知り合いなんだ・・・。」
 「ふ~ん、知り合いね。・・・確か、両親はいなくて、家族もいないんだったよね。」
 「・・・両親がいないのは、ほんとうだよ。・・・只、前に話した事件があって、トゥルールも死んだと思ってたから二度と帰れないと思って、・・・それで、兄さまの他は家族はいないと言ったんだ。」
 「そうなんだ、家族はお爺様だけかい?」横から優しくレブランドが助け舟を出してくれる。

 「兄上、僕がアレンと話しているんだから邪魔しないで、大切な話しだよ。」シオンはじろりと兄を睨んだ。
 「「「・・・・・」」」実は、べリング家で一番怖いのはシオンであった。
 「アレンのお爺様はどこの領を統治しているの?」シオンは尚も切り込む。
 「・・・・・・・フォートランド・・・だよ。」

 ヒュウ~。レオンが口笛を吹いた。
「フォートランドって言ったら、べリング家とは違って大大貴族じゃないか。」
 「広大な領地を所有している伯爵家だよね、それでメイナム伯爵と知り合いなんだ。」
 「そうなんだ、シオン。黙っててごめんなさい。」
 「別に、謝ることは無いよ。只、知っておきたかっただけだよ、今後の事もあるしね。」
 「メイナム伯爵にアレンの居所が知られたら、必然的にフォートランドにも知らせが行くのは時間の問題だね。」
レブランドも考える風に言う。
 「「・・・・・・」」
 「でも、正直なところ、どうするか全然決めて無いんだ。・・・皆には、迷惑をかけないよ。」
 「迷惑だなんて、好きなだけ居てくれたらいいんだよ。なんならずっとだって大歓迎だよ。」レオンが即座に返す。
 「アレンに取って、一番いい道を考えないと。僕達の為にここに残るのは駄目だよ。」シオンも負けじと答え返す。
 「うん、ありがとう。シオン、レオン。それに、レブランドも。ちゃんと考えて答えを出すよ。」
それで、食事はお開きになった。

 その日から、アレンは一人で眠れるようになった。シオンがアレンに考える時間をあげないと駄目だとレオンを説得して、部屋から引き摺り出したのだ。
 しかし、朝起きると、今度は顔の横にクッキー、胸の上にトゥルールが乗ってアレンが起きるのを待つようになった。(クッキーだけじゃなくて、とうとうトゥルールまで勝手に出入りするようになっちゃった・・・僕の魔獣達はどうなっているんだろう)
アレンの悩みは尽きない。


 それから、一月ほどが過ぎた。相変わらず、レブランドやシオン、レオンまでもが忙しく、度々、ミンクスにまで回らなければならず、城を空ける事がが多くなった。
 アレンはする事もないので、頻繁に川縁に出掛けリュゲルやディランと遊んでいたが、リュゲルには鞍もあぶみも手綱さえ無く裸馬に乗るのと同じ難しさで、アレンの乗馬の腕は格段に進歩していた。
 「今日は一度も落ちなかったな、付き合ってくれてありがとう。ディラン、リュゲル。」
分かれを告げて、お城に帰ると城の前庭に馬車が三台止められている。

 一台はべリング家の物で、もうニ台には梟と槍の紋章が入っている。
 (サージェント伯が来られているのか・・・どうしよう、でも逃げる訳にはいかない。わざわざ訪ねてこられたのだから。)アレンは意を決して客間に入って行くと、そこにはサージェント伯だけではなく、お爺様とバルト迄もが顔を揃えている。
 アレンは敷居の所で身体が竦んで動けなくなってしまった。まだ、心の準備が全然できていなかった。

 ダンドリュウス伯はアレンの姿を見て嬉しそうに立ち上がり掛けたが、アレンの強張った顔を見て再び椅子に座り直してしまう。伯爵も又、アレンに対して自責の念が強く彼に拒まれたと思ったのだ。
 部屋の中は妙な緊張感に支配され、誰も口を開かない。
 サージェント伯も、アレンの遭った過酷な事件を知った後なので殊更口出しできなかった。

 バルトは大きく溜め息をつくと、つかつかとアレンの前まで歩を進め、いきなり彼の頬を打った。アレンは体制を崩し扉に寄り掛る。
 「「何するんだ!!」」シオンとレオンが同時に叫びアレンに駈け寄ろうとすると、バルトは二人を振り返りその大きな掌でこっちに来るなと牽制し、ジロリと睨んだ。
 彼は再びアレンに向き直ると、怒鳴り付けた。
 「心配しただろうが!何故、さっさと連絡を寄越さない。」
 そう、バルトがもし本気で殴ればアレンなど、廊下まで吹っ飛ばされていただろう。

 「ご、ごめんなさい。」アレンはそう言うと、涙をぽろぽろ零し始めた。
 バルトは大きな手でいつものようにアレンの頭を掻き混ぜると、彼の肩を抱いてダンドリュウス伯の前へと連れて行く。
 「アレン、許しておくれ。」伯爵がそう呟いて手を開いてくれたのでアレンはその胸に飛び込んで、ますます涙が止まらなくなってしまう。
 「僕こそ・・ご、ごめん・・なさ・・い・・、ぼ、僕・・の所為・・・で、・・皆・・が・・」その後は言葉が続けられなかった。
 「お前の所為ではないよ、アレン。私が情に流されて、はっきりお前の事を嫡男だと宣言しなかった為に起こった事だ。グラバルを可哀想に思った為に、あれにも邪な想いを抱かせてしまった。全ては、私の罪だ。お前は少しも悪くない、アレン。私を許しておくれ。」
アレンは首を振るだけで精一杯で、只々、涙が流れ出た。

 レブランド、シオン、レオンも又、寂いしい思いを胸に抱きじっと、その光景を見ているしかできなかった。


 一頻ひとしきり泣いたアレンがやっと落ち着くと、みんなが笑顔で迎えてくれた。
 今度はサージェント伯が口火を切った。
「赤い火の鳥の噂を聞き、確かめようと思っていたらメイナム伯とルビス(ダンドリュウス伯の愛称)から連絡があってね、一緒に来た方がいいだろうと、今日やって来たんだよ。先ほど、彼等と紹介は済ませた。」

 「メイナム伯からも色々とアレンの気持ちは聞かせて貰った。孫の命の恩人だ、私とフラン(サージェント伯の愛称)でべリング家の後見人になる事を申し入れ承諾を貰った。」
 「後見人?」
 「そうだよ、領地が広くなった上に御両親を亡くされて間もないと聞いたのでね。兵士団から衛士、小作人の管理管等の育成に尽力させて貰うことになった。フォートランドからは遠いので、我がノーランドから直接出向く事になったのだよ。」
 「それと、我等と同盟を結ぶ事にもね、メイナム伯も参加してくれるそうだ。」ダンドリュウス伯も付けたした。
 「同盟!」アレンは喜んで、べリング家の三人を振り返った。

 「ありがとう、アレンのお陰だよ。大貴族の三家の方々と同盟を結んで貰える上に、後見人にまでなって貰えるとは鬼に金棒だよ。」レブランドがアレンの方を向いて話し、軽く頭を下げる。
 「やめて、頭を下げないで。」
 「そうだ、君達、べリング家は、私の大事な孫の命の恩人だ。これくらいで、その恩に報えたと思わない。改めてお礼をいいたい。本当にありがとう、感謝する。」ダンドリュウス伯が、今度は三人向かって頭を下げた。

 「アレン、これで僕達の事は心配しなくていいよ。自分の事だけを考えて。でも、アレンなら分かるだろう、領主が弱かったり、力を無くせば罪の無い領民達がどんな目に遭うか。寂しいけど、どこにいても僕達は兄弟だ。いつでも君の事を思っているよ。」シオンが切々と訴えたる。
 「シオン・・・」アレンは止まっていた涙が溢れでた。そう、彼等も又、自分達の弱さに苦しみながらも最後まで逃げずに立ち向かって行ったのだ、領主として。


 こうして、アレンは次の日に慌ただしく帰郷することになった。だが、フォートランドまでの道のりは遠いので、一旦、ノーランドに立ち寄り、ニ、三日してからフォートランドに向かう事になった。



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 第五十話・フォートランドへの帰郷①アレンの秘密(水の馬)


 
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