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セーブデータ1「お前もろくでもないな。」
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この世界では人々は支え合い、笑顔が絶えず幸せに暮らしていました。
ですがある日、世界に恐怖をもたらす大魔王が降臨し、多くのモンスター達を生み出し
、人々から笑顔が消えてしまいました。
そこで一人の勇者が立ち上がり、この世界の笑顔を取り戻すために奮闘するのであった!
今、勇者の大冒険が始まるのであった!
「はずだったんだけどなぁー!!!」
マスター「お客さん、飲みすぎですよ。」
「だって!呑まないともうやってられないですよ!」
マスター「もうそんなこと言われてもですねぇ。」
ここはオールゲームシティ。(株)ランヘルツが出しているゲームのキャラクターが全員住んでいる街。自分のゲームの世界に行く時はオールゲームシティにあるゲーム世界転送所にあるゲームのタイトルが書かれたゲートを通ると行くことができる。
ちなみに戻る時はゲーム世界転送所の職員に連絡すればいつでも戻ることができるが少し時間がかかる。
「俺は勇者なんですよ!勇ましい者と書いて勇者!なのに!なのに!わー!」
マスター「そんな泣かれても…」
「どうかされたんですか?こんなに泣いてる人初めて見ましたよ。」
「え?女子高生の方ですか?あなたは?」
にこり「私の名前は立町にこり。あなたは?」
クロス「俺?俺の名前はクロスですけど。」
にこり「クロスさん、カッコいい名前ね。で、どうしてそんなに泣いてるの?」
クロス「いや、実はですね。俺ってブレイドスマイルっていうRPGの主人公なんですよ。」
にこり「まぁRPGの人だろうなって見た目で思ってた。」
クロス「俺も最初は(大魔王を倒して世界に笑顔を取り戻す!)って思ってたんですよ。」
にこり「うんうん。」
クロス「それでゲームの最初の方に(俺が勇者だ!)っていう、町の中で誰が大魔王を倒しに行くかってイベントがあるんですよ。」
にこり「はいはい。」
クロス「それで色々スキップして決勝までいくことになるんですよ。」
にこり「ゲームでよくあるよね。決勝以外がナレーションベースになるイベント。」
クロス「その決勝も相手が攻撃しても1か2ぐらいのダメージしかくらわない普通にやれば絶対に負けないイベントなんですよ。」
にこり「なるほどなるほど。」
クロス「そのイベントで負けちゃったんですね。」
にこり「え!?なんで!?」
クロス「50回ぐらい攻撃力を上げる呪文を自分にかけていたら攻撃する前にやられたんです。」
にこり「何やってんのよ。」
クロス「正直なめてたんですね。」
にこり「勇しくあってよ。勇者は。」
クロス「で、その絶対にクリアできるイベントで負けちゃったんで勇者になれずに最初の町から出られなくなって事実上どうやってもクリアできない状態になってたんですね。」
にこり「なるほど。100%あなたのせいですね。」
クロス「もう絶望しかないですよ。一回のなめたプレイがこんな結末になるなんて。」
にこり「まぁ自分のせいだけどね。」
クロス「町長に聞いたらもう勇者は決まったからもう勇者を決めるイベントはやらないんだって!くそっ!俺だって勇者だ!一回ぐらいモンスターを倒したい!色んな街を巡りたい!大魔王を倒したい!だけどっ!だけどもうっ!うっ、あっ、わー!」
にこり「また泣いちゃった。いい大人が泣かないでよ。」
クロス「だって!だって!わー!」
にこり「あーもう!わかったわかった!私に任せて!」
クロス「え?」
にこり「ろくでもないおじさんを助けてあげるよ。私が。」
クロス「え?でもどうやって?あとまだおじさんじゃないわ。20代だわ。」
にこり「私に策があるよ。これでどうにかなると思う。」
クロス「うっ、うっ、ありがとー!」
にこり「もう泣かないでよ!ったく。じゃあもう少し呑んだら行きますよ!マスター!オススメのカクテルちょうだい!」
クロス「ん?あれ?君制服着てるよね?女子高生じゃないの?」
にこり「ゲーム内では女子高生役なんですけど実際はハタチ超えてるんですよね。」
クロス「お前もろくでもないな。」
ですがある日、世界に恐怖をもたらす大魔王が降臨し、多くのモンスター達を生み出し
、人々から笑顔が消えてしまいました。
そこで一人の勇者が立ち上がり、この世界の笑顔を取り戻すために奮闘するのであった!
今、勇者の大冒険が始まるのであった!
「はずだったんだけどなぁー!!!」
マスター「お客さん、飲みすぎですよ。」
「だって!呑まないともうやってられないですよ!」
マスター「もうそんなこと言われてもですねぇ。」
ここはオールゲームシティ。(株)ランヘルツが出しているゲームのキャラクターが全員住んでいる街。自分のゲームの世界に行く時はオールゲームシティにあるゲーム世界転送所にあるゲームのタイトルが書かれたゲートを通ると行くことができる。
ちなみに戻る時はゲーム世界転送所の職員に連絡すればいつでも戻ることができるが少し時間がかかる。
「俺は勇者なんですよ!勇ましい者と書いて勇者!なのに!なのに!わー!」
マスター「そんな泣かれても…」
「どうかされたんですか?こんなに泣いてる人初めて見ましたよ。」
「え?女子高生の方ですか?あなたは?」
にこり「私の名前は立町にこり。あなたは?」
クロス「俺?俺の名前はクロスですけど。」
にこり「クロスさん、カッコいい名前ね。で、どうしてそんなに泣いてるの?」
クロス「いや、実はですね。俺ってブレイドスマイルっていうRPGの主人公なんですよ。」
にこり「まぁRPGの人だろうなって見た目で思ってた。」
クロス「俺も最初は(大魔王を倒して世界に笑顔を取り戻す!)って思ってたんですよ。」
にこり「うんうん。」
クロス「それでゲームの最初の方に(俺が勇者だ!)っていう、町の中で誰が大魔王を倒しに行くかってイベントがあるんですよ。」
にこり「はいはい。」
クロス「それで色々スキップして決勝までいくことになるんですよ。」
にこり「ゲームでよくあるよね。決勝以外がナレーションベースになるイベント。」
クロス「その決勝も相手が攻撃しても1か2ぐらいのダメージしかくらわない普通にやれば絶対に負けないイベントなんですよ。」
にこり「なるほどなるほど。」
クロス「そのイベントで負けちゃったんですね。」
にこり「え!?なんで!?」
クロス「50回ぐらい攻撃力を上げる呪文を自分にかけていたら攻撃する前にやられたんです。」
にこり「何やってんのよ。」
クロス「正直なめてたんですね。」
にこり「勇しくあってよ。勇者は。」
クロス「で、その絶対にクリアできるイベントで負けちゃったんで勇者になれずに最初の町から出られなくなって事実上どうやってもクリアできない状態になってたんですね。」
にこり「なるほど。100%あなたのせいですね。」
クロス「もう絶望しかないですよ。一回のなめたプレイがこんな結末になるなんて。」
にこり「まぁ自分のせいだけどね。」
クロス「町長に聞いたらもう勇者は決まったからもう勇者を決めるイベントはやらないんだって!くそっ!俺だって勇者だ!一回ぐらいモンスターを倒したい!色んな街を巡りたい!大魔王を倒したい!だけどっ!だけどもうっ!うっ、あっ、わー!」
にこり「また泣いちゃった。いい大人が泣かないでよ。」
クロス「だって!だって!わー!」
にこり「あーもう!わかったわかった!私に任せて!」
クロス「え?」
にこり「ろくでもないおじさんを助けてあげるよ。私が。」
クロス「え?でもどうやって?あとまだおじさんじゃないわ。20代だわ。」
にこり「私に策があるよ。これでどうにかなると思う。」
クロス「うっ、うっ、ありがとー!」
にこり「もう泣かないでよ!ったく。じゃあもう少し呑んだら行きますよ!マスター!オススメのカクテルちょうだい!」
クロス「ん?あれ?君制服着てるよね?女子高生じゃないの?」
にこり「ゲーム内では女子高生役なんですけど実際はハタチ超えてるんですよね。」
クロス「お前もろくでもないな。」
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