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セーブデータ6「またこれかぁーーー!!!」

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クロス「どうやらコイツを倒さないとダイニーノ町には行けないみたいだな。」

にこり「ゲームってそういうもんだもんね。」

「グォォォォ!!!!!」

クロス「怖っ。」

にこり「怖っ。」

「グァァァァ!!!!!」 

クロス「ぐっ!」

「ジャイアントクマのこうげき!クロスは23のダメージ!」

クロス「やっぱり強いかっ!」

にこり「でも今考えたらこんな大きなクマよりも町長の攻撃力の方が高かったのね。」 

クロス「確かに!町長の方が強かった!ならこんな奴、おりゃ!」

にこり「おっ!何か作戦が……」

クロス「ポイズーヌ!」

にこり「へっ?」

クロス「よし!毒になった!逃げよう!」

にこり「またこれかぁーーー!!!」

ドスンドスンドスンドスン

「グォォォォォォォォ!!!!!」

クロス「にこり!もっと早く走れ!追いつかれるぞ!」

にこり「うるさい!恋愛ゲームのキャラに脚力を求めるな!」

クロス「くそっ!このままだと追いつかれる!」

「グァァァァァァァァ!」

にこり「なんでアイツあんなに大きいのに足がそこそこ速いのよ!」

クロス「もう無理だ!追いつかれる!」

「グォォォォォォォォ!」

にこり「キャー!!!」

「ここは俺に任せて先に行け!」

クロス「あっ、あなたは!」



にこり「たかはしさん!」

説明しよう!たかはしさんとは私すらよく知らない人なのだ!だから説明できない!ごめん!

たかはし「通りすがりの者だから事情はよく知らないが、一回言ってみたかったんだ!ここは俺に任せて先にいギャー!!!」

クロス「たかはしさぁぁぁーーーん!」

たかはしさんが犠牲になってくれたおかげで時間を稼ぐことができ、見事ジャイアントクマは毒で倒れたのだった!

クロス「はぁ、はぁ、やった……はぁ、勝った……」

にこり「はぁ、はぁ、早く、はぁ、技覚えて、はぁ、普通に勝ちたい……はぁ。」

こうして二人はダイニーノ町に着いたのであった。

クロス「ところでたかはしさんって誰だったんだろうね。」

にこり「本当。誰だったんだろう。」

クロス「怖っ。」

にこり「怖っ。」





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