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第六章
第七十七話・リュウジールへの旅⑤狼族、黒狼のナグ
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ナグは意を決して、ロンデルに近寄った。
「あの・・・」ロンデルが振り返ると、黒い耳の亜人が立っていた。
「なんだ?」
「よかったら、俺も一緒に連れて行ってくれないか。夜目も利くし、あんたらより臭いにも敏感だ」
「そりゃあ助かるが、そっちは大丈夫か?」
「ああ、あの子が戻るまでは、ここを動けまい。誰かに頼むよ」
「分かった。・・・名前は、ナグだっけ?」
「ああ、狼族のナグと言う。よろしく、傭兵ロンデル」
ナグは協力を申し出たが、今一つ自分で確かめてみたいと思ったのだ。水の在り処と、アレンが消えた場所を。
ケルトも行くと言い出したが、身を守る事の出来ない荒れ地に連れて行くことはできないと、マナナと説得した。
「ところで、お前さんは馬に乗れるのか?」
「いや、大丈夫だ。街道で待ち合わせしよう」
ロンデルはダンテ達と打ち合わせした後、街道に向かったが、まだ、ナグは来ていなようだった。
「おかしいな、野営地にはもう居なかった筈だが・・・」その時、茂みがガサガサして、一頭の大きな黒い狼が出て来た。馬が突然、暴れ出す。
「どうー、どう、どう・・・頼む、少し離れてくんないか。お前さん、ナグか?」
すると、黒い狼は二ヤリと笑うように口を歪める。
「驚いたな・・・その姿だと、話せないのか?」
狼は頭を縦に動かした。
「ふ~ん、便利なようで、不便だな。まあ、少し離れて付いて来てくれ」ロンデルは言うなり、馬を駆けさせた。
ナグはロンデルを目に入れながら、走った。最近は、人と一緒に行動していたので狼の姿になれず、久しぶりの高揚感が身体を駆け巡る。
荒れ地を抜け、小高い丘に近付くと、木の焼ける匂い、水の匂いと草の匂い、甘い実の匂いがして来た。野営地からは遠く離れ、亜人達でさえ、この距離では見つける事は不可能だ。そして、普通の人間にとっても、ここを探り当てるには不可能だろうと、ナグは思った。
小さな湖の薪の側で、ジョエルは項垂れて待っていたが、ロンデル達の再訪に期待して顔を上げる。その顔を見たロンデルは申し訳なく思いながら、首を緩く振った。途端に、ジョエルはガックリと再び、項垂れた。
どうやら、アレンはここから消えたままらしい。ナグは、湖の周りを狼の姿で嗅ぎ回って居る。
「ほれ、着替えと、夜食だ。」ロンデルは持って来た包みを手渡すと、ジョエルは黙って受け取る。もう、話しをする気力もないようだ。
ジョエルが着替えと、食事を終えたのを見計らってロンデルは、ナグに声を掛けた。
「どうだ、何か分かったか?」ナグは薪を回って近寄って来た。
「ええっ!・・・もしかして、亜人?」ジョエルがやっと気付いて、驚いたように声を上げる。
「狼族のナグだ。この姿の時は、喋れないらしい」
「・・・ちょっと、触らせて貰ってもいいかな?」ジョエルがおずおずと、頼む。ナグは尻尾で、ピシッと地面を打った。どうやら、嫌なようだ。
「この男は相当、落ち込んでいるらしい。ちょっとだけ触らせてやれよ」ロンデルが口添えすると、狼はそっぽを向いたが、ジョエルの落ち込み様を見て、そろそろと近付いて来た。
「ありがとう~~」ジョエルは、狼に早速手を伸ばす。
「あああ~~、モフモフだ~~、癒される~~~」最初は手触りだけを楽しんでいたが、我慢できずに顔を埋めて身体ごと抱き付いた。
「ジョン~~」
「誰だよ」
「俺ん家で飼ってる犬だ」
それを聞いたナグは、ぷいと離れてしまう。
「ああ~、俺の癒しが~~」
「犬と同扱いは嫌だと」ロンデルは笑いながら言った。
「そうだよね。ごめん、ナグ」ジョエルは頭を下げて謝る。人間に素直に謝られたナグは、内心驚いた。何だか彼等と一緒ににいると、驚いてばかりいる。あの子を始め、どうやら周りの者も、俺達を一人の人間として見てくれているようだ。
ナグはロンデルに預けていた衣服に着替えて、薪の輪に加わる。
「できれば、変身する事を黙っていて欲しい」それを聞いた、ロンデルもジョエルも頷いてくれた。
「助かる」
「いいや。わざわざ、アレンを探しに来てくれたし、こっちも、ここで消えたと言うか、この湖の状態も黙っててくれれば有り難い」
ジョエルの言葉に、ナグも頷いた。湖の周りにアレンの臭いは残っているが、ここから何処かへ行った臭いは無い。おまけに、ケルトが言ってたように、湖は浅く、広くも無い。底に穴が開くような事がなければ、湖から消えるのは不可能だが、穴も無い。川にも繋がっていない。
(一体何処に、行ってしまったのか、帰って来るのか)
「なあ、坊主は戻ってくるのか?」
「戻って来るよ!」幾分、怒りながらジョエルは答える。
「前にも、こんな事があったのか?」
「まあね・・・でも、ちゃんと見付かったし、戻って来た」
「ここに、戻って来るかな?」
「・・・・分からない。前は六百キロ程離れた場所で見付かった」ジョエルは返事をすると、再び項垂れた。
「あの蝙蝠男爵の大蝙蝠を燃やしちまった時だな」
「そうだ」
「燃やした?」
「そうだぜ。凄い噂になって、王都まで坊主の名前が知れ渡った。『夜空を紅蓮の炎が彩った~♪』って、歌も作られたくらいだ」
「”紅蓮の炎”・・・炎・・赤い炎」ナグは呟きを繰り返す。
「おい、ロンデル」ジョエルが咎める。
「今更だろ、皆知ってる。宮廷でも、国王を燃やしたんだろ」
「燃やしてないから!炎を纏わせただけだ。それも、王に乞われたんだよ!」
「分かった、分かったって」ロンデルはジョエルを諌めた。
(あの時、ピップは確か、俺達を助けたのは子連れだと言っていた。俺は、大人の方が火器を使ったのだと思っていたが・・・)
「なあ、俺達は王都へ行く時、街道が土砂崩れで通れなくなって、峠の迂回路を使ったんだ」
「へえ~、奇遇だな。俺達もだぜ」ジョエルが気軽に答えた。
「・・・実は、その時、兵士の一団に襲われた」ナグは思い切って口にすると、ジョエルの方を見る。ジョエルの目が一瞬、泳いだ。
「そ、それは、大変だったな。よく、無事だったもんだ」
「・・・ああ、運良く助けてくれた者達がいてね」
「ほ~、そりゃあ初耳だな」ロンデルが二ヤリと笑った。
「ふふふ、内緒の話だ」ナグも二ヤリと笑って答える。
「なるほど、なるほど。これだけ内緒が多いと、側仕えも楽じゃね~な」そう言うと、ロンデルはジョエルの背中をどやし付けた。
ナグは人間達と笑い合っている自分に驚いた。
+++++++++++
第七十八話・リュウジールへの旅⑥ウナスの森のイリーメルとマイヨール族のイグナス→イグナッシュ
「あの・・・」ロンデルが振り返ると、黒い耳の亜人が立っていた。
「なんだ?」
「よかったら、俺も一緒に連れて行ってくれないか。夜目も利くし、あんたらより臭いにも敏感だ」
「そりゃあ助かるが、そっちは大丈夫か?」
「ああ、あの子が戻るまでは、ここを動けまい。誰かに頼むよ」
「分かった。・・・名前は、ナグだっけ?」
「ああ、狼族のナグと言う。よろしく、傭兵ロンデル」
ナグは協力を申し出たが、今一つ自分で確かめてみたいと思ったのだ。水の在り処と、アレンが消えた場所を。
ケルトも行くと言い出したが、身を守る事の出来ない荒れ地に連れて行くことはできないと、マナナと説得した。
「ところで、お前さんは馬に乗れるのか?」
「いや、大丈夫だ。街道で待ち合わせしよう」
ロンデルはダンテ達と打ち合わせした後、街道に向かったが、まだ、ナグは来ていなようだった。
「おかしいな、野営地にはもう居なかった筈だが・・・」その時、茂みがガサガサして、一頭の大きな黒い狼が出て来た。馬が突然、暴れ出す。
「どうー、どう、どう・・・頼む、少し離れてくんないか。お前さん、ナグか?」
すると、黒い狼は二ヤリと笑うように口を歪める。
「驚いたな・・・その姿だと、話せないのか?」
狼は頭を縦に動かした。
「ふ~ん、便利なようで、不便だな。まあ、少し離れて付いて来てくれ」ロンデルは言うなり、馬を駆けさせた。
ナグはロンデルを目に入れながら、走った。最近は、人と一緒に行動していたので狼の姿になれず、久しぶりの高揚感が身体を駆け巡る。
荒れ地を抜け、小高い丘に近付くと、木の焼ける匂い、水の匂いと草の匂い、甘い実の匂いがして来た。野営地からは遠く離れ、亜人達でさえ、この距離では見つける事は不可能だ。そして、普通の人間にとっても、ここを探り当てるには不可能だろうと、ナグは思った。
小さな湖の薪の側で、ジョエルは項垂れて待っていたが、ロンデル達の再訪に期待して顔を上げる。その顔を見たロンデルは申し訳なく思いながら、首を緩く振った。途端に、ジョエルはガックリと再び、項垂れた。
どうやら、アレンはここから消えたままらしい。ナグは、湖の周りを狼の姿で嗅ぎ回って居る。
「ほれ、着替えと、夜食だ。」ロンデルは持って来た包みを手渡すと、ジョエルは黙って受け取る。もう、話しをする気力もないようだ。
ジョエルが着替えと、食事を終えたのを見計らってロンデルは、ナグに声を掛けた。
「どうだ、何か分かったか?」ナグは薪を回って近寄って来た。
「ええっ!・・・もしかして、亜人?」ジョエルがやっと気付いて、驚いたように声を上げる。
「狼族のナグだ。この姿の時は、喋れないらしい」
「・・・ちょっと、触らせて貰ってもいいかな?」ジョエルがおずおずと、頼む。ナグは尻尾で、ピシッと地面を打った。どうやら、嫌なようだ。
「この男は相当、落ち込んでいるらしい。ちょっとだけ触らせてやれよ」ロンデルが口添えすると、狼はそっぽを向いたが、ジョエルの落ち込み様を見て、そろそろと近付いて来た。
「ありがとう~~」ジョエルは、狼に早速手を伸ばす。
「あああ~~、モフモフだ~~、癒される~~~」最初は手触りだけを楽しんでいたが、我慢できずに顔を埋めて身体ごと抱き付いた。
「ジョン~~」
「誰だよ」
「俺ん家で飼ってる犬だ」
それを聞いたナグは、ぷいと離れてしまう。
「ああ~、俺の癒しが~~」
「犬と同扱いは嫌だと」ロンデルは笑いながら言った。
「そうだよね。ごめん、ナグ」ジョエルは頭を下げて謝る。人間に素直に謝られたナグは、内心驚いた。何だか彼等と一緒ににいると、驚いてばかりいる。あの子を始め、どうやら周りの者も、俺達を一人の人間として見てくれているようだ。
ナグはロンデルに預けていた衣服に着替えて、薪の輪に加わる。
「できれば、変身する事を黙っていて欲しい」それを聞いた、ロンデルもジョエルも頷いてくれた。
「助かる」
「いいや。わざわざ、アレンを探しに来てくれたし、こっちも、ここで消えたと言うか、この湖の状態も黙っててくれれば有り難い」
ジョエルの言葉に、ナグも頷いた。湖の周りにアレンの臭いは残っているが、ここから何処かへ行った臭いは無い。おまけに、ケルトが言ってたように、湖は浅く、広くも無い。底に穴が開くような事がなければ、湖から消えるのは不可能だが、穴も無い。川にも繋がっていない。
(一体何処に、行ってしまったのか、帰って来るのか)
「なあ、坊主は戻ってくるのか?」
「戻って来るよ!」幾分、怒りながらジョエルは答える。
「前にも、こんな事があったのか?」
「まあね・・・でも、ちゃんと見付かったし、戻って来た」
「ここに、戻って来るかな?」
「・・・・分からない。前は六百キロ程離れた場所で見付かった」ジョエルは返事をすると、再び項垂れた。
「あの蝙蝠男爵の大蝙蝠を燃やしちまった時だな」
「そうだ」
「燃やした?」
「そうだぜ。凄い噂になって、王都まで坊主の名前が知れ渡った。『夜空を紅蓮の炎が彩った~♪』って、歌も作られたくらいだ」
「”紅蓮の炎”・・・炎・・赤い炎」ナグは呟きを繰り返す。
「おい、ロンデル」ジョエルが咎める。
「今更だろ、皆知ってる。宮廷でも、国王を燃やしたんだろ」
「燃やしてないから!炎を纏わせただけだ。それも、王に乞われたんだよ!」
「分かった、分かったって」ロンデルはジョエルを諌めた。
(あの時、ピップは確か、俺達を助けたのは子連れだと言っていた。俺は、大人の方が火器を使ったのだと思っていたが・・・)
「なあ、俺達は王都へ行く時、街道が土砂崩れで通れなくなって、峠の迂回路を使ったんだ」
「へえ~、奇遇だな。俺達もだぜ」ジョエルが気軽に答えた。
「・・・実は、その時、兵士の一団に襲われた」ナグは思い切って口にすると、ジョエルの方を見る。ジョエルの目が一瞬、泳いだ。
「そ、それは、大変だったな。よく、無事だったもんだ」
「・・・ああ、運良く助けてくれた者達がいてね」
「ほ~、そりゃあ初耳だな」ロンデルが二ヤリと笑った。
「ふふふ、内緒の話だ」ナグも二ヤリと笑って答える。
「なるほど、なるほど。これだけ内緒が多いと、側仕えも楽じゃね~な」そう言うと、ロンデルはジョエルの背中をどやし付けた。
ナグは人間達と笑い合っている自分に驚いた。
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