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水魔法の弓
4-6 武器の勉強
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「巫女様と呼ばれる者なのに随分気さくなのだな……」
「そうかな?普通だと思うけど」
「それにしても、ワダツミさん。
その年で、剣豪とは凄いですわね。
貴方と共に並び立ち、魔物と戦うのが楽しみですわ!」
「ちょっと待って欲しい。まさか貴殿も戦うつもりなのか!?」
「勿論ですわよ」
何処からどう見ても、普通の出で立ちのアミルアが
戦うと言い出した物だからワダツミは二度目の面食らった
顔を見せる。
「妖怪の森に住む魔物は、尋常じゃない程強い。
生半可な気持ちで行けば、倒されるのは貴女だ」
「私は、特別な訓練を施されたのですわ。
大丈夫でしてよ。いざと言う時には貴方とバロウが
守ってくれるのでしょう?
それにリリシが、戦う力を得れば百人力ですわ」
「私、頑張るからワダツミさん。色々教えてください!」
程無くして使者が、様々な武器を運んで来ると
リリシはまず東方の剣である刀を持ち上げようとする。
「うーん、重くて持ちあがらないよっ」
鉄で出来たそれは、かなりの重量で非力なリリシにとっては
とても重かった。
「実際に使うのは、無理でも扱い方を見ておくのは
良い勉強となる。俺が試してみよう」
地面に置かれた刀を持ち上げ、バロウがニ、三度
それを振って見せる。
「刀の扱いなら、教えさせて頂こう。
少し離れてください」
ワダツミが、腰の刀を抜くとその一連の動作は、
見事の一言だった。
空を刀で裂くようにして、一振り。
縦に一閃。横に一閃。
そしてバロウが、持った刀に触れ合わせるように
軽く前へと突き出した。
「なるほど、刀はこう使うのか」
バロウは、動作を見ただけで納得が行った様子で
ワダツミの動きを真似した。
「ちょっと二人とも! 刀ばかりではなく
他の武器も使う所を見せてくださいな」
その言葉で、バロウは刀を元の位置に置くと
次は槌を手に取る。
大きな木槌は、とても重くそして扱うのは難しい。
ワダツミに、聞いてみると専門外だがと
前置きされ、主に遠心力を利用して相手を叩き潰す武器だと
答えが返って来た。
練習用の人型サイズの藁人形に向かってバロウが、ぐるぐると槌を
振り回し降り落とす。
槌の先端の重みと遠心力のおかげでかなりの威力が出て
藁人形はぺしゃんこになってしまった。
「どうですの? 何かイメージは掴めましたか?」
アミルアの言葉に、リリシはうーん。と考え込んだ。
何となくだけど、近距離で敵に接触する武器は、自分には
向いていない。後方からアミルア達を援護するような、便利な
武器だと良いのだけど……そこまで考えた所で、地面に
置かれた弓矢に目が行く。
弓なら、遠距離から攻撃出来てしかも状況を見ながら援護が出来る!
「弓の扱い方を見てみたいの」
「そうかな?普通だと思うけど」
「それにしても、ワダツミさん。
その年で、剣豪とは凄いですわね。
貴方と共に並び立ち、魔物と戦うのが楽しみですわ!」
「ちょっと待って欲しい。まさか貴殿も戦うつもりなのか!?」
「勿論ですわよ」
何処からどう見ても、普通の出で立ちのアミルアが
戦うと言い出した物だからワダツミは二度目の面食らった
顔を見せる。
「妖怪の森に住む魔物は、尋常じゃない程強い。
生半可な気持ちで行けば、倒されるのは貴女だ」
「私は、特別な訓練を施されたのですわ。
大丈夫でしてよ。いざと言う時には貴方とバロウが
守ってくれるのでしょう?
それにリリシが、戦う力を得れば百人力ですわ」
「私、頑張るからワダツミさん。色々教えてください!」
程無くして使者が、様々な武器を運んで来ると
リリシはまず東方の剣である刀を持ち上げようとする。
「うーん、重くて持ちあがらないよっ」
鉄で出来たそれは、かなりの重量で非力なリリシにとっては
とても重かった。
「実際に使うのは、無理でも扱い方を見ておくのは
良い勉強となる。俺が試してみよう」
地面に置かれた刀を持ち上げ、バロウがニ、三度
それを振って見せる。
「刀の扱いなら、教えさせて頂こう。
少し離れてください」
ワダツミが、腰の刀を抜くとその一連の動作は、
見事の一言だった。
空を刀で裂くようにして、一振り。
縦に一閃。横に一閃。
そしてバロウが、持った刀に触れ合わせるように
軽く前へと突き出した。
「なるほど、刀はこう使うのか」
バロウは、動作を見ただけで納得が行った様子で
ワダツミの動きを真似した。
「ちょっと二人とも! 刀ばかりではなく
他の武器も使う所を見せてくださいな」
その言葉で、バロウは刀を元の位置に置くと
次は槌を手に取る。
大きな木槌は、とても重くそして扱うのは難しい。
ワダツミに、聞いてみると専門外だがと
前置きされ、主に遠心力を利用して相手を叩き潰す武器だと
答えが返って来た。
練習用の人型サイズの藁人形に向かってバロウが、ぐるぐると槌を
振り回し降り落とす。
槌の先端の重みと遠心力のおかげでかなりの威力が出て
藁人形はぺしゃんこになってしまった。
「どうですの? 何かイメージは掴めましたか?」
アミルアの言葉に、リリシはうーん。と考え込んだ。
何となくだけど、近距離で敵に接触する武器は、自分には
向いていない。後方からアミルア達を援護するような、便利な
武器だと良いのだけど……そこまで考えた所で、地面に
置かれた弓矢に目が行く。
弓なら、遠距離から攻撃出来てしかも状況を見ながら援護が出来る!
「弓の扱い方を見てみたいの」
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