RPGの勝ち確イベントで負けたから他のゲームのキャラで攻略することにしました

セーブデータ29「なんか前もこんなんあったな。」

こうしてクロス一向は俺たちの道の最深部まで進んだのでした。

ヒクル「そろそろここのボスが出そうですね。」

スポ美「そんな感じがしますね！」

にこり「ん？あれってさっき倒そうとして帰ったコームインじゃない？」　

クロス「本当だ。ここってコームインの家かなんかなのか？」

ヒクル「あれ？なんか家の上の方になんか書いてません？」

スポ美「えっと…蕎麦屋？」

ダッサーラがあらわれた！

スポ美「ダッサーラ！？」

にこり「脱サラってこと！？」

クロス「この世界に蕎麦とかあるんだ」

ヒクル「そもそもクロスさん蕎麦って知ってるんですか？」

クロス「当たり前だろ。料理研究家だぞ。」

ヒクル「完全に忘れてました。」

にこり「なんか前もこんなんあったな。」



ダッサーラのそばうち！

にこり「なんか蕎麦作り始めたよ！」

ヒクル「これ今戦闘シーンなんですよね。」

スポ美「すごいすごいすごい！均一に伸ばしてる！」

ヒクル「調理場見えるタイプの飲食店じゃないんですよここ。」

にこり「かき揚げとかあるのかな。」

ヒクル「もう普通に食べようとしてるじゃないですか。」

ダッサーラ「あるよ。」

にこり「あるんかい！」

ヒクル「喋れるんかい！！」

スポ美「喋れるんなら最初から喋らんかい！！！」



ダッサーラ「お待たせしました。かき揚げ蕎麦です。」

にこり「普通に美味しそうなんだけど。」

ヒクル「いやいや、モンスターが作ったものですよ。やめた方がいいですって。」

ズルズルズルッ！

クロス「うんうん。」

ヒクル「食べない方が良いですって！」

サクサクサクッ！

クロス「なるほどねぇ。」

ヒクル「かき揚げまでいってる！」

クロス「このつゆって出汁何使ってますか。」

ダッサーラ「あっ、はい。このつゆは昆布で出汁を取っています。」

クロス「昆布なんですね。かつおとかいりことかは？」

ダッサーラ「使ってないです。」

クロス「あとこのかき揚げなんですけど、これは小さいホタテの貝柱が入ってますね。」

ダッサーラ「あ、はい。」

クロス「この貝柱って下ごしらえとかは」

ダッサーラ「いや、解凍してそのまま使ってます。」

クロス「なるほど。わかりました。」

ヒクル「なんか見たことあるな。」

にこり「なんか合格と不合格の札持ってるわよ。」

スポ美「いつ作ったんですかそんなの。」

Mr.S「さぁ、かき揚げ蕎麦、合格でしょうか！ジャッジをどうぞ！」

ヒクル「急に出てこないでください。」

ババン！

Mr.S「不合格！」

ダッサーラ「うわぁぁぁーーーー！！！」

Mr.S「なんということだー！まさかの不合格！」

クロス「蕎麦とつゆはなかなか良かったんですが、かき揚げがちょっと生臭さを感じましたね。」

ダッサーラ「ぐわぁぁぁ！！！！！！」

ダッサーラをたおした！

にこり「なんか急に倒れたんだけど！」

ヒクル「え！？これで終わりですか！？」

スポ美「戦闘シーンだったんですか？今の。」