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第三章 魔法学園都市オクタグラム編
60 魔界にて
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「くそが!!!!」
バアアァァン
暗く大きな部屋で、魔王軍四天王シャルヴァンが壁を思いっきり強く蹴っていた。爆音とともに壁は崩れ落ちていく。その表情は怒り、屈辱感、そういったものが感じられる。それを、ウルーは自分に回復魔法をかけながら見守っている。
「シャルヴァン様、お気持ちはわかりますが今は落ち着いてください。」
「こんな時に落ち着いてられるかあ!!!俺様は襲撃に失敗した挙句、おめおめと逃げ帰ったんだぞ。四天王としてのメンツは丸つぶれだ!もとは言えばお前が立てた計画だぞ!」
ウルーのオクタグラム襲撃作戦の計画は完璧なものだった。海龍帝王リヴァイアサンが、想像以上の力を持っているということ以外。あらかじめリヴァイアサンがいることはわかっていたので、ウルーはリヴァイアサンを遠くの場所へ転移させることにした。東の大陸の端。しかし、リヴァイアサンは猛スピードでオクタグラムのもとまで戻ってきたのである。リヴァイアサンが一切迷わず、躊躇なくオクタグラムのもとまで戻ってきた理由。それはおそらくあの白の悪魔がリヴァイアサンの眷族となったことであろう。眷族関係ともなれば、眷族の位置把握などたやすい。白の悪魔の魔力を目印に、リヴァイアサンが本気を出して空を飛んで、150秒ほどだった。リヴァイアサンがまさかそこまで早いとは…、そしてまさか…あの白の悪魔が眷族となっていたとは。龍王の眷族とはその肩書だけで一国が動くほどに重いものである。龍王の眷族として最も有名なのはSランクの暴龍士ジャガー=ニルヴァーナである。彼が西の大陸のタルタロッサ帝国に属するか東の大陸のゼファール帝国に属するかでもめて戦争一歩手前まで言ったほどである。結果的にSランク冒険者の数を西と東の大陸で均一にするために東の大陸に所属することとなり争いは止まった。つまり、あの白の悪魔もそうやって国の権力争いに巻き込まれてしまう可能性があるということである。…。それは…。いや、何を私は同情している。白髪だからなんだ。同じ境遇?だから何だ、やつは少なくても魔族の敵である。
「くそ、くそ…!どう魔王様に説明する、てめぇだけじゃねぇ私の首も飛ぶぞ!」
「まぁまぁ落ち着いてください。龍王がかかわってきたとなれば話は別です。私の計算は何ら非難されるものでもありませんでした、ただ龍王の力を見誤ってしまっただけです。寛大な魔王様ならお許し下さるでしょう。」
しかし、私にとっては好都合だ。
オクタグラムを支配下に置き、私の地位を絶対のものとする。そういう計画でしたが…。こうして…。
「シャルヴァン様、それよりもまずは破損された腕を修復いたしましょう。私の魔方陣で治療して差し上げます。」
「っち。わかったから早くしろ。」
私はシャルヴァン様の取れた腕に魔方陣を指でなぞり完成させる。
そこで私は思わず笑みをこぼしてしまう。
「あぁん?何笑ってる気持ちが悪い。」
「いえ…あまりにも…ふふ。簡単に事が進んでしまったものですから。」
「何言って…っ!!!!」
「あぁやっと気づきました?あなたは今私の魔方陣に呑まれているんですよ。」
私が描いた魔方陣は決してシャルヴァン様の腕を治癒するものではない。再生するのではなく、むしろ逆である。
「な、貴様なぜ!!!」
「いえ…白の悪魔の戦闘で思い知らされたんですよ。やはり私は人間で、とても弱い。人間に負けるなど屈辱も屈辱です。ならば…人間をやめればいい。」
「魔族の中でも高い戦闘能力を誇る」
「魔王軍四天王」
「爆裂のシャルヴァン」
「あなたを」
「私に吸収させ、私があなたとなりましょう。」
「あなたの力はすべて私のものとなります。」
「私の魔方陣でこそなせる禁術」
「私は人間をやめて、魔族と同等の存在になります。」
「感謝します、本当に感謝します。」
「私はこれから…。」
「ってもう聞こえないか。」
半分以上の吸収が終わり、シャルヴァンは絶命してしまった。そのままシャルヴァンすべてを吸収する。その魔力が私の体に流れ込んでくる。あぁ…気持ちがいい。この力があれば人間を相手に負けることなどないだろう。そして…いずれは…。
「失礼します。」
1人の魔族がドアを開けて部屋に入ってくる。
「シャルヴァン様、魔王様が及びです。」
「あぁ今行く。今こいつを殺していたところだ。」
そこには魔王軍四天王シャルヴァン、そしてウルーの死体が転がっていた。
「今回の作戦を提案した人間ですね?やはり、人間は使い物になりませんね。」
「俺様の見込み違いだ。やはり、人間は愚かで役立たずだな。」
「おや、あの人間を一番評価していたのはシャルヴァン様でしたよね?」
「…。今回の作戦で評価を変えたんだ。」
「そう…ですか。」
彼女が、偽物であるということに気づくものはもはや誰もいない。
シャルヴァンの恰好
シャルヴァンの魔力
シャルヴァンの強さ
これらを持ったウルーは、
もはや、シャルヴァンそのものであるからだ。
-------------------
第二章登場人物紹介作ったからぜひみてね!
バアアァァン
暗く大きな部屋で、魔王軍四天王シャルヴァンが壁を思いっきり強く蹴っていた。爆音とともに壁は崩れ落ちていく。その表情は怒り、屈辱感、そういったものが感じられる。それを、ウルーは自分に回復魔法をかけながら見守っている。
「シャルヴァン様、お気持ちはわかりますが今は落ち着いてください。」
「こんな時に落ち着いてられるかあ!!!俺様は襲撃に失敗した挙句、おめおめと逃げ帰ったんだぞ。四天王としてのメンツは丸つぶれだ!もとは言えばお前が立てた計画だぞ!」
ウルーのオクタグラム襲撃作戦の計画は完璧なものだった。海龍帝王リヴァイアサンが、想像以上の力を持っているということ以外。あらかじめリヴァイアサンがいることはわかっていたので、ウルーはリヴァイアサンを遠くの場所へ転移させることにした。東の大陸の端。しかし、リヴァイアサンは猛スピードでオクタグラムのもとまで戻ってきたのである。リヴァイアサンが一切迷わず、躊躇なくオクタグラムのもとまで戻ってきた理由。それはおそらくあの白の悪魔がリヴァイアサンの眷族となったことであろう。眷族関係ともなれば、眷族の位置把握などたやすい。白の悪魔の魔力を目印に、リヴァイアサンが本気を出して空を飛んで、150秒ほどだった。リヴァイアサンがまさかそこまで早いとは…、そしてまさか…あの白の悪魔が眷族となっていたとは。龍王の眷族とはその肩書だけで一国が動くほどに重いものである。龍王の眷族として最も有名なのはSランクの暴龍士ジャガー=ニルヴァーナである。彼が西の大陸のタルタロッサ帝国に属するか東の大陸のゼファール帝国に属するかでもめて戦争一歩手前まで言ったほどである。結果的にSランク冒険者の数を西と東の大陸で均一にするために東の大陸に所属することとなり争いは止まった。つまり、あの白の悪魔もそうやって国の権力争いに巻き込まれてしまう可能性があるということである。…。それは…。いや、何を私は同情している。白髪だからなんだ。同じ境遇?だから何だ、やつは少なくても魔族の敵である。
「くそ、くそ…!どう魔王様に説明する、てめぇだけじゃねぇ私の首も飛ぶぞ!」
「まぁまぁ落ち着いてください。龍王がかかわってきたとなれば話は別です。私の計算は何ら非難されるものでもありませんでした、ただ龍王の力を見誤ってしまっただけです。寛大な魔王様ならお許し下さるでしょう。」
しかし、私にとっては好都合だ。
オクタグラムを支配下に置き、私の地位を絶対のものとする。そういう計画でしたが…。こうして…。
「シャルヴァン様、それよりもまずは破損された腕を修復いたしましょう。私の魔方陣で治療して差し上げます。」
「っち。わかったから早くしろ。」
私はシャルヴァン様の取れた腕に魔方陣を指でなぞり完成させる。
そこで私は思わず笑みをこぼしてしまう。
「あぁん?何笑ってる気持ちが悪い。」
「いえ…あまりにも…ふふ。簡単に事が進んでしまったものですから。」
「何言って…っ!!!!」
「あぁやっと気づきました?あなたは今私の魔方陣に呑まれているんですよ。」
私が描いた魔方陣は決してシャルヴァン様の腕を治癒するものではない。再生するのではなく、むしろ逆である。
「な、貴様なぜ!!!」
「いえ…白の悪魔の戦闘で思い知らされたんですよ。やはり私は人間で、とても弱い。人間に負けるなど屈辱も屈辱です。ならば…人間をやめればいい。」
「魔族の中でも高い戦闘能力を誇る」
「魔王軍四天王」
「爆裂のシャルヴァン」
「あなたを」
「私に吸収させ、私があなたとなりましょう。」
「あなたの力はすべて私のものとなります。」
「私の魔方陣でこそなせる禁術」
「私は人間をやめて、魔族と同等の存在になります。」
「感謝します、本当に感謝します。」
「私はこれから…。」
「ってもう聞こえないか。」
半分以上の吸収が終わり、シャルヴァンは絶命してしまった。そのままシャルヴァンすべてを吸収する。その魔力が私の体に流れ込んでくる。あぁ…気持ちがいい。この力があれば人間を相手に負けることなどないだろう。そして…いずれは…。
「失礼します。」
1人の魔族がドアを開けて部屋に入ってくる。
「シャルヴァン様、魔王様が及びです。」
「あぁ今行く。今こいつを殺していたところだ。」
そこには魔王軍四天王シャルヴァン、そしてウルーの死体が転がっていた。
「今回の作戦を提案した人間ですね?やはり、人間は使い物になりませんね。」
「俺様の見込み違いだ。やはり、人間は愚かで役立たずだな。」
「おや、あの人間を一番評価していたのはシャルヴァン様でしたよね?」
「…。今回の作戦で評価を変えたんだ。」
「そう…ですか。」
彼女が、偽物であるということに気づくものはもはや誰もいない。
シャルヴァンの恰好
シャルヴァンの魔力
シャルヴァンの強さ
これらを持ったウルーは、
もはや、シャルヴァンそのものであるからだ。
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