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青葉、青々、生い茂る
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またもあれから時間が過ぎ、体育祭当日。
時間が過ぎるのは早いなー。
大人になると時間が進むのが早いというが、高校生で既に時間の流れが早すぎると感じていることに未来の不安を感じる。
真夏は過ぎたであろう時期だが、まだまだ日差しが強く、まぶしい。
そしてまだ午前だというのに汗が滴る暑さ。
集合場所のグラウンドに到着。
開会式まであと10分。
ほとんどの生徒が集まっており、ガヤガヤと賑やかだ。
皆、楽しみだという感じだ。
俺は暑さでやる気が削られている。
ブツッ
マイクのスイッチが入る音が鳴る。正面ステージの上には会長が立っていた。
「静かに。ほんの数分早いが、皆集まったようだから開会式を始める」
そう宣言して隣にいる副会長にマイクを渡す。
「では初めに始めの言葉、全校生徒代表3年赤塚――――――――」
こんなクソ暑い日に長々と立ち続けるのは酷だが、校長や御呼ばれされた教育委員会会長等の挨拶を聞く。
最後に会長の開会宣言を聞き、生徒たちは自分の席へと帰っていく。
第一種目はなんだっけかな?
――――――――――
―――――――
―――
「ごめんね。ありがとう!」
「ううん、大丈夫だよ」
と口では言うものの、内心大丈夫ではない。
特別体を動かすことが好きとか得意ではないため、種目は増えるのはうれしくない。
しかしクラスメイトの願いを受け入れないなんてことはできず、クラス対抗リレーに出ることになった。
俺は総隊長だから何かあった時に対応できるようにという理由で、種目は何も出ない予定だった。
(職権乱用じゃないよ。だぶん。)
そのため、今暇だよね?とお声がかかったわけだ。
なんで出場できなくなったか?
緊張で気持ち悪くなってしまったとさ。
2年のリレーはいつだろうか。
配られたプログラムを見てみる。
今1年のリレーをやっているから次か。
最近は知ってないから大丈夫かな。
体育はもちろんあるが、マットだったり卓球だったり、全力疾走するような種目は無いのだ。
足を引っ張るようなことはしないように気を付けなければ。
「神田くん、そろそろ行こうか」
「あぁ」
移動しながら1年のリレーを見る。
タスキをつけているからアンカーだな。
脚長っ。
足早っ。
時間が過ぎるのは早いなー。
大人になると時間が進むのが早いというが、高校生で既に時間の流れが早すぎると感じていることに未来の不安を感じる。
真夏は過ぎたであろう時期だが、まだまだ日差しが強く、まぶしい。
そしてまだ午前だというのに汗が滴る暑さ。
集合場所のグラウンドに到着。
開会式まであと10分。
ほとんどの生徒が集まっており、ガヤガヤと賑やかだ。
皆、楽しみだという感じだ。
俺は暑さでやる気が削られている。
ブツッ
マイクのスイッチが入る音が鳴る。正面ステージの上には会長が立っていた。
「静かに。ほんの数分早いが、皆集まったようだから開会式を始める」
そう宣言して隣にいる副会長にマイクを渡す。
「では初めに始めの言葉、全校生徒代表3年赤塚――――――――」
こんなクソ暑い日に長々と立ち続けるのは酷だが、校長や御呼ばれされた教育委員会会長等の挨拶を聞く。
最後に会長の開会宣言を聞き、生徒たちは自分の席へと帰っていく。
第一種目はなんだっけかな?
――――――――――
―――――――
―――
「ごめんね。ありがとう!」
「ううん、大丈夫だよ」
と口では言うものの、内心大丈夫ではない。
特別体を動かすことが好きとか得意ではないため、種目は増えるのはうれしくない。
しかしクラスメイトの願いを受け入れないなんてことはできず、クラス対抗リレーに出ることになった。
俺は総隊長だから何かあった時に対応できるようにという理由で、種目は何も出ない予定だった。
(職権乱用じゃないよ。だぶん。)
そのため、今暇だよね?とお声がかかったわけだ。
なんで出場できなくなったか?
緊張で気持ち悪くなってしまったとさ。
2年のリレーはいつだろうか。
配られたプログラムを見てみる。
今1年のリレーをやっているから次か。
最近は知ってないから大丈夫かな。
体育はもちろんあるが、マットだったり卓球だったり、全力疾走するような種目は無いのだ。
足を引っ張るようなことはしないように気を付けなければ。
「神田くん、そろそろ行こうか」
「あぁ」
移動しながら1年のリレーを見る。
タスキをつけているからアンカーだな。
脚長っ。
足早っ。
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