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激戦編
第五十話 黒い卵
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「おいどういうこって一?!どこにもこいつらを産み出してるもんなんかねぇじゃねぇか?!」
僕と彰悟はどうにか最上階で合流することができた。ここまで来る間に何百体もの顔物を倒したが、依然てして怪物は増える一方だ。
「…おかしい!なにか見落としてるはずだ!」
「んなことねぇよ。一部屋残さず隈無く入って調べたぞ!見逃してるとしたらお前の方じゃないか?」
「…いや違う。僕も念入りに探したけど見つからなかった…。まだどこか見てないところがあるんじゃないか…?」
「…見てないとこなんてもうどこも…ん?そういや一つまだ行ってないとこがあるぞ」
「なんだって?!それはどこ?」
「…んー、そこら辺に階段ねぇか?さっきエレベータに乗った時には表示されてなかったから、行くとしたら階段しかないと思うんだけど…」
「それってもしかして…屋上?」
そういえばそうだ。たしかにまだ屋上には行っていなかった。僕はあわてて屋上に向かう階段を探した。
「あった!」
廊下の一番奥の突き当たり付近に、上の階へと繋がる階段が見つかった!
「よし!行くぞ!」
僕と彰悟は追ってくる怪物を払い除けながら全力で階段を昇った。階段を昇りきったところで扉を見つけた。幸い鍵はかかっていなかったので、扉を開け、怪物が追ってこれないように屋上側から鍵をかけた。破壊されるのも時間の問題だとは思うが、気休めにはなるだろう。
「おい一あれ…」
何やら彰悟が青ざめた顔をしながら、扉とは反対の方向に指を差す。彰悟が指差した方を見ると、そこには全長3メートルほどだろうか、かなり大きな黒い卵のようなものが、床に血管のような、気の枝のような管をはって鼓動していた。
「これどうすりゃいいんだ…?とりあえず攻撃してみるか…」
彰悟がソードモードになっていたサンをマグナムモードに切り替え、銃口を黒い卵に向けた。するとその瞬間、卵の中から怪物が出現し、彰悟に襲いかかった。
「くそっ!やっぱりこいつがこんな大量の怪物を産んでたんだな!」
間一髪彰悟は怪物の攻撃を避け、反撃したが次々と怪物が産み出される。おまけに鍵を閉めた扉も破壊され、階下から怪物が押し寄せてきた。
「次から次へと!これじゃ怪物が邪魔で卵本体を叩けねぇ…!ん、そうだ!おい一、俺を思いっきり空に向かってぶん投げろ!」
突然彰悟が思いもよらないことを言い出した。
「え?なんで?」
大量の怪物と応戦し、たださえ頭が回らないなか、僕は思わず聞き返した。
「いいから、早くしろ!」
言われるがまま彰悟の足首を握りしめ、空に向かって彰悟を思い切り投げ飛ばした。20メートルほどだろうか、彰悟の体は空高く空中に舞った。
「よし、空中なら怪物も邪魔にはならねぇな!喰らえ!」
彰悟はマグナムを連射し、それは見事に卵に命中した。楕円形だった卵はいびつな形へと変化した。
「よっしゃ!これであとは残った怪物を片っ端から倒せばいいな!」
しかし、安心したのも束の間二人はこの後驚くべき光景を見ることになる…。
僕と彰悟はどうにか最上階で合流することができた。ここまで来る間に何百体もの顔物を倒したが、依然てして怪物は増える一方だ。
「…おかしい!なにか見落としてるはずだ!」
「んなことねぇよ。一部屋残さず隈無く入って調べたぞ!見逃してるとしたらお前の方じゃないか?」
「…いや違う。僕も念入りに探したけど見つからなかった…。まだどこか見てないところがあるんじゃないか…?」
「…見てないとこなんてもうどこも…ん?そういや一つまだ行ってないとこがあるぞ」
「なんだって?!それはどこ?」
「…んー、そこら辺に階段ねぇか?さっきエレベータに乗った時には表示されてなかったから、行くとしたら階段しかないと思うんだけど…」
「それってもしかして…屋上?」
そういえばそうだ。たしかにまだ屋上には行っていなかった。僕はあわてて屋上に向かう階段を探した。
「あった!」
廊下の一番奥の突き当たり付近に、上の階へと繋がる階段が見つかった!
「よし!行くぞ!」
僕と彰悟は追ってくる怪物を払い除けながら全力で階段を昇った。階段を昇りきったところで扉を見つけた。幸い鍵はかかっていなかったので、扉を開け、怪物が追ってこれないように屋上側から鍵をかけた。破壊されるのも時間の問題だとは思うが、気休めにはなるだろう。
「おい一あれ…」
何やら彰悟が青ざめた顔をしながら、扉とは反対の方向に指を差す。彰悟が指差した方を見ると、そこには全長3メートルほどだろうか、かなり大きな黒い卵のようなものが、床に血管のような、気の枝のような管をはって鼓動していた。
「これどうすりゃいいんだ…?とりあえず攻撃してみるか…」
彰悟がソードモードになっていたサンをマグナムモードに切り替え、銃口を黒い卵に向けた。するとその瞬間、卵の中から怪物が出現し、彰悟に襲いかかった。
「くそっ!やっぱりこいつがこんな大量の怪物を産んでたんだな!」
間一髪彰悟は怪物の攻撃を避け、反撃したが次々と怪物が産み出される。おまけに鍵を閉めた扉も破壊され、階下から怪物が押し寄せてきた。
「次から次へと!これじゃ怪物が邪魔で卵本体を叩けねぇ…!ん、そうだ!おい一、俺を思いっきり空に向かってぶん投げろ!」
突然彰悟が思いもよらないことを言い出した。
「え?なんで?」
大量の怪物と応戦し、たださえ頭が回らないなか、僕は思わず聞き返した。
「いいから、早くしろ!」
言われるがまま彰悟の足首を握りしめ、空に向かって彰悟を思い切り投げ飛ばした。20メートルほどだろうか、彰悟の体は空高く空中に舞った。
「よし、空中なら怪物も邪魔にはならねぇな!喰らえ!」
彰悟はマグナムを連射し、それは見事に卵に命中した。楕円形だった卵はいびつな形へと変化した。
「よっしゃ!これであとは残った怪物を片っ端から倒せばいいな!」
しかし、安心したのも束の間二人はこの後驚くべき光景を見ることになる…。
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