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第1部 第46話
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トウの町の夜、小さな町ではあるが最近では、王都の町にあるような店も増えてきつつあり、昼間と少し違う夜の顔も出来つつあった。
そんな夜の町に、会員制の酒場までもが開店し、ひそかに人気を博している。
酒場は、町の中心部の少し外れたところに建てられおり、また、会員制とだけあり、人目につかないように店内へと続く扉は二重に設けられ、一つ目の扉は、地上に普通の屋敷のような構えをしている。
その扉を開け、地下に続く階段を降りた先に、店内へと続く重厚な二つ目の扉が出迎えてくれる。
そんな店内は、他の店に比べ、明かりも一段落とされた形で、地下という場所も相まって怪しさを一際感じてしまうものだった。
少し暗めの店内には、カウンターに座って酒を飲む場と、小さな円形テーブルに数人腰掛けれる場が数席、そして、人目を避けて座れるカーテンがついた個室の席が数室と備わっていた。
今夜も、この酒場には、少し気取った男や、その男に連れられてきたであろう女で怪しく賑わう。
「オイ、遅いぞ!」
備え付けられたカーテンが引かれた時、個室の席にて先に待っていた男が、少しイライラした様子で、後から来た男に小声ではあるが言い捨てる。
しかし、遅れた方の男は、そんな言葉には気にも留めずに座席に腰かけるのだった。
「呼び出したのはお前の方だろうが、時間くらい守れ!」
彼は神経質のようで、呼び出しをしてきた男が約束の時間を過ぎても顔を見せないので、、その間、ずっと指をトントン・・・と、テーブルを打っていた。
そんな彼を、怪訝そうに呼び出した男が見つめる。
「で、用はなんだ!」
遅れて来たことでもイライラしてきていたが、そもそも、この場に、この男に呼び出された時点でイライラが募っていた。
「まあ、落ち着けよ」
遅れてきた男はそう言いながら、注文を取りにきたウエイターに、いつもの酒を注文する。
「話ってのはなぁ、ちょっとお前らの仕事についてなんだよ」
そう言って、今度は、懐に仕舞っていた葉巻入れを取り出した。
男は、葉巻に火を付けて、フーッと長い息を吐き出す。
「仕事って今度は、何をさせる気だ?」
訝し気に葉巻を咥える男を睨み、問い掛ける。
「金がな、集めれなかったんだよ。例のパーティでな」
ウラスが、葉巻から再び息をフーっと吐きだしながら言った。
その言葉に、セフィは眉を顰めて見せる。
「だから、協力をしてほしい」
言葉と違い、ウラスの態度はほど遠い姿勢で、椅子にふんぞり返って、セフィを見て薄く笑っている。
「フン、俺には金などないぞ!それに、役場で出来る金の援助は手一杯だ。これ以上は無理だぞ」
セフィは、ウラスの言葉をバカバカしいと退けた。
すると、ウラスは手持ちのカバンから二通の書類を取り出してきた。
そして、その一枚を先に、セフィの目の前にすーっと推し進める。
「これ、預かって来たんだがな。偉く、派手に遊んだようだな?」
ウラスに言われて、書類を手に取ると、その書類を読み進めるうちに、セフィの手元が俄かに震えだした。
「やけに、先月は負けが嵩んだようじゃないか?お前、どうするんだ?」
青い顔をしたセフィが、書類から目を上げてウラスの顔をみた。
「う・・うそだ。せ、先月はここまで負けていない。勝ってもいたんだ。本当だ!」
縋るように、ウラスを見ながら話をするセフィに、ウラスは柔らかな笑みを見せる。
「わかってるさ。大丈夫だから心配すんな」
セフィは、書類を目の前に置き、両の手で頭を抱え込んでしまっている。
そう、セフィがウラスから渡されたのは、賭博場での請求書だ。
セフィは、ここ何年も王都の賭博場に通っている。
真面目で頭も良かった彼は、役場にも難なく受かり、おまけに出世頭として役場でも一目置かれて、将来安泰の地位にいた。
そんな彼なので、当時の役場の所長の代わりに会合に代理で王都へ出向くこともあり、そんな頃、たまたま同じ時期に、王都に来ていたウラスとその叔父であるジムラルと偶然出会い、そのまま誘われて賭博場に行ったのだ。
賭け事など生まれて初めてだったセフィは、一晩で動く大金に魅入られてしまい、また、その時、奇跡的にも負けることなく、元金を増やしたことで、セフィは味をしめたのだった。
そんなセフィは、今の役場の所長に変わってからは、「自分は前所長の代わりに何度も会合に行ってて、慣れているから、代わりに行ってやる」と、親切心まで見せつけて、その役目を奪い、出張と名を付けて、王都で遊興するようになっていった。
初めは、自分の持ち金で遊んでいたが、ある日、負けが嵩み、途方に暮れていたら、「ジムラルの知り合いかい?」と見知らぬ男に尋ねられ、「ああ」と肯定したら、その男が「ジムラルには世話になっている」といい、この賭博場での支払いを代わりに支払うとまで言ってくれたのだ。
セフィも心では怪しいと思いつつも、断れば、今の自分では支払う術もないことから、セフィは、見知らぬ男に縋ってしまったのだ。
それからも、賭博場でその男に会い、その度に支払いをして貰う。
そんなことが続き、セフィはどんどんと、賭け事にのめり込んで行った。
そんなある日、セフィは久しぶりにウラスに呼び出された。
トウの町の学校での同級生ではあるが、それほど親しい間柄ではない。彼の叔父ジムラルが役場の役員なのもあり、普通の同級生よりは縁があり、そんな関係だったことで、あの日も気軽な遊びとして賭博場へと誘われてついて行ったくらいだ。
そんなウラスに呼び出されて、セフィは内心、うっとおしく思いながらも、彼が来るのを待ち合せた店で待っていた。
待ち合わせ時間になってもウラスは来ない、それに対して、イライラしだして、テーブルを指でトントン・・と鳴らしていると、漸く、ウラスが現れた。
苦言を呈して睨みつけるが、ウラスは悪びれた様子もなく、懐から、一枚の書類を出して見せてきた。
そこには、『借用書』と書かれていた。
セフィは首を捻り、再び、ウラスを睨みつけるが、ウラスが今度は、書類に書かれている名前のところを、トントンと打ち示した。
「どいう事だ!」
『借用書』にあった名前は、トウの役場に勤めるセフィとあった。
「かなり、賭博場で遊んでいるようだな?」
ウラスが呆れた眼差しで、セフィを見つめていると、セフィは驚いた顔をウラスに向ける。
「肩代わりしてくれているぞ。叔父がな」
「えっ!?」
「叔父のとこに、毎月、お前の名が書かれた請求書が来るらしい。仕方ないので、叔父が変わりに立て替えてるようだ」
知らなかったのか?と言いながら、ウラスは、葉巻入れを取り出し、葉巻1本を手にして火を付ける。
「そんなバカな・・なぜ、お前の叔父に請求書がいくんだ!」
焦りから、ウラスに怒鳴りつけるセフィに、ウラスは、わざとらしく、葉巻を口元から外して、フーッと息をセフィへ吐き掛ける。
「叔父の知り合いが、たまたま、お前と店で居合わせたらしくて。困っていたようだから、立て替えてくれていたようだな」
ここに来て、セフィは漸く、自分が嵌められたことに気が付いた。
「お前ら、グルだったのか?初めから、私を嵌めるつもりで!!」
セフィがガタンと大きな音を立てて立ち上がり、ウラスに殴り掛かろうとする。
「殴るのか?殴っても、お前の借金は減らんぞ。それよりも落ち着けよ。今日はいい話を持って来たんだ」
と言いながら、ウラスは、セフィに見せた『借用書』をぐしゃりと握りつぶして、にやりと笑ったのだった。
それからだった。セフィはウラスらに従い、役場を私的に利用するやつらの駒となり動くようになったのは・・・
あの日を境に、賭博場とは縁を切れば良かったものの、ウラスらに遣われ出す中で、ストレスが増し、そのはけ口で、賭博場へと向かうことがやめられず今日に至る。
今日の呼び出しも、結局は、己自身で招いたことではあるが、これ以上のことは、自分には出来ない所まで来ているのも事実で、セフィは頭を抱えるしかなかった。
「心配するな。叔父が、あの女に頼んで上位貴族に手を回してくれたらしい」
そう言って、ウラスはまだ見せていなかった書類を差し出す。
『勅命』
表題にはそう書かれており、朱印まで押されている。
セフィは大きく目を開き、驚きの顔を見せる。
「お前、本気なのか?国を欺くんだぞ!」
書類の内容に、セフィの顔は青くなる。
「仕方ないんだ。期限までに用意できなかったペナルティだ。でも、大丈夫。これは、叔父があの女に頼んで、国の上位にいる人に知恵を借りたんだ。だから、この書類は偽造ではない」
セフィは、ごくりと喉を鳴らして、ウラスを見つめる。
「だ・・大丈夫なのか?」
「あぁ。だが、その代わり、所長には席を外して貰う必要がある。後は、今までのように、ケントらと実行しろ・・」
セフィは、額に大きな汗を浮かべ、暫く、黙り込む。
「時間がないんだ。ケーシーが「平民議員」になれば、これから先も、この町はうまくいく。だから、頼んだぞ」
ウラスがそう言って、セフィを残して店から出て行った。
残されたセフィは、テーブルに置かれた『勅命』の書類をただじっと見つめていたのだった。
そんな夜の町に、会員制の酒場までもが開店し、ひそかに人気を博している。
酒場は、町の中心部の少し外れたところに建てられおり、また、会員制とだけあり、人目につかないように店内へと続く扉は二重に設けられ、一つ目の扉は、地上に普通の屋敷のような構えをしている。
その扉を開け、地下に続く階段を降りた先に、店内へと続く重厚な二つ目の扉が出迎えてくれる。
そんな店内は、他の店に比べ、明かりも一段落とされた形で、地下という場所も相まって怪しさを一際感じてしまうものだった。
少し暗めの店内には、カウンターに座って酒を飲む場と、小さな円形テーブルに数人腰掛けれる場が数席、そして、人目を避けて座れるカーテンがついた個室の席が数室と備わっていた。
今夜も、この酒場には、少し気取った男や、その男に連れられてきたであろう女で怪しく賑わう。
「オイ、遅いぞ!」
備え付けられたカーテンが引かれた時、個室の席にて先に待っていた男が、少しイライラした様子で、後から来た男に小声ではあるが言い捨てる。
しかし、遅れた方の男は、そんな言葉には気にも留めずに座席に腰かけるのだった。
「呼び出したのはお前の方だろうが、時間くらい守れ!」
彼は神経質のようで、呼び出しをしてきた男が約束の時間を過ぎても顔を見せないので、、その間、ずっと指をトントン・・・と、テーブルを打っていた。
そんな彼を、怪訝そうに呼び出した男が見つめる。
「で、用はなんだ!」
遅れて来たことでもイライラしてきていたが、そもそも、この場に、この男に呼び出された時点でイライラが募っていた。
「まあ、落ち着けよ」
遅れてきた男はそう言いながら、注文を取りにきたウエイターに、いつもの酒を注文する。
「話ってのはなぁ、ちょっとお前らの仕事についてなんだよ」
そう言って、今度は、懐に仕舞っていた葉巻入れを取り出した。
男は、葉巻に火を付けて、フーッと長い息を吐き出す。
「仕事って今度は、何をさせる気だ?」
訝し気に葉巻を咥える男を睨み、問い掛ける。
「金がな、集めれなかったんだよ。例のパーティでな」
ウラスが、葉巻から再び息をフーっと吐きだしながら言った。
その言葉に、セフィは眉を顰めて見せる。
「だから、協力をしてほしい」
言葉と違い、ウラスの態度はほど遠い姿勢で、椅子にふんぞり返って、セフィを見て薄く笑っている。
「フン、俺には金などないぞ!それに、役場で出来る金の援助は手一杯だ。これ以上は無理だぞ」
セフィは、ウラスの言葉をバカバカしいと退けた。
すると、ウラスは手持ちのカバンから二通の書類を取り出してきた。
そして、その一枚を先に、セフィの目の前にすーっと推し進める。
「これ、預かって来たんだがな。偉く、派手に遊んだようだな?」
ウラスに言われて、書類を手に取ると、その書類を読み進めるうちに、セフィの手元が俄かに震えだした。
「やけに、先月は負けが嵩んだようじゃないか?お前、どうするんだ?」
青い顔をしたセフィが、書類から目を上げてウラスの顔をみた。
「う・・うそだ。せ、先月はここまで負けていない。勝ってもいたんだ。本当だ!」
縋るように、ウラスを見ながら話をするセフィに、ウラスは柔らかな笑みを見せる。
「わかってるさ。大丈夫だから心配すんな」
セフィは、書類を目の前に置き、両の手で頭を抱え込んでしまっている。
そう、セフィがウラスから渡されたのは、賭博場での請求書だ。
セフィは、ここ何年も王都の賭博場に通っている。
真面目で頭も良かった彼は、役場にも難なく受かり、おまけに出世頭として役場でも一目置かれて、将来安泰の地位にいた。
そんな彼なので、当時の役場の所長の代わりに会合に代理で王都へ出向くこともあり、そんな頃、たまたま同じ時期に、王都に来ていたウラスとその叔父であるジムラルと偶然出会い、そのまま誘われて賭博場に行ったのだ。
賭け事など生まれて初めてだったセフィは、一晩で動く大金に魅入られてしまい、また、その時、奇跡的にも負けることなく、元金を増やしたことで、セフィは味をしめたのだった。
そんなセフィは、今の役場の所長に変わってからは、「自分は前所長の代わりに何度も会合に行ってて、慣れているから、代わりに行ってやる」と、親切心まで見せつけて、その役目を奪い、出張と名を付けて、王都で遊興するようになっていった。
初めは、自分の持ち金で遊んでいたが、ある日、負けが嵩み、途方に暮れていたら、「ジムラルの知り合いかい?」と見知らぬ男に尋ねられ、「ああ」と肯定したら、その男が「ジムラルには世話になっている」といい、この賭博場での支払いを代わりに支払うとまで言ってくれたのだ。
セフィも心では怪しいと思いつつも、断れば、今の自分では支払う術もないことから、セフィは、見知らぬ男に縋ってしまったのだ。
それからも、賭博場でその男に会い、その度に支払いをして貰う。
そんなことが続き、セフィはどんどんと、賭け事にのめり込んで行った。
そんなある日、セフィは久しぶりにウラスに呼び出された。
トウの町の学校での同級生ではあるが、それほど親しい間柄ではない。彼の叔父ジムラルが役場の役員なのもあり、普通の同級生よりは縁があり、そんな関係だったことで、あの日も気軽な遊びとして賭博場へと誘われてついて行ったくらいだ。
そんなウラスに呼び出されて、セフィは内心、うっとおしく思いながらも、彼が来るのを待ち合せた店で待っていた。
待ち合わせ時間になってもウラスは来ない、それに対して、イライラしだして、テーブルを指でトントン・・と鳴らしていると、漸く、ウラスが現れた。
苦言を呈して睨みつけるが、ウラスは悪びれた様子もなく、懐から、一枚の書類を出して見せてきた。
そこには、『借用書』と書かれていた。
セフィは首を捻り、再び、ウラスを睨みつけるが、ウラスが今度は、書類に書かれている名前のところを、トントンと打ち示した。
「どいう事だ!」
『借用書』にあった名前は、トウの役場に勤めるセフィとあった。
「かなり、賭博場で遊んでいるようだな?」
ウラスが呆れた眼差しで、セフィを見つめていると、セフィは驚いた顔をウラスに向ける。
「肩代わりしてくれているぞ。叔父がな」
「えっ!?」
「叔父のとこに、毎月、お前の名が書かれた請求書が来るらしい。仕方ないので、叔父が変わりに立て替えてるようだ」
知らなかったのか?と言いながら、ウラスは、葉巻入れを取り出し、葉巻1本を手にして火を付ける。
「そんなバカな・・なぜ、お前の叔父に請求書がいくんだ!」
焦りから、ウラスに怒鳴りつけるセフィに、ウラスは、わざとらしく、葉巻を口元から外して、フーッと息をセフィへ吐き掛ける。
「叔父の知り合いが、たまたま、お前と店で居合わせたらしくて。困っていたようだから、立て替えてくれていたようだな」
ここに来て、セフィは漸く、自分が嵌められたことに気が付いた。
「お前ら、グルだったのか?初めから、私を嵌めるつもりで!!」
セフィがガタンと大きな音を立てて立ち上がり、ウラスに殴り掛かろうとする。
「殴るのか?殴っても、お前の借金は減らんぞ。それよりも落ち着けよ。今日はいい話を持って来たんだ」
と言いながら、ウラスは、セフィに見せた『借用書』をぐしゃりと握りつぶして、にやりと笑ったのだった。
それからだった。セフィはウラスらに従い、役場を私的に利用するやつらの駒となり動くようになったのは・・・
あの日を境に、賭博場とは縁を切れば良かったものの、ウラスらに遣われ出す中で、ストレスが増し、そのはけ口で、賭博場へと向かうことがやめられず今日に至る。
今日の呼び出しも、結局は、己自身で招いたことではあるが、これ以上のことは、自分には出来ない所まで来ているのも事実で、セフィは頭を抱えるしかなかった。
「心配するな。叔父が、あの女に頼んで上位貴族に手を回してくれたらしい」
そう言って、ウラスはまだ見せていなかった書類を差し出す。
『勅命』
表題にはそう書かれており、朱印まで押されている。
セフィは大きく目を開き、驚きの顔を見せる。
「お前、本気なのか?国を欺くんだぞ!」
書類の内容に、セフィの顔は青くなる。
「仕方ないんだ。期限までに用意できなかったペナルティだ。でも、大丈夫。これは、叔父があの女に頼んで、国の上位にいる人に知恵を借りたんだ。だから、この書類は偽造ではない」
セフィは、ごくりと喉を鳴らして、ウラスを見つめる。
「だ・・大丈夫なのか?」
「あぁ。だが、その代わり、所長には席を外して貰う必要がある。後は、今までのように、ケントらと実行しろ・・」
セフィは、額に大きな汗を浮かべ、暫く、黙り込む。
「時間がないんだ。ケーシーが「平民議員」になれば、これから先も、この町はうまくいく。だから、頼んだぞ」
ウラスがそう言って、セフィを残して店から出て行った。
残されたセフィは、テーブルに置かれた『勅命』の書類をただじっと見つめていたのだった。
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